エマは大体、俺の想定通りだった
勉強に関しての心配は皆無
けど、体力とか身体能力は低い
まぁ、ほぼあの研究室に引きこもってたしね
あとは人間関係だけど、それも問題ない
美少女ってステータスが有効に働いたみたいだ
リサ「それにしても、驚いたよ。」
環那「あはは、ごめんごめん。」
今は放課後で
俺とエマは友希那、リサ、あこちゃんと一緒にCircleに来た
ライブが近くて、練習を詰め込んでるらしい
真面目だねー
もう6月も下旬で暑いのに
環那「お待たせー、燐子ちゃーん。」
燐子「あ、南宮君......!」
紗夜「白金さんだけですか?」
部屋に入ると、燐子ちゃんと紗夜ちゃんがいた
紗夜ちゃんは俺を睨みつけてる
こ、怖いなー、軽い冗談なのに
環那「じょ、冗談だって。そんなに怒らないでよ、あはは。」
紗夜「別に怒ってませんが。」
環那「目が年齢に触れた時の琴ちゃんと一緒なんだよね。」
リサ(あ、分かる。)
リサが横でうんうんと頷いてる
そっか、リサってあの琴ちゃん見たことあるんだ
燐子「み、南宮君......!」
環那「ん?どうしたの?」
燐子「心配、しました......!」
環那「え?」
燐子「急にいなくなって、すごく......心配しました......」
環那「あー......」
燐子ちゃんは目に涙を浮かべてる
どうしよう、心が痛い
心なさそうって言われるけどすごく痛い
環那「ご、ごめんね?急を要することだったから。」
リサ(で、デレデレだ。)
紗夜(ま、まさか、一線超えたりは......ないですよね?)
燐子「私の安全を考えてくれたのは......分かってます......けど......」
環那(う、うーん、どうしよう。)
俺は泣いてる女の子が得意じゃない
慣れてないから、どう対応していいか分からないし
エマ「私はあなたの安全を侵害しない。」
燐子「え......?あの、どなたですか......?」
エマ「南宮エマ。お兄ちゃんの妹。」
紗夜(妹!?いたの!?)
燐子「妹......?」
燐子ちゃんは首を傾げた
そう言えば、紹介してなかった
いや、今日するつもりで連れてきてたけど
エマ「白金燐子。お兄ちゃんを助けてくれた、感謝。」
燐子「は、はい......(?)」
エマ「あなたなら、お兄ちゃんと結婚しても良い。」
環那「?(結婚?)」
燐子「!?///」
リサ「!?」
急に何言ってるんだろ
てゆうか、会話の流れ全無視してるね
いやー......俺っぽい
環那「あはは、それは良いね。」
エマ「お兄ちゃんが選ぶこと。勿論、私でもいい。」
環那「血縁者は無理だよ。法的に。」
エマ「じゃあ、子供だけ産ませて。」
燐子「......///(み、南宮君と///)」
あこ(りんりん、顔真っ赤だー。)
紗夜(あの、あの子とんでもない事を言ってるんですが?スルーですか?)
なんか、すごい状況になってる
友希那は傍観してるけど
他の皆は慌ててたりしてて大変そうだ
友希那「皆、練習を始めるわよ。」
リサ「あ、う、うん!そうだね!!」
友希那「ど、どうしたの?そんな鬼気迫った顔をして。」
エマ「......女心。」
環那「そういうものなの?」
女心、これは分からない
リサにも偶に言われるけど
女にしか分からないから女心なのでは?
うーん、謎が多いな、人間は
紗夜「ともかく、練習をしましょう。」
あこ「そうですね!」
燐子「はい......!///」
そうして、Roseliaの練習が始まり
俺とエマは部屋の端っこで練習を見てた
エマが意外と興味深そうに見てて
子供っぽい所もあるなーと思った
__________________
練習が終わって夕方
夏ってこともあって、外はまだ明るい
公園まで来れば、まだ子供が遊んでる
環那「おー、若いねー。」
リサ「もー、おじさんみたいだよー。」
環那「あはは、そうかもね__って、あ。」
友希那「どうしたの?」
公園の中を見ると、アイスの屋台があった
そして、後ろには練習後の皆
これは、やることは一つだね
環那「ねぇ、みんな。」
あこ「どうしたのー?」
環那「アイス、食べて行かない?奢るよ?」
あこ「ほんとに!?やったー!」
友希那「懐かしいわね、あの屋台。値段も安くて、昔によく使ってたわ。」
紗夜「でも、いいのですか?」
紗夜ちゃんはそう聞いてくる
遠慮深いなー
環那「いいよいいよ。じゃ、買ってくるからベンチにでも座ってて。」
エマ「私も行く。」
俺は公園内の屋台に歩いて行き
エマも後ろをトテトテとついてきた
この屋台のアイスは1種類しかない
種類を聞く必要がないのはいいね
エマ「1つ100円。リーズナブル。」
環那「素晴らしい事だね。」
おじさん「はい、どうぞ。」
環那「あ、どうも。ありがとうございます。」
エマ「ありがとう。」
おじさんからアイスを受け取り
皆が座ってるベンチの方に歩いて行った
いやぁ、暑い日にはアイスだよねー
持ってる手が冷たくて気持ちがいい
環那「__お待たせー。」
あこ「わー!アイスだー!」
友希那「わざわざ、ごめんなさい。」
リサ「ありがと!」
燐子「ありがとう、南宮君......!」
紗夜「いただきます。」
俺は皆にアイスを配り
エマを座らせた後、立ったままアイスを食べ始めた
燐子「おいしい......♪」
あこ「練習頑張った甲斐あったー!」
紗夜「そうですね。」
友希那「変わらないわね、この味。」
リサ「確かに♪」
皆、美味しそうにアイスを食べてる
いいねぇ、数年前の青春って感じで
中学生の時はこうだったなぁ
あの時は友希那とリサと俺の3人だったけど
エマ「お兄ちゃん、嬉しそう。」
環那「まぁね__って。」
燐子「?」
俺は燐子ちゃんの前にしゃがみ
ゆっくり頬に手を伸ばした
リサ「環那!?」
燐子「!?///(あわわわわ!///)」
環那「アイス、ついてたよ?」
燐子「あ、ご、ごめんなさい......///」
燐子ちゃんは顔を真っ赤にしてそう言い
俺は指に着いたアイスを舐めとった
燐子「~っ!!///」
環那「どうしたの?」
紗夜(鬼ですね。)
あこ(環那兄、天然過ぎだよ......)
なぜか、エマ以外に変な目で見られてる
え、何かした?
昔、友希那の面倒を見た時と同じことしたんだけど
友希那「何を焦ってるの?いつも通りじゃない。」
リサ「友希那だけだよ!」
紗夜「て言うより、湊さんはなぜ慣れてるのですか!?」
環那「昔はずっとこんな感じだったし。」
うん、何もおかしくない
極めていつも通りだ
燐子「え、えと、南宮く__っ!!!」
環那「!」
あこ「りんりん!?」
突然、燐子ちゃんの手からアイスが落ちた
様子を見ると、手を抑えてる
何が起きた?
そう考えてると、ある物が俺の目に入った
環那(これは......BB弾?)
子供「イェーイ!命中ー!」
エマ「......撃ったのは、あれ。」
環那「......」
俺はエマが指さした方に目を向けた
そこでは3人の子供がこっちを指さして笑ってて
真ん中の1番体が大きい子がエアガンを持ってる
......あー、なるほどね
子供2「おい、あの男、こっち見てるぞ?」
子供3「構うか!撃っちまえ!」
環那「......」
子供は銃口をこっちに向けてる
本気で撃つ気みたいだ
エアガンだから罪に問われない......だろうね
思慮不足にもほどがある
子供「へへっ、死ねー!!」
環那「......君、馬鹿でしょ?」
子供「え__」
子供3「うわぁ!取られた!?」
俺は子供からエアガンを取り上げた
触った感じ、結構良いのだ
でも、子供に持たせるには少過ぎたものでもある
これを与えた親の顔が見てみたいな
子供2「か、返せよ!」
子供3「そうだそうだ!」
子供「大人げないぞー!」
環那「......今、死ねって言ったよね?」
子供3人「え?」
環那「殺しに来た時点で大人も子供もない。平等に敵なんだよ。」
俺はそう言いながら子供にエアガンを向けた
さて、どこを狙ってやろう
燐子ちゃんは手を打たれた、俺は顔面を狙われてた
まぁ、妥当に行けば......手かな
環那「撃ったって事はさ、撃たれることも想定してるんだよね?」
子供「い、いや......」
子供2「当たったら、痛いし......」
環那「燐子ちゃんは当たったけど......自分はダメで人は良いの?」
3人、同じとこ狙おうか
......いや、違うな
痛みでも学ばない馬鹿はいる
もっと、ダメージがある事を考えよう
環那「ねぇ、これ、どこで買ったの?」
子供「え?お、お母さんに誕生日プレゼントで買ってもらった......」
環那「人に向けるなって約束は?」
子供「し、してない......」
環那「他の2人。駄目だと思わなかったの?」
子供2「お、怒られたくないから、弱そうな人狙おうって。」
子供3「楽しくて......」
オッケー
筋金入りのバカ確定
親も同レベルのバカだ
子供くらい、きっちり教育すればいいのに
環那「これ、返して欲しい?」
子供「う、うん!」
環那「そっかー......」
馬鹿を躾けるには何が効果的か
それは、ある程度の残る傷を与える事
トラウマを植え付け、制圧する
この状況で最も効果的な手段は......
リサ「か、環那?何する気?」
環那「躾だよ。」
俺はそう言ってエアガンを地面に置き
子供の方を見た
いやぁ、楽しみだなぁ
......バカの絶望する顔
環那「ほら、取りに来て良いよ。俺はもう手では触れない。」
あこ(......ん?手では?)
子供2「お、お前が取りに行けよ。」
子供3「そ、そうだ。次は俺の番だからな。」
子供「う、うん。」
持ち主の子供が近づいてくる
俺が近くに立ってるからか、足取りが慎重だ
けど、着実に近づいてくる
3m、2m......
子供(ふん、大人なんててこんなもんだ!取り返したらこれで撃ってやる!説教したことを後悔__)
環那「__繰り返すよ。」
子供「え?」
子供が1m前に来た瞬間、俺は足を上げた
どうせ、内心ではやり返すとか考えてたでしょ
もう少し塩らしければ返してあげても良かったのに
環那「君、馬鹿でしょ?」
子供「あ__」
Roselia「!!」
俺はその足でエアガンを踏み潰した
バキバキという音と共に俺の足が沈み
それを見た子供は目を丸くし
震えた目で俺を見上げてる
子供「え、え、え......?」
環那「言っただろ?敵だって。そんな安易に信じるなんて......猿の方がマシな脳してるよ。」
そう言った後、潰れたエアガンを蹴り飛ばし
近くに置いてあったゴミ箱に入れた
ポイ捨ては良くないしね
ゴミはゴミ箱に......だよ
子供「な、何するんだよ!!」
環那「何するはこっちのセリフなんだよ。」
子供「っ!!」
環那「大切な燐子ちゃんにあんな事してくれてさ......あんまり調子に乗ってると、君もあのエアガンと同じようにするよ?」
リサ(や、やば、ガチでキレてるじゃん!)
子供は3人とも泣きそうな顔をしてる
見た感じ、小学校高学年かな
その絶望顔、見てて滑稽だね
驚くほど何も感じない
子供「お、お母さんに言いつけてやる!」
環那「どうぞ。その時はこっちも証拠揃えて警察に被害届を提出するから。」
子供「け、警察?バカだろ、子供は捕まらないんだぞ!」
子供は得意そうな顔でそう言った
つくづく馬鹿で滑稽だと思う
まだなーんにも知らないんだから
環那「捕まるんだよ......俺みたいに。」
子供「え?」
環那「もっとも、俺は人を半殺しにしたからね?どの程度で逮捕されるかは知らないよ?でも、この世界には君くらいの年でも死刑にされた子供だっているんだ......」
子供「え、そ、そんな......」
環那「あのエアガンが本物ならどうなってたか......きっと今頃、燐子ちゃんは手から血が大量に出て、もしかしたら駄目になってたかもしれない。そして......俺も君を殺してたかもしれない。」
子供「あ、ああ......!!!」
環那「分かった?人殺し君。よかったねぇ?殺されなくて。」
子供「うぁあああああ!!!」
子供3人は走って逃げていった
軽い脅しだったけど、効果覿面みたいだ
エアガン潰したのは示談金って事にしとこ
親連れてきたら、携帯に録音したこれを使う
どっちみち、俺が負ける未来はない
環那「大丈夫?燐子ちゃん。」
燐子「え、だ、大丈夫です。」
俺は燐子ちゃんの手を見た
少しだけ青くなってる
あの子供、マジでさ......
紗夜「さ、流石に壊すのはやりすぎなんじゃないですか?」
環那「ああいうのは反省しないからね、今のうちに躾けておいた方がいいんだよ。」
燐子ちゃんを傷つけたのはムカつくなぁ
別に俺なら許したのに
つくづく馬鹿だね
友希那「かなりの剣幕だったわね。あんなに怒った環那、久し振りに見たわ。」
あこ「だよねー。あこ、すごく怖かったもん!」
環那「ごめんごめん。頭に血が上っちゃって。」
エマ「でも、相手を制圧するには効率的。流石、お兄ちゃん。」
落ち着かないと
取り合えず、今は燐子ちゃん
手は少し痣があったけど、大丈夫かな
環那「燐子ちゃん、何か変な痛みとかがあったら一応病院に行くんだよ?あれ、結構良い奴だから威力も強いし。」
燐子「は、はい......///(手を......///)」
環那「あと、もしあの子供の親から報復なんかがあれば俺に言って。さっきの子供の発言、全部携帯で録音してるから。」
紗夜(用意周到すぎるでしょ!)
あこ(りんりん撃たれたのがそんなにムカついたんだ。)
ほんと、ヤンチャの意味をはき違えないで欲しい
マジで次来たら許さない
徹底的に追い詰めてやる
燐子「心配してくれて、ありがとう......///」
環那「とんでもない。燐子ちゃんは大切な人だから。むしろ、撃つ前に潰せなくてごめんね。」
友希那「今日は解散しましょうか。」
環那「そうだね。帰ろうか、エマ。」
エマ「うん。(お兄ちゃんのあの表情......興奮した///)」
それから、皆それぞれ帰路についた
俺はエマと一緒に琴ちゃんの家に帰って
いつも通り夕飯にお風呂、洗面を済ませて、1日が終わった