あべこべ幻想郷に落とされた一般(?)大学生   作:謎の通行する男Σ(シグマ)

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どうもこんにちはこんばんはおはようございます。

急に時間が飛び、投稿間隔も開きましたが気にしたら負けです。では、




本編どうぞ!


8話

あれから時は流れて数年…霊夢や魔理沙も中学生程の年齢になった。

そして、いくつか環境、周りが変わった。

まず、家を建ててもらった。流石にずっと慧音先生のところで居候、というわけにいかず、河童達に手伝ってもらって独り暮らし用の家を建てたのだ。翔都も河童が手先が器用だとは思っていなかった。

あと、あの日から十日後、まあ()()()()()()があって、事情を把握した。が、まあ、襲われかけはしたものの何とかセーフ。慧音自身も自覚していて、何とか、というのもある。

 

そして、

この頃…というより最近、翔都は少し自身に違和感を覚えていた。

まあ言えば、あまり歳を取ったように感じないのだ。まあ、普通にしていればそう感じ取れるものでもないはずだが、写真を見ても全くといって良いほど変わっていない。その事を霊夢に話してみると、もしかすると幻想入りした時、半分ほど妖怪化して能力を得たんじゃないか、と言っていた。確かに妖怪化していたなら歳も取りずらくなるだろう。半分ほど妖怪って…半人半妖ですかね?慧音先生と同種になったのかな、等々考えていた。まあ、そんなある日…

 

「ぅう…………あれ、」

朝起きて、伸びをした後翔都は、おかしい、と思った。あまりに暗すぎるのだ。曇ってるのかな?と思って窓から空を見てみると…

 

「え?」

空が真っ赤だった。黒ずんだ赤い霧に空が覆われていたのだ。

 

「…異変かな。」

恐らく異変。そう翔都は半分決定していた。確かに、空を覆うだけならちょっと日光が当たりにくくなる位で済むだろう。

しかし、問題はそこではなく、

 

「主犯が何を考えているのか、だよね…。…霊夢のところに行ってみようかな。」

 

──────────────────────

「霊夢ー。」

…返事はない。まだ寝ているのか。時計を見れば六時半。良い子は起きる時間だ。

 

「入るよー?」

またしても返事がなかったため、入る。と、

 

「…はぁ……」

翔都はため息をつき、片手で顔を覆った。霊夢は座った状態で巫女装束のまま机に伏して寝ていたのだ。

 

「霊夢、風邪引くよ。」

 

「んみぃ…」

何がんみぃ…か。

 

「霊夢ー。」

肩を揺すってみると、

 

「ん、んん…ん?」

目が開いた。

 

「おはよう。霊夢。」

2秒ほど間があった。

 

「な、なんで入ってきてるのおぉぉぉ! !?」

暴走した。ドタドタドタドタ、とけたたましい音をさせながら走っていく。

いや、夢想封印食らわされなかっだけ、まだましであった。この間起こしに来た魔理沙が真っ黒になっていたのを翔都はしっかり見ていた。

まあともかく、眠気から覚醒してくれて良かった…いや、チガウ。

 

「ち、ちょ、翔都さん…入るなら一言位断って…」

隣の部屋からカーテン越しに言ってくる。少しずつ声が小さくなっている。

 

「いや、入るよー、って言ってから入ったからね?」

 

「う、嘘ぉ…」

 

「はぁ…ともかく、多分異変。」

 

「ど、どんな?」

カーテンから真っ赤になった顔だけ出して聞いてくる。

 

「空が赤い霧で覆われてる。」

 

「な、なるほどね…分かったわ。ちょっと準備するから待っててっ!」

 

「ああ。あ、それと、寝るときは寝間着ぐらいは着た方がいいと思うよ。」

 

「?」

ふと自分の服装を見て霊夢の顔が更に赤くなり…

 

「翔都さんのバカあぁぁぁ!」

ドタドタ…

走っていった。何って、()()()が見えていたのだ。いや、別に下心があったわけではなく、見えてしまっただけである。

それはさておき、境内に戻り、霊夢を待っていると、箒に乗った少女が。

 

「霊夢ーー!」

 

「、おはよう、魔理沙。」

魔理沙が飛んできていた。

 

「おはようだぜ、翔都。もしかして、()()のことか?」

魔理沙は上を指差して言った。

 

「うん。さっき霊夢を起こしたから、多分もう出てくると思うよ。」

 

「なるほどな。よく夢想封印されなかったな。前私は黒こげにされたぜ?」

 

「何とかね、助かった。」

そんな話をしていた時、

 

「あら、魔理沙。汚い顔下げてどこに?」

 

「お互い様だぜ。この霧の事だぜ。」

これは二人の中のコミュニケーションだから翔都は止めようとはしない。二人とも承諾の上の挨拶である。

 

「、準備できた?」

 

「翔都も来るのか?」

 

「まあ、自分より年端いってない女の子だけここで行かせるのも少々問題になりかねないしね?」

それもそうである。これでも翔都は霊夢達より10歳程年上なのだから、二人に全任せ、というのもいささか気が悪いのだ。戦う程の力は無いが、知識ばっかりは無駄にあるのだ。

 

「ここでは女の方が強かったりするけどな。ところでだが、霊夢。何でそんなに顔が赤いんだ?」

ふと魔理沙が霊夢に聞いた。霊夢はすっ、と顔を隠して、

 

「なっ、なんでもないわよ!…それと、翔都さんはここにいて。」

話題を変えた。

 

「え、何でまた。」

 

「何でって、ここで男性に怪我でもさせるわけにいかないでしょ。後でどうなったものか分からないわ。」

まあ、それもそうである。男性が怪我をした、なんてことになれば幻想郷内の東西南北、あらゆる所から女達が集まってきてもおかしくない非常事態に値するのだから。

 

「…そうかな…?…分かった。こっちで待ってるから。」

 

「あ、ありがとう。」

 

「よし、じゃあ言ってくるぜ!」

 

「うん、気を付けてね。」

ヒューン

 

 

 

 

 

「…霊鐘さんは行かなくて良かったんですか?」

二人が飛んでいった後、ふと翔都が口を開いた。

 

「もう私は引退した身さ。今はもう霊夢に継がせてるんだ。私がここにいるのを知ってるのも翔都だけだからな?」

 

「…そうですね。…でも、近頃起きていた異変とは規模が違いますよ。」

 

「…まあ、霊夢と魔理沙なら大丈夫さ。あの二人は強いからな。」

 

「…そうですね。」

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…また目に悪そうな色してるわね…」

その頃二人はやけに目に悪そうな館の前にいた。

 

「まあ、ここに間違いないだろ?」

 

「そうね。…どんな醜い奴がいるのかしら。」

門にもたれ掛かって寝ている赤髪は有意義に無視しつつ、館に入る二人。

 

「さて、じゃあここで二手に分かれましょうか。」

 

「そうだな。その方が効率が良さそうだぜ。」

そういって二人が分かれた瞬間、

 

「っ!」

ブン!

 

後ろに妙な気配を感じた霊夢はお祓い棒を後ろに振った。すると、

 

「あら、よく分かったわね。」

メイド服の銀髪がいた。

 

「…あんたは?」

 

「私は紅魔館のメイド、十六夜咲夜です。この館の当主、レミリア・スカーレットに代わり、貴女方をもてなす用、言われております。」

咲夜はスカートの先を少しつまみ、礼をする。

 

「ふーん。私は博麗霊夢。知っての通り、博麗の巫女よ。じゃあ早速だけど、あんたの主人の所まで連れていってくれるかしら?」

 

「話、聞いてたかしら?どこに主人の敵をわざわざ連れていく様な者がいるのよ。」

 

「なら…人間だろうとスペルカードルールに則って退治するまでね。」

霊夢はスペルカードを五枚抜いて言った。

 

「ええ。来なさい。」

 

 

 

「うおー。こりゃあ宝の山だぜ!」

一方魔理沙の方はばかでかい図書館にいた。

 

「これなら…二冊位借りていっても問題ないよな?」

 

「問題大有りよ。」

 

「お?」

ふと声のした方に魔理沙が振り向くと、紫の髪が立っていた。

 

「お?もう今は朝だぜ?何でパジャマでいるんだ?」

 

「これが普段着よ!」

あまり抑揚はないが、起こっているのは分かった。

 

「はぁ…あのねぇ、貴女、勝手に人の本を盗んでいこうとしないでくれるかしら?」

 

「いいや?誰も盗もうとはしてないぜ。私はただ死ぬまで借りようとしてただけだぜ?」

 

「それを盗むって言うのよこの泥棒ネズミ!」

 

「うおっ!」

紫髪が弾幕を撃ってきた。

 

「いいぜ。力ずくは大好きなんだ。弾幕はパワー!この霧雨魔理沙様が相手してやるぜ!」

 

「はぁ…私はパチュリーノーレッジ。…貴女みたいな少し魔法をかじった程度の子供で…私に勝てると思ってるのかしら…!」

 

ドドオン…

 

 

 

 

結果は…まあ、霊夢達の圧勝だった。霊夢は咲夜の時を止める能力を見破り、お札で動きを封じて降伏勧告、魔理沙はコンセプト通り火力を生かした弾幕でパチュリーを真っ向からねじ伏せ、本を何冊か拝借していった。

そして…

 

「さて、ここが黒幕の部屋よね?」

 

「…はい。」

コンコンコン

 

ガチャ

 

「あら、…あなたが博麗の巫女ね?」

 

「はいはい。とりあえず、用件は分かってるわよね?」

 

「ええ、勿論。そして、私も望むものは同じよ。貴女を倒せばこの幻想郷は我が手に落ちたも同然。そう…博麗霊夢、お前さえ倒せば!」

 

「えーえー、そうね。私を倒せばたしかに手に入るかもね。ま、もっと面倒なスキマ妖怪とかいるけど。そっちの方が面倒か。まあ…それにしても、人の事言えた身じゃないけど、こんな醜いやつばかりのところ、制圧してどうする気?まああんたもだから意外とお似合いなのかもね。」

 

「言わせておけば…!いいわ!満身創痍じゃ済まなくしてあげるわ!」

 

「ええ、やってみなさい!」

 

 

 

 

「…………?」

その頃、翔都は博麗神社で本を読んでいた。

 

「……?」

が、妙な胸騒ぎに襲われていた。

 

「…何だろう?何となく…嫌な予感がする…?」

特に何も変わっていない。さっきから普通に博麗神社の縁側に座っているだけだ。

 

だけなのだが、

 

「うーん……」

ずっと腹の中にモヤモヤしたものが溜まっている感覚がある。

 

「……」

もしかすると、と考えが出てきた。もしかすると…

 

 

 

霊夢と魔理沙が負ける──、

 

 

 

「いやいや、」

頭を振って考えを改める。そうだ、あの二人が負けるわけがない。そう考えることはできても、モヤモヤは消えない。

 

「……はあぁ…」

行くか、と思う。

方向は、二人が飛んでいった方に進めばあるはず。霊夢の勘は凄いのだ。しかし、翔都は飛ぶことができない。そのため、

 

「…走っていくか。」

そう速いわけでもないが。

 

そう思った。が、

 

「え?」

今、走ってみるとどうだ。二人が飛ぶ速度には届かないものの、明らかにスピードが上がっている。

 

「これなら…いける!」

 

 

 

 

「[紅符]レッドマジック!」

 

「[霊符]夢想封印!」

 

「[恋符]マスタースパーク!」

ドドオォン

 

「「はああぁぁ!」」

ドドーン

 

「まだまだよ!」

ドドオォン

霊夢と魔理沙の高密度弾幕に一人で対応しているレミリア。

しかし、かなり体力も限界に近くなっていた。

 

「(はぁ…ここまでね。じゃあ最後っ!)紅色の幻想郷!」

まあ、当たらず、そのまま負け判定に────

 

「[禁忌]レーヴァテイーーン!」

 

「! !?」

ドドドォーン

 

「フ、フラン!?」

 

「お姉様ばっカりズルい!私モ遊ぶー!」

 

「ちょ、何あんた!?」

 

「誰でモいいでショ?ともかく、私トも遊んでヨ![禁弾]カタディオプトリック!」

 

「うおっ!」

ドドドーン…

 

「ちょいちょい、冗談キツいわよ!こちとらあんたの主人の相手してたばっかりなのよ!」

 

「ソこがズルいの!フランとも遊んでヨ!何でオ姉様ばっかリなノ!」

 

「あーもう!わーったわよ!あんたも一緒に相手してやるわよ!」

 

「やっタ!ジゃあ私からイくね![禁忌]クランベリートラップ!」

上から七色の大きな弾幕が降ってくる。

 

「あー…また避けにくい弾幕展開するわねぇ…」

 

「まだまだ![禁忌]カゴメカゴメ!」

次は緑の細かい弾幕が升目のように霊夢達を囲い、それを歪ませながら大きな弾幕が通ってくる。

 

「いや、嘘だろ!?」

 

「アハハは![禁忌]フォーオブアカインド!」

さらに四人に増え、

 

「「「「[禁忌]レーヴァテイン!」」」」

その四人がバラバラに燃える剣のようなものを振り回してくる。そして、その軌道にも弾幕が出来る。

 

「くっ…流石に…」

 

「うーン、反撃してキてよー!こレじゃ面白くナいヨー。」

 

「く…まだだ![恋符]マスタースパーーク!」

魔理沙がミニ八卦炉を構え、エネルギーを集結させて放った白熱光線が四人のうち、一人を消し飛ばした。

 

「ザーん念、ハずれだよ。」

 

「はぁっ![霊符]夢想封印!」

ドドドーン

そして、虹色弾幕が二人を消し飛ばした。

 

「あはハ!そウ!オもシロイよ!そうコナくっチャ![禁弾]スターボウブレイク!」

空から虹色の線弾幕が飛んでくる。

 

「うっわ、確実に姉よりめんどくさいわね…!」

 

「…魔理沙!上!」「霊夢!前だ!」

 

「「…え?」」

二人が叫んだとき、確かに、それぞれ弾幕が迫っていた。そして…

 

 

ドドドドドドド…

激しい衝撃音が鳴った。




戦闘シーンはあべこべが入れられません…
でも、これはあべこべ東方ものです。戦闘シーンを除けば。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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