あべこべ幻想郷に落とされた一般(?)大学生   作:謎の通行する男Σ(シグマ)

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どうも、こんにちはこんばんはおはようございます。

いや、遅くなりました。今回の話はまあ、相変わらず駄文ぐだぐだです。

では、本編どうぞ!


5話

「…うーん…」

ということで翔都は今鈴奈庵に来ている。持ち前の足の速さ(50m走9秒台)で女性達から逃げ、何とか入ったのだ。途中ものすごい剣幕を振り撒きながら走ってくる人がいたがなんとか撒いた。そして今この幻想郷とやらの詳しい本を探している。一応本の貸し出しもしているらしいが…そもそもどの本が詳しいのかすらわからないため、どうしようもない。

 

「特に詳しいのって…どんなのなんだろう…」

 

「何かお探しですか?」

 

「あ、いえ、僕外来人でして、この幻想郷について書かれてる本がないかと…」

ここの人はまともな人で助かっていた。翔都は、里の人達のような事になっていたらどうしようか、と思っていたが、杞憂になって良かった。

 

「なら…こちらはどうでしょう?」

 

「えーと…」

またちょうど知りたい事が書かれている本を出してきてくれた。

 

「あ、良いですね。わざわざありがとうございます。えーと…これ、借りてもいいですか?」

 

「あ、はい。分かりました。貸し出しの期間は一週間ですから、守ってくださいね。」

 

「はい。ありがとうございます。」

 

ガララララ

 

「さて…走るか。」

 

タタタタタッ

 

「ふう…毎日これぐらい走ってたら体力付くかも…?まあとりあえず本、読もうかな。」

 

 

《青年読書中》

 

 

「えーと…整理するか。」

 

・幻想郷内の男性対女性比は2:8

 

・美しい人というのは吹き出物が出来、全体的にだらりとしている感じの人であり、逆に醜い人というのはすべすべした肌に、ボンキュッボンの体型をした感じの人のことを指す。

 

・男性は宝と同等と思われている。

 

・男性を傷つける=重罪

 

・特に男妖怪は会うことができれば一生分の運を使い果たすレベル。

 

「…主に男女内の情報としてはこんな感じ…かな?」

結構すごいことになっていた。

 

「醜美逆転は分かってたけど…男女比2:8って…極端だなぁ…そして条例が重い…」

翔都自身、ここまでとは思っていなかった。これは女性達もここまで男性が少なかったらここぞとばかりにアタックしてきて、その全員が翔都からすればそこまで綺麗ではないわけである。

 

「うん?翔都殿、どうかしたか?」

 

「?ああ、慧音先生。いや、ちょっと…ですね、この世界のことを調べてたら色々僕の世界と違ってたので…」

 

「なるほどな…なら、あのー…翔都殿の、世界の話でも…してもらえないか?」

やはりまだぎこちなさがあるのだろうか、所々詰まりながら言った。翔都は、

 

「はい。良いですよ。」

笑顔で答えた。

 

 

 

 

 

 

「…って感じなんですよ。」

 

「なるほど…いや、まさか本当にそんな世界があるなんてなぁ…」

 

「はい、僕からしても醜美逆転なんてほとんど考えたことも無かったですし…それに、ここでは僕の世界と逆転してるのは女性だけみたいですし。」

翔都自身、本人は普通ぐらいと考えているが、結構整った顔をしているのだ。しかしそこまで虐げられてない所から考えても醜美逆転しているのは恐らく女性のみだろう。

 

「ほう…なるほどな…いやー…一回そちらの世界に行ってみたいものだな。」

 

「慧音先生が行ったら多分めちゃくちゃモテると思いますよ。」

 

「そ、そうか…///」

照れていた。

 

「はは、じゃあ、そろそろ買い出し行ってきますね。」

 

「も、もうそんな時間か、ああ。頼むよ。」

 

「はい。行ってきます。」

 

タタタタタタ

 

 

「ふう…買うものはこれで全部…かな。」

 

「きゃ!」

 

ポテッ

買い出しを終えて帰っているとき、目の前でまだ十歳いってない程の女の子がこけた。反射的に翔都は女の子の前でしゃがんだ。

 

「大丈夫?」

 

「…痛い…」

ふと見ると膝から血が出ていた。

 

「えーと…あ、水あった。ちょっとだけ染みるかもだけど我慢してね。」

 

「ヒッ、つ、冷たい…」

 

「ごめんごめん、ちょっとだけ我慢して、土を落とさないといけないから。…で、本当は消毒液があればいいんだけど…流石に持ってないからな…いいか。」

そういって服の袖で傷口を押し、圧迫止血した。そして、最後に絆創膏を張った。

 

「はい。これで大丈夫。」

 

「…ありがとう。お兄ちゃん。」

 

「ふふっ、良いんだよ。気を付けてね。」

 

「うん!じゃあね!」

そういって別れた直後だった。

 

ゴゴゴゴゴ…

 

「!?」

 

「な、何だ!?」

地震だった。比較的弱く、揺れは早めに終わったのだが…

 

ギギギ…

 

「…あ、まずいかも…」

翔都の目の前にあった塔(?)が倒れてきた。が、翔都はほとんど身動きが取れず、

 

ガシャアァァン

 

「お、おい!あんちゃん大丈夫か!?」

 

「大丈夫ですか!?」

里の人が急いで塔をどかしたが、翔都はそこにはいなかった。

 

 

 

「………なにこのデジャブ…」

再び知らない森の中。いや、正確に言えば山の中である。

 

「さっきまで人里にいたのになぁ…何か死んだらどっかにリスポーンする特異体質とかなのかぁ?」

まあ、そんなことをぶつぶつ言いながら周囲を散策していた時だった。

 

ドドーン!

 

「!?」

山の奥の方から衝撃音がした。何となく行ってみると…

 

「なっ…!?」

大量の天狗や河童が倒れている真ん中に一つの人影があった。

 

「っ!?」

急いで自分で自分の口を覆い、音を立てないようにする。よく見ると短く角が生えている。鬼だった。

 

「お?誰かいるのか…?」

足音は近づいてきていた。

 

「(まずいまずいまずい!どうしよう!このままじゃ、あそこの仲間入りになるよね!?考えろ考えろ…!)」

その時だった。

 

「夢想封印!」

 

ドドーン

 

「ぐぁ!?」

 

「(え?)」

ふと目を開けると、見覚えのある人が立っていた。

 

「れ、霊鐘さん!」

 

「翔都さん!?何でこんなところに!」

 

「説明は後で!とりあえずあれを…!」

その時、鬼が飛んだ。しかし、狙いは霊鐘でも翔都でもなく…

 

「!霊夢!避けろ!」

霊夢と呼ばれた霊鐘から少し離れたところにいた女の子だった。

 

「うがあぁっ!」

 

「きゃ!」

 

「危ない!」

 

バゴォン

 

しかし、その音は霊夢に鬼が与えたダメージではなく…

 

「し、翔都さん!?」

()()()()()()()()ダメージの音だった。

 

「はぁ…はぁ…」

よく見ると翔都の右腕の周りに電気のような物が螺旋状に浮いていた。

 

「うがっ!」

 

「はあぁっ!」

 

ダゴン

鬼が飛びかかっていったが、翔都はその隙を見つけ、地面に叩きつけた。そして鬼は気絶した。

 

「はぁ…」

翔都はため息をつくと、ふらっ、とバランスを崩し、倒れた。

 

「翔都!」

そこで、翔都の意識は途切れた。

 

 

 

 

「…………あ、」

気が付くと見たことのない天井かあった。

 

「…昨日もこんな感じだったような気が…でここどこだろう…」

 

「大丈夫か?」

声のした方を見ると霊鐘が腕を組んで壁にもたれかかっていた。

 

「あ、霊鐘さん。あぁそうだ、山みたいな所に飛ばされて…そうだ!あの鬼は!?」

 

「?それは翔都が倒しただろう?驚いたよ。」

 

「え?僕が?」

 

「え?」

 

「はい?」

 

「…覚えてないのか?」

 

「あー、と…あの鬼が霊夢?ちゃんの所に飛びかかって…からの記憶が…あ、霊夢ちゃんは…」

 

「ええ、無事です。もう遅いから寝ろって言ったんですけど「おにーさんがおきるまでおきてる!」って言って今布団の中に。」

ふと時計を見るともう十二時を過ぎていた。

 

「あ、すみませ…いてて…」

 

「! !大丈夫か!?」

 

「だ、大丈夫です…なんかちょっと筋肉痛みたいなのが…」

 

「ふむ…無意識中に何かあったのか…?」

 

「無意識…ですか?」

霊鐘は腕組みを解き、言った。

 

「翔都は外来人だって言ってたよな。」

 

「あ、はい。」

急な質問だ。

 

「もしかしたら外で死んで幻想郷に来た時に何か能力を身に付けたのかもしれないな。」

 

「そんなことあり得るんですか?」

 

「分からない。少なくとも今まではそんなことは無かったが…紫に聞いてみれば何か分かるかもしれないが…」

 

「が?」

 

「襲われるかもしれないから私から聞いておこう。今日は泊まるといい。」

その()()()()という言葉の意味はそのままの意味である。

 

「あ、はい…すみません…」

 

「いいんだよ。慧音にも話をしておいたから。」

 

「何から何まですみません…」

 

「良いんだよ。良いものも見れたし…

 

「はい?」

 

「い、いや、何でもないっ!」

 

「?」

顔を赤くして首をぶんぶん振った霊鐘を見て、翔都は首をかしげるばかりだった。





最後まで読んでいただきありがとうございました!
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