凡キャラでGANTZ   作:フランディーニ

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前回のあらすじ:
ラプトルサンの群れに襲われる風。超能力師弟の援護と助言が無いのでなるようになった。
親ブラキオ、階段を下りる前に胴の殆どを失う。




かっぺ編⑥

『ガルルオオオォォ… ゴハッ』

 

俺を見上げ威嚇していた小型恐竜の頭部が爆ぜる。

無抵抗な生き物を殺すのは予想通り気分が悪い。

命懸けでターゲットに止めを刺すコトとは違ッた方向で胸糞悪い。

加藤は(俺が貸した)Yガンで転送、岡崎は過剰にターゲットを分解したりと其々動けるメンバーが手分けしたので、もうすぐ今日のミッションは終わる……

 

「残りはこいつか」

 

ターゲットを見上げる近藤。

俺たちが恐竜の巣から脱出する前から拘束されているようだ。

思ッたよりデカイな“かっぺ星人”。3m近くねーか?映像の印象では弱そーだッたのに。

つか帽子とランニングシャツしか合ッてね―(笑)そのシャツも胸部しか覆えないほどパッツパツだ、明らかに指令よりもデブ。アレとは別者か?

小さい恐竜みたく“かっぺ星人”も数匹居たのかも、間違い探しみたく微妙に違う奴がたくさん…

…。

想像するとシュール。

 

「おい」

 

突然背後から声。

うわッ?!…え、誰も居ない……

 

「刺さないのか?とどめ」

 

なンだ西か。話し掛けるなら姿あらわせよ。

 

「そーですねー」

 

佐藤もいるらしい。オマエら消えたまま会話すンな。

近藤は俺を睨ンでいる。いや一人芝居じゃね―から、どンだけ寂し―奴だよ?俺。

目を凝らしても無駄だぞ。消えてる奴は同じく消えてる奴にしか視えないらしい。

ステルス機能、光学迷彩ッてヤツだな。佐藤も使えてるから標準装備だろう。

ああ、俺は使ったことない。興味あるなら詳しいコトは西にでも訊け。

とりあえず念じても消えなかッた(加藤に確認した)からガンツの部屋にある装備を組み合わせるンじゃねーかな? 着用者のイメージで消えたり色が変わッたりしたら危なくて普段着れねe

 

『おっ おーらのどーごがなまってんだぁ いってみろっつの~!』

 

考えていたら“かっぺ星人”が喚いた。

武器持ッた敵に囲まれて言うことがソレ?

うッせーよ!オマエのなまりなンて知るか!

 

『このなまけもの!』

 

イラッ

 

「何か意味あんの?」

「あると言うか無いと言うか…」

「は?何それ」

 

拘束しているのに送らないコトを不審に思ッてンだろう西の問いに曖昧な返答をする佐藤。

理由があるならハッキリ言え、気持ち悪ィ。

リミットまで余裕あるけどサクッと送ッちまえよ。早く終われば早く帰れるじゃん。

 

『かっぺムカツク』 

 

「うおっ?!」「おいおい…」

 

『かっぺムカツクかっぺムカツク』ミシミシミシミシ

『かっぺムカツクかっぺムカツク!』ビリビリビリビリ

 

「でかくなってる…でかくなってる…」「いやーっ!」

 

帽子が落ち胸毛と四肢の筋肉が脂肪に覆われワイヤーを押しつつはみ出る餅みたいな肉。

メンバーたちが見守る中、徐々に小さくなッていく“かっぺ星人”のシャツ(?)と半ズボン。

うえ~見たくね~…

 

『かっぺムカツク かっぺムカツク!!』バツンッ

 

プシュッ

 

数倍に膨れあがり解き放たれた星人は、動く前に再び拘束された。

 

 

 

=========

 

 

 

黒球部屋。

 

「今日も…たいしたことなかったな」

「そぉか?怪獣映画みたくてすっげかったじゃん!ホンモノは迫力がちげーよ」

「…」

「つーか、どこに居たの?お前」

「…」

 

中学生同士の会話は続かなかった(笑)友好的に訊いてんだから教えてあげなよセンパイ。

出しゃばり共が乱入する前にミッションが終わって機嫌が良い私が説明してもいいけど。

…余計なこと言うなって?すんません。

 

「!?」

「風!よかった…元に戻って」

 

最後にカンフー超人も帰還した。

大怪我の記憶は無いらしい。喜ぶ加藤を無視し周囲を鋭い眼差しで確認している。

やはり怪我人、それも瀕死のメンバーが最後に転送される傾向があるなぁ。

山田・私・和泉・今回の超人しかり、マンガの加藤・玄野・鈴木(おっちゃん)・坂田さん然り。

マンガの田中星人ミッションで主人公は走りながら帰還したから、その記憶はボス烏に捕獲される直前からつながっていて、鋭い鉤爪でつけられた肩と脚の大怪我をリセットされた為に記憶を失ったのだろうけど転送が最後になったのは屋根から落ちそーでピンチだったからかも。…嫌がらせ?

生き残ったんだから問題無いけど、強いメンバーが欲しいなら負傷した場合には優先して回収しろよ~マンガと違って生き残りたくさん居るからどーでもいいの?ガンツ。

 

♪ち――――――――――――――――――ん♪ 

 

“それぢわ ちいてんを はじぬる 00:00:00”

 

「は?ちーてん?」

 

座る向きを変え黒球を睨むカンフー超人。

 

「採点です…。まぁ初参加の人にはあんまり関係ないですけどね」

 

にこやかに答える山田。

やはり超人はおっさんと思われている(笑)のか敬語。

 

“いなかっぺ大将……0てん ないすガッツ(笑) TotaL0てん”

 

「む…0点…」

犬と小学生の次に表示された画面を睨み不満そーに呟く超人。

あだ名に関してはノーコメント。

 

「100点たまったら解放されるらしい…」

「しゃっきン恐竜は」

「え?あ…そうか。あれはみんなでヤッつけた。

 この部屋に呼ばれたらああいうのを毎回どーにかしないと帰れないんだ」

「む、なるほど…」

「ちゃんとスーツ着て協力すれば生き残れる。いろいろと言いたいことはあるだろうけど、

 一緒に頑張ろう」スッ

「加藤…」グッ

 

握手する長身ズ。

なんだか2人だけの世界な加藤&超人。

 

“ミリオタ……2てんTotaL3てん あと97てんでおわり”

 

「…」ナデナデ

得点少なくても幸せそうだなぁ岡崎は。満足そうにXショットガンを撫でている。

 

“メガネ……3てんTotaL3てん あと97てんでおわり”

 

「先は長いなぁ…」

瞬きしてから天井を見上げる山田。初得点おめでと~。

 

“サダコ……3てんTotaL3てん あと97てんでおわり”

 

「おっ、いつのまに」

「…」サッ

「やったなサダコ!…ホントにいつだ?」

「…」

「食われる前だから、あの首の長い…」

「あー… あれで3点か…」

「ひとりにしか点数入んないんだよな?」

「…」コクリ

 

蒼い顔で口元を押さえ頷く加藤。何を思い出したのか知らんが玄関開くまで我慢しろ。

「首が長い」ってことはブラキオ親子のどっちかだよね。親は西が仕留めたから仔ブラキオ…

キモイ最期になったってことはYガン使わなかったってこと?

マンガの仔ブラキオはカワイかったのに、今日出た奴は恐かったのか?

 

“あねご……3てんTotaL24てん あと76てんでおわり”

 

画面から離れた桜丘の視線が玄野と絡む。

さっさとくっつけよお前ら。ニヤニヤ

 

“コンタ……3てんTotaL7てん あと93てんでおわり”

 

「あの恐竜、1点ってことはフツ―にやっても楽勝だったってことか?」

「え~?まえの1点仏像は強かったじゃん」

「あんときはスーツなしだったろ」

「そーだな、そーいや」

 

マンガと同じなら今回は2点ターゲットがいないので近藤はザコ恐竜3体ってことか。

殺傷力が低かったり脆い星人はヤッつけても1点だってのはそのとおりだけど

時間切れは避けたいので点数低そうでも倒せるときは倒してね。

簡単に倒せるが高得点てターゲットも稀にいるヨ☆

 

“空手家……3てんTotaL8てん あと92てんでおわり”

 

外国人もザコ恐竜の頭踏み潰してたからそっちの得点だろう。

「空手家…」

超人が呟き外国人も彼を見る。おい、勝負なら他でやれ。

 

“かとうちゃ(笑)……4てんTotaL10てん あと90てんでおわり”

 

「佐藤さん」

こっちを見る加藤。怒っ…てはない様子。なんスか?

 

「いまさらだけど俺らが点数…

「あー、ソレ以上言うな。加藤」

「計ちゃん?」

(ちょッと、こッち来い)パタパタ

隅へ移動する玄野たち。なんだ?あいつ。

 

“とましの……5てんTotaL5てん あと95てんでおわり”

 

「あれ?」

「どーした」

「俺2匹しかヤッつけてないのに」

「…」「…」

「もうけたな。もらっとけば?」

「そーか?」

ガンツは“いい加減”らしいから間違えることもある…のか?

 

“くろの……6てんTotaL17てん あと83てんでおわり”

 

「トリケラマン、しょぼー」

…いま何て?

 

“和泉くん……9てんTotaL12てん あと88てんでおわり”

 

「おっすげっ」

「砲台ティラノとトリケラマンは同じ3点か」

「…」

賞賛する苫篠、分析する玄野を無視するロン毛。

館内にザコ恐竜いなかったなら討伐数はマンガと同じだろう。

 

「砲台…何だって?」

「ティラノ」

「は?」

「だからァ、こッちに出たT・レックス火の玉?みたいなヤツ撃ッて来たンだよ」

「…」「…」「…」

「いや ホントだッて!」

 

苫篠・北条・加藤の冷たい視線に赤面する玄野。「トリケラマン」はスル―。

 

「撃つってどっから? 恐竜は火吹かねーだろ」

「火ぃ吹いたらゴジラじゃん」

「ゴジラが出すのは放射熱線だよ」

「どう違うんだ?」

「あッ オッサンも見たよな、な」

「あはは、うん。シャワーじゃなくて砲弾みたいだったね」

「ふふっ、あたしも見た」

「マジで? T・レックスならこっちにも出たけど…」

 

加藤たちはティラノが砲撃する前にヤッつけたらしい。

マンガではスーツ着た人間に直撃した描写が無かったから、トリケラサンの胴を一撃で貫通する&余波で自動車が数m浮き上がる威力ってことしか分かんなかったけど撃たれなくてラッキーだったね。

 

“北条……10てんTotaL10てん あと90てんでおわり”

 

「…はぁ?」

なにやらソワソワしていた北条が採点画面を見て唖然とする。0点だと思ってたのかな?

 

「え、なんで」

「…こっちがあいつの点数なんじゃねーの?みんなで倒したあいつ…」

「1匹で10点か。ボスの子供だからか?」

「基準がわかんねーな。T・レックスが3点なのに。あれで難易度高かったのか?あいつ」

「近くに親が居たからじゃね?」

「寝てたけどなー」

 

こっちの親ブラキオもマンガと同じく仔ブラキオがヤッつけられるまで起きなかったようだ。

低血圧かな?

 

“佐藤(?)……21てんTotaL68てん あと32てんでおわり”

 

「おお…」

「な?」ニヤリ

画面を見る加藤にドヤ顔する玄野。

 

なにが「な?」だか知らないが、ちょっと獲りすぎたかも。

100点ためても特典1番を選ばないのに、武器も要らないし。

あと3種の100点武器がマンガの設定通りなら私には使いこなせそ―にない。

 

内訳は、かっぺ星人の10点たすザコ恐竜11体ですね。

加藤に怒られる危険を冒してかっぺ星人膨張(あの場合のバージョンアップ因子は拘束され続けたストレス?)をギリギリまで見守った意味はあった、と思う。初期状態のモヤシなかっぺ星人をヤッつけても点数同じだっただろうけどマンガの設定より少なくなってたら損した気分になった筈だ。超人が大怪我してなきゃもう少し粘れたが……

もやし(ギャルの拳で鼻血)→筋肉(超人とタイマンでグロッキー)→大入道(和泉に斬り殺され終了)の次もあったのかな?

 

“西くん……36てんTotaL76てん あと24てんでおわり”

 

「おおーっ!もうすぐ終わりじゃん。もしかしてボス倒したのお前?」

「…」

「またシカトー?かんじわる~」

「苫篠、コイツはコレがデフォだ。ほッとけ」ニヤニヤ

「あ、コミュ障ってやつ」

「ぶほッ」

 

玄野笑いすぎ~。加藤もプルプルしている。愉しそうだがその認識は勘違いだよ?きみ達。

センパイはコミュ障というより厨二by…いや、なんでもないです。

 

採点終了。

合計108点、3点足りない。今日も全員生還したから……親ブラキオが踏んだ分か。

館内にはマンガと同じ種類のターゲットが居たのだろう。存在を視認したのは、かっぺ星人と親ブラキオ・ザコ恐竜(ラプトル?サン)のみだけど。

ザコ恐竜は、マンガでは玄野と博物館内を探検してた“おっちゃん”の頭に1体喰いついてたので、かっぺ星人が呼んでも全部は出て来ないと思っていた。それかマンガより大幅に多いか、

数え間違えじゃないならマンガと同数、43体居た。

恐竜博の営業開始がマンガと同じ日ならミッションが早まった分増えている、いや生き残っているかもと期待したのに。マンガでチラノサン(エネルギー弾を吐くティラノサウルス)がトリケラサン(二足歩行化するトリケラトプス)にケンカ売って倒してたから(和泉に邪魔されなかった場合)その後、肉食恐竜らしく死(にたての)肉を喰ってたとしたらザコ恐竜も喰われてミッション開始日までに減っていたのでは?と想像して。




ステルス機能活用者が二名の東京チーム(この時点なら原作より多い)。
周波数の変更を使えないとガンツ装備の検証や訓練とか危なくて出来ないと思う。オフ用?
ミッションスケジュールが前倒ししたけど標的数は同じ。

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