環那「__んっ......?んん......」
朝、目を覚ますと陽の光が目に入って来た
頭が痛くて、昨晩の記憶もない
なんで、俺はベッドにいるんだろう
環那「気持ち悪......」
ひどい吐き気がする
なんでこんなことになってるの?
頭も痛くて、けど風邪って感じでもない
うーん、謎だ
環那「まぁ、これくらいはどうにかなるか......ん?」
琴葉「すぅ......んん......っ。」
環那「......」
痛む頭を押さえて起き上がろうとした時
ベッドの軋み方に違和感を感じ確認すると
横では下着姿の琴ちゃんが呑気な顔で眠っていた
環那(ヤバい、やらかしたかも。)
昨日の記憶がないから判断できないけど
もしかしたらやらかしたかも
琴ちゃんと?え、マジ?
環那(取り合えず、確認しよう。)
掛け布団をめくって状況を確認する
うーん、ベッドの状態的にそう言った形跡はない
これは、やらかしてないかも?
環那「それにしても、無駄に高そうな下着つけてるなぁ。」
琴葉「......わ、悪かったですね......!///」
環那「」
琴葉「おはようございます、南宮君......!///」
想像しうる中で最悪の事態だ
琴ちゃんは俺の独り言を聞き
顔を真っ赤にしてこっちを睨んでる
やばいな
琴葉「朝から私の下着をのぞくなんて、お盛んですね......!///」
環那「い、いやぁ、琴ちゃん風呂上りとか裸でウロウロしてるし、下着くらい今さら__ぐはっ!!」
琴葉「このおバカ!///」
お腹にめり込む琴ちゃんの鉄拳
そこまで痛くなかったけど
何となくノリで変な声出した
環那「でも、昨晩はほんとに何があったの?全然記憶ないんだけど。」
琴葉「それはですね、私がお酒を飲ませて、南宮君が速攻で寝たんですよ!」
環那「自分から悪事を暴露しないでよ。」
琴ちゃん、教師だよね?
なんで俺にお酒飲ませてるの?
馬鹿なのかな?
環那「はぁ......学校にばれたら問題になるよ?」
琴葉「極道の娘なので。」
環那「関係ないでしょ。」
それにしても、俺ってアルコールに弱いのかな?
七夕祭りの時も少量で記憶飛んだし
耐性があまりにもなさすぎるのかな
環那「まぁいいや。」
琴葉(いいんですか。)
環那「取り合えず起きて、朝ごはんの準備__」
エマ「__お兄ちゃん、朝の添い寝に来たよ......え?」
環那、琴葉「あっ。」
俺がベッドから出ようとすると
部屋のドアが開き、エマが入って来た
あー、もうそんな時間だったか
エマ「子供作るなら、私がいるのに......」
環那「いや、してないから。」
エマ「あ、そうなの?」
エマは拍子抜けた様子でそう言った
いや、あの、どっち?
してない方がいいんだよね?
エマ「そう言えば、お兄ちゃんに報告がある。」
環那「昨日の事?」
エマ「そう。今井リサへの誕生日プレゼントについて。」
エマは手に持ってるメモ帳を開いた
あれ、エマが『お兄ちゃん』って書きまくってるのだ
残り14ページくらいだったけど、足りたんだ
エマ「今回、あの4人は今井リサが気にしてた服を買う事で会議は締結。余程高価なものらしく、私を含めた5人でお金を出し合う事になった。」
環那「ふむ、いいんじゃないかな。」
リサは季節ごとに流行りの服買いたがるし
気になってる服なら喜ぶだろうね
エマ「でも。」
環那「ん?」
エマ「今井リサが今最も喜ぶのはお兄ちゃんからのプレゼントだという意見が会議の中で出た。」
環那「なるほど。」
リサは誰が何あげても喜ぶと思うけど
別に特別どうのって言うのはないと思う
エマ「今井リサの誕生日の当日、お兄ちゃんには膨大な量の予定が入ってる。けど、お兄ちゃんも今井リサに何かしてあげるのがいいだろうと、私は進言する。」
環那「ふむ。」
エマ「お兄ちゃんが今井リサに送るプレゼントの候補は__」
環那「いや、それはいいよ。自分で考える。」
俺はそうエマの発言を止めた
流石にそこまで考えてもらうのはヤバいよね
エマ「分かった。」
環那「報告、ご苦労様。何かご褒美を上げよう。」
エマ「!」
琴葉(それは、大丈夫なんでしょうか?)
ベッドから降りながらそう言った
エマは嬉しそうに目を輝かせてる
ご褒美貰えるのがそんなに嬉しいんだ
まだまだ子供だねぇ
エマ「じゃ、じゃあ......その......///」
環那「?」
エマはボソボソ何かを言いながら近づいて来た
どうしたんだろう?
エマ「抱っこ......して欲しい///」
琴葉「!?(可愛いっ!!)」
環那「ほう。」
エマは両手を広げながら俺の顔を見上げてる
なるほど、これは可愛い
こんな妹がいたら誰でも甘やかしそうだ
環那「いいよ。ほいっと。」
エマ「///」
環那「ちょっと気になってたんだよね。妹甘やかすのってどんな気分なのか。」
琴葉「あなた、実はかなり喜んでるでしょう?」
環那「分かる?」
エマ(お兄ちゃんの匂い......///)
エマを抱っこしてみたけど
結構気分良いな、これ
これなら偶にしてもいいかも
環那「よし、朝ごはん食べようか。」
琴葉「そのままですか!?」
環那「まぁ、問題ないでしょ。」
エマ「全く問題ない///うん、問題ない///」
琴葉「甘え過ぎでしょう。」
俺はエマを抱きかかえたまま
朝ごはんを作るためにキッチンに向かった
さて、今日は何にしようかな
__________________
あれから、俺は2人と朝ごはんを食べ
今日は特に予定もないけど外に出た
ちなみにエマと一緒
エマ(お兄ちゃんとデート......♪)
環那「エマと何の用事もなく出かけるのは初めてかもね。」
てか、エマと出かけたのって......
旅行と作戦の時くらい?だっけ
うわぁ、仕事ばっかりで娘に構わない父親みたい
環那「今日はエマに時間を使う事にするよ。(可哀そうになってきた。)」
エマ「嬉しい///明日死んでも私に後悔なんてない///」
環那「そこは後悔してよ。あるでしょ、後悔すること一つくらい。」
エマって変な子だなー
表現がいちいち大袈裟で
何と言うか、俺のこと信仰してる節ある
環那「で、何かしたいことある?」
エマ「私はお兄ちゃんといられるなら幸せ。」
環那「何もないんだね。」
ふーむ、困った
町の中フラフラ歩くのもあれだし
何か目的を作れればいいと思ったんだけど
紗夜「あら、南宮君にエマさん。」
環那「あ、紗夜ちゃん。」
エマ「氷川紗夜。」
紗夜「おはようございます。」
商店街辺りに来ると紗夜ちゃんと出くわした
この辺で会ったの初めてかもしれない
なにしてるんだろ
環那「こんな所で何してるの?」
紗夜「今日は日菜......妹とお出かけなんですよ。何の目的もないんですが。」
環那「え、何そのネタ被り。」
紗夜「もしかして、南宮君たちも?」
エマ「そう、デート(ドヤッ)」
デートかー
まっ、そういう事でもいいや
そんな事を考えてると、紗夜ちゃんの後ろからスッと人影が現れた
日菜「__おねーちゃん?この子達だれー?」
環那「あ、この子が噂の紗夜ちゃんの妹さん?」
紗夜「えぇ、妹の日菜です。」
環那「ほえー、顔は似てるのに性格は全然違うんだね。」
日菜「えー?そうかなー?」
紗夜「それはそうでしょう。」
紗夜ちゃんと日菜ちゃんの性格は真逆
話に聞いてた通りだ
巴「__あれ、環那さんに紗夜さん!」
あこ「あー!環那兄!紗夜さんとひなちんとエマもいるー!」
環那「ともちゃん?あこちゃんも。」
あれ、また姉妹が通りかかってきた?
いや、何か用事があるかもしれない
流石に用事ナシまで被ることはないでしょ
環那「2人は何してるの?」
巴「あー、今日は時間あったんで、あことの時間作ろうかなって。普段は家でしか一緒にいないしな。」
環那「そこも被ってるの!?」
巴、あこ「え?」
なに?
今日は妹サービスをする日なの?
ちょっと怖くなってきたんだけど
巴「まさか、2人も?」
環那「同じ。」
紗夜「同じですね。」
環那、巴、紗夜「......」
エマ「お兄ちゃん?」
日菜、あこ「おねーちゃん?」
ともちゃん、紗夜ちゃんとアイコンタクトをし
そして、3人で深く頷いた
よし、これで行こう
環那「この3組でどこか行こうか。」
紗夜「そうね、そうしましょう。」
巴「そうだな。人数多い方が楽しいし。」
エマ「お兄ちゃんがそう言うなら。」
日菜「いいねー!楽しそう!」
あこ「あこもさんせーい!どこ行くー?」
妹3人組は賛成してくれた
正直、すごく助かる
妹居る歴の長い先輩2人がいれば安心だ
環那「実は、エマと行く候補の中に遊園地があるんだ。優待券もある。」
巴「マジか!」
あこ「わーい!遊園地だー!」
紗夜「なんで持ってるんですか?」
環那「社長就任祝いにってもらったんだ。」
まぁ、エマって遊園地を楽しむタイプじゃないし却下しかけてたけど
他の子がいれば何か変わるかもしれないし
エマの交友関係も広がるかもしれない
うん、これはいい
日菜「行こ!おねーちゃん!」
あこ「あこたちもー!」
紗夜「はいはい、走らないで。」
巴「あこも、転ばないように気をつけろよー。」
エマ「......子供だね、みんな。(お兄ちゃんと遊園地......♪)」
環那「あはは、そうだね。(そう言うエマもソワソワしてるけどねー。)」
こうして、俺は皆と遊園地に行くことになった
エマも楽しみにしてる様子だし
今まで色んな仕事をしてもらった分
この機会に普通の女の子みたいに遊んでくれればいいな