さて、今日は8月31日
夏休みも残すところ後1日だ
いやー、今年の夏は色々あったなぁ
元の予定にプラスで色々あったし、当然だけど
遭難したり、結構面白かった
エマ「__お兄ちゃん。」
環那「エマ?どうしたの?」
エマ「お客さんが来てる。」
環那「客?」
エマがこう言うって事は友希那達じゃない
ノア君でもないと思うし
だとすると......
環那「......琴ちゃん、いないよね?」
エマ「さっき仕事に出かけた。」
環那「じゃあ、いいよ。通して。」
九十九「はいはーい!通ったよー☆」
人見「お邪魔しますね、環那さん。」
環那「スタンバってたね、やっぱり。」
俺は大きく溜息を吐いた
ほんとにこの2人は何と言うのか......
俺に対して一切遠慮がない
九十九「おー、結構綺麗だねー。」
環那「当たり前でしょ。もし汚い時に友希那が来て、病気になったりしたらどうするの?」
九十九「お、おう。」
人見「あら?今は白金燐子さんや今井リサさん、それに浪平琴葉さん......は違いますが、それらの人のためでもあるのでは?」
環那(うっわ、やりずら。)
なーんで人の心読んでるんだろ
人見、掴みどころが少ないから怖いんだよね
なんか、人生2周くらいしてる感じがする
環那「まぁ、いいや。それで、今日は何の用?」
人見「本日は環那さんの一友人として、忠告に参りました。」
環那「あぁ、そういう事。」
内容は大体わかった
どうせ、あの事でしょ
九十九「加持ちゃん、色々頑張ってるみたいだよー。」
環那「やっぱり、そんな事だと思った。」
九十九「おっ、もうそっちでも掴んでる感じ?」
環那「探る必要もないよ、大体わかるし。」
お互いに難しい立場にいるからね
大体やりたいことは分かってる
だったら後は砦でも何でも構えたらいい
環那「ちょっと、惜しいなぁ。」
九十九「なにが?」
環那「そこそこ使いやすい駒だったから、潰すには惜しくて......」
九十九、人見「うわっ。」
環那「いや、引かないでよ。君達も同類だからね?」
なんなら、この2人の方がベテランだよ
今まで何人の人間を潰して来たんだか
俺とは比にならないからね?
九十九「てかさ、なんで環那ちゃんな加持ちゃんにあそこまで恨まれてたわけ?」
環那「あれ?言ってなかったっけ?」
人見「それについては私も聞かされておりません。」
エマ「ついでに私も聞いてない。」
環那「あー、そうだったっけ。」
話してなかったんだ
もう知ってるものだと思ってた
環那「まぁ、気にしなくてもいいよ。下らない事だから。」
九十九「環那ちゃんの下らない事ってたいてい面白いからなー。」
人見「ですね。」
環那「そう思うなら、新太のことを調べてみればいいと思うよ?」
ほんとに下らない事なんだけどね
それが新太には大ダメージだったらしいけど
どうでもいいや
九十九「そうしてみるよ!」
人見「して、新太さんの事はどうするおつもりで?」
エマ「加持新太ごとき、私が__」
環那「どうせ新太と接触するときも一緒だろうし、好きにしたらいいよ。」
エマ「任せて。完膚なきまでに潰して見せる。」
お、恐ろしいな
まぁ、エマには強力な手札が多いし
新太くらいならどうにでもなるかな
人見「それでは、私達はお暇致しますね。あ、報酬の件、よろしくお願いいたします。」
環那「あーはいはい。心配しなくても、解雇した中の1人の重役のポストは空けてあるから。」
人見「ふふっ、ありがとうございます。」
九十九「私はー?報酬の話してなくなーい?」
環那「何が欲しいか言ってよ。九十九、何も言わないじゃん。」
九十九「じゃあ、面白いネタ!」
いや、知らないよ
何が面白いか面白くないか分からないし
九十九「環那ちゃんの周りには面白いネタが転がってそうだから、もうちょっと寄生させてもらうよ~?」
環那「それが狙いか......」
九十九「アハハ~!面白いネタへの嗅覚は誰よりもすごいつもりだから!」
人見「間違いありませんわね。」
流石に凄腕ジャーナリスト
または、パパラッチ?
この嗅覚で今まで何人の人生詰ませたんだか
九十九「じゃあね~☆」
人見「失礼しました。」
環那「うん、お疲れー。」
2人はそう言って俺の部屋を出て行き
エマも見送るためについて行った
なんか、あの2人と話すと疲れるな
すごい2人だから、気を張っちゃうんだよね
環那(さて、明日の準備でもしよっと。)
俺は1人になった部屋でそんな事を思い
明日の始業式の準備をすることにした
__________________
学校の始業式
正直、あんまり必要性は感じないけど
表向きは真面目な学生を演じないとダメだしね
つまらない事でも頑張ろう!
環那「いやぁ、学校始まったねぇ。」
エマ「うん。制服姿のお兄ちゃんをみれるから学校もまた良し。」
環那「そっか。」
そんなアイドルみたいな扱いされてもなぁ
まぁ、面白いからいいや
こういう所も可愛いしね
環那「今更だけど、忘れ物はしてないね?」
エマ「問題ない。お兄ちゃんの写真はちゃんと持ってる(ドヤッ)」
環那「そう言う事じゃないんだけど、大丈夫ならいいよ。」
そんな会話をしながら、俺とエマは教室に向かってる
けど、なんか違和感があるな
環那(なんか、変な視線を感じるな。)
後ろ、前、通り過ぎる教室の中
色んな所から視線を感じる
気持ち悪いね、なんだか
環那「さーて、久し振りの教室だー。友希那とリサは来てるかな__」
「お、おはよう、南宮?」
環那「__へい?」
教室に入ると
何故か、何人かの生徒にお出迎えされた
男女関係なく20人ほどいる
驚いてつい変な返事しちゃったよ
「い、いやー、クラスメイトだし、挨拶位な?」
環那「そう。(き、気持ち悪。)」
エマ「......キモ。」
環那「こら、本当のこと言わない。」
それにしてもほんとにキモイな
今まで遠巻きに見てるだけだったのに
何の心境の変化?
環那(いや、分かった。)
一瞬戸惑ったけど、分かった
夏休み前と後での俺の決定的な違い
それは、大企業の社長であるかないか
ニュースにもなったし、皆知ってるのか
リサ「おーい!環那ー!」
環那「あ、リサ。」
「お、おい、南宮!」
環那「おはよう!2人ともー!元気そうだね!」
俺はクラスメイトを無視し
リサと友希那の方に歩いた
後ろから恨めしい視線を感じるけど
まぁ、いいや!興味ないし!
友希那「私達は変わらず元気だけれど、環那は大丈夫なの?」
環那「ん?何が?」
友希那「さっきも話しかけられてたじゃない。その理由が分からないわけではないのでしょう?」
環那「まぁ、一瞬驚いたけどすぐに分かったよ。最近の高校生って随分大人なんだね。」
お金目的で社長に媚を売ろうとする
今の世の中を逞しく生きていきそうだね
一周回って尊敬の念すら生まれるよ
エマ「金目的でお兄ちゃんに近づくなんて、恐れ多い。全員、消す?」
環那「物騒なこと言わない。放っておけばいいよ。」
リサ「まぁ、気持ちは分からなくないけどね。」
環那、友希那「リサまで?」
えぇ、リサまで目つき鋭くなってるよ
珍しいな、こんな表情
俺も初めて見たかも
リサ「最初、あんなに環那の事避けてたのに掌返して。流石のあたしもちょっとイライラするんだよね。」
環那「り、リサー?なんか黒いオーラ見えるんだけど?」
エマ「ふっ、今の今井リサとなら分かり合える気がする。」
環那「分かり合わなくていいから。」
って、なんで俺がこんな役回りに?
こういうのって紗夜ちゃんの役目じゃん
俺、自分の事はボケだと思ってたんだけど
友希那「大変そうね。」
環那「あ、あはは、ほんとに参ったよ。」
こ、これ、俺が気をつけないといけないな
2人を怒らせたら駄目な気がする
ヤバさ加減は学校内に限ってはそこまで変わらないし
環那(に、2学期、思ったより大変......?)
俺はそんな事を考えながら席に着き
少しの時間、眉間を抑え
大きく溜息を吐いた
なるほど、一見終わったと思ってたけど、ここからが本番って訳か
この2学期、少しばかり苦労しそうだ