羽丘に来て1週間
段々と分かったことがある
まず、俺はクラスメイトに好かれてない
あんまり近寄って来ないし
なんか視線を感じると思ったら反らされるし
分かりやすく嫌われてる
環那(うーん、なんか悪いことしたかなー?)
思いあたる節がない(※あります)
別に普通の学生してたし
そんなに目立った記憶ないんだけどなー
何がいけなかったんだろ?
環那(まぁ、いいやー。楽しみ方はいくらでもあるしー。)
事実、俺はこの時点で結構楽しんでる
幼馴染たちの今の姿を観察できて
どうでもいい話ばっかしてるクラスメイトもなんだか面白い
最近の趣味が観察になりつつある
環那「~♪」
リサ「__やっぱりここいたんだ。」
環那「あ、リサだー。」
屋上で翼をくださいを鼻歌で歌ってると
リサが屋上のドアを開けて入ってきた
手には2つのお弁当箱を持っていて
なんて言うか、女子力高そう
環那「どうしたのー?」
リサ「どうしたのじゃないって。環那、ご飯食べてないでしょ?」
環那「あー、そう言えばー。」
朝しか食べてなかったっけ
作るの面倒だったし、学食は混んでるし
なんかかんだあって諦めたんだった
いやー、忘れてた
そんな事を考えてるとリサが話しかけて来た
リサ「食べたい?」
環那「それ、リサ作ー?」
リサ「そうそう、あたし作。」
環那「じゃあ、食べたいー。」
そう言うと、リサはお弁当箱をくれた
袋から出して蓋を開けると
美味しそうなお弁当が入ってた
野菜は彩が良くてお肉もあって
すごく栄養バランスよさそう
環那「いただきまーす。」
リサ「はいはーい。」
俺はとりあえず卵焼きに手を付けた
味付けは甘い目でふわふわしてる
ていうか、卵焼き久し振りに食べた
環那「うん、美味しい~。」
リサ「よかった。」
環那「リサ、料理上手くなったねー。」
中1の時、一回食べたことあったけど
あの時よりもおいしい
時間は人を成長させるんだね~
幼馴染が成長してて感慨深いよ
環那「それで、リサは何の用で来たのー?」
リサ「お弁当もだけど、ちょっと話。」
俺がそう尋ねると
リサは壁にもたれながらそう言った
なんか、昔とちょっと変わったなぁ
動きがギャルっぽくなった
根本はあんまり変わってないんだろうけど
リサ「色々あったけど、おかえり、環那。」
環那「うんー、ただいまー。」
俺はご飯を食べながらそう答えた
リサにも嫌われたと思ったけど
意外とそうじゃなかったみたい
それはよかった
リサ「また会えてよかったって思ってるよ、友希那はああなっちゃったけど......」
環那「まぁ、仕方ないかなー。実際、俺が捕まって苦労したみたいだしー。」
リサ「それは......」
リサの表情が曇った
まぁ、幼馴染が暴力事件起こせば
色々言われる事もあっただろうね
中学の時友希那とリサは疎遠になってたし
それぞれ1人で苦労したんだと思う
リサ「まぁ、もうその話は良いじゃん。」
環那「いいのー?仕返しくらいなら甘んじて受けるけどー。」
リサ「それはもう友希那に受けたでしょ?」
環那(んー、それはどうかなー。)
友希那、かなり怒ってたし
あれだけで済むものなのかな
いつかイジメられそー
まぁ、いいんだけどー
リサ「それにしても、懐かしいよね。屋上で2人でいるって。」
環那「中1の時はずっと一緒にいたかもねー。」
リサ「......付き合ってたもんね、あたし達。」
環那「!」
リサは静かな声でそう言った
ちなみに、リサの言ってることは本当で
中学に入ってすぐ、俺とリサは付き合って
中2のある日を境に別れてその後に俺は捕まった
懐かしい
環那「懐かしいねー。あの時はリサから告白されてー。」
リサ「ほんと、懐かしい......」
環那「......」
リサの表情が暗い
今、リサはどんな気持ちなんだろう
大概の事は分かるけど、今は分からない
リサ「ねぇ、環那__」
モカ「__あー、今日もいたー。」
リサ「!!」
環那「あ、モカちゃんー。」
リサが何かを言おうとすると
屋上の扉が開き、あの5人が入ってきた
この1週間ほど俺は屋上に入り浸ってて
この5人とは結構話して、なぜか仲良くなった
いやー、話せる子が出来てよかった
ひまり「あ、リサ先輩!」
リサ「や、やっほーひまり。」
蘭「リサさん、南宮さんと一緒にいるんだ。意外。」
つぐみ「確かに、あんまり繋がりは感じないね?」
5人は俺達を見て首をかしげてる
あぁ、そっか
この5人には全く話してないんだった
俺はそう考え、5人に話しかけた
環那「リサとは家が近所だった幼馴染なんだよー。」
ひまり「えー!?そうだったんですか!?」
蘭「意外。」
環那「まぁ、5年くらい監獄で引きこもってたからねー。」
つぐみ(そう言う問題なのかな?)
まさかのカミングアウト
それを受けたような表情を5人はしてる
おもしろいねー
モカ「それでー、そんな2人はここで逢引きでもしてたんですかー?」
リサ「ちょ、何言ってんのモカ!?///」
巴「そ、そうだぞ!?」
モカ「えー?だって、2人の距離が近いからー。」
環那「そうかなー?」
俺はリサとの距離を見た
大体、間は15㎝くらい空いてる
そんなにちかいのかな?
昔からずっと一緒だし
これくらいが当たり前になってる
環那「俺とリサはただの幼馴染だよー。」
リサ「!」
環那「昔は友希那も含めた3人で遊んだりしたねー。」
つぐみ「ゆ、友希那先輩まで。」
ひまり「意外も意外って感じ。」
ひまりちゃん、リアクション大きいな
オーバーリアクションは割と好き
なんか、見ててなんだかおもしろいし
ひまりちゃんの場合はなんか変だし
リサ「あ、あたし教室に戻るよ!友希那も心配するだろうし!」
環那「そうー?あ、お弁当ありがとねー。明日かえすー。」
リサ「う、うん!またね!」
アフターグロウ「?」
リサは何だか慌てた様子で
少し小走りで屋上から出て行った
どうしたんだろう?
さっきの言いかけた言葉が関係してるのかな
ひまり「南宮さん、リサ先輩の話聞かせてくださいよ!」
環那「リサの話?別にいいけど後悔するよ?」
蘭「え、何があったの......?」
環那「まぁ、冗談だけど。」
俺は笑いながらそう言った
いやぁ、反応が良くて楽しいなー
俺はそんな事を考えながら
食べ終えたお弁当箱を片付け
それを膝の上に乗せた
環那「じゃあ、どんな話が聞きたい?」
ひまり「リサ先輩って昔どんな感じだったんですか?」
環那「そうだねぇ、リサは__」
それから俺はリサについて5人に話した
ひまりちゃんは何故かメモを取ってたけど
あの話何か参考になるのかな?
俺はただただそう思った