羽丘に来て2日目
俺は普通に登校してる
遅刻しないことにこだわりはないけど
別に遅刻することは楽しくないし
怒られるのはつまらないしなー
環那「ふぁ~ぁ......」
春と言うのはどうしても眠くなる
獄中でもよく居眠りしてたなー
それで看守に怒られたりしてた
そんな事を思いながら歩いてると
いつの間にか教室の前につき
別に重くも軽くもないドアを開けた
「__うわ、来たぞ。」
環那「?」
教室に入ると、そんな声が聞こえて来た
なんか、すごいヒソヒソされてる
なんだろ、寝癖とか治ってないのかな?
環那(まぁ、いいやー。)
俺はそんな事を考えながら席に座った
ちなみに席は昨日琴ちゃんに聞いた
「おい、席に座ったぞ。」
「大丈夫なの?あれ。」
「あんまり関わるな。危ないぞ。」
環那(うーん。)
なんでヒソヒソ話す声ってうるさいんだろ
一応、静かに話してるはずなのに
これは人類最大の謎の1つだな(※違います)
環那(最初からこれじゃ先が思いやられるなー、あはは。)
俺が心の中で笑ってると
教室のドアが開いた
俺は音に反応しドアの方を向いた
リサ「__おはよー!」
友希那「......」
そこにいたのは友希那とリサだった
リサは見た目のイメージ通り
クラスの皆と挨拶しあってて
友希那は端を抜けて自分の席に座った
環那(相変わらずだねー。)
昔からコミュ力が低いと言うか
リサがいないと人と話すのに難がある
そう言う所は全く変わってない
友希那「......」
環那(あ、ちゃんと湿布付けてる。)
昨日見た感じ手が真っ赤だったし
やっぱり痛かったみたいだ
慣れないのに人なんて殴るから
環那(それにしても。)
一応、俺の席は教室の端なんだけど
友希那はこっちに目を向けない
あんなに嫌いなら嫌でも気にしそうだけど
環那(まぁ、いいや。)
それから俺は席でボーっとし
授業が始まるのを待った
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なんだかんだで昼休みになった
久しぶりに学校で受ける授業は楽しい
別に分からないところはないんだけど
教室で授業を受けるのが楽しい
ちなみに今は屋上でのんびりしてる
環那(__春は良いねー。屋上にいるのが快適になるねー。)
この学校の屋上、いい場所なのに人がいない
意外と人気がないのかな?
なんでだろう
巴「お、おーい。大丈夫っすか?」
環那「んー?誰ー?(うおぉ。)」
目を閉じてると誰かに呼ばれ、目を開けた
それで目に入ってきたのは
長身で赤い髪のイケメン女子
こんなイケメンいるんだ
環那「大丈夫だけどー?」
巴「あ、そうすっか!」
モカ「ともちんー、おまたせー。」
巴「あ、来たな皆!」
環那(みんな?)
イケ女がそう言うと
屋上に4人の女子が入ってきた
その中に1人、異彩を放つ女子がいた
環那(メッシュだー。)
黒いショートヘアの赤メッシュ
大体だけど屋上に人がいない理由が分かった
この5人が屋上を貸し切ってる
そんな感じの状態になってるのか
蘭「あの、なんですか......?」
環那「なんでもないよー。メッシュ入れてるから不良だーとか思ってないよー。」
蘭「え......?」
環那「?」
メッシュ女子は首を傾げた
分かった、この子不良じゃない
別に普通の子だ、多分だけど
ひまり「なんでこんな所で寝てたんですか?」
環那「寝てはないけど、ボーっとしてた。いや、もしかしたら半分寝てたのかも......?」
モカ「あー、あるよねー。」
環那「だよねー。獄中でもよくいつの間にか寝てたしー。」
つぐみ「......え、獄中?」
俺が話してると、
茶髪の癒しオーラを出してる子が呟いた
俺はその子の方を見て首を傾げた
つぐみ「あの、獄中って......?」
環那「んー?あー、俺は南宮環那って言うんだけど、この間まで少年院にいたんだよねーあははー。」
アフターグロウ「え......?」
5人の女の子は驚いた顔をしてる
大体、クラスのみんなと同じ感じかな?
別にそう驚く事でもないんだけど
ひまり「__あーっ!!」
蘭「ど、どうしたの、ひまり。」
ひまり「昨日、噂になってた転校生!その人だよ!」
モカ「あー、そう言えばー......」
巴「ほ、ほんとにいたのか。」
環那(噂?)
俺、そんな噂になってたのか
昨日は結構目立っちゃったし
まぁ、仕方ないのかなー?
そんな事を考えてると
赤い髪のイケ女が少しだけ前に出た
環那(おー、イケメンの行動だー。かっこいいー。)
巴「あの、初対面で失礼なんですけど、こいつらに手を出したりはやめてください。」
環那「あー大丈夫大丈夫。」
巴「?」
俺は手を振りながらそう言った
このイケ女、マジでイケメンだなー
実は後ろの4人全員と付き合ってたりしない?
俺が後ろ4人の立場なら惚れてるかも
環那「今の所は問題起こす気ないしー。俺もこの学校には楽しみに来てるからねー。」
巴(楽しみに?)
蘭(なんだろ、喋り方モカみたい。)
環那(んー。)
一応、本当のこと言ったんだけど
イケ女は警戒を解いてくれない
そんなに危ない人に見えてるのかなー?
環那「まぁ、俺は邪魔みたいだし移動するよー。」
つぐみ「え?」
環那「楽しい時間を邪魔してごめんよー。出来れば、次からは無視してねー。」
ひまり「あ、あの__」
環那「またねー。」
俺は軽く手を振りながら
ゆっくり歩いて屋上を出て行った
”アフターグロウ”
蘭「あの人、ほんとに危ない人なの?」
環那が去った後
蘭は不思議そうにそう呟いた
それを聞き他の4人も首を傾げた
ひまり「噂で聞いたイメージと違い過ぎだし、そもそも、全然最初はそんな風に見えなかったし。」
つぐみ「私も、言われるまで気づかなかった。」
巴「なんて言うか、穏やかな人だったよな?」
巴がそう言うと蘭、ひまり、つぐみは頷いた
だが、モカは何かを考えこんでいる
モカ(あれは穏やかなのかなー。)
蘭「モカ?」
モカ「あー、なんでもないよー。」
ひまり「それにしても、あの人の喋り方モカみたいだったねー。」
モカ「えー?そうかなー?」
5人はそれからはいつも通り
屋上で楽しい昼休みを過ごした
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”環那”
昼休みに色々あってから時間が経って
何だかんだで授業が終わった
5時間目に居眠り続出するってあるあるだよねー
俺も流石に目に眠たかった
環那(んー?)
あくびしながら廊下を歩いてると
前に大荷物を抱えた先生がいた
確か理科の先生だっけかな
俺はのんびりその人に近づいて行った
環那「あのー、持ちましょうかー?」
「え?君は、転校生の?」
環那「はいー。あ、荷物持ちますねー。」
「あ、ありがとう。」
俺は先生から荷物を受け取った
ガラス器具が入ってるから重たいなー
先生、非力そうなのにすごいなー
「本当にありがとうね?」
環那「大丈夫ですよー。俺、楽しいと思ってしてるのでー。」
「え?そ、そう?」
環那「はいー。」
(な、なんなのかしら?)
先生、なんか変な眼で俺を見てる
分かりやすいなー
まぁ、嫌われてるわけではないしいいや
環那「理科準備室まででいいですよねー?」
「え、えぇ、お願いね?」
環那「了解しましたー。」
俺はそう返事をして歩きだし
理科準備室まで荷物を運んだあと
普通に今住んでる家に帰って
今日の1日は終了した