百合の間に割って入る男転生者が二人をお人形にする話   作:赤ぱんだ

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とある日1

 転生した。

 親を扱き使い教師に迷惑をかけ働きもせず、日がな一日ソシャゲをしていた俺は階段から足を滑らせアッサリこの世からご退場。

 死んだ実感は未だにない。起きた時には神の前で異世界転生してもらうと交渉され、ウキウキのまま貰う能力や転生する世界を決め、冷静になった頃には異界の孤児院でオギャっていた。

 血の繋がった人間はいない。そう神様に頼り誰からも産まれぬまま赤ん坊の体を作ってもらい、両親に「せっかく産んでもらったが、違う人間なんだ!」と告白するイベントをスキップ。強いて言うなら神の子だが、貰った能力は魔法の才能なので身体的にはただの人間という事になる。

 正直、色んな事がありすぎて脳がパンクしている。前世はただのクズなので未練はないが一言ぐらいは残しとくべきだったかもしれない。今となっては後の祭りか。

 

 そんなこんなで六歳までスクスク育ち、寺子屋みたいな学校に通うことになった。赤ん坊から魔法の虜だった俺は才能を伸ばし、生活で使うような魔法は大体マスターしているので学ぶ事は特にない。とはいえ2度もニートになるのは勘弁なので今生では優等生でいくことにした。

 「ユーリ君この文字はどう読むかな?」

 「あ、ってよむ!」

 これが六歳の優等生だ。すごく恥ずかしい、もうおうちかえってえほんよみたい。

ッハ!まずいまずい精神まで幼くなってしまう。1回体が赤ん坊まで戻ったせいでバブみを心で理解してからというもの、羞恥プレイされると反射的にオギャる体になった様だ。元成人男性としては危機的状況なので早い内にどうにかしたい。

 

 所で、この異世界には人間以外の知的種族がいる。定番種族のエルフやドワーフ、ちゃんと話せるオークやゴブリン、悪魔族天使族などマイナー種族を含めれば100以上にもなる異種混合世界だ。俺が通うこの学校も例に漏れず多種多様な人で溢れかえる。

 左隣の席にいるのは通称、家妖精ともいわれるシルキー族だ。この種族は主に仕える事が本能に刻まれた珍しい種で、世界に一人の生涯仕える人を見つけるとシルキー族特有の手の甲にある文様が変化しその人のために生きるようになる。っと中々ギャンブラーな種族だ。

 ちなみに左隣の子はスッゴイ美人になりそうな女の子で、その手の甲には契約が完了した文様がある。当然俺ではない、契約者がうらやましいね。

 「今回の席替えで隣になったユーリ。よろしくね!」

 「……よろしく、私はノルン。いきなりだけど君の右隣の私の主とお話ししたい。前か後ろに避けてくれる?」

 性格はクール系でロングにした銀髪、釣り目のシュッとした顔が増々可愛い!しかし俺の右隣に主の子がいたのか。俺のせいで1つ隔てる事になっちゃってなんか悪いな。

それにしても、この美人さんの主とは果報者だな。挨拶ついでに顔でも拝むとするか。

 「隣のユーリ、よろしく!」

 「よ、よろしくおねぎします、アイラです。かんじゃった……」

 そこにはゆるふわ系のどエライ可愛い女の子がいた。金髪でカールがかかったような柔らかいボブカットに垂れ目がちな目、鈴がなるような声で正に癒し系だ。この子もシルキー族らしく、手の甲には契約済みの文様が。

 「どうしようノルン自己紹介でかんじゃった!わたしのご主人様としてこんな時どうすればいいか教えて!」

 「ユーリは別に気にしてないみたいだよ?それに私の主でもあるんだから自分で考えなさい。」

 「そんな~!」

 うん?ちょっと待て。クール系のノルンの主がゆるふわ系のアイラ?でそのアイラのご主人様がノルン?

 これはつまり……キマシタワー!?俺タワー建設開始!?もう始まってる!

 で、その間に挟まる俺は『百合の間に割って入る男転生者』って事か!?ゆるせねぇ!

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