(捏造)いぬ星人ミッションクリア。
西くん・和泉・オリ主・加藤100点超え。
加藤は特典武器を選んだ。
4月10日。
派手な衝立と花輪の前でおじさんと女の子が会話している。
『本日のゲストはレイカちゃんでーす』
『『『カワイ―!』』』
おじさんが女の子を紹介し客席から声が掛かる。
ゲストの微妙な造作を表わすには足りない賛辞だ、そういう指示なのだろう。
『最近、恋愛とかしてるぅ?』
『仕事がすごく忙しいし学校も試験とかあるし』
台本通りなのか司会からのキモい質問に淀みなく答えるゲスト。
涼やかで聞き取り易い声だ。長い髪に露出度高めな服装の女の子は無い無いと手を振る。
『そっかぁーでもさぁ。好きな人くらいいるでしょ』
『そりゃあ気になる人とかは、いますけど~』
『『『えええ~!!』』』
『芸能界の人?』
『…えへっ、はずれでーす』
『わかった、高校の同級生だ』
『はい。もうすぐs
『『『え”え”え”~!!!』』』
『…』『…』
耳元を両掌で押さえる司会とゲスト。
『…えっと、今なんて?』
『数日後にそのコのバースデーなので贈るもののご意見を。
何がいいと思います?プレゼント』
『う~ん、オッサンに訊かれてもなぁ。レイカちゃんから貰えるなら何でも嬉しいよ』キラッ
『『『ブ~~~』』』
『えぇ、ブーイング?!台本と違うよ~』
『『『ワハハハハハ』』』
『ホントに何でも喜ぶと思うよ? うらやましい奴だなー…』
『じゃあ2択。コスメとスイ―ツならどっち?』
『…気になる人って女友達?』
『そーです。好みが気になる人』
カメラに向かい微笑むゲスト。きらめく後光は幻か。
予定外だったのか彼女の笑顔に破壊力がありすぎたのか騒然となったスタジオ風景と驚いた美貌が数秒流れてからCMに変わった。
レイカ人気ありすぎ~。
… … …
翌11日、登校風景。
「昨日見た?レイカ、テレビでさぁ」
「ああ、放送事故」
「レイカってアイドルの誰かと付き合ってなかったっけ写真誌で見たことある」
「ああ別れたらしいぜー。それよりひとりで新宿行ってるってマジ?」
「先月の話じゃん」
近くを歩くカップルとその連れの会話。
「あれはわざとだね」
横の美少女が呟く。彼女のボブカットは今朝も美しい。
わざとって何が?
「レイカのあれは話題を変える為の行動よ、間違いない」
あぁ、司会しつけーっとは思った。
「それよ!だいたい現役アイドルに向かってする質問じゃないでしょ。
違うとしか答えようがないって。相手が一般人なら大迷惑だし」
例えばそういう商売でもない未成年が肖像権を侵害されたり?
それが原因で顔も知らない他人に恨まれるとか?
「間が開いたし居るかも。行ってみねぇ?」
「さすがに今日は居ねーだろ、土日の昼間とかじゃねーと」
「あたしパス~、居たとしても人だかりしか見えないって。
マスコミが見つける前にファンに囲まれてたんでしょ?前回は」
こっちでは起きないであろう騒動(?)を想っていると分岐後の経緯が判明した。
人気アイドルきっつ~。
「先月」「新宿」ってことはもしかしなくても3月17日の話だ。
黒球部屋の隅で体育座りしていたアイドルの姿を思い出す。
あの服装なら見つかっちゃうかも、スタイル隠せて無かったし。つか芸能人オーラ(?)丸見えのオシャレかわいい恰好だった。持ってないのか?もっさり服。誰にもバレずに買い物を楽しみたいのなら和泉ぐらい頑張らないと~。
カップル達から篠崎へ視線を戻すと彼女は項垂れていた。
… … …
今日は4月29日。
みどりの日、ではなくマンガ通りならミッション2本立てな日。
わ~豪華~(←嬉しくない)ケンカと屠殺好きにとってはウハウハなスケジュールだ。
最初はフツ―に星人狩り。
次は無力な一般人を狩るゲーム、標的は小島。
…小島の立場が違うので2つ目のミッションが起きる可能性は0に近い(←願望だ)けど、起きちゃった場合やることは決めてある。優先順位は決まっている。
「なんだよ、ここ…」「なんだ、こいつら…」
いつもの黒球部屋へ転送されるボーダーコリーを新規メンバー5人が見ている。彼(?)で最後だ。前回までの生き残りは老婦人と小学生と犬以外全員ガンツスーツを着用済み。
ヤる気満々ですなぁ。
(…!)
犬を捕獲し振り返ると、女性と目が合った。
彼女は扉枠の奥、玄関への角から顔と右腕を出して部屋を覗いていた。
一度引っ込みすぐ顔を出す。気まずげに視線を泳がせ再び隠れる。
マンガと同様、6人目の新規メンバーは人前へ出られない姿らしい。
新人5人への説明を加藤に促し玄野に犬を持たせてから廊下の角手前に口を広げたリュックを設置。サイズ合うかな?小島母も小柄なのよね。
「今日は多いな…。お前ら、生き残りたいなら俺らのマネをしてくれ」
「どーゆー意味だ…」
「ここ天国じゃねーの?」
加藤の提案を聞き坊主頭と色黒が呟く。
笑えな~い、
お前(ら)が天国行けるワケねーだろ。
「佐藤さん」
?
「ちょっと…。サダコさんも」
玄野の右隣からいつの間に移動したのか、廊下へ続く扉枠で桜丘が手招きしている。
いや「サダコさん」じゃねーから「鈴村さん」と呼んだげてっ。
(いつも通り表情は見えないがなんとなく)幸せそーに北条の守護霊していたサダコは首振りで拒否を表明したものの姐御の目力と「お願い。大事な話なの」との言葉で陥落。
女傑がいま射殺すように睨んだのは貴女じゃないから安心して。
… …
廊下の奥、下駄箱の前にはバスローブ姿の女性が居た。
目が赤い。
「あ、さっきの…。これありがとぉね」
左手を胸に当て弱弱しく微笑む彼女。おぉピッタリでよかったです。
…じゃないよ最悪。
マジでマンガ通りなの?東京の治安ヤバすぎね?
「あのね…」
「え、ちょ」
「?…ああ大丈夫。佐藤さんこう見えて高校生だから」
「…マジで?!」
マジです。
「じゃあ言うわね」
「…」
…
ひらたくいうと女性以外の新規メンバー5人は性犯罪者です、という内容でした。
…知ってる~。
「でね、消そうと思うんだけど。捕獲銃だっけ、あれで送れば抹消できると思う?」
メンバー(もしくは一般人)を星人の収容所(?)へ送れるのかは試してないので知らないけど出来ると思う。本当に収容所へ送られるなら狩り場1km四方を外れるワケだからミッション中に実行すれば永遠にさよなら出来よう。
「…」フルフル スッ
サダコさまは桜丘の提案に異を唱えるかの如く首を振り、指で喉を掻き切るジェスチャー。
『手緩い。極☆刑』ですね?分かります。
性犯罪者への罰はネットに素性を晒す→去勢→介錯無しの切腹が相応しい。
「でもこの服着てるとXガン効かないのよね…男のコたちには言えないし…」
桜丘にもサダコさまの考えが通じたようで思案顔。
リーダーは『極刑』に賛同してくれないだろーね、生きて罪を償えって言いそう。
あ、でもこっちの加藤はマンガの彼より融通利きそうだから言い方によっては協力してくれるかも? 居残りに武器を選択するなんてマンガの加藤ならありえないだろう。
~♪
いつもの騒音が響き渡り…終わる。
(とりあえずスーツ着てくれ、ケースに名前ついてるから。自分のじゃないと効果無いぞ)
「…」「…」「スーツ?」
加藤の指示が廊下まで聞こえてきた。憮然とする美女2人と興味を引かれるバスローブ女子。
これで「スーツ着せずに放置作戦」は駄目、と。
屑が一匹廊下に現れたが4人で見つめると部屋へ戻った。着替えならバイク部屋を使え。
っていうか■ね。
「そうだ、ワイヤーつけたまま放置しよう。星人にやらせればいい」
「…」コクコク
「捕獲銃もチャージショットできるの?佐藤s「!」
姐御のすわっていた目付きが驚きに変わり、サダコの美髪がちょっと乱れる。
?
「あ、あたし達でやるから、気にしなくて良いのよ? 消えて近場なら絶対に当たるし」
「!!」コクコク
「あたし達」に小島は含まれない模様。どうして頷くんだ美髪。
呼んどいて仲間外れとか無いわ。女子の端くれとして私もやるよ――なんなら全員。
「…」ポム
「優しい貴女に聞かせる話じゃ無かったわね」
サダコさまが小島の肩を優しくたたく。
それは置いといて桜丘、「優しい」って私のことか?そう思っているから除外されてる?
今まで見てなかったの?“佐藤(?)”の採点画m
ふがっ
新規女性がバスローブの裾を近付けてきて気付いた。目から水がポロポロ出てる、小島が泣いている。
あぁ小島は「優しい人」だよね、でも屑の末路ではなく貴女の災難を想っての涙かと。
「あのぉ」
「?」「どうしたの?」
「事故死をきっかけにデスゲームのメンバーにされたって話…ちょっと信じられないけど…
支給される武器?で本当に仕返しが出来るなら自分で…。あの人たちのこと許せないし。
怒って貰えるのは嬉しいんですよ?でも、手伝ってほしいわけじゃなくて…
あと1時間半くらいで自由に出られるなら警察に…あ、ケータイ無いか」
「…」「…」
「…ごめんなさい」
「こっちも聖人か…」「…」コクリ
「?」
「違うのよ。警察に行っても不愉快な思いするかなって
痴漢を突き出すのですら嫌なのに、あなたの場合は…ねぇ?」
うん、警察とかって被害者への配慮が足りないと思う。寧ろ加害者に手厚すぎ…
って話が逸れたな、桜丘の言いたいこととはちょっと違うんだ。
姐御たちは複製体だから犯罪の証拠が不十分かも、って話。
「!ああ、そうね。そうかも…」
「?」
「これはクロノくんが気付いたんだけど、無くなってるのよ。私たちの古傷」
「?!」「!!」
即座に確認する2人。サダコはヘソちら、女性は左手の中指を凝視。
「ってことは…」
「今のあなたは被害をうけていないあなた、ってことね」
「…」
泣き崩れる女性を受け止める姐御。
「…で、役割分担だけど…」
やっぱりやるの?
… … …
女性に泣いて止められたので姐御たちは矛先を収めた、屑を刺す視線は鋭いが。
もう狩りエリアへ来てしまったので害虫よりもクリ―チャ―に集中してほしい。
ここはビル街の歩道。
ターゲット反応は200m先にある建物とその周囲に分散している、数は8。
マンガと同じスペックかな?
===□○◇===
狩りエリア。
ここは…六本木か。
近くに反応があるし通行人が多いのでスタート地点にバイクを置き駆け足で目的地へ向かう。
南にある楕円は例のイベントスペースらしい。
「気をつけろっ 通行人には俺たちが視えてない!」
「はぁ?ぉおっと」
「マジ…みたいだな 誰もこっち見てない」
「夢か?やっぱり」
「ふぅん、フツ―にぶつかるの?」
「たぶんなっ 騒ぎになると思うからやるなよ」
西や初参加時の北条とは違いガンツスーツのみで外へ出たのにあまり動揺していない新人5人。すれちがう一般人へ謎のジェスチャーを向けたりして反応を見ている。
今日の新規メンバーは皆素直にスーツを着てくれてよかった。
あと言ってないことは…
階段を駆け上ると手摺の陰からデカイ馬。
「来たぞッ!!」
計ちゃんの声を後ろに聞きながら星人の横を通り広場へ侵入。頭上には大きな円屋根。
ここに居るのは4匹(組?)か。星人の向こうに見えるテーブルと椅子がジオラマみたい。
遠近感を狂わす巨大な騎兵が、足元をチョロつく新規メンバー5人を睥睨する。
電柱よりも大きいその表面は濃い灰色一色でちょっとオバケや死神っぽい、長柄の刃は斧だけど。
「わっ わぁっ」「なっんだっ」「おいっ」「やべえ やべえっ」
一応散開して囲むが及び腰な5人。だよなぁ、まぁ追々慣れるさ。逃げないだけ立派…
とか思っているうちに3人が階段へ向かった。
おいっ
「帰るなよーっ!アラームが鳴ったら鳴らない方へ移動しろっ 死ぬぞーっ!!」
ぞ―――っ
ゾ――ッ
ゾーッ
ー
結構響いたな…恥ずかしい…
ここを片付けたら探しにいこうか、…生きてれば採点前に転送されるし放っとこう。
あの逃げっぷりなら一番の危険は脳の爆弾
「同じのが、いっぱい居るぞっ」
苫篠が言うとおり4匹は同じ姿だ。
死神っぽい騎兵こと乗馬する地味騎士の表情は兜の陰で判らない。とさか部分は刃状、耳部分のすぐ上に牛角が一対、後部はうなじまで覆われている。全身鎧を着た背にはマント。
威嚇のつもりか竿立つ騎馬。
メンバー達はそれぞれ狙いを定め巨大騎兵と対峙する。
新規メンバーにヤらせよーと思っていたターゲットの隣を見上げているのは近藤たち。
(ああ~迷ったぁ~)(絶ってー迷うってここー)
通行人の平和な会話が広場に響く。
自分が変な騎兵のテリトリーに居る、なんて夢にも思っていないだろう。そのまま声は遠ざかる。
「外に1体 ここに向かってる奴が4体 8体いる!!」
姿は確認出来ないが岡崎も広場に居るらしい。
ターゲットがデカすぎて4体だけでも手狭っぽいのに増えるのはよくないな。広場へ残りが集まる前に倒しておくべきである。
一般人が多いことも気になるし、ぶつかるだけで命が危ない。星人たちも俺たち以外の地球人に自分たちの存在をバラしたくないだろうけどミッションは戦争だ。始まれば、どうなるか分からない。
「聞こえたか みんなーっ 早めに倒してくれっ」
様子見していたメンバー達もターゲットへ得物を向けた。
(ミッション狂の完全犯罪不発なため当たり前だけど)現役女子高生アイドル(兼女優?の)下平レイカ(ことヒロイン4号)は一度も死んでいない。玄野のヒロインにはならない。
ボブカット篠崎はレイカファン(捏造)。