朝、目を覚まして横に美少女
これは世の男子なら誰もが憧れると思う
まぁ、それが起こらないことがほとんど
そのはずなんだけど......
燐子「ん......っ、すぅ......」
環那「......ふむ。」
今、俺は燐子ちゃんに抱き着かれてる
そりゃあもう、ガッチリと
どうやって抜けたらいいんだろうってレベルで
環那「燐子ちゃん?朝だよー。」
燐子「んん......」
環那「起きないとイタズラしちゃうよ~。」
燐子「むー......」
起きない、か
仕方ない、これは秘伝のイタズラを披露だね
さぁ、最初はくすぐり攻撃......
環那(あ、ダメだ。普通にセクハラだし。)
でも、どうしようか
このままでいるのも悪くないんだけど
今日、月曜日だしなー
さて、どうしたものか
環那「(普通に起こそう。)おーい、燐子ちゃーん?」
燐子「......南宮、くん......?」
環那「おはよ。」
燐子「っ......!?///」
よかった、目を覚ましてくれたみたいだ
燐子ちゃんは寝起き早々顔を真っ赤にして
何やら口をパクパクさせてる
朝から忙しいね、燐子ちゃん
燐子「なななんで、抱き着いて......!?///」
環那「うーん、それは俺が聞きたいかな?」
燐子(あっ、私が抱き着いてるんだ......///)
環那「取り合えず、離れない?」
俺がそう言うと、燐子ちゃんは離れ、ベッドから降りた
その後に俺もベッドから出て
軽く体を伸ばした
環那「燐子ちゃんも結構、寝相悪いんだね。」
燐子「うぅ......言わないでください......///」
環那「いいよ、慣れてるから。幼稚園のお昼寝の時間、友希那とリサも同じようなものだったしね。」
燐子「そ、そうなんですか......?///」
環那「うん。」
俺は軽く頷いた
これはまぁ、本当の話
リサの前でしたら恥ずかしがって怒られるけど
まぁ、いいでしょ
環那「折角だし、朝は俺が用意するよ。簡単なものでいいかな?」
燐子「い、いえ、私が。」
環那「いいよ......って言うかやめておいた方がいいよ?今日の燐子ちゃん、寝癖酷いし。」
燐子「え......っ!?///」
環那「時間かかりそうだし、俺がするよ。」
燐子「お、お願いします......///」
環那「了解。」
そんな会話の後、俺はキッチン
燐子ちゃんは洗面所に行った
さて、朝ごはんは何をしようかな
__________________
今日の朝ごはんは洋食にした
理由は家を見た感じのイメージ
後は材料的に簡単そうだったから
まぁ、結構悪くない出来なんじゃないかな?
燐子「__お、お待たせしました。」
環那「いや、全然待ってないよ。ちょうどいい」
燐子「わっ。」
俺はテーブルに作った物を並べた
盛り付けって大事だよね
綺麗にすればするだけいいものに見える
まぁ、俺は比率を考えて置いてるだけなんだけど
燐子「すごく、美味しそう......!」
環那「普通だよ。まだまだ、燐子ちゃんの足元にも及ばない。」
でも、喜んでくれてるみたいでよかった
燐子ちゃんに習って栄養バランスを考えたけど
何と言うか、違うんだよね
何なんだろうか、この違いは
環那「さぁ、お席にどうぞ。」
燐子「っ///あ、ありがとうございます......///」
環那「ははっ、柄じゃないね、こういうの。」
椅子を引いて、なんか紳士っぽいことしたけど
まぁ、なれないね
こんなことしたの、昔のおままごと以来?
燐子(み、南宮君......///)
環那「食べよっか。時間はまだ余裕あるし、ゆっくり。」
燐子「はい、いただきます......!」
燐子ちゃんが手を合わせて食事を始めた
今はまだ、朝の7時15分
朝ごはんゆっくり食べてもあまりが出る
燐子「あの、南宮君も学校ですよね?」
環那「うん、そうだよ。」
燐子「それで、気になったことがあるんですが......」
環那「?」
燐子「制服は、どうするんですか......?」
環那「あっ。」
か、完全に忘れてた
そうだ、あの家に全部あるんだった
どうしよう
環那「まぁ、行くだけ行くよ。最悪、借りればいいし。」
燐子「なるほど。」
環那「それにしても、改めて見ると燐子ちゃん、制服似合うね。」
燐子「え......///」
環那「まじまじと見て、思ったんだ。」
可愛い、と思う
けど、これほどだったかな?
元から美人なのは分かってたけど
うーん......見え方が違う、のか?
燐子「か、からかわないでください......///南宮君は、友希那さんを......///」
環那「友希那?」
燐子「好き、なのでは......?」
環那「......」
燐子ちゃんはそう質問を投げかけて来た
少しだけ誤解されてる?
まぁ、そう見えなくもないもんね
環那「まぁ、友希那は可愛いと思ってるし、一番大切だと思ってるよ。勿論、女の子として意識することもある。」
燐子「そう、ですか......」
環那「けど、恋愛的に好きかと言われたら少し話が変わる。」
燐子「え?」
環那「友希那は俺にとっての神、恋愛感情とは少し違う。」
流石に少しづつ価値観は変わってるけど
まだ、その名残が強い
友希那は一番大切、生きる理由で指針だ
燐子「じゃあ、今井さんは?お付き合いしてたんですよね?」
環那「......うん、リサは。」
燐子(あれ?表情が......)
リサ、か
今、俺の中で2番目に謎な女の子
幼馴染、元カノ、最近見え方が変わった
こんな謎な要素が詰め込まれてる
環那「よく、分からない。」
燐子「そうなんですか?」
環那「リサは大切な幼馴染だけど、それが伝えれてなかったり、交際もああいう形に終わって、少し罪悪感を感じてる。」
今思えば、あの時からかもしれない
人の気持ちなんて考えるようになったの
自分も含めて、だけど
環那「......よく分からないね。人の気持ちと言う物は特に。」
燐子「確かに、そうかも__」
環那「でも、今一番分からないのは、燐子ちゃんだよ。」
燐子「__え?」
本当にこの子は分からない
今までにないものを俺に与えてくる
どんな数式や法則を使っても証明できない
この現象は初めてだ
環那「あ、悪い意味じゃないよ。」
燐子「?」
環那「ごめんね、急に変なこと言っちゃって。」
今、この答えを探す必要はない
あと1週間以上はここにいる予定だし
その間に出て来る......かもしれない
環那「さぁ、食事を続けよう。」
燐子「はい?(南宮君、どうしたんだろう?)」
それから俺達は食事を続け
8時を過ぎると、家を出て
それぞれ学校に向かった
__________________
学校に来たけど、浮いてるね
制服ないのがあまりにも痛すぎる
どうしよう、借りられないかな、とか
俺はそう言いながら廊下を歩いてる
リサ「か、環那ー!」
環那「あ、リサ。」
リサ「こっち来て!制服とかあるから!」
環那「え?本当に?」
しばらく歩いてると、リサが向こうから走っていた
どうやら、制服があるみたいだ
いやー、よかった
下手したらこのままで授業受けないといけない所だった
リサ「__ま、マジでそのまま来たんだね。」
環那「いやー、行かないのはダメかなって。」
リサ「そ、そこは真面目なんだ。」
俺とリサは廊下を歩きながらそんな会話をしてる
別に真面目ではないんだけどね
環那「俺の服とか持って来てくれたの?」
リサ「あ、うーん......まぁ、そんな感じ?」
環那「そっか、ありがとう、リサ。」
リサ「うん。あ、そこの部屋に鞄と一緒にあるから。」
環那「じゃあ、着替えてくるよー。」
リサ「うん。」
俺はリサに案内された教室に入った
少し歯切れが悪い気がしたけど
何かあったのかな?
__________________
教室の中の机の上
そこに俺の服とかが入ってる鞄が置かれていた
この鞄、どこかで見たことがある
どこだっけかな......
環那「まぁ、いいや。着替えて、教室行こ__」
琴葉「__は、入りますよ。」
環那「......?」
制服に着替えようとした瞬間
浪平琴葉が空き教室に入ってきた
そっか、そう言えば担任教師だった
忘れてた
環那「何か用ですか?浪平先生。」
琴葉「......あのっ。」
環那「出て行ってくれないかな。着替えの途中なんだけど。」
流石に人前で着替えるのは気が引ける
出来ればさっさと出て行って欲しいんだけど
琴葉「す、少し、話しを......」
環那「いらない。話すことはないでしょ。」
琴葉「......っ」
もういいや、構わず着替えよう
向こうも見ようとは思わないでしょ
そう思いながら、さっさと着替える
居心地悪いね、ここ
琴葉「あ、あの時は、ごめんなさい......」
環那「どうでもいいよ。もう、どうでもいい。」
琴葉「......」
環那「浪平琴葉はただの担任教師。それだけだよ。」
さて、制服に着替え終わった
荷物はあるけど、教室に行こう
琴葉「それは......」
環那「もういいでしょ。あんたに関わるつもりはもうない。俺は行くよ。」
琴葉「あ、ちょっと待っ__」
話すのも面倒なのでさっさと教室から出て
静かに扉を閉めた
琴葉「......そう、ですよね。どうでも、いいんですもんね......」
その時、教室の中からそんな声が聞こえた
けど、もう冷めて、心に響かない
嫌いじゃない、どうでもいいんだ
そんな事を考え、小さく溜息をついて
俺は教室の方に歩いて行った