あべこべ幻想郷に落とされた一般(?)大学生   作:謎の通行する男Σ(シグマ)

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どうもこんにちはこんばんはおはようございます。

それなりにお久しぶりです。
なんで遅れたかって?

期末テスト
追試
補習

…スリーアウトです。
一教科だけでよかったです。





では、本編どうぞ!




10話

紅霧異変の後、翔都は二日ほど起きていない。

単に力を使いすぎたのだ。体力は回復して、一時的に動くことはできていたのだが、霊力が足りなくなっていたのか、一度眠ったとき、その力を回復させる分起きなかったのだ。

 

「………………ん、」

そして、今起きた。

 

「…お昼…?………寝すぎたぁっ!」

急いで布団から出て着替える。

翔都の感覚では紅霧異変の次の日の感覚なのだが、その日は昼過ぎから寺子屋で授業があったのだ。

そのまま走って寺子屋まで行く。

すると、門の前に慧音が立っていた。

 

「! !翔都!もう大丈夫なのか!?」

 

「…はい?」

もう、とはどういうことだろうか。そんなに傷を負った訳でもないのだが。

 

「二日も起きてないと聞いたから…」

 

「えっ?」

 

「…聞いていないのか?」

 

「…何をどなたにですか?」

 

「…聞いてないみたいだな。翔都殿はあの紅い霧の異変の後、丸一日間ずっと家から出て来なかったんだ。それで心配した霊夢が紫に頼んでスキマを開けたら、ずっと眠った状態でいたから、もう起きないんじゃないかって半泣きになってたよ。魔理沙も心配して落ち着きがよりなくなってたしな。で、その後更に一日経過して起きたって訳だ。」

 

「…そうだったんですか…二人には謝らないとなぁ…」

 

「そうだな。…私も死ぬほど心配だったなんて恥ずかしくて言えないよな…

 

「?何ですか?」

 

「い、いや、何でもないっ!」

慧音が何か言った気がしたが、本人が否定しているのでそちらを優先する。

 

「?そうですか?…ってじゃあ、僕の仕事の分、慧音先生が…?」

 

「ああ、気にすることはないさ。なんてったって翔都殿は異変を解決してたんだからな。寺子屋の仕事より大変なことをしてたんだから。」

 

「すみません…ご迷惑をおかけしました。」

深々と翔都は頭を下げた。

 

「良いんだよ。それより、霊夢達のところに行ってあげなよ。」

 

「はい。ありがとうございました。」

 

 

 

 

 

「…霊夢ー?」

 

「!翔都ー!」

 

「翔都!」

吹っ飛んできた二人を受け止める。が、受け止めきれず(というかそりゃそうだ)、そのまま倒れた。

 

「よかった!二日も目を覚まさないからすっごく心配したんだから!」

 

「ごめんね。心配してくれてありがとう。」

 

「良かったぜ!」

 

「うん。魔理沙もありがと。…それより、ちょっと離れてくれないと起き上がれないんだけど…」

 

「あ、ご、ごめんなさい。」

そう言って霊夢と魔理沙は翔都から一度、離れる。

 

「そうだ、翔都さんの能力なんだけど、多分これかな、って言うのが見つかったのよ。」

 

「!本当?」

 

「ええ。ちょっと上がって。」

 

「うん。」

 

 

 

「…っていう事だから、多分『守る程度の能力』とか、そういう感じの能力だと思うわ。」

 

「守る程度の能力…ねぇ。」

翔都は部屋に入れられ、二人から説明を受けていた。

 

「ここじゃあ本当は女性が男性を守らなきゃいけないんだけどな。」

 

「ええ。…そういえば、翔都さん、戦ってる時とかの記憶って無くなってるって母さんから聞いてたんだけど…」

 

「あー、それが、今回のは若干うろ覚えだけど記憶にあるんだよね。多分、あの頃より体力が増えたのか、その…妖力?とか霊力?っていうのがついたのか…」

 

「なるほどね…じゃあ、もしかしたら霊力を増やす練習とかしたら自分の意思で使えるようになるかもしれないわね。」

 

「そうかな?あ、そうだ。じゃあ、霊夢、付き合ってくれる?」

 

「ふえぇっ!?な、わ、私!?急すぎるでしょ!」

 

「え、いや、霊力を増やす練習とかも何か分からないし…そういうのも霊夢なら付き合ってくれるかと思ったんだけど…」

 

「あ、そ、そういう…わ、分かったわ。ちょっと残念だけど…

翔都は、()と勘違いしたのか、顔を真っ赤にして慌てふためく霊夢を、可愛い、と思っていた。

 

「…ん?何か言った?」

 

「な、何でもない!」

 

「(霊夢のやつ…ちょっと羨ましいぜ…)たまには私も手伝ってやるぜ。」

 

「、魔理沙も、ありがとう。」

その時、

 

トントン

「霊夢ー?」

 

「あら?この声は…」

ガラガラ

 

「ごきげんよう。」

 

「やっぱりレミリアね。」

 

「翔都はいるかしら?」

 

「あー、いるわよ。翔都さんー、レミリアが呼んでるわー。」

霊夢に呼ばれた翔都は玄関まで行く。

 

「あ、レミリアさん、こんにちは。」

 

「ええ、ごきげんよう。大変だったらしいじゃない、全然起きてこなかったなかったとかで。」

 

「はい、でも、もう大丈夫ですので。」

 

「…?おととい会ったときとはまた雰囲気が違うわね。何と言うか…腰が低くなったと言うのかしら。」

怪訝そうに聞いてくるレミリア。

 

「能力が出てたみたいなので…」

 

「なるほどね…まあいいわ。咲夜、あれを。」

 

「はい。」

そう言うとレミリアの隣にいた咲夜の手に三通手紙が現れ、翔都に渡された。

 

「そこにいる二人を含めた三人分の招待状よ。」

 

「あ、ありがとうございます。」

招待状を受けとる際、咲夜の手に少し指が触れた。

何故か咲夜が若干顔を赤くしていたが気にすることは無いだろう、と思っておいた。

 

「ふふ、ええ。…にしても、本当に醜美逆転なんてあり得るのね…」

 

「まあ、そうですね。もう5年以上ここにいるので周りの反応はもう慣れましたけど。」

 

「そう。何なら咲夜を伴侶に選んでくれても良いのよ?

レミリアは、そっと翔都の耳元で囁いておいた。

 

「れ、レミリアさん!?」

 

「ふふ、ま、その時になったらいつでも来て頂戴。咲夜、そろそろ帰るわよ。」

 

「は、はい…。」

そう言って帰っていく二人を後ろから若干呆然としながら翔都は眺めていた。

 

「翔都ー?どうしたんだぜ?」

 

「あ、いやっ、何でもない!」

 

「ほーん。レミリアに何か言われたかー?」

魔理沙がニヤニヤしながら顎辺りを撫でながら聞いてくる。

 

「!」ビクッ

 

「ハハハ!翔都は分かりやすいからなぁ。ヤマをかけても分かるぜ。」

が、山かけだったようで、

 

「…(やられたぁ…)」

 

「で?何て言われたの?」

 

「いや、あ、それよりこれ。レミリアさんから招待状だって。」

自然に会話の軸を外していく翔都。

 

「ほー。あいつもここのルールに乗っかってくるなぁ。ま、招待されてなくても行くんだけどな!」

 

「ここのルールって…異変のあとの宴会の事?」

 

「そうだぜ!」

以前に一度だけ宴会に参加したことがあった翔都だが、まず未成年が普通にお酒を飲むのはおかしいと思っていたが、ここでは常識に囚われてはいけないらしい。ちなみに翔都自身は普通にお酒には弱い。

 

「あんまり飲めないんだけどなぁ…」

 

「安心しろ!無理矢理にでも飲ましてやるぜ。」

魔理沙がガッツポーズで言ってくる。

 

「流石にやめて。色々死ぬよ…。」

 

「まあ、適量嗜む程度なら問題ないでしょ。」

 

「霊夢も魔理沙も適量の域越えてる気がするんだけど。」

 

「「私達からすればあれが適量よ(だぜ)。」」

そう言いながら瓶二本普通に飲む輩がどこにいるか。二人とも中々酒豪なのである。

 

「あの量は確実に適量の域越えてるでしょ。…まあ、二人とも瓶三本目入っても顔赤くもなってなかったけど…」

翔都は瓶半分いかずにギブアップだったが。

 

「翔都が弱すぎるのよ。」

 

「いや、二人が強すぎるんだよ。」

 

「いーや、私達は正常だぜ。」

 

「辞書で正常の意味を調べて二十回は音読した方がいいと思うよ。」

恐らくこの二人は正常の意味をはき違えているのだろう。そうでなければこんな事にはならない。国語の成績が悪いだけに違いない。そうとも。

 

 

 

《時間と場所は飛んで紅魔館》

 

「あ、咲夜さん、手伝いますよ。」

 

「いえ、翔都様はお客様ですので、お手をかけさせるわけにはいきません。」

 

「そ、そうですか…」

完璧なメイドは伊達ではないらしく、確かにオーバーワークレベルで仕事をこなしている。

 

その時、

「お兄さまーー!」

 

「!うわっ!」

ドテ

後ろからフランが吹っ飛んできた。

 

「あれ、お兄様どこ行ったの?」

 

「フラン、下。」

フランに敷かれた状態で翔都は答える。

いつの間にか翔都はフランに「お兄様」と呼ばれるようになっていた。

 

「あ、ご、ごめんなさい。」

 

「いや、いいよ。でも、降りてくれないと立てないんだよ。」

 

「じゃあおんぶしてー。」

 

「…わかった…よっ、と!」

 

「うわー高ーい!」

そのままフランをおんぶすると、何故か霊夢と魔理沙が黒いオーラを出しているのは気のせいなのだろうか。いや、気のせいだろう。うん。気のせいだ。うん。気のせいにしよう。

よし勝った。(何に?)

 

すると、レミリアが階段から降りてきて、

「ふふ、改めて自己紹介するわ。紅魔館の当主、レミリア・スカーあ、」

そのまま階段から転げた。

翔都は咄嗟過ぎて全く反応できなかった。というか他の人も含め。

で、当の本人は…

 

「うー…」

頭を抱えてうずくまっている。

 

「……だ、大丈夫ですか!?」

そこから1秒後、翔都の体が言うことを聞くようになった。

 

「うー…」

咲夜が、あちゃー、といった様子で片手を顔に当ててうつむいている。フランはその1秒後、キャッキャッ、と笑い始めた。

すると、

 

「うにゅうぅぅー!お部屋戻るーー!」

 

「そーれ!」

レミリアが羞恥心で部屋に引きこもろうとするのをフランが飛んで押さえつけた。

 

「お兄様ー!見て!お姉さまの髪さっきのでぼさぼさ!」

 

「ああああ!翔都!見たらぶっ飛ばすわよ!グングニルよグングニルッ!」

まあ、翔都はそんな気は毛頭なく、姉妹のキャットファイトを微笑ましく眺めていた。

 

「あー…お嬢様…妹様…」

 

「…咲夜さんも大変ですね…」

 

「!ゴホン…い、いえ、そ、そんなことは…」

翔都が話しかけるだけで顔を真っ赤にする咲夜。それを見て笑い、ナイフをぶん投げられる門番…もとい紅美鈴。

 

「…賑やかだね…」

ふと霊夢に言う翔都。

 

「流石に賑やかすぎる気もするけどね。」

少し笑いながら答える霊夢。

 

 

「ああああ!フラン!離しなさい!」

 

「やだー!お兄様のところいくよ!」

 

「ちょ、本当に駄目だから!」

 

「さ、咲夜さん!一回落ち着きましょう!?ね!?深呼吸ですよ!深呼吸!」

 

「スゥーハァー…よし、[幻符]殺人ドール!」

 

「いや深呼吸の意味はどこへギャアァァァ…」

 

「…パチュリー様、どうします?これ……」

 

「…どうしようもないわね。美鈴はそのうち復活するでしょうし、レミィとフランは…喧嘩するほど仲が良いのよ。」

 

「いや、そのうちレミリアさん本気でグングニルぶん投げてきますよ?それに、今ここでさらっと解決すれば、翔都さんからかっこいい!って言われて、これからも頼られる事になるかもしれませんよ?

 

「…………流石に精神安定剤がいくつあっても足りなくなるわ。」

 

うまくいけばそのまま仲良くなってベッドイン…何て事もあるかもしれませんよ?

 

「…こぁ、ちょっと調子に乗りすぎね。その醜い顔を見せれなくしてあげようかしら?」

 

「あ、すみません…」

 

 

「ちょっ、え、ドウシヨウ?」

一番うろうろしているであろう翔都である。

 

「…あれ、どうにもできなくない?」

うっかりフランとレミリアの所に行ってしまえば、レミリアからグングニルが飛んできてもっと悲惨な事になるであろう。

いつの間にか美鈴はいなくなっているため、この姉妹をどうにかしようと思うのだが…

 

「…そうだ、能力使えないかな?」

自分の中で守護の感情を何となく高めてみる。すると、

 

「、いった。」

腕に雷のようなものが渦巻き始めた。

 

「はい、フラン、レミリアさん、一回落ち着きましょう?色々ぐちゃぐちゃになってますから。」

とりあえず二人を引き離して止める。

 

「あああああ!見るなあぁ!」

予想通りにグングニルを出すレミリア。が、予想はできていたため、

 

ガシッ

 

「はい、ストップ。」

腕を掴んでスペルカード強制終了。

何気に一番気力を使ったのはここかもしれないな、と後々翔都は思った。

 




多分次もこんな感じです。

ではでは、最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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