八雲廻戦   作:シーボーギウム

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ゆかりん呪霊にしてみたったったwwwww

みたいなノリで生まれた話。


八雲と五条

 とある農村。

 もはや、地図にすら描かれることの無い廃れた農村。ではない(・・・・)。その村は、明らかに何か正体不明の力によって、世界から隠されていた(・・・・・・)

 

「巫女様。今日の御夕飯でございます」

 

 その村は日本らしく全員が黒髪黒目。特に珍しくもない。しかし唯一、彼等に巫女と呼ばれ崇拝される一人の少女は例外だった。

 十二単を思わせる和服を身に付け、床に届いてしまう程長いその髪は、月光を吸ったかのように美しい黄金色をしていた。そして、その瞳は紫。この村で最も高貴で尊ぶべき色であり、巫女である彼女と、とある存在(・・・・・)以外、身につければ即座に極刑に処される色だ。

 

「………」

「如何なさいましたか?」

「食べる気分じゃ無いわ」

「では如何致しましょう」

「そうね、貴女、私の伽の相手をなさい」

「っ!?か、かしこまりました……!」

 

 巫女と呼ばれた少女の言葉は、この村において絶対。命じられることは至福であり、至上。少女に命じられれば、死すらも恍惚の笑みで受け入れる。それが彼等だった。

 その狂気の園の主たる少女は服を脱ぎ捨て、目の前の侍女にも服を脱ぐよう言いつける。少女の肢体は妖艶という言葉以外、いや、その言葉すら足りぬ、12という歳にはあまりにも不釣り合いな艶めかしさを持ち合わせていた。

 

「あ、あぁ………!」

「早く脱ぎなさい」

「も、申し訳ございません……!」

 

 侍女はその場で服を脱ぎ、気だるげに脱ぎ捨てた服の上に寝転がった少女の元へ向かう。

 

「楽しませてちょうだい」

 

 少女の言葉に、もはや歓喜で言葉を発する余裕すら消え失せた侍女は少女の身体を貪り始める。

 

「ふふっ………」

 

 その様子に、やはり少女は妖艶に笑みを浮かべる。

 数時間後、そこにいたのは侍女の身体を堪能し終え、腹が空いたのか膳に乗せられていた食事を取る少女と、恍惚の笑みを浮かべながら息絶えた侍女だった。

 

 

 

 

 

────────────

 

 

 

 

 

「領域?」

「そうだ」

 

 夜蛾正道の言葉に、五条悟は首を傾げた。

 今回夜蛾から五条へ伝えられた任務の内容は、観測不能の謎の領域の調査。

 

「観測不能ってどういうことよ?観測不能ならそんな領域があること自体気付けないでしょ」

「見つけたのは偶然だ。そこ周辺で何件もの行方不明者が出ている。呪霊、ないしは呪詛師が関わっているとみていい」

「ふーん」

 

 興味無さげな五条に嫌な予感を感じながら夜蛾はため息をつきそうになる。そしてその想定通り、五条は夜蛾に背を向けつつ手をヒラヒラとさせながら去っていく。

 

「気が向いたら行くよ」

「…………はぁ」

 

 ため息は止められなかった。

 

 

 

 

 

────────────

 

 

 

 

 

 しかし夜蛾の予想に反して五条は思ったよりも早く報告のあった場所、その上空に来ていた。

 

「こいつは驚いた」

 

 五条はその瞳を覆っていた布を僅かにずらし、その眼を片方露出させていた。その眼は六眼。あらゆる術式を視認し、情報を読み取る瞳だ。

 

(なるほど、誰も気付かなかったわけだ)

 

 五条をして、その眼無しには認識がズラされる。そこに明確に村が存在していながら、何も無いように感じてしまう(・・・・・・・・・・・・・)。並外れた術式行使。夜蛾の話では明らかに認識どころか侵入出来ない領域が存在していると気が付けたのは、無数の窓を動員しての調査を行ったが故だった。

 

「なんでこんな廃村(・・)隠してるのか知らないけど、何か良からぬことは行われてそうだ」

 

 口の端を歪めつつ五条はその地に降り立つ。その過程で張ってあった結界をぶち破ったが、彼はそんなことを気にする男ではない。

 彼は廃村を歩きつつ、周囲を見回す。そこには焼け焦げた民家や木々に絡め取られた民家、焼け死に、身体の養分を吸い付くされたかのような人々、そして何より、それにこびりつく残穢があった。

 

「一体何があればこんな荒れ方するのかな?教えてよ(・・・・)

 

 五条は虚空に目を向けて言葉を紡ぐ。しかし、反応は無い。

 

「早く出てきてくんない?こっちはあそこの立派な屋敷だけ壊れているように見せかけてるのもわかってるんだ。なんならあの屋敷、ぶっ壊してもいいんだぜ?」

 

 その場に居ないはずの何かに五条は言葉を投げかける。やがて、数瞬の後に彼の見つめていた虚空が裂け、そこから金の髪と紫の瞳を持った、中華風の服を身に付けた美女が現れた。

 

「嫌ですわ、そんな不躾な視線を向けられるのは。セクハラで訴えられますわよ?」

「ははは、呪霊の割には洒落が上手い」

 

 そんな会話をしながら、五条は内心驚いていた。呪霊相手に会話が成り立っていること、そして何より、自身が思わず戦闘態勢に入ろうとしたことに。

 五条悟は最強だ。自他共に認める、所ではない。もはや世界が彼を最強として定めている。そのレベルの最強。誰一人として彼には敵わず、敵対すること自体が死に直結する究極の理不尽。それが彼だ。

 

(その僕が本能的に警戒した)

 

 五条悟にとって警戒に値する。その時点で彼の目の前の呪霊は五条と同じく一線を画す怪物ということになる。

 

「君がこの惨状を作り上げたのかな?」

「いいえ?私は何も。ここの管理はしていましたけれど」

「呪霊の言うことを信じると思う?」

「信じようが信じまいがどちらでも構いませんわ。やっていないものはやっていませんもの」

 

 女の様子に五条は嘘をついていないことと、敵意も存在しないことを感じ取りながらどうしようかと思考する。祓うのは確定だが、戦意も敵意も無いのでは逃げを選択する可能性が高い。ここで追い詰めたところで祓い切れるか、と言われると五条でもその答えはNOだった。

 

「ああ、そうですわ」

「うん?」

「丁度いいです。あの子、育ててくださる?」

「は?」

 

 それだけ告げて、女は裂け目に引っ込んだ。そして裂け目が閉じるのと同時に、屋敷にかけられていた幻覚が消滅する。それと同時に、その屋敷から迸る呪力を感じた。

 

「これは、思ってたよりもヤバい呪霊だったみたいだ………」

 

 控えめに言っても1級クラスの、しかもここまで強烈に放出された呪力を五条相手に隠しきることの出来る呪術師はこの世に数える程しか存在しないだろう。

 

(さって、鬼が出るか蛇が出るか。どっちにしろ祓えるけど)

 

 五条は屋敷に近づいていき────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「不快」

 

 

 

 ────咄嗟に、身を屈めてそれ(・・)を回避した。

 五条の背後の景色がズレる。放たれたのは超速、かつ広範囲の斬撃。

 

(なんて簡単なものじゃない(・・・・・・・・・・・・))

 

 六眼を持つ彼だからこそ感じ取れたその攻撃の正体。それは斬撃ではなく、空間を文字通り裂くという規格外にして、五条悟を傷付けうる一撃だった(・・・・・・・・・・・・・・)

 五条は警戒を最大限引き上げ、屋敷から現れた人間の少女に目を向ける。その姿は先程の呪霊そっくりだった。

 

「初対面の人にいきなり攻撃を仕掛けるのは失礼じゃない?」

「黙れ。誰だ貴様は?お前も私の平穏を邪魔したあの愚物共と同類か?」

「その愚物ってのがどんなもんかは知らないけど、僕は君の平穏を邪魔するつもりは無いよ」

「………ここにいる時点で、お前も私の平穏を乱す愚物と相違ない!!!!」

 

 ザンッ!と無数の空間が裂ける。五条は転移によって攻撃範囲から逃れた。空間ごと裂く攻撃故に、彼の纏う無限すらも意味をなさない。本来攻撃を届かせること自体が不可能な存在に届く攻撃。その範囲はほぼ無尽蔵であり、予備動作など無しに、軽く術式を行使するだけで全方位へ致死の一撃を撒き散らす。その実力は、五条悟(最強)に届きうるという前代未聞を成し遂げうるものだ。

 

 ────だが、それでもなお足りない。

 

「これは、久しぶりに本気出さないとね」

 

 最強の何たるか、それを知らぬ小娘に勝ち目は存在しない。

 

 





侍女ちゃんは幸せ過ぎて死にました。
この村の人間は老若男女問わず主人公ちゃんとおねんね(意味深)すると快楽と多幸感で脳がオーバーフローして死にます(迫真)
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