恐いので行動範囲を抑えていたオリ主(いつもより)ちょっと遠出した(パンダ鑑賞と試合観戦)。
♪…チャ~ララッ チャーラ チャッチャチャ~ラチャンッ♪
「~何時だ?今。これからミッションかよ」
眉間に皺を寄せ黒球を見つめる北条。それをサダコが定位置で見守る。
うん、時計くらい置いてほしいね黒球部屋。腹時計があてになるか不明だが私の体感では午前2時前後。
“てめえ達は今す”>この方をヤッつけに行って下ちい
いぬ□■星人(いつもより大分粗い画像…っつか砂嵐?)
特徴 もふもふ すうじ
好きなもの のぞき かけつこ
あしおと チャッチャッ ”
何だ“□■”て文字化け?
只の“いぬ星人”ならあの“いぬ星人”だろうが…
単行本18巻で作画過程の紹介をしたとき出てた星人。
だとしたらガンツバイクを全部(2台しか無いけど)持って行くべきか。
主人公とおっちゃん(鈴木)が乗るバイクを群れが追いかけ、ボスらしき大型のターゲットに遭遇したところで終わっていた(2頁)。攻撃方法は咬みつきか? 集団でバイクを追う4足獣ってことしか分からない。
(主要キャラ含めてデッサン人形?で表現されていたから役割が逆かもしれないが)主人公にターゲットを銃撃させる為に運転手の鈴木がバイクのスピードを抑えていたのなら“いぬ星人”の走る速さは家犬と同程度かも知れない。それでも生身で逃げ切れる速度じゃないけど。
そーいやガンツバイクのトップスピードってどのくらい?
マンガでチラノサンを振り切っていたが大型のティラノサウルスは柴犬(32km/h)より鈍足らしいから参考にならない。黒球メーカーの遊び心で作ったんじゃないならスーツ着て走るよりは速いはず。もしかして疲労を気にせず“ながら射撃”する用のツールか?ターゲットが多くないと移動にラクってメリットしか無さそう。加速遅そーだし。
でもそれより問題は…
「おおっ?!」
「もうかよっ まだ着替えてねーぞ!」ツルッ
驚く声のほうを見るとすでに目元まで消えている近藤。
ぇえっ?
ぶっ叩いたつもりか黒球に右手を滑らす苫篠。
気持ちは解るがガンツへつっこむ前にあるだろ、やること。
「苫篠くん!」
「あ?」
「近藤さんにスーツと武器をっ!」
「あ…お、おうっ」
配ろうと準備していた山田からケースごと受け取りXガンを確保して顎まで消えた近藤の両手に押し付ける。何だか判ったようで彼はしっかりとそれを抱えた。
げっ、西と犬もいない…って、犬ーっ
転送ペースも速いぞ今回。
私はバイク部屋へ走った。
… …
スタート地点は広い路に付属する歩道。
普通車がすれちがえそうな幅にカラフルなブロックを敷き詰めたちょっと立派なやつ。
右手奥に丘が見える。今回の狩り場は住宅地か。
「あ~ しくじッたー!」
「計ちゃん…」
「ねえっ どうしようリーダー!どうしたらっ」
頭髪を掻きむしる玄野に桜丘が寄り添い加藤が見おろしている。
スーツケースを抱えた桜丘はパジャマのトップス姿。いつも美脚を強調した服装なのに白い生足が眩しい。スウェット姿の加藤は右にYガン左にXガンを所持。
玄野のスーツケースに中身が入っていないことを知った直後、という様子。
今かよ忘れ物イベント。
やはりシナリオの強制力が、って違うね。
スーツを他に置き忘れたら黒球部屋へ補充されないって知らないからだよね。
だから睡眠時に着ていなかった。
裸足と素手だし服の下にスーツを着ているように見えなかったからもしかして、とは思ったけど。
…加藤も裸足だ~
「!!
まさか…
はっ ははははは… 忘れて来たのか? はい1名死亡。決定~」
「くッそおおオオ!」
西の発言で悔しがる玄野。
ここ狩りエリアなのに周波数変えなくていいの?センパイ。
「っ!」「あなたねぇっ!」「西くんっ!」
何故か大喜びな中学生を睨む加藤と桜丘そして山田。
「思っても言っちゃ駄目だよ、そーいうこと」
「…」「…」「…」
山田の説教(?)で場がちょっと静まる。
「どうしよう?」
「どうしよう…」
「…」
「計ちゃんが闘えないなんて…戦力不足だ」
そっちか。
玄野の退場確率が上がったことを悲観してんのかと思った。
でも確かにそーかもね。今までの働きでミッション難易度を調整しているとしたら狩りに積極的なメンバーが1人でも欠けることは大問題。
「ひで~、心配してくれたンじゃねーのかよ~」
言いつつも頬を染めて口元がにやついている玄野。嬉しそーにしてる場合じゃないよ?
「あ、ごめん。でも心配してるだけじゃどーにもなんねーし…」
「たしかに」
「~もうっ!」
「慌てても仕方ねーよ。レーダーチェックしながら隠れてりゃ平気じゃね?
…俺もそうするし」
揃って遠くを見る玄野たちの横で頬を膨らます桜丘に向かい呟く北条。
ミッションにエリアを丸ごと汚染するようなターゲットでも出ない限りは逃げる余地あるね。
ゆっくりとケースを閉めるスウェット姿の彼は平静を装っているがよく見るとプルプルしている。
「オマエもか…」
「…」
「加藤くんは大丈夫なの?…ケース持ってないけど」
「俺はここに」
スウェットをめくる加藤。
腹部に括りつけていたらしい、靴部分がちょっと嵩張る黒タイツを取り出す。
そんなところに(笑)。着るよりズボンに挟めてたほうが眠り易いのだろうか?
スーツがあるなら早く着れ(笑)いつまで不毛な会話を続ける気だ。
もう安全地帯じゃなく狩りエリアだから着替えるかコントローラーでターゲット位置を把握しないと危険。
そういう私は犬にタックルしたところ。あっメンバーの犬よ?
「おいッ何かないのか?」
「何が?」
「…スーツ無しで…星人から身を守る方法」
「無いね」
ガンツメンバー歴106日目の茶髪がベテランに問うがにべもない。
「何かあるだろ!一年以上もこンなコト続けてきてンなら1人や2人いたろ、忘れたヤツ」
「あぁ居たよ。あるのに着ない奴ならたくさん」ニヤニヤ
「いや、そーじゃなくて…」
「そのくらい自分で考えろ。できねーなら大人しく死ね」
マンガの忘れ物イベントは田中星人編の準備中だったか。玄野たちに抜け道を訊かれ勿体ぶっていた(結局教えずに退場した)西の腹案、ちょっと気になる。
「佐藤ッ何か方法ないか?」
犬をひっくり返し足部分を履かせていたら話をふられた。
藁にも縋りたいって心境か?玄野くん。
確実な方法を訊いてるなら知らなーい。ターゲットのスペック知らないから。
きみらと同じく今日の私はマンガ知識のアドバンテージ無いからな~……帰りたい。
マンガ通りならきみは逆境に強いはず。いっそスーツ無しで突撃して勘を磨け。
大丈夫、怪我と服の破損は転送で元通りさ。
テキト―に思い付いたにしては名案だ。美女に蹴られそうだから言わないけど。
って姐御が泣きそーだ?桜丘は想い人がスーツ無しで狩りに加わる展開を心配してんのかな?
玄野はそんなことしないって、クリ―チャ―に生身で突っ掛かったりしないよ。
誰かさんじゃあるまいし。
方法かぁ、ガンツバイクで逃げ回るのも手だけど
「周波数を変えたメンバーに触れていれば一緒に不可視化するかも、それで身を隠すとか」
「周波数を…変える?」
「消えるヤツかッ ステルスモード!」
「おおっ」「なるほど」「…」
「さすが佐藤さん。
お前がいつも使ってるやつだよな、どーやるんだ?」
「は?…マジで?お前ら集まって情報交換なんかしてんのに未だそのレベルの理解度なの?」
「ヒント無しで分かるワケねーだろ。ケチケチしないで教えろッて」
「…」
「きみの助けが必要なの。お願い」
「…
ふん。貸し1な」プイッ
提案者ではなく先達に教えを請う加藤たち。巨乳美女の懇願が決め手か了承するセンパイ。
…。
やっぱりこっちの西、変だ。
親切すぎる(笑)。
スーツを着せた犬を放しマップをチェック。
スタート地点は住宅地の入口らしく狩りエリアの端っこ。
10mほど北上すると(マップ上の)境界線。越えるとアウトなデッドライン、いやDeath lineか。
ターゲットは楕円型の外周に囲まれた住宅地の中心に1体、南東で住宅地を一部浸食するように接する空き地…公園?に1体、いや2体だ。その広さはエリアの6分の1ほど。
予想通り犬のいる現在地にターゲット表示が無いので彼(?)が標的という線は消えた。
マンガでもメンバーが直接標的になったことは無いし2頁のみだったが“いぬ星人編”でガンツバイクに乗っている描写があったってことは“かっぺ星人編”以降の話だから既に犬は退場している時期。消したいなら私達にヤッつけさせるより脳の爆弾使うほうが早くて確実だし。
縮尺を変えても同数。3体とネギ狩りに次ぐ少なさを喜ぶべきか、少数精鋭を怪しむべきか。
軽く助走をつけ私は車庫に飛び乗った。
===□○◇===
タッタッタッ…
「…?」
着替えと「周波数(?)の変え方」講習を済ませ、とりあえず一番近いポイントへ移動すると奇妙な光景があった。
横断歩道上に立ち、こっちへ背を向けている。が誰かは間違えようがない。
和泉だ。
奴が無造作に流す長髪が風ではたはたと揺れる。いつも思うが邪魔じゃねーの?
あれぜってー顔面に流れてるよな?
って問題はそこじゃない。前回ボス恐竜にスーツぶっ壊されて骨折させられたのは髪で視界が狭まってたせいに違いない、と密かに思ってるけど今は関係ない。
奇妙なのは奴の背景、と此の状況。
信号機と外灯に照らされ他より大分明るい十字路に座る獣。
狭い額に低い鼻。正面についた目は円い。三角形の大きな耳と長い髭。頬から胸元にかけて厚めな長い毛なみは淡色。身体の陰からチラチラと先っぽが見える尾は長そう。
路上に座った状態の高さは和泉と同じくらいありそーな、
猫だ。
規格外にでかいが“いぬ”ではない。
あれが今回のターゲット…
パッと見、でか(すぎる)猫は五体満足で血臭も無い。
というか寛いでいる、ように見える。猫らしい無表情は少しも動かないけれど。
和泉は転送後さっさと先行したはず。
あれが本当にターゲットなら何故攻撃を仕掛けていない?
近付くにつれ不気味さを増してゆくでか猫。
やっぱり…
小さいから可愛いんだなぁ…猫って。
大きさ的には近い実在する生物はネコ科最大のライガー、だっけ?アレではなさそう。
TVか何かで見た姿と全然違う。虎顔の短足じゃない。
左側の歩道に停車したモノホイールバイクの運転席に座る近藤・外部座席に寄り掛かる苫篠・街路樹を囲む植え込みの前にJJ。右側の電信柱横に風。
そんな周囲を気にせず猫のような“いぬ□■星人”…って長いな、猫星人でいいか。
猫星人は一点を、正面(方向の横断歩道上)に立つ和泉を見つめている。
目線は奴の顔面じゃなくちょっと下。ソードを警戒しているのかガン見だ。
動物特有の勘で俺たちを察知してるわけじゃなく視えてるっぽい。
確定だな。和泉がやらないなら俺が
ドキッ
光を反射する円い瞳が俺を見た。
「あっ リーダー!」「お」
すぐに視線を逸らした猫星人に溜息を吐き、声のほうを見ると苫篠と近藤がこっちへ手を振っていた。緊張感無いなぁお前ら銃ぐらい構えとけ。
「これどーゆー状況?いつから見合ってるの?」
「おっきなにゃんこ…」
計ちゃん達と別れ一緒に移動した山田さんが疑問を口にし、俺より前に出ようとする亮太の動きに気付いて両肩を掴む。今のところ大人しいがターゲットなら何時攻撃してくるかも分からない。あの図体だ一瞬で距離を詰められそう。
西も付いて来ている筈だが移動前に消えたので確証は無い。あいつのことだから単独で星人に近付かねーだろ。
レーダーを使ったステルスには姿を消す効果しかないらしいのに気配が分かんないってことは得意なんだな忍び足。駆け足で音をたてないコツも訊くべきだったか?さっきのように協力的な態度が今後もあるとは限らない。
そーいや消えててもターゲットのついでに斬り付けられるのは当然として流れ弾(?)に当たることはフツ―にありえるんだよな?だとしたらそんなに便利な機能でもない。
すぐに確かめられない状況になってから思い付くんだよな~こういうことって。
Xガンのスキャンにも映らないのか、ロックオンは可能なのか?
部屋へ戻ったら訊こう。
「俺らが着いたときからこんなカンジ…だったよな?」
「まぁそーだな。あいつと奴らの距離が今より空いてたけど」
奴「ら」?
「慎重なんだよ、あいつ」
「全然こっち見ねーとか言って、ちょっとっつ間合い詰めてるうちに背後とったっつーか
あの距離になってるわけ」
は?さっき俺めっちゃ目が合ったぞ?
勘違い?偶然?
思い付いて振り返っても来た道には何も無い。対向車両の有無を確認しただけ?
ミッション中の周波数…ターゲットである星人と同じ周波数の俺たちが本当に視えてないならでか猫は只の通りすがりってことになる。でもそれならターゲットは?
「背後」は正面の言い間違いか?
「こーしてても埒が明かねーから、そろそろ次の場所移ろーかって言ってたとこ」
「そうそう」コクコク
「ちょっと待って。制限時間があるから手分けするのは名案だけど…」
「?」
「奴ら、ってどういうこと?」
山田さんの質問を訊いて顔を見合わせる近藤たち。
「あ?そりゃa
「ウワッ ワンッワワンッ キャンッキャンッ」
えっ いぬ?!
…って、うちの犬(メンバー)か。
植え込み横の路上で黒いのがクルクルと回っている、何やってんだ?あいつ。
尾を追いかけて、いや横っ腹になんかくっ付いt
(ウウウ…)
『グウウウ~~…フ―――――ッ!』
今度は何だ?!
唸り声はでか猫から。腰を上げ背を丸める獣。
狭い額にみるみる深い皺が増えてゆく…
『ッッゴワアアアァァァアアア!!』
う”っ
目と口を限界まで開き恐ろしい形相で前方…和泉を威嚇した!
ヴンッ
ドッ ダンッ
でか猫スピンで巻き起こる風。
空へ逃げた影が跳んだ頂点で増える。
!
片方はでか猫の背後へ着地、ソードを構え直す。
片方は4つ足で路上へ着地…いや、叩き落とされた
狼が。
犬(メンバー)の死因:偽大仏に踏まれた(原作の描写無し)。
玄野→オリ主:
ガンツ側の人間かと疑っていた。(ねぎミッションから数えて)3回目のミッションで死にかけたことと和泉参戦経緯を知ったことから出戻りメンバーかも?と思っている。
西くんはオリ主の(嘘)話を誰にも洩らしていない。