これと次の話の二話で一応璃奈の話とします。
一応言っておきますが、私は天王寺璃奈と言うキャラが別に嫌いではありません。むしろ結構好きなキャラです。
最後に前回お気に入り登録してくださった方、凛音アルカード様、ありがとうございます。
では、本編ですどうぞ。
思いを伝えるのはムズかしい。
私は他の人より、喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだりしているのがわかりづらいらしい。
自分でも理解している。自分が他の人よりそういうのが劣っていて、機械いじりとかに長けてたり、両親が家にいないのが当たり前だったり。
私は、他の人とは違うんだ。そう思うことがよくあった。
彼と会うまでは。
たしか、彼と会ったのは、小学2年生の時だった。
私は、一緒にご飯を食べる家族がいつもいないから、ご飯はコンビニのお弁当とかですましていた。
その日もいつものように、ご飯を買いにいこうとしていたところに、彼がきた。
彼は、鍋をもって私の家の玄関の前にたっていた。家からでてきた私に、彼は
「あのこれカレーなんだけど、お母さんが作りすぎちゃってさ、おすそわけです」
といい、鍋を前に出してきた。私は受け取っても食べきれないだろうなと思い彼に、
「一人じゃ食べきれないからいらない」
と、伝えた。すると彼は、
「お母さんとかいないの?」
と、聞いてきた。その反応が普通だ。私はどう答えようか、迷っている間に何かに気がついた彼が家のあると思われる方へと走っていった。すると数分もしない内に帰ってきて私の予想してなかった言葉を口にだした。
「うちにきなよ。お母さんも良いっていってるからさ。ね?」
私はその言葉の意味が最初は意味がわからなかった。
小学校入学してすぐに、友達もできずに、クラスでは一人。家にいくような仲の友達はもちろん0。そんな私は、彼の言葉の意味がわからず固まっていた。
そんな私を彼は引っ張って行った。
そして、気づいたときには、彼の家の前にいた。美味しそうな、カレーの匂いが私の空腹だったお腹をがっちりつかんで放さなかったのを今でも覚えている。
彼の母親は、とても優しそうな人だった。ただの近所に住む子供の私を家に招きいれてくれた人だ。
話を聞くと、彼は父親を早くになくしてしまったらしい。きっと、自分と似ていて、気にかけてたのだろう。そう彼の母親、茅野らんさんは言った。
これが私、天王寺璃奈と彼、茅野春樹くんの出会いの話だ。
それから、私は春樹くんととても仲良くした。すると彼に関して色々なことがわかっていった。
彼は、3歳の時に父親をなくし、らんさんが早くになくなっても良いように、彼に料理を教えているらし。歳は私と一緒で、趣味は料理で、よくご飯を作るのを手伝っているらしい。
それから、料理が趣味なせいで、彼は学校に友達が0らしい。
その事を聞いたとき、私はなんだかとても嬉くなった。彼のこういった1面を知るのは私だけなんだって、とても嬉しくなった。
ただ、彼と話しているとよくでてくる女の子が一人いた。彼女の名前は、風間秋。
私と彼の関係が変わったのは、私が14の時だった。
らんさんが自殺したのだ。
優しい彼女に限ってそんなことないと、私は現実かどうかその事実を疑った。
けどそれは現実で、数日もしない内に、お葬式があった。
自殺した理由は、私は知らない。
彼は身の拠り所がなくなった。彼の両親は兄弟がおらず、両親ももうこの世にはいなかった。
そこで私は、ある一つのことを思い付いた。
そして、それは私の両親に了承され、現実になった。
彼は、私の家で生きることになった。
その頃ぐらいだろうか、私が彼を特別に思いだしたのは。
それから数年が経ち私たちは、高校生になり、虹ヶ咲学園に入学した。
私はそこで、愛さんに出会った。これは私の人生で、大きなことだと思う。
そして、私は彼に近づく彼女の存在を認知した。
彼女は、彼をストーカーし、ここまで追いかけてきたのだ。
愛さんと仲良くなり、家では春樹くんと一緒で、私はとても幸せだった。
それと、同時に、彼女、風間秋が邪魔だと思いだした。
いつ、彼の気が彼女に向くかわからない。そう思った私は昔の私では考えられない行動をしていた。
そして、今に至る。
私は、目の前で裸で椅子に拘束されている、彼女をみた。
彼女は、必死に拘束から脱出しようとしているが、まあ、無理だろうと思いながら、彼女の耳につけていたヘッドフォンと、口を閉じていたガムテープをとってあげた。すると、
「誰? なにが目的? なんで?」
質問をいっぱいしてきた。
うるさかった。
だから、私は彼女の白いお腹に、赤い線を書いてあげた。色々傷つけないように。
すると、とても人間のものとは思えない、声が彼女の喉から響いてきた。
余計にうるさくなった。
私は、うるさかったので、彼女の近くに近づき、耳元でささやいた。
「叫ばないで。まだ、叫ぶならもう一回やるよ?」
すると彼女は、ピタリと叫ぶのを止めた。
なんだか、それがおかしくて、私は笑ってしまった。
自然に笑えるなんて、彼といるとき以外に では初めてだったが、その時はどうでもよくて、そんなこと気にかからなかった。
私は、静かにしたご褒美に、彼女の質問に答えてあげることにした。
「さっきなにが目的って言ったよね秋さん。教えてあげるよ。私がこんなことをしてる目的は、秋さんが彼に手をださないようにするためだよ。なんでとも聞いてたかな、その答えは簡単だよ。春樹くんが好きだから。誰にもあげたくないの。私だけの、春樹くんだから」
そう言った、私に彼女は、ただ一言
「狂ってる」
そう言った。確かにそうかもしれない。でも、
「それは秋さんだって一緒だよね? 春樹くんを追いかけて、ここまできて。それってストーカーだよね? 貴女が人のこと言える立場じゃないと思うよ」
人は、正論を前にするとなにも言い返せない人間と、堂々と肯定する人間がいるとかなんとか。
どうやらで彼女は後者のようだ。
「そうよ。私は春樹くんが大好き。そりゃもうあんたみた...
私は、彼女が最後まで言いきる前に、お腹に赤い線を追加して書いた。
「ねえ、秋さん。今どっちの方が、優勢かわかるよね?」
そう言いながら、私はさらに一本追加して書いた。
「秋さんが壊れるのが先か、秋さんが諦めるのが先か。楽しみだね」
多分このときの私は、とても良い笑顔だったと思う。
それから、彼女が屈するまでお絵かきは終わらなかった。
今日は、秋さんが春樹くん本人に諦めの言葉を言う日だ。
そして、その後に私は愛さんと一緒に、同好会の練習にでる日だ。
授業が終わりすぐに、私は秋さんにあらかじめ指定したところにきてもらった。彼女はブルブルと震えていた。
どうやら抵抗する気はさらさらないらしい。よかった。
春樹くんがきて、二人の話が始まった。彼女はチラチラと私の方を見ながら話していたが、しっかり用件は伝えたらしい。その返しに、彼の言った言葉は、
「失せろ、ストーカー。お前なんて、眼中になかったわ。いつも俺の周りでピーチクパーチクうるさかったんだよ。お前がいなくなってくれて、俺は嬉しいよ」
と言う、とても静かで冷たい言葉だった。
彼女はその言葉を聞いて地面に崩れ落ちて、泣いてしまった。
まあ、しょうがないよね。だって人のものを盗ろうとしたんだもん。
そんなことを考えながら、私は愛さんとの集合場所へと私は向かった。
集合場所につくと愛さんはもうすでに、着いていた。
愛さんはお腹を押さえながらたっていた。
「愛さん」
私がそう声をかけると、彼女の肩がビクッとなった気がした。
「ああ、りなりーか。そうだ、りなりー。ちょった話したいことがあるんだけど言い?」
そう愛さんが話を始めようと声をかけてきた。私は首を縦に振った。
すると、愛さんの口から予想もしない言葉が飛んできた。
「りなりー。私たち友達、やめよ」
その言葉は、どんなに鋭いナイフよりも深く、どんなに固いハンマーよりも重く、私の心に傷を入れた。
「どうして」
そう言葉にだすのが精一杯だった。
すると彼女の口から、追撃が飛んできた。
「正直、最初仲良くしようとしたのは、可哀想だったからなんだよね。ひとりぼっちで、無愛想でそんな子に友達なんて出来っこないから、私がなってあげようってね。そしたら、勝手に仲良くなったと勘違いしちゃってさ、本当の笑っちゃうよね。だからじゃあね。天王寺さん」
私は、彼女を信頼していたと思う。絶対に彼女なら裏切らないと。そう思い込んでいた。
結局人なんて、すぐに裏切る。
私は、涙が頬を伝っていることに気がついた。
私が一人落ち込んでいると、彼が、声をかけてくれた。
「どうしたの、璃奈。大丈夫?」
ああ、そうだ。私には彼がいたんだ。
絶対に裏切らない、彼が。
そんな彼に私は全てを話した。
すると彼から予想外の言葉が返ってきた。
「ねえ、璃奈。絶対に言うタイミング違うと思うけどちょっと、言いたいことあるから言うね。璃奈、好きだ。付き合おう」
その言葉は、愛さんから受けた傷を全て多い尽くすように、私の心を包んだ。
もちろん断る理由もなく、私はその言葉にyesと答えた。
思いを伝えるのはムズかしい。
けど、一人でも理解してくれる人がいるならそれだけで良い。
私はそう思う。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
この話で謎に思うところがあると思います(多分)
その謎に思うところは(裏)でわかると思うのでぜひ(裏)も読んでください。
最後になりますが、ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。