オニ星人ミッション開始。新規メンバーは5人。
捕まえたモブオニAを尋問する加藤。
「質問に答えるなら見逃してもいい」
二度と拘束しない、とは言わない。
「へ~え、マジでー?」
「…」「…?」「…」「…」
ヘラヘラしたオニ星人を無言で見つめる新規メンバーたち。
「どうするんだ?」
「んー…まぁ言ってみなよ。でも俺下っ端だから~期待に沿えるかな~」
こいつは一般人に紛れていただけで何もしてない。少なくとも俺の前ではフツ―の人間だ。
殺したくない。こいつと比べたら学校の連中のほうがよっぽど星人ぽい。
うちには人型でも問答無用で切り刻む奴がいるから逃がさないようにしねーと。
最初の質問は、やっぱりこれだ。
「お前はヴァンパイアか?」
「…はぁ?」
「ヴァンパイア、なのか?」
「ヴァンパイアって…吸血鬼の?…そう見える?」
「いや…」
外見で判んないから訊いてんだよ。どの辺が“オニ”なんだ?お前ら。
「違うけど何、あいつらにストーカーでもされてんの?」
「…」
「そっか~。悪いねーあいつら弱虫だから、姑息なことするよな~。で?」
「え?」
「弱点でも知りたいわけ?」
「…」
「だよなぁ。知らないならヴァンパイアなんて呼ばねーよな」
“オニ”星人は吸血“鬼”じゃないのか。人間そっくりなのに星人みたいな逃げ方だから前遭った奴らと同類かと思った。ってことは日本刀やサブマシンガンを使わない…
わかり易い弱点も無いのだろう。今は夜だからそこはどっちでもいいけど不気味だな。
かなり居るんじゃないか?人間と区別できない容姿で紛れている星人って。
「こそこそ嗅ぎ回って返り討ちにあうとかウケる。大変だな~半端な奴らは」
「半端な奴」?…いやそれは後回しだ。連中を野放しにする限りまた襲撃されるって佐藤さんも言っていた、早いめになんとかしたい。俺が襲われるならまだしも…。
「奴らの数と溜まり場を知っているか?」
「…。…う~ん。覚えてないなぁ…。俺らの情報は?要らないの?」
「…後でな」
「…。今日潰すなら要らないかー…。あ、連絡先なら入ってるわ。ケータイに。
これ解いてくれりゃあすぐにでm
「荷物の中か?」
「あーらら、ひっかかんないと。…どこしまったかな~、
…なーんてな」
オニ星人の笑みが大きくなる。
「じゃじゃーん」
「!!」
「何やってんの~」「はははは」「ピンチだピンチ」「撮ったった」「5匹か…」
気付くと男たちに囲まれていた。
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今回のミッションは難易度高いほうだ。
賑やかしなモブすらスーツを一撃で破壊する。いや「撃」じゃなく「吐き」か。
溶解液って言うとちょっと恰好いいが吐瀉物のことだ。変装(?)状態でも吐けるのかは知らないしメンバーのお守する気(も余裕も)無い。他人やクリ―チャ―の吐き物を避けないような奴はフォロー不能。噴く速度遅そうだし予兆あるし胃液(?)なら何回も吐けまい、フツ―に避けろ。
それと数の暴力ね。前回は謎の時間差があったけど今回はそんなこと無いようなのでコントローラーを利用して囲まれないよう工夫してほしい。
…小まめにチェックすれば相手の特性にも気付くだろう。
ヤバい個は4体。
幹部とかボスとか呼ばれてたのにマンガではモブオニに指示を出してる描写が無かった。
倒された順で簡単にお浚いすると
岩オニ、堅い大きい素早い。ガン類が効くかは不明、風が倒したので。
水オニ、別名変化オニ。変態。たぶん不定形。不意討ちしか効かない系。
火オニ、不意討ちしか効かない系その2。ボス級だと思う。超能力師匠が辛勝。
雷オニ、ボス。やたらと素早い描写が気になった。ターゲット中最速かも知れない。
真っ向勝負は避けるべき。
そいつらが眼下に揃っている。
…出しゃばりも同数、いや5体居るな。
Ⅹショットガンの望遠モードなモニター内に野郎が9体、談笑(?)中。
マンガで見た星人間交流(?)が行われている。
マンガのターゲットは池袋駅構内でもウジャついてた。1体のモブオニ曰くオニ星人共は「ハンター」が池袋へミッションしに来ることを「知ってた」らしい。ガンツ(あるいは東京ミッションの主催者)がオニ星人の集会日を察知してミッションを企んだのではなくオニ星人がガンツメンバーの出現を知って集まったのならマンガと開催日が違うのかも。
イベント日程…
オニ星人狩り以降は公式設定が無い(ちらほらとマンガに出てきた日時は覚えているが色んな理由から参考にできない)。
“オニ星人”ミッション中に桜井宅前で降雪してたのは何だったのか、今は6月中旬だ。
(黒球部屋に召集するたびガンツがスーツを新調してるとしても)成長期なメンバーが多いのに5カ月以上も間を開けたら日常でスーツ着れなくなるから当然か?時期的に。
非番バトルは補給(=転送リセット)を期待できないし、雪が降る季節まで一週間~一か月おきにオリミッションご招待、って展開でないのは好都合。
この分なら秋までに帰れそう。
とか思っているうちに黒服じゃない3体が階段を下りだした。
メンバー達は、来ないな。燃えてる箇所も見えない。
残る1体は黒服5体とお喋り続行。
さて、やりますか…
む?
いま、へんな音したぞ。金属を擦るような不快な感じの。
構えていたXショットガンのスコープから目を離し右手奥にあるはずのドア方向へ注目していると地上の走行音や雑多なBGMに混じり足音が聞こえてきた。
『あれぇ?』
鉄骨の表からニュッと伸びる頭部。比喩ではなく頭部の倍くらい首が長い、肩の位置が低いとか言うレベルじゃない。首から下を隠しているのは警戒からか、
うげっ
そいつの向こう側からふたつめの首が登場、並ぶ。
『どした~?行けよ、はやく』
『いねーんだけど』
『は?』
『はやく行けって、つかえてんだよ後ろ』
『せまい狭いっ』
『だから居ねーんだって』
『はぁ?』
床面と平行に伸びゆらゆらしながら押し問答するクリ―チャ―(複数)。
「狭い」って胴体どーなってんの?
みっつ並んだ気持ち悪い奴らはハンターが見当たらず困惑している様子。
奴ら(の頭部)との間に遮蔽物が無いのに小島が見つかっていないのは御想像通り周波数を変えているから、だろう多分。
マンガ通りならオニ星人は一般人から視える状態でミッション中のメンバーを視認する。
一般人とガンツメンバーの周波数は違う筈なのに。
オニ星人も吸血鬼と同じくコンタクトやメガネで周波数の違いに対応しているとしてもミッション中とそれ以外で星人共の使用する看破グッズの対応する周波数は違う筈だ。
周波数関連の謎は他にもあるが特に不思議なことがある。それはミッション中にターゲット以外(この場合は吸血鬼)が看破グッズを装備しただけでガンツメンバーの台詞を理解していたこと。
星人の超技術で「どんなステルスも見破れる」レンズを作ったとしても会話はできない。
サングラスやコンタクトを装備しても周波数は変わらない。
ミッション中のオートステルスは不可視化ではなく不可知化だから看破グッズで姿は視えてもガンツメンバーの足音や発砲音と同じく声を聞き取れない筈だ。
とまぁ吸血鬼は今回どうでもいい。問題はオニ星人の可視限界だ。もしも奴らが看破グッズを使用していない場合、固有能力で二種類のステルスを看破っている、
…可能性を心配したのは杞憂だった。
『無駄足かよー』
『しっかりしろよな~』
『っかしーなぁ…』ニュルルル
2号と3号がひっこみ残った1号が顔の近くにケータイを翳す。小さな機械を摘まむのは太い蔓みたいな…
ドンッッ
塔屋が削れ、鉄骨が歪み、首が消えた。
ドアへ続く屋上の床は陥没。縦穴は自動車大の円形。
新しい方向から強風がおこり目を庇う。
残念だなぁ、
オニ星人のケータイ。一緒に潰れたかガレキと同化しちゃったよ。
マンガで奴らはこちらの位置をケータイでチェックしていたので、そのアプリ欲しかったのに
(次回以降のミッションはケータイ使えるはず)。
ガンツに装備の改変を頼むほうが早いだろうか?
ターゲットよりメンバー位置を表示するほうが容易なはず、要望無くてもやってほしい。
マップに表示されないターゲットの場合メンバーの位置で推測したりと用途ありそうなのに(日本中にガンツが行き渡っているなら数十人以上居る筈の)誰も不満に思わないのは、ちょっと不思議だ。
見上げると闇空に浮かぶシルエット。
ほかの装備と同様に要所が蒼白く光っているものの暗くて造りが解り難い。
マンガと同じなら輪の内側にグリップのないワンホイール・バイクを組み合わせたような外観の、飛行ユニットのものだろう微かな排気音(?)が遠ざかる。
…。
おいおい、
見ている前でどんどん高度を下げる飛行物体。
ボスの真上に差し掛かったとき、黒服のひとりが顔をあげた。
そーいや私服着てても大丈夫なのかな?
スーツとスーツの間って。
===□○◇===
エスカレーター前のフロア。
通行人の間からこっちへ近付く男たち。
「5匹」とは俺たちのことだろう、拘束した茶髪を囲むメンバーの周りをさらに囲む十数人。
?
攻撃するには少し遠い。
「遅ぇ~よ。お前ら」
顰めっ面で答える茶髪。
仲間の到着を待っていたらしい。質問に応じたのは時間稼ぎか。
腕っ節の強そうな髭男が一歩進み出、坊主頭とツリ目の新規メンバーが俺のほうへ移動する。
「聞いちゃいたけどさぁ~思ったより弱そーな奴らだなぁ」
「ひとり以外は初心者みたいよ」
「どれ」
「そのでかいの」
「ふーん」
ゴリッ ゴキッ
言いながら右に傾けた頭部の左半分が上方向へ引き攣る髭男。頭皮から血を溢しつつ生えたのは角。
グキキキッ
頭部と同程度の長さまで角は見る見る成長し頭皮が吸い込んだのか止まる出血。
人さし指中指と薬指小指がそれぞれ癒着し長い4本の触手に…
「おっおっおいっ」
「わっうわっ おっいっどーするよっ」
(何あれ?何あれっ)(うそっうそーっ)
「マジかよ!!マジかよ」
顎から生える角に引っ張られ左右へ裂ける下顎。割れた間から伸びる舌は長い。
口内からは細い管も10本ほど飛び出しユラユラ揺れる。
その醜悪な形相に睨まれ慌てる新規メンバー達。通行人も騒ぐ。後者はどういう認識なのか、何でも撮ろうとするのはやめろ。
(見てっあれっほらっ)(何あれ~っ)(うぉおお、すっげっなんだおい)(映画撮影?)
「撃っうっうっ撃つ撃つぞっ!」
「撃てっ撃てっ!」
数倍に伸び地を擦る触手化した腕と比べれば地味な変化だがズボンからのぞく足首ぶん脚も伸び、あっと言う間に普通の人間から2m超のクリ―チャ―に変貌した髭男。
伸びた首が捻れ上下逆さになった頭部とか確かに恐いけど、撃つなって言ったろ。
「先に逃げろっ 俺がやるっ」カチッ
「!?」「っ」「わわっ」「逃げろって何処へっ」
ここでXガンはまずい、Yガンでやる。退路が無い?なら跳び越せ!
『逃がさねーよっ』
「あ」
髭怪人の触手が坊主頭の足首を掴み転ばせたところで動きを止めた。
視線の先は青白く光る断面、をみせる茶髪
ヒョンッ バチャッ ゴッ コロコロコロ…
ブッシュウウウウウ
の首と胸が切り裂かれる。
転送中の頭部が転がり、胴の断面から血柱が噴出。ワイヤーが砕けても倒れない下半身。
(ぎゃあ)(う”わ”あ”あ”あ”ぁ”)(きゃあ きゃあー)(わ”-っわ”ぁーっ)
「なにを…」
(ぎゃあっ)(わっ わぁっ あ”っ)(わ”ーっ)(ぎゃあぁ)(わーっ)(ほんものっ!?)
「ちっ」
「永島っ」
ワイヤーが無くなったことで三分割されたオニ星人の周波数が戻ったのだろう本物の惨劇に恐慌するギャラリー。仲間を斬った髭怪人は俺を睨む。踏み潰した触手に気付いたらしい。倒れた坊主頭を助け起こすモミアゲの新規メンバー。潰した箇所で千切れた触手が、
「ひわわぁあああ」「待って…!」
一回転し空を斬る。ころぶモミアゲ達の背景で走り去るのは中分けと立て髪。
連れに置いて行かれ、それぞれ仰向けとうつ伏せで震える残りの新規メンバーを見おろす。
「俺が行ったら走れ」
「!」「あ」
ガッ
「っ 走れ!!」
予期しない方向から来た衝撃は赤い断面だった。生臭い液体が顔に当たる。
は?
とにかく合図を出し振りほどく。次に迫るのは髭面。パンパンになった頬が気持ち悪い。
『ぶぅっ』
バシャアッ
不快な音に続く水音。白い気体と異臭が広がる。
汚ねぇな!それに当たるとやばそーだ。
髭怪人へ振り向くと視界を塞ぐ筋張った触手。転がりながら見えたのは包囲を狭める怪人たち。
逆さまで、余分なパーツが多くても表情は判るもんなのか。
新規メンバー達は捕まらず星人たちは俺を標的と定めたらしい。
狙い通りの状況だ。
オニ星人の特性:ケータイでガンツメンバーの居場所を把握する。
出しゃばりこと吸血鬼の5体目はこのまえ和泉が討ち洩らした斎藤。
オリ主「吸血鬼の幹部は読唇術を修めている?(かっぺ星人ミッションにて和泉と氷川の会話)」
モブオニA:
擬態はどこにでも居そうな茶髪眼鏡。
Xガンで上半身を消し飛ばれたあと下半身だけでレイカを同胞の元へ誘導していた。
幹部オニよりしぶとい(ボスオニは頸と腹を斬られて死亡)。
誘導したあと他のオニたちと一緒にレイカのXガンでバラバラになった(たぶん)。
モブオニ全般が八つ裂き以上にしないと(生命活動を)止められないのかも。
下半身が本体で臍の下か足首あたりにも目があったら面白い。