凡キャラでGANTZ   作:フランディーニ

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前回のあらすじ:
ミッション終了。
死亡キャラ3名生存。



田中編⑦

新規メンバーのうち3人は無言で玄野たちを見ている。

 

窓の反対…壁を背に座り込む高校生。

それをキッチンのある部屋の影から見る若い女性。足元に犬。

黒球正面に座る老婦人&孫。

玄野たちは廊下へ続くドア付近に立っている。

 

「…おい。帰れるのか?これから」

 

窓の前で夜景を見ながら呟くゾクA。隣にゾクDも居る。

 

 

♪チ―――――――――ン♪

 

 

「あ…ガンツの…採点…」

 

トットットットッ

犬がオブジェの前へ移動する。

 

「ガンツ?」

 

高校生くんこと北条が呟く。

ゾッキー2人は退場したらしい。マンガ通り1人はエリアから出たのだろう。さっき2階に5人しか居なかったものね。ボスターゲットの足元で倒れてた奴も止め刺されてたんだな。

 

“犬……やるき感じられづ なんかしろ 0てん”

 

「キュウウン」

項垂れながら横へ退く犬。熊狩りする犬的な活躍を期待されても困るよねぇ。

リアルで拝めるならかなり観たいけど、あの変態的突撃はガンツスーツ着ても難しそう。

 

「なンかしろだッて、ははは。犬に無理言うなッて」

「何の意味があんだよ採点って…」

加藤に問う北条。

 

「それは…」「?」

西を見る加藤たち。

「…」

 

“ババア……やるきなちすぎ ガキ甘やかしすぎ 0てん”

 

「!?」

何がショックなのか驚愕する老婦人。

 

“泣き虫……しょんべん小僧 全部ぬぐな 0てん”

 

孫が文章を理解する前に老婦人が抱きしめる。

 

“チンソウダンその1……目つき悪すぎ 足遅すぎ 0てん”

 

「俺かこら、チンソウダンって!!んだこれ。ちくしょうっ」

ガンツの前でしゃがみ、抗議するゾクAもとい珍走団その1。

「ぷっ」

「沼田っ、てめっ」

じゃれるゾッキー共。

 

“チンソウダンその4……デブすぎ 腹へりすぎ 0てん”

 

「はははははははは」

「うっせーなっ」

 

“くろの……おおものねらいすぎ 0てん”

 

「やッぱなー。はァ。あそこで外さなきゃ…」

ガックリする玄野。

 

“かとうちゃ(笑)……てめえの本気はその程度? 0てん”

 

「…」

期待されてる~。加○◇茶スキなのか?ガンツ。

 

「サダコって…あいつか。どこいった…?」

 

キョロキョロするゾクA。

サダコの点数が出たようだ。マンガと同じなら文面は“サダコ……ホモのあとつけすぎ 0てん”。

いつの間にか大人数が黒球正面に立ち採点画面を見ている。

右からゾクA・D・玄野・西、後ろに山田・北条・加藤。

そこに居るなら座れよきみ達。

 

「そこに隠れてる」

 

キッチンがあるほうの部屋へつながる扉枠の陰を加藤が指す。

サッと隠れる恥ずかしがり屋さん。

このサダコ様はストーカー系無口女子って濃いめのキャラだけどヒロインの1人ではない。

狙いが玄野でも加藤でもないので。

 

「ホモの後つけすぎ…。ホモッて誰だ?」

サダコを確認してから画面に目を戻した玄野が呟く。

 

「!?………死んだ奴の中にいたんじゃねーの?」

答える北条。

 

「!!」

 

黒球表面に“ホモ”が表示されたのだろう。

野郎共が黒球から限度いっぱいまで退避した(笑)。ほとんど一瞬の早業。

採点画面が見易くなったよ、やったね。

“ホモ……やるきはみとめられるのだが…0てん”か、似顔絵付きだからどーしようもない。

窓際にゾクAとD、玄関側の壁に山田と加藤、壁際に玄野と犬、黒球を飛び越えて奥壁に西。

黒球正面に北条だけがポツンと立っている。

 

「ちっがっうっつの!ふっざっけんっなってめーらっ」

 

赤面して玄野を睨む北条。

ちょっとガンツ~いじめカッコ悪いよ~?実害無いんだからバラさなくても良いっしょ。

好みのひとが居ても遠くから見てるだけだしさぁ。……だよね?彼氏居ないよね?

 

「きもいっつーの!!近づくな てめえっ」

窓に張り付くゾクA、マジで怯えている。

 

「だっ、誰がっおまえなんかっ」

反論する北条。

 

「…」ジッ

玄野は無言で超警戒している(笑)。

 

「ホモって、あ・り・え・ね~」

奥の壁を背に呟く西。

 

「ホモじゃっホモじゃねえっ」

北条…。

 

“メガネ……緊縛プレイはどうだつた? 0てん”

 

「…は?」

「!」「!?」「…」

ヘンタイがもう1人?という目で山田を見る一同。

 

「違います。私が間違えてワイヤーをかけたんです」

かわいそう(笑)&濡れ衣なので、はいっとYガンを掲げ弁護してみる。

 

「へ?…あれ佐藤さんがやったの?」

「今頃かよ。気付くの遅~」

西センパイは知っていたようだ。つか消去法で解ることだな。

 

「ごめんなさい山田さん、ぶふっ」

「なんで笑うの!?」

 

「?」「ワイヤー?」

新規メンバーは理解して無さそーだ。説明は…今度でいいや。

 

“佐藤(?)……43てんtotal44てん あと56てんでおわり”

 

似顔絵が現在の髪型&服装に変わっている。

おさげからポニテに変えてみました。だって1つ縛りのがラクなんだもの。

 

「んだよこれ…なんでコイツだけ」

 

不満そうにこっちを睨むゾクA。

加藤が「星人をつかまえなきゃならない」って言ったの忘れた?

捕まえて「送る」かとどめ刺さないと点数にならんのよ。

つかゾッキーの疑問なんかどーでもいい、点数ついたってことはミッションクリアってことだ。0点続きで没収点の有無がわからなかったのだが杞憂だったみたい。

…はぁ、助かった。

 

「すッげーな…オマエ…」

 

こっちを見る玄野。何だ?その目。「すごい」って射的のこと?それとも、

 

「佐藤ッて何匹倒したンだ?」

「僕らの分は西くんがやっつけたから…アパートに残ってた奴だけだと思うけど」

 

玄野の疑問に山田が答える。

 

「田中星人6匹と黒い奴か…」

 

 

“西くん……115てん total115てん 10○てんめにゅ~から選んでください”

 

“100てんめにゅ~”

 

“1 記憶をけされZ解放される

 Ⅱ よし’強力な武器を与えられる

 3 MEM○RYのΦから人間を再生でちる”

 

 

「…解放…!!」

「そッか、このための点数…」

「100点…とれば…自由になれる…!?」

「あと、まだ…何回も参加して生き残んなきゃなんないんだな…」

 

数話(ミッション)はやく重大事実が判明。

みなさん2番目と3番目に興味が無い様子。

 

「ガンツ、2番だ」

 

「!?」

「…解放されなくて良いのか?」

「そーだッ。次も生きて帰れるとは限ンねーだろ」

「…」

 

メンバー達は解放を選ばなかった西を驚いた表情で見ている。

 

このままずっと参戦してラストミッションを生き残り『本番』を迎えるのと、記憶消されて無防備な状態で侵略に遭うのと、どっちが良い?って訊いたらどちらを選ぶんだろうコイツら。まぁ言わないけど。信じないだろ―し。私も断言出来ないしね~。

ホントにマンガ通り進むのだろーか?この世界。

 

 

 

 

採点終わったので解散。

西センパイが生き残ってるのに質問会をしない様子。

ミッションから解放される方法以外にも知るべき事あると思うけど……ま、いっか。

忘れ物は無いかね?一度閉めちゃうと次のミッションまで回収できないよ~?とくに玄野。

ちなみに装備のことね。私物は消されるらしい。

 

「おっ、まじで開くじゃねーか」

 

玄関を開けるゾクA。娑婆(笑)に帰れて良かったね、とりあえず。

北条と加藤も続く。

 

「うぉっ。このまま家に帰れんだなっ」

 

玄関から出てすぐ、通路の手摺に両手をかけ喜ぶゾクA。

 

 

… … …

 

 

マンション外の広場。

チャッチャッ 

犬が去って行く。迷い無い足どりだ(笑)。

 

「ドコに帰るンだろう…」

 

玄野が犬を見て呟く。何処だろーね。

気になるけど尾行してまで知りたくはないかな~。はやく小島宅行って寝たい。

 

「何日後かわからねーけど…。またあの部屋で会うことになるはずだ…。よろしくな…

 これから」

 

新規メンバーに挨拶する加藤。情報漏洩の罰則について言わないの?

まぁ、言っても誰も信じないか。装備を使って見せない限り。

北条たちは帰った。

 

おっと…。?

振り向くと真後ろに西が居た。

…ひょっ、何ですか?何か用?今引っ張ったの君だよね?

 

「…」ジッ

 

?… …

あ、もしかしてバレちゃった?田中ロボ1号を横取りしたこと。

その節は誠に申し訳ございません(笑)おねーさんの早とちりだと思って大目に見てほしいなぁ…。チラッ

…。

恐ぇーよ、その無表情。

 

「タクシー来たぞ!お~い」

「佐藤さーん」

 

玄野と加藤のことはとりあえず無視。ちょっと待て。

西が着ているガンツスーツのステルス機能が(あのあと一度も周波数変えて無かったから多分)壊れたあのとき、ターゲットの致命傷にならない位置を狙えてたらなぁ。

初射的で命中し、そこが急所だったのは奇跡だけど。

マンガでいう大怪我うん秒前な状況見て手が出ちゃったんだよ。

西センパイがあそこで退場するのはシナリオ通りだけど困るんで。

今回の標的の配点は判明していた。田中ロボ(12体)が5点、ボス(1体)が8点。

私が“田中星人”独り占めしても100点にとどかないので次回ミッションに備え“強力な武器”を所持するメンバーが必要だからセンパイには生き残ってもらいました、

って正直に言えば納得するかな?……うん、つっこみ所しか無い&さらに怒られそう。

私と西以外全員0点だったから言い逃れ出来ないし。

退場したゾッキーのどっちかがやった、とは思わないだろう。無理がある。

あ~ぁ、マンガ通り玄野・北条・加藤にも点数入ってたらバレなかったのに~。あいつらもっと頑張れっての。そんなんじゃいつまでたっても100点なんてたまらないゾ☆

 

「乗ってく?西くんも」

 

戻って来た山田が尋ねる。

5人は無理じゃね?私がタクシーやめて走ってもいいけど、未だガンツスーツ着てるし。

 

「…」プイッ

 

結局無言のまま西は踵を返し歩き去った。

苦情や警告じゃなかったのか?

 

何だったんだ…




西くんは特典武器(一個目)を手に入れた。
次は羅鼎院の文化財(偽)狩り編。
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