あべこべ幻想郷に落とされた一般(?)大学生   作:謎の通行する男Σ(シグマ)

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どうもこんにちはこんばんはおはようございます。

何とか今年中にもう一本書けた…ちょっと飛ばしめで書いたので何かと粗いですが、


本編どうぞ!


4話

「えーと…どういう意味で?」

 

『それより…ちょっと待ってね。そっちに今行ってるから。』

 

「あ、はい。」

 

 

《頭脳到着》

「はい。とりあえずそちらが意識のある状態で対面するのは初めてね。ここ、永遠亭の薬師兼女医の八意永琳よ。」

 

「はい。片桐翔都です。」

 

「で、さっきの話の続きだけれど…まあ要は貴方にはうちの姫様…輝夜の話し相手になってほしいのよ。」

 

《蓬莱山 輝夜》

見れば死ぬ顔を持つ元月の姫様。通称「永遠の醜き汚姫様」。洒落ではなく、本当に彼女の顔を見て無事だったものはいない。永琳でさえ、慣れるのに数千年かかったらしい。

 

「えーと、それは僕じゃないといけないんでしょうか…?」

 

「ええ。姫様の顔は普通の人…いえ、普通じゃなくても妖怪を含めて、見たらまず無事では帰れない顔なのよ。」

 

「どんな顔ですか…それ。」

 

「見れば分かるわよ。あ、でも貴方には死ぬほど美人に見えるはず、ということよ。オーケー?」

 

「えーと、拒否権は…」

 

「無いわ。」

即答だった。

 

「ですよね…選択肢が《はい》か《YES》なんですよね…まあ、良いんですけど。話だけなら…まあ。あんまりそこまで話弾まないかもですけど…」

翔都はそこまで人と話をするのは得意ではない。むしろ、初対面の人となれば苦手だ。が、

 

「良いのよ。男性と一回でも話が出来れば。」

 

「あぁ…まあ、僕でよければ。」

人が良いのか、承諾してしまった。

 

「すまないわね、こんなお願いして。てゐー!ちょっと来てー!」

 

「んー?なぁに?」

永琳がてゐ、と呼ぶと、翔都の腰辺りまでの兎の女の子が走ってきた。

 

「姫様のところに彼を連れていってきてくれない?」

 

「?殺す気なの?」

翔都は、え、ちょっと待って、純粋かと思いきややばいやつだったの?いやいや、本当にこの世界ではそれ位醜く見えるってことかな…?なら、僕にはそれこそ本当に死ぬほど美人に映ることになるけど…あれ、どっちにしろ死なない?僕。等々考えていたが、これまでバイクに轢かれて死んだことはあっても相手が醜すぎて死んだことも美人過ぎて死んだことも無いため、まあ大丈夫だろう、と自身の中で結論付けた。

 

「…っていうことで、彼には恐らく輝夜は絶世の美人に見えると思うのよ。」

 

「…それ嘘だったら本当に死んじゃうよ?良いのかなぁ?」

 

「大丈夫よ。鈴仙の顔を見て可愛いってこと言えるのなら大丈夫よ。」

 

「じゃあ大丈夫だね。」

大丈夫なのか。まあ、そんなこんなで話がつき、翔都はてゐに付いていっている。

 

「あのー、てゐちゃん?」

 

「?なーに?」

 

「ここってどんな所なのかな?」

 

「ん?どんな所って?」

 

「いや…ごめん、忘れて。」

 

「?変な人うさね。」

翔都としては、この幻想郷と言われるところの詳しい情報を貰おうと思っていたのだが、よくよく考えてみれば、相手からすれば変な話にもなりうるのだ。

 

「…ここだよ。本当に良いの?」

 

「まあ…永琳さんも大変みたいだったし…話し相手ぐらいならね。」

 

「ふーん…じゃあさ、一つ私からも聞いて良い?」

てゐが振り返った。

 

「ん?良いけど?」

 

「君の目には!私ってどう見えてる?」

そして、キラキラした目で翔都に聞いた。

 

「どうって…」

ふわふわした耳に、大きくぱっちりした目。ピンク色のワンピースを着ていて…

 

「可愛いと思うよ。」

 

「そ、そうか…じゃあ、行ってらっしゃい!」

ドン

ピシャッ

翔都は、背中を押され、部屋の中に入れられた。そして、てゐが戸を閉めた。

その反動で翔都はこけてしまった。

 

「いてて…もうちょっと優しく入れてくれても良いと…思…」

そして、顔を上げた翔都の前にいたのは、今まで見たことの無いような美人な人だった。

 

十秒ほど沈黙があり、見つめ合う形になっていた。そして、

 

「…きゃぁぁぁあああ!?」

 

「うおぉぉぉぇあ!?」

輝夜の声に驚いた翔都も叫ぶこととなってしまった。

 

これが翔都と輝夜の出会いであった。

 

「すみませんごめんなさいすぐにここから出て何で戸が開かないの!?」

まあ、向こうからてゐが押さえているからなのだが。

 

「だ、大丈夫…なの?」

 

「へ?」

 

「私の顔…見たのに?」

 

「あ、もしかして輝夜さんですか?」

 

「え、ええ…」

 

「(え、ちょっと待って本当に美人とか言うレベルじゃない美人なんですけど!?…あ、でもこれで僕が醜美逆転してることの裏付けにもなったわけか。いやそれより)き、綺麗…」

 

「え……?い、今なんて…」

 

「き、綺麗ですよ。とても…(やばい…言葉が出てこないっ…緊張か!?やばい…大学で単位落ちそうなテストの結果見るときより緊張してる…)」

いちいち例えが分かりにくいのは置いておいて、翔都からすれば本当に絶世の美女が目の前にいたのだ。

 

「…」

 

「か、輝夜さん…?」

輝夜はじっと俯いていた。

 

「えーと、説明すると…「うう…」ど、どうしました?」

輝夜は泣いていたのだ。

 

「(まずい!泣かせちゃった!?な、何がダメだったんだろう…え、わ、分かんないよ!?)」

 

「え、えーと、何か…すみません…」

 

「いえ…違うの…嬉しいの…この顔を見て綺麗なんて言ってくれた方…初めてだったから…ちょっと()()()になっちゃったの…」

同時に翔都は嫌な予感がした。

 

「えーと?」

 

「このままだったら襲っちゃうかも♡」

 

「いや噓でしょ…」

翔都は部屋から出ようとするが、開かなかった。何故ならてゐが(以下略

 

「出ないのね…?じゃあ襲ってもいいってことよね…?」

 

「いえ、断じて違います。」

 

「問答無用よぉ!グべ」

輝夜が変な声を上げ、動かなくなったので翔都が顔を上げると、輝夜の頭に馬鹿でかい注射器をぶっさす永琳がいた。

 

「はぁ…てゐ、いたずらもほどほどにしてちょうだい。翔都さん、ごめんなさいね。」

 

「いえ…いやそれより!輝夜さん大丈夫なんですか!?」

輝夜は若干痙攣しながら倒れている。

 

「大丈夫よ。ちょっと数時間眠っててもらうだけだから。」

 

「いやあのサイズの注射器刺したら永遠に…というかよくありましたね、あのサイズ…」

 

「輝夜用に作ってたのよ。普通の注射器でなんか効かないもの。」

まあ、蓬莱人なので。

 

「えぇ…」

 

「まあ、ともあれごめんなさいね。こちらから頼んでおいてこの仕打ちっていうのもね…」

 

「いえ、良いんですよ。結果何事もなかったんですし。」

 

「そう…本当にごめんなさい。」

もう三度目となる謝罪。翔都としても反応がしにくくなるため、言っておく。

 

「何回も謝らないでくださいよ…特に気にしてないですから。」

 

「本当…?…あ、そういえば…外来人なのよね?」

 

「え、ええ。恐らく。」

 

「泊まるところはあるのかしら?」

 

「あ、一応慧音先生が泊めてくれると…」

 

「そう…チッなら良かったわ。」

 

「今舌打ちしませんでした?」

 

「気ノセイヨ。」

 

「ア、ハイ。」

まあ、そんなこんなはあったものの、帰ることとなった。

 

「妹紅、お待たせ。」

妹紅は縁側?みたいな所に腰掛けていた。

 

「お世話かけます。妹紅さん。」

 

「良いんだよ。これも仕事の一つだしな。じゃ、行くか。」

 

「はい。永琳さん、ありがとうございました。」

翔都は振り向き、お辞儀をした。

 

「良いのよ。」

 

「鈴仙さんにてゐちゃんも。」

 

「ふぇっ!?わ、私は別に…」

 

「また来るなら来てねー。あ、落とし穴気を付けてね。まあ妹紅がいれば大丈夫だろうけど。」

 

「てゐはいたずらしてあんまり迷惑かけないようにするところからね。」

 

「あ、あははー…」

 

「う、うん。気を付けるよ…じゃあ、また。」

ちなみに、結局輝夜は最後まで寝たままだったとか。

 

 

 

「…で、あそこ(永遠亭)で何があったんだ?」

 

「まあ…[かくかくしかじか]ありまして…」

 

「なるほどな…また今度殺しに行かないとな…」

 

「へっ!?」

まあ、完全に普通の人だと思っていた妹紅から火が出たらそりゃあ驚く。

 

「えーと、大丈夫ですか?」

 

「ん?何がだ?」

 

「いや…火が。」

 

「ああ。これか?永琳から聞いてないのか?」

 

「いえ…なにも。」

 

「私と輝夜と永琳はな、昔に蓬莱の薬っていう薬を飲んで、蓬莱人…つまり不老不死になったんだ。」

そこで、翔都には一つ、考えが出てきた。

 

「え、もしかして…かぐや姫…?」

 

「?」

妹紅は首をかしげているが、翔都は質問を続けた。

 

「もしかして輝夜さんって昔、月の人でしたか?」

 

「え、何でお前それ知ってるんだ?」

当たりであった。

 

「あ、やっぱりかぐや姫だったのか…そういえば帝の蓬莱の薬が誰かに奪われて使われたっていう説もあったよな…それが妹紅さん…なのかな?」

 

「おい、翔都…」

 

「あ、はi…」

ふっと妹紅の方を見ると、妹紅があり得ないものを見るように見ていた。

 

「お前…何でそれを…」

 

「あ、違うんです、これは…「あー…」…?どうしました?」

妹紅が右手で顔を隠しながらうつむいた。

 

「…ちょっと嫌な記憶思い出しちまってな…まあ、黒歴史?ってやつか。ま、ともあれ早めに慧音のとこ戻るぞ。」

 

「あ、ちょっと妹紅さん待っ…速っ!?」

 

タッタッタッタッ

 

 

「はあ…はあ…はあ…つ、疲れ…」

 

「大丈夫か?」

 

「大丈夫に…見えますかぁ?」

ほぼ全力疾走で走っていたため、翔都はとても疲れていた。

一方妹紅はというと…

 

「ふー…」

息一つ上がっておらず、煙草を吸っていた。

 

「体力どうなってんですか…」

 

「うん、翔都殿…どうした?」

 

「いや…全力疾走が…無理あっただけ…です…」

 

「あ、ああ。そうか。とりあえず水飲んだ方がいいぞ。とりあえず上がりな。」

 

「は、はい…ありがとう…ございます…」

お礼を言って、翔都は家に上がった。

そして翔都が奥にいった頃…

 

「…慧音。」

妹紅が慧音のほうを見ずに小さめの声で慧音に言った。

 

「?どうした妹紅。」

 

「あいつ…翔都は何者だ?」

 

「?外来人だろう?」

慧音は首をかしげながら答える。

 

「いや…ただの人じゃないかもしれないぞ…」

 

「何でだ?」

 

「…私の過去を知ってたんだ…ほとんど誰も知らないはずなのに…」

 

「何…?本当なのか?」

 

「ああ。輝夜が月の人間だったことまで知っていた。…それを踏まえて…何者だと思う…?」

 

「…さあな。私も迂闊なことは言えないし…だが、妖怪の類いではないだろう。半妖の私が言うんだ。間違いない。」

 

「そうか…でも何者なんだ…片桐翔都…」

 

この後説明したら一応ちゃんと納得してもらった翔都であった。




最後まで読んでいただきありがとうございました!
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