羽丘の元囚人   作:火の車

31 / 200
変わった関係性

 朝、目を覚まして横に美少女

 

 これは世の男子なら誰もが憧れると思う

 

 まぁ、それが起こらないことがほとんど

 

 そのはずなんだけど......

 

燐子「ん......っ、すぅ......」

環那「......ふむ。」

 

 今、俺は燐子ちゃんに抱き着かれてる

 

 そりゃあもう、ガッチリと

 

 どうやって抜けたらいいんだろうってレベルで

 

環那「燐子ちゃん?朝だよー。」

燐子「んん......」

環那「起きないとイタズラしちゃうよ~。」

燐子「むー......」

 

 起きない、か

 

 仕方ない、これは秘伝のイタズラを披露だね

 

 さぁ、最初はくすぐり攻撃......

 

環那(あ、ダメだ。普通にセクハラだし。)

 

 でも、どうしようか

 

 このままでいるのも悪くないんだけど

 

 今日、月曜日だしなー

 

 さて、どうしたものか

 

環那「(普通に起こそう。)おーい、燐子ちゃーん?」

燐子「......南宮、くん......?」

環那「おはよ。」

燐子「っ......!?///」

 

 よかった、目を覚ましてくれたみたいだ

 

 燐子ちゃんは寝起き早々顔を真っ赤にして

 

 何やら口をパクパクさせてる

 

 朝から忙しいね、燐子ちゃん

 

燐子「なななんで、抱き着いて......!?///」

環那「うーん、それは俺が聞きたいかな?」

燐子(あっ、私が抱き着いてるんだ......///)

環那「取り合えず、離れない?」

 

 俺がそう言うと、燐子ちゃんは離れ、ベッドから降りた

 

 その後に俺もベッドから出て

 

 軽く体を伸ばした

 

環那「燐子ちゃんも結構、寝相悪いんだね。」

燐子「うぅ......言わないでください......///」

環那「いいよ、慣れてるから。幼稚園のお昼寝の時間、友希那とリサも同じようなものだったしね。」

燐子「そ、そうなんですか......?///」

環那「うん。」

 

 俺は軽く頷いた

 

 これはまぁ、本当の話

 

 リサの前でしたら恥ずかしがって怒られるけど

 

 まぁ、いいでしょ

 

環那「折角だし、朝は俺が用意するよ。簡単なものでいいかな?」

燐子「い、いえ、私が。」

環那「いいよ......って言うかやめておいた方がいいよ?今日の燐子ちゃん、寝癖酷いし。」

燐子「え......っ!?///」

環那「時間かかりそうだし、俺がするよ。」

燐子「お、お願いします......///」

環那「了解。」

 

 そんな会話の後、俺はキッチン

 

 燐子ちゃんは洗面所に行った

 

 さて、朝ごはんは何をしようかな

__________________

 

 今日の朝ごはんは洋食にした

 

 理由は家を見た感じのイメージ

 

 後は材料的に簡単そうだったから

 

 まぁ、結構悪くない出来なんじゃないかな?

 

燐子「__お、お待たせしました。」

環那「いや、全然待ってないよ。ちょうどいい」

燐子「わっ。」

 

 俺はテーブルに作った物を並べた

 

 盛り付けって大事だよね

 

 綺麗にすればするだけいいものに見える

 

 まぁ、俺は比率を考えて置いてるだけなんだけど

 

燐子「すごく、美味しそう......!」

環那「普通だよ。まだまだ、燐子ちゃんの足元にも及ばない。」

 

 でも、喜んでくれてるみたいでよかった

 

 燐子ちゃんに習って栄養バランスを考えたけど

 

 何と言うか、違うんだよね

 

 何なんだろうか、この違いは

 

環那「さぁ、お席にどうぞ。」

燐子「っ///あ、ありがとうございます......///」

環那「ははっ、柄じゃないね、こういうの。」

 

 椅子を引いて、なんか紳士っぽいことしたけど

 

 まぁ、なれないね

 

 こんなことしたの、昔のおままごと以来?

 

燐子(み、南宮君......///)

環那「食べよっか。時間はまだ余裕あるし、ゆっくり。」

燐子「はい、いただきます......!」

 

 燐子ちゃんが手を合わせて食事を始めた

 

 今はまだ、朝の7時15分

 

 朝ごはんゆっくり食べてもあまりが出る

 

燐子「あの、南宮君も学校ですよね?」

環那「うん、そうだよ。」

燐子「それで、気になったことがあるんですが......」

環那「?」

燐子「制服は、どうするんですか......?」

環那「あっ。」

 

 か、完全に忘れてた

 

 そうだ、あの家に全部あるんだった

 

 どうしよう

 

環那「まぁ、行くだけ行くよ。最悪、借りればいいし。」

燐子「なるほど。」

環那「それにしても、改めて見ると燐子ちゃん、制服似合うね。」

燐子「え......///」

環那「まじまじと見て、思ったんだ。」

 

 可愛い、と思う

 

 けど、これほどだったかな?

 

 元から美人なのは分かってたけど

 

 うーん......見え方が違う、のか?

 

燐子「か、からかわないでください......///南宮君は、友希那さんを......///」

環那「友希那?」

燐子「好き、なのでは......?」

環那「......」

 

 燐子ちゃんはそう質問を投げかけて来た

 

 少しだけ誤解されてる?

 

 まぁ、そう見えなくもないもんね

 

環那「まぁ、友希那は可愛いと思ってるし、一番大切だと思ってるよ。勿論、女の子として意識することもある。」

燐子「そう、ですか......」

環那「けど、恋愛的に好きかと言われたら少し話が変わる。」

燐子「え?」

環那「友希那は俺にとっての神、恋愛感情とは少し違う。」

 

 流石に少しづつ価値観は変わってるけど

 

 まだ、その名残が強い

 

 友希那は一番大切、生きる理由で指針だ

 

燐子「じゃあ、今井さんは?お付き合いしてたんですよね?」

環那「......うん、リサは。」

燐子(あれ?表情が......)

 

 リサ、か

 

 今、俺の中で2番目に謎な女の子

 

 幼馴染、元カノ、最近見え方が変わった

 

 こんな謎な要素が詰め込まれてる

 

環那「よく、分からない。」

燐子「そうなんですか?」

環那「リサは大切な幼馴染だけど、それが伝えれてなかったり、交際もああいう形に終わって、少し罪悪感を感じてる。」

 

 今思えば、あの時からかもしれない

 

 人の気持ちなんて考えるようになったの

 

 自分も含めて、だけど

 

環那「......よく分からないね。人の気持ちと言う物は特に。」

燐子「確かに、そうかも__」

環那「でも、今一番分からないのは、燐子ちゃんだよ。」

燐子「__え?」

 

 本当にこの子は分からない

 

 今までにないものを俺に与えてくる

 

 どんな数式や法則を使っても証明できない

 

 この現象は初めてだ

 

環那「あ、悪い意味じゃないよ。」

燐子「?」

環那「ごめんね、急に変なこと言っちゃって。」

 

 今、この答えを探す必要はない

 

 あと1週間以上はここにいる予定だし

 

 その間に出て来る......かもしれない

 

環那「さぁ、食事を続けよう。」

燐子「はい?(南宮君、どうしたんだろう?)」

 

 それから俺達は食事を続け

 

 8時を過ぎると、家を出て

 

 それぞれ学校に向かった

__________________

 

 学校に来たけど、浮いてるね

 

 制服ないのがあまりにも痛すぎる

 

 どうしよう、借りられないかな、とか

 

 俺はそう言いながら廊下を歩いてる

 

リサ「か、環那ー!」

環那「あ、リサ。」

リサ「こっち来て!制服とかあるから!」

環那「え?本当に?」

 

 しばらく歩いてると、リサが向こうから走っていた

 

 どうやら、制服があるみたいだ

 

 いやー、よかった

 

 下手したらこのままで授業受けないといけない所だった

 

リサ「__ま、マジでそのまま来たんだね。」

環那「いやー、行かないのはダメかなって。」

リサ「そ、そこは真面目なんだ。」

 

 俺とリサは廊下を歩きながらそんな会話をしてる

 

 別に真面目ではないんだけどね

 

環那「俺の服とか持って来てくれたの?」

リサ「あ、うーん......まぁ、そんな感じ?」

環那「そっか、ありがとう、リサ。」

リサ「うん。あ、そこの部屋に鞄と一緒にあるから。」

環那「じゃあ、着替えてくるよー。」

リサ「うん。」

 

 俺はリサに案内された教室に入った

 

 少し歯切れが悪い気がしたけど

 

 何かあったのかな?

__________________

 

 教室の中の机の上

 

 そこに俺の服とかが入ってる鞄が置かれていた

 

 この鞄、どこかで見たことがある

 

 どこだっけかな......

 

環那「まぁ、いいや。着替えて、教室行こ__」

琴葉「__は、入りますよ。」

環那「......?」

 

 制服に着替えようとした瞬間

 

 浪平琴葉が空き教室に入ってきた

 

 そっか、そう言えば担任教師だった

 

 忘れてた

 

環那「何か用ですか?浪平先生。」

琴葉「......あのっ。」

環那「出て行ってくれないかな。着替えの途中なんだけど。」

 

 流石に人前で着替えるのは気が引ける

 

 出来ればさっさと出て行って欲しいんだけど

 

琴葉「す、少し、話しを......」

環那「いらない。話すことはないでしょ。」

琴葉「......っ」

 

 もういいや、構わず着替えよう

 

 向こうも見ようとは思わないでしょ

 

 そう思いながら、さっさと着替える

 

 居心地悪いね、ここ

 

琴葉「あ、あの時は、ごめんなさい......」

環那「どうでもいいよ。もう、どうでもいい。」

琴葉「......」

環那「浪平琴葉はただの担任教師。それだけだよ。」

 

 さて、制服に着替え終わった

 

 荷物はあるけど、教室に行こう

 

琴葉「それは......」

環那「もういいでしょ。あんたに関わるつもりはもうない。俺は行くよ。」

琴葉「あ、ちょっと待っ__」

 

 話すのも面倒なのでさっさと教室から出て

 

 静かに扉を閉めた

 

琴葉「......そう、ですよね。どうでも、いいんですもんね......」

 

 その時、教室の中からそんな声が聞こえた

 

 けど、もう冷めて、心に響かない

 

 嫌いじゃない、どうでもいいんだ

 

 そんな事を考え、小さく溜息をついて

 

 俺は教室の方に歩いて行った

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。