黒球部屋の廊下で周波数(?)変更機能を検証(全体的によくわからんが、ミッション中に合わせるとヤバい数値はわかった)。
…ムア…ダブ…ナム…ミダ…ツナ…アミ…ブツ…ムア…ダブ…ナム…ミダ…ツナ…アミ…ブツ
中分けメガネ・美女・ゴルゴ(仮)以外の新規メンバーは僧侶とともに念仏を唱えている。
「…」
「はは…最初の時あの人が居たら…僕も一緒になって唱えてただろうな~」
彼らを眺め山田が苦笑する。
あのあと「死後の世界」説が気に入らない新規メガネが僧侶に再び話しかけた。
が、よく分からん理屈でぶった切られてた。僧侶曰くここがマンションの一室に見えるのも鼓動と呼吸を感じるのも全て「生きていたときの記憶がそう感じさせている」らしい。
死後の自我を認めたら極楽と地獄も認めたことになるんだって(笑)。
日本人の場合、死んで最初に訪れる処のイメージって河原か花畑じゃないの?
外国人(=空手着)も居る状況で同じ「試しの場」を見てることを変と思わないのはなんで?
加藤が立ち上がり念仏を唱える連中に近寄る。
どうしても勘違いを正したいらしい。マンガ通りの行動だけど、よくやるね~。
「もうすぐ、その玉が歌い出すはずだ。もうすぐだ待っててくれ。
あんた達もよく知ってる曲だ。待っててくれ、ラジオ体操の曲だ」
「ちっ うっぜえなぁ!」「むこ―行けっ」
「Go to hell!」「電車にも乗ってるよね、こーゆー奴」
加藤を睨む念仏組。
わけ分かんないこと言われた他人のフツ―な対応…いや、ちょっと八つ当たり入ってる(笑)。
「ブン殴るぞコラ!!」
「放っておけ…」
いきり立つラッパーを僧侶が窘める。
♪チャーチャーチャチャ~ラ チャ~チャラチャチャッ チャ・チャーララ♪
「!!」「!?」
ホントに歌い出した?と驚く新規メンバー達。うるさい黒球と加藤を往復する視線。
「悪いけど坊さん…あんたよりは次がどうなるか分かってる」
「…」
睨み合う加藤と僧侶。
♪チャチャ~ララッ チャーラ チャッチャチャ~ラチャンッ♪
「もしもしぃ? クロノくーん 始まるみたいだよ~」ユスユス
曲が終わり、寝ている玄野を起こそうと揺する山田。
しかし無反応な茶髪。大音量な黒球の歌で起きないって…いつもどーやって起きてるんだろう?
目覚ましアラームとかに頼らなくても決めた時刻に起きれるってやつ?優秀な腹時計だね。
決めないで眠った場合いつ起きるんだ?
玄野はあぐらをかき首を片側へ傾けている。居眠りするならそんな姿勢じゃ駄目だ、背中を痛めると転送でリセットされなきゃ地味に不利。そして熟睡すんの速すぎ、さっきまで黒球の周りでブツブツ唱える連中眺めながら「何コノ絵面、ウケるー」とか呟いてたのに。
…。
密室で暴れたり不毛な問答するよりは静かなぶんマシだけど、
出番まで何してようと自由だけど、
暇だと眠くなるのも解るけど、
他人に凭れて眠るのは遠慮しろ。とくに私が隣に座ってるときは。
鼻をつまんでくれよーか(怒)後ろに壁があるんだからそっちに凭れろ、邪魔なんだよ。
小学生並みに小柄な小島だからか妙にバランスが悪いし。起きないと転がすぞ?マジだぞ~。
マンガで夜更かししてる描写はガンツ武器の検証だったか。何も持ち帰っていないのに謎だ。いっつも教室で眠そーにしてるか寝てるよなぁこいつ。
歌が終わり最初の文字が表示される。
立ち上がって黒球を囲む新規メンバー達。
「なんだ…?」
「てめえ 達の 命は 無くなりました」
「新しい命…新しい命?どう使おうって……使われるのか?」「私?私って?」
その文章は比喩とかじゃないのでそのまま受け止めるといいよ。
“どう使おうと私の自由です”の“私”はガンツのことだね、今のところ。
“てめえ達は今から この方をヤッつけに行って下ちい
あばれんぼう星人(金剛力士の吽形)
特徴 つよい おおきい
好きなもの せまいとこ おこりんぼう
口ぐせ ぬん
おこりんぼう星人(阿形)
特徴 つよい おおきい
好きなもの せまいとこ あばれんぼう
口ぐせ はっ”
ターゲット情報出た。やっぱり仏像(?)狩りか~、
“好きなもの”にお互いの名前があるのがとっても気になる記憶通りの指令だ。
“好きなもの、せまいとこ”って定位置に収まっているときか、とある場所を潜る為に屈んだときが好機だよっ☆てアドバイスのつもり?それか居る場所のヒント。スタート地点の置き物だから盲点だと思われてる?
2体分の情報が表示されるのはこの回唯一だ。ガンツの耳に指つっこんで画面の下スクロールを頼めば他のターゲット情報も出たりしてな。情報を載せてない=ガンツも知らない、ってのはありえないだろ。ターゲットの数と姿を把握してなきゃ掃討判定出来ないから。
前情報無しで送られたエリアに出るクリ―チャ―全部倒せって言われるよりはマシだけど一度のミッションで終わらせたいなら総数くらい教えといてほしい。
スペックの詳細は、ホントに知らないのかも。
ターゲット、とくにボスが本気出す前に倒せるといいなぁ。
予想が正しければなんとかなる筈。
ならなかったら…
「全部…きみの言った通りになる。何なんだ?きみは…」
新規メンバー達と黒球を覗き込んでいたメガネが左手で眼鏡を押し上げながら加藤を見上げる。
「俺だけじゃない。こっち側にいる人間は…! …。」
「人間は、なに?」
「…さっき山田さんも言ったけど俺たちは前からココに居たっつか来たことあるんだ。
ここの法則に関して、そっちより少し知ってる程度だけど」
右腕を振って廊下側の人間…北条・西・サダコ・玄野・私・山田・子供・老婦人を示す加藤。玄野を見てちょっとフリーズしてた。
こいつ暇して寝てるだけだよ~大丈夫だよ?たぶん。
そんなことより前回生き残った筈のゾッキー2人が来てないのはスルー?マンガで誰も気にしてなくて不思議だった。
マンガと同じくあいつら、一般人多数の前でXガン使おうとして排除されたのかな?ガンツに。
「そろそろ開くから気を付けてくれ。もうすぐだ…」
黒球の両隣りと真後ろに立たないよう新規メンバーに指示する加藤。
誰かさんのように挟まれたら大変、でもないけど恥ずかしーからね(笑)。
チッ
ガシャッ
「こっちのケースにスーツが入ってるから着てくれ。1人づつ、ちゃんとあるから」
黒球背面、スーツケース棚の横に立ち、自分のケースを持ちながら説明する。
Xショットガン持って凄く嬉しそうな迷彩服は話きいてなさそう。
それ本物だからメンバーに向けないでね。
「惑わされるな!!馬鹿者共が!!
此処は試しの場所と言っただろう。あれは人ではない」
大声で視線を集めると僧侶は言いがかりをつけて加藤を睨む。
「…煩悩の象徴だ!!奴について行く者こそ欲に負け、地獄に堕ちる者…
お前達が手にしているモノは人殺すモノぞっ!!」
黒球から出て来たオモチャが人も壊せる機械だってのは正解だけど、てか見たまんまだけど
何、煩悩の象徴ってマーラのこと? 加藤がヒトから魔神(笑)に格上げされた。
僧侶はどこまで本気で言ってるんだ?不思議体験で妄想が暴走したか?
「ちょっ と待ってくれっ 俺はあんたらと同じ人間だっ!」
反論する加藤。他の奴が僧侶の言葉を信じたと思って人間主張する。
慌てなくても空手着の外国人くらいしか信じてないよ、たぶん。
「惑わされるなっ、そう見えているだけだ」
喚く僧侶。お前そればっかだな。
どんな反論しても、そう感じるだけ、そう見えるだけ。もっと面白いこと言えないの?
工夫しないと飽きられるよ?他人を言いくるめるのが生業でしょ?
「わっけ…わかん…ね…」
呆れた顔で僧侶を見る新規中坊。
「…この坊さんの言うこと聞くと死んじまうことになるぞ」
「はっはっはっはっはっ 死んだ人間が集まってるんだぞ?」
「…」「…」
「…とにかく着替えましょう!僕らだけでも」
玄関へ続く廊下を指す山田。長くない準備時間を思い出したのか生き残りメンバー達を促す。
僧侶と睨み合っていた加藤は未だ私の肩に凭れ眠り続ける親友の前にしゃがむ。
グッ
ギュウ
彼の手で玄野の頬肉がチョー伸びた。
「ホレの頬ひゃんとフいてる?…なンにゃンだアイツ」
感覚が無いのか頬を指し涙目な寝坊助。
ほっぺビヨーン玄野……ケータイが生きてる時にやってほしかった。
待ち受け見る度にほっこり出来ただろう。加藤は玄関へ着替えに行っている。
玄野は加藤に何したんだ?なんか怒ってたけど。加藤が新規メンバーたちを説得している最中に玄野は惰眠を貪ってたから?…その程度で怒るわけないな、ありえない。
ヒロイン1号居ないからケンカする理由無い(マンガでは岸本に慕われている加藤を一方的に玄野が怒っていた)し。う~ん?
あ、忘れてた。
「玄野くん、あのお姉さんにコレ渡してきて下さい」
“美形”と書かれたスーツケースを茶髪の脚上に置き、美女を目線で指す。
「ふェ?なンで?オマエ行けばイイじゃん」チラッ
「…」キランッ
玄野と視線を合わせた美女の双眸が光った……よーに見えた。ヒロイン2号の眼力ぱねぇ。
しかし彼は気付かない。スゴク面倒そう。
「私は他にやることがあります。それに玄野くんは着替えまだでしょう?
ついでにスーツを勧めてください」
ウザいなぁお前。
私は犬にスーツ着せたり忙しいんです~。
声をかけるチャンスなんだから早く行けよ、
公共の場で口半開きにして眺めるほど好きなんだろ?巨乳美女が。
促さなくても賢い彼女なら自主的にスーツ着そうだけど念のため。
野郎共は勝手にしろ。
「スーツ着ないとヤバいもンなァ。しょーがねーな…」
どっこいしょ
と立ち上がり美女の方へ向かう美少年。眠気が抜けてないのかフラついて。
奴の恋愛脳が刺激されてないように見える。
謎だ。
着替え終わった8人(呼び出し前から服の下に着てる2名含む)は、未だ念仏を唱えるメンバー達を見ている(玄野と美女は着替え中。サダコは北条しか見てない)。
「あの連中にどーにかしてスーツ着てもらわねーと…」
「いーんじゃねーの別に…。俺らだけでなんとかなるんじゃねーか?」
ガンツスーツを着ようとしない新規メンバーを見つめ焦れる加藤。
前回ボスに小突かれた彼はスーツの重要性を痛感している様子。
北条はちょっと楽観的。「俺ら」って前回お前なんにもしてないじゃん。それに今回のが難易度高いのよ?ボス・ターゲットのスペックがシナリオ通りならちょっと良い服着た素人が何人集まってもノ―プランでは「なんとか」なりません。
「…いや…。一人でも死なせたくない…。
一人でも協力してもらったほうが…全員が生き残る確率が上がる…!」
100点たまるまで生き残るために戦力は多いほうがいい、ってこと?
加藤は気が長いなぁ。今までメンバーより少ないターゲットのミッションしか経験してないのにライバルを増やす類いの安全策を選ぶなんて。
…まぁ、それで正解なんだけどね。
「聞いていいかな?色々と…」
自分のスーツケースを抱え加藤に話しかける新規メガネ。
「あ…ああ…」
「あの玉の中の男…あれ…何?」
加藤の自信無さ気な了承を受け黒球を見る。
おい、メガネ氏。さっきガンツのほっぺ引っ張ってたの見たよ。
知らないよ~?初対面であんまイタズラすると1人だけ違う場所に飛ばされるかも(笑)。
「………。
さぁ…?」
「何って、何だろう?あらためて訊かれると困るけど名前なら分かるよ。ガンツだって」
困った顔で答える加藤に山田が補足する。
「…ガンツ? ガンツねぇ…」
フムと口元に手を当てるメガネ。何か思い当たるよーだ。
「人間…にしか見えね―けど。あんなとこに収まってる時点でフツ―じゃねーよな」
北条も黒球を見て呟く。
人(?)ひとり入ってるのに装備が飛び出すところからして変だ。
開く前は中に居ないのかもしれない。
「じゃあさ…。誰なの?この会の主催…」
「会…」
「会って…集まりには違いないけど…なんだかなー」
「やっぱ、ガンツじゃね?お前らはたしか…3回目なんだろ?ここに呼ばれるの」
加藤を見る北条。
「へぇ…」
もう一度、黒球へ振り返るメガネ。
「あの玉に出てたように、これからその服着て武器持って、なんとか星人殺しに行くわけ?」
「…はい。そーっす…」
「なんとか星人って…あれ何…? 宇宙人?」
「…たぶん…」
「前回の星人はあきらかに今の技術ではムリそーな装備だったけど宇宙人、なのかなぁ?」
「そんなこと言ったら俺らが今着てるこれとかもオーバーテクノロジーだろ」
「! これが?」
「はっ」
加藤たちの会話を鼻で嗤う新規中坊。
念仏唱えながら聞き耳を立てていたらしい。器用ね(笑)。
「んだそれ?宇宙人ってかよ」
その隣でニヤニヤするラッパー。
~星人だから便宜上。「宇宙人」が気に入らないなら「クリ―チャ―」や「UMA」でも可。
「…さっき、そこの玉がレーザーで人間を描き出すとこを見たろ。
あんなこと今の人間の技術で出来るか?それとも神か仏の仕業か?」
スーツケースを見てちょっと嬉しそーになった顔を無表情に戻し反論するメガネ。
ラッパーたちの嗤いが消える。
「僕が思うにこの玉は何かSFに出てくる転送機 みたいなモノだ。
人が死ぬ瞬間、別の空間に移動させる機械…」
「はっはっ。バカバカしい…」
新規メガネはSFがスキなのだろう、鋭い見解だ。それを僧侶が笑い飛ばす。
「あっ」
北条が頭頂部から消え始めた。準備時間終了。マンガと同じく全員スーツ着用成らず。
「始まったぞっ」
「どこだよ…ここ」
狩りエリアの建物に見覚えが無いのだろう 目元まで輪切りにされた北条が呟く。
彼は棒立ちだ。とりあえず転送先に危険は無い様子。
「見ろ…地獄に堕ちるぞ…。あいつらは…」
消えていく人間を見て吐き捨てる僧侶。それが聖職者の言うことか?
頭頂部から徐々に、スライスされるように消えてゆく人体を新規メンバーは無言で見つめる。
「早く!!全員この服着てくれ!!死ぬぞ!!」
「着るかよ…ダッセェ」
「オタクっぽくて気持ち悪~ぃん」
加藤が必死で怒鳴るがラッパーと新規中坊は拒否。半分意地になってるのかも。
まぁ今回はボス攻略を失敗したら着ようが着てなかろーが全滅だ、どっちでもいいよ。
「念仏が止まってるぞ」
「つか…念仏、もういいや」
「俺ん家キリスト教だし~」
「!?…」
合掌を解きダラける2人。念仏に飽きたのかバカらしくなったのか
それを見て動揺する僧侶。…なんで動揺?念仏人口を増やせば解脱出来るとでも思ってた?
空手着とリーマンは神妙に手を合わせている。空手着外国人は無心って表情だけどリーマンは蒼褪めて、かなり必死だ。マンガの僧侶へむかって彼は「念仏唱えても極楽に行ける自信が無い」というようなことを訴えてたっけ。…何したのさ?
「お…」
「あり?北条は?…転送始まッてンのか」
「外に移動するのよね?」
「ああ、そンで先ず星人探して…。変なバケモンがたくさん出てくるかもだけど
俺たちで何とかすッから。最初は見てるだけでいーから」キリッ
「う…うん、わかった」ポッ
加藤の台詞は、着替えから戻ってきた玄野に遮られた。
おい安請け合いするな。今日の星人も今までのミッションと同レベルなターゲットだと思ってるなら人生そんなに甘くないぞ。「平和ボケ」という名の病は2回ぽっちの経験じゃ治らないようだな。
玄野の後ろに付いて戻って来た美女(顔の小ささと理想的な体型がガンツスーツで強調されている。身長は170くらい)はスーツの首部分を弄る彼の横顔をガン見。
そんなに主人公の顔がスキか。
「…」チラッ
?
何故かこっちを見た後、溜息をひとつ吐き加藤がラッパー達の前まで歩いて行く。
そっか、スーツの力を見せるのね。今の目線はアレか?私も何かしろと?
何を?
「!?んだコラ…」
「…」
「…」
「…?」「…」
加藤がラッパーと新規中坊を両手に…ブラ下げないな。仁王立ちで見おろしている。
何がしたいんだ?相手も意図が解んなくて困ってんぞ(笑)何か言えよ。
残念ながら成り行きを確かめる前に
景色が変わった。
玄野の居眠り現場をみた加藤は、オリ主と玄野はお付き合いしていると思った。
桜丘もそう思ったので着替え中玄野に確認した。フリーならばアタックあるのみ。
ロリ巨乳好き「この前も同じコト訊かれたような…なンでそう思うンだろう?」
他のメンバーたちはカップルの存在に興味が無い。