戦車長と音楽厨二人の鉄血世界   作:ナナシのG愛好家

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エースVSエース

 ガァン!!

 凄まじい音がして、アトラスのサーベルとグラシャラボラスの拳がぶつかり合う。

 

「ヒート平気で焼き切れないたぁ、何か絡繰りがあるな?」

『それを教えるほど、優しくは無いさ!!』

 

 繰り出される蹴りをギリギリで回避し、左手のシールドをしまい、ヒートサーベルの抜き打ちを放つ。

 しかし、それは剣のように細く、鞭のようにしなやかな尻尾に阻まれた。

 

『惜しかったね。』

「ま、楽には行かねぇか!!」

 

 跳んできた拳を躱し、飛翔する。

 

『肉弾戦特化のグラシャラボラス。戦法を一撃離脱に切り替えたか。レールガンは、いくら出力が高いからとって、当たらなけりゃどうってことはないからね。』

 

 アトラスに追従するように、グラシャラボラスをウィリアムは飛翔させる。

 ガァン!!ガァン!!ガァン!!

 並ぶように飛行し、けりを、拳を、尻尾を繰り出す彼、対抗するように二刀を繰り出すイオ、

 交差しながら、武器がぶつかり合う音がヘルメットから聞こえてくる。機体に来る振動を、スピーカーが音として拾っているのだ。

 咄嗟に飛ばされた尻尾の棘を上昇して回避し、お返しと言わんばかりにレールガンを放つ。

 それを回避したウィリアムは接近する。

 イオも同様に接近し、ウィリアムの蹴りを盾を投げて弾く。

 

「これで終わりだ!!」

『何のォ!!』

 

 しかし、振り下ろされた剣は、グラシャラボラスの左腕に切り込みを入れただけに留まった。

 

『………へぇ。これは少し、』

 

 切り込みの入った腕を見たウィリアムは、細く笑んだ。

 

『予想外だったよ。まさか、ここまでやるとはね、』

 

 そう言い、コクピットのボタンを操作する。

 すると、グラシャラボラスのツインアイが煌いた。

【 MASSACRE MODE MANEUVERING 】

 

「ッ………こいつは………。」

 

 その瞬間、コクピットから出る気配が変わった、今までの、互角な戦いを楽しむ少年の気配ではない。

 獲物を狩る、捕食者の気配。

 イオは、かつてダリルが、己の機体にビッグ・ガンをロックして、放った時と同じ、『死』のイメージを感じた。

 

『遊びはヤメだ。こっからは、一方的な殺戮だ!!』

 

 目を開き、瞳孔を点のように小さくしたウィリアムはそう叫び、ブースターを吹かそうとした時だった。

 

『ウィリアム!!』

 

 コーラルの声がしたのだ。

 

『コーラル!?何、今イイトコ………。』

『オルクスの船が墜ちた、時間切れだ。』

 

 コーラルの連絡に、ウィリアムは初めて、心の底から驚いたような顔をした。

 カメラをオルクスの船の方向に向けると、煙を吹き、各所はダメージがひどい。何より、ブリッジの姿が、無かった。

 

『はぁ⁉だって、シグルドリーヴァはノエルが………。』

『いや、援軍だ。』

 

 その言葉を聞き、ウィリアムは全てを理解した。

 

『……………ああ、ナルホド。』

 

 そう言うと、起動していたプログラムを切った。

 

『時間切れみたい、またね、おかしなガンダム・フレームのお兄さん。』

 

 そう言うと、ウィリアムは飛び去って行った。

 

「なんだったんだ?それより、シグルドリーヴァ?クランクのおっさんの所在は、ばれてたのか?ギャラルホルンは何でそれを放って………」

 

 雷がビームを曲げたように、また運に助けられたイオは、そう呟いていると、戦闘機型のMSが二機、飛んできた。

 片方は支援を重視した支援MSで、大型のロングライフルを装備している。もう一機は通常のライフル、バランスのとれた装備をしている。

 

『あ~、もしもし、無事ですか?』

 

 バランス型の機体から声が駆けられる。

 

『ランマル………機体に大した損傷もないし、無事に決まってんでしょ?』

 

 しかし、イオの安否を心配して放たれた一言は、支援型の機体の辛辣な一言に阻まれた。

 

「あ、アンタらは?ギャラルホルンじゃ、なさそうだな。」

 

 イオがそう言うと、

 

『え?ああ、アタシらはヘブンズ・ナイツ・ブリケード。『お得意様』に頼まれて、支援に来たの。』

 

 と、支援型から、少女の声がそう告げた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 一方、少し離れた所から、監査局の船で戦いを眺めていたマクギリスは部下に、

 

「敵の機体の正体は分かるか?」

 

 と聞いていた。するとオペレーターは

 

「少し距離がありますが………エイハヴ・ウェーブの拾える機体のウェーブは、拾っています。」

「拾える機体?どういう事だ?」

 

 マクギリスがいぶかしみ、オペレーターに聞くと、

 

「それが、あの赤い機体と火星でも暴れていた機体、あれからはエイハヴ・ウェーブの反応がしないのです。」

 

 という、驚きの答えが帰って来た。MSの動力源は、エイハヴ・リアクターだ。エイハヴ・ウェーブはどんなエイハヴ・リアクターでも発する。

 つまり、エイハヴ・ウェーブの無いMSなど、ありえないのである。

 

「何だと?ジャミングでもしているのか?」

 

 咄嗟にそう問いかけるが、

 

「いえ………どちらの機体も、ウィリアム一尉と、リーヴァル特務三佐が敵対しています。あの二人相手に、そう言った装置は重荷になるので、外さないと言うのは………。」

 

 二人は若いが、歴戦のMSパイロット。あの二人はイオ、ダリルと一流の射撃戦、格闘戦を繰り広げていたのだから、エネルギーを食ったり、外装式のジャミング装置は重荷だ。

 そう言う特性のある機体かと言うのは、恐らく違うだろう。そんな機体が二つも都合よく少年兵たちのある組織にある訳が無い。

 実はこの二機はエイハヴ・リアクターではなく、過去のロスト・テクノロジーとも言える、核融合炉を使っていたのだが、彼らが知る由もない。

 

「確かにな………どういう事だ?」

 

 前髪を弄りながら、マクギリスは考える。

 

「まぁいい。残りの機体は?」

 

 しかし、考えが分からず、オペレーターに問いかけた。

 

「ハッ、ガエリオ特務三佐と交戦している機体の個体コードはバルバトス。

 古いですね、300年前、厄災戦を終わらせたガンダム・フレームですよ?」

 

 そう言うと、

 

「いや、必然かもしれないな。」

「は?」

 

 そう言い立ち上がったマクギリスに、オペレーターはいぶかしげな目を向けている。

 

「それで、続きは?」

「ハッ、ノエル特務一尉と戦っているのはシグルドリーヴァ………ヴァルキュリア・フレームですよ。

 ガンダムよりある意味絶滅危惧種です。CGSと言うのは、博物館でも開くつもりだったのでしょうか?」

「分からんな。残りは?」

「あのいきなり現れた戦闘機のような機体は………出ませんね。厄災戦時代にデータが失われてしまったクチでしょうか。」

「そのようだな。となれば、あの機体も随分と古いか。」

「はい………。」

 

 何故そんな骨董品ばかりが………そう二人は考える。

 

「考えていても仕方ないか。私もでる。船は任せるぞ。」

「「「ハッ!!」」」

 

 マクギリスの指示に、残った船員たちはいっせいに敬礼をした。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 サカリビの、カタパルト式の発着台に、クランクの駆るシグルドリーヴァは立っていた。

 

『カタパルト、ロック!!タイミングをクランクさんにジョウトします!!』

 

 そう言うのは、ダンジ・ロックマン。この船ではオペレーターを手伝っている。

 

「ああ。分かった。」

 

 腕を組んでいたクランクは、そう言うと、ブースターを吹かす。

 

「(一度死んだ身として、おこがましいと分かっていながらも、ここで戦う道を選んだ。だとしたら、やるべきことは一つだ。

 この命尽きるまで、彼らは誰一人死なせない。その為に、戦う!!」

 

 そんな事を考え、ブースターの速度を上昇させた。

 

「クランク・ゼント!!シグルドリーヴァで出撃する!!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 カタパルトから出撃したクランク。その姿を見ている者がいた。ノエルだ。

 

「へぇ、シグルドリーヴァ、ギャラルホルンから強奪された機体………か。いいじゃん。その力、ためさせろよ!!」

 

 グレイズ・リッターの鎌を構え、クランクに斬りかかる。

 

『くおっ!!』

 

 歴戦の戦士の勘でそれを感じ取ったクランクは、とっさにヒート・サーベルで鎌を防ぐ。

 

「おっ、ヒート兵器か。まぁ、この鎌には効かねぇけど!!」

『貴様は………』

「トト・ノエル、そう言うテメーは、クランク・ゼントだろ?」

『ッ!!』

 

 自分の名前を当てられたことで、クランクは動揺する。

 

「アハッ、アタリみたいだね~。安心しな。他の奴に言いふらす気はねぇよ。」

 

 そう言うと、ノエルは専用のリボルバーを引き抜く。

 

「そらっ!!」

 

 そのリボルバーを放つが、クランクのシグルドリーヴァには、立った一発かすっただけだった。

 しかし、かすった部分の脚部装甲は大きくえぐり取られた。

 

『何ッ!!』

「結合阻害弾。ナノラミネート・アーマーは、ナノラミネート・コートとエイハヴ・リアクターが生み出すエイハヴ粒子が結合することによって成立するんだぜ?

 このリボルバーの特殊機構が特殊金属の弾丸と化学反応を起こして、その結合を阻害する。とり回しに難があるが、このマグナム、結構気に入ってんだぜ?」

 

 そう言い、これ見よがしに見せつけるノエル。

 

「テメーには何の恨みもねぇが、行くぜ!!食らえ骨董品!!現代科学の結晶だぁ!!」

 

 楽しそうに眼を開き、リボルバーを放つ。クランクはそれを全力で飛び回り、躱し続ける。右に回転しながらドーバーガンを乱射する。

 三発のおのれに向かってくるバズーカ弾を全弾一発で打ち落とし、さらに一発放つ。

 

『(あと一歩で弾切れ。そこを突く!!)』

 

 そう考えながら、クランクはブラフの突撃を行う。

 ノエルはそれに対し、残った一発を放った。

 

『今だ!!』

 

 それを躱し、剣を抜き放つ。

 それをノエルは、鎌で受け流した。サブアームが展開され、左腕のリボルバーは、一発ずつ装填されていく。

 

「弾切れを狙うか。いい線言ってるよ、オッサン!!」

『生憎、若造に負ける気は毛頭ない!!』

 

 機体出力に物を言わせ、鎌を弾く。ノエルも、0距離でリボルバーを放つ。それは左の肩口に命中した。

 

『クッ、だが!!』

 

 しかし、リボルバーを持った左腕を切り裂いた。

 

「チッ、肉を切ったら骨を断たれたか。テメーやるじゃん!!」

 

 しかし、ノエルは片手で鎌を振るう。

 

「そらぁッ!!」

『中々に、やる!!』

 

 鎌を受け止めるクランク、片腕とは思えない連撃を放ってくる。

 

「ハァッ!!」

「せいっ!!」

 

 クランクの突きと、ノエルの一閃が交叉する。

 ヒートソードはコクピット付近の装甲を抉り、鎌はシグルドリーヴァの頬に傷をつけた。

 

「ちぇ、痛み分けか。テメーとやり合うのは、中々楽しめたよ。オッサン。」

 

 しかし、同時にオルクスの船が落され、時間切れを悟るノエル。宙を漂うリボルバーを掴み、放ちながら撤退していった。

 

『………時間切れ………運に助けられたか。』

 

 そう呟いたクランクは、イサリビとサカリビの直営に戻ろうと向かって行った。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 カタパルトに降りたマクギリスが乗っていたのは、ガエリオと同じシュヴァルベ・グレイズ。

 ガエリオのとは違い、バトルアックスを持った機体だ。

 

「マクギリス・ファリド、シュヴァルベ・グレイズ出るぞ。」

 

 そして、出撃したマクギリスだったが、

 

「せえぇぇぇぇい!!!」

「ッ!!」

 

 いきなり飛んできたコミックに出てくる宇宙船の様な機体が、前面に出たアームで背後からマクギリス機の両腕を掴んだ。

 

「何だ!?」

 

 背部にカメラは無いが、異常を察知したマクギリスはとっさに機体を暴れさせ、敵を振り払った。

 カメラに映ったのは、宇宙船の様な機体。しかし、その機体の上部アーマー部分が開き、スカートアーマーの付いた、マッシブな下半身となった。

 その上に、女性的なフォルムを思わせる、スマートな上半身が現れた。

 その異彩を放つMSの右腕は、大きな異形のクローアームで、左腕にはナックルガードの様な武装が付いている。その容姿は異色の一言に尽きた。

 

「ふぅ、間に合ったぜ。」

 

 異形のMSの主、レコ・ヤブサメは、そう呟き、汗をぬぐった。

 

『貴様は………奴らの仲間か?』

 

 警戒したマクギリスはライフルを向けるが、全く焦ることなく、

 

「ああ、そういう事だな!!」

 

 そう言い、同じ様に猟銃めいた形状のライフルを構えた。

 そのライフルから放たれたのは、散弾。比較的近距離にいたマクギリスは、とっさに躱すが、右脚部のブースターが損傷を受ける。

 

「しまった………!!」

 

 シュヴァルベ・グレイズは、ピーキーな機動性を発揮する機体だ。

 しかし、それは各所のブースターが仕事をした場合である。一部のブースターが動かなくなれば、機体バランスがあっという間に崩壊するのだ。

 脚に来た一撃を避けられなかったのは、先ほどの不意打ちが、少なからず背部のバーニアに打撃を与えていたからだ。

 

「悪いが足止めをさせてもらうぜ!!マクギリス・ファリド!!」

「フッ、バーニアの一部を壊した程度で、あまり調子に乗らないでもらおう!!」

 

 そう言いながら、距離を取ってライフルで射撃をするが、全く効かない。

 

「固いな、あの機体………。」

「ナノラミネート・コートにちょいと絡繰りが施されててなぁ!!」

 

 右腰のホルスターにショットガンをしまい、ナックルガードから細身の刀身が現れる。

 

「近接戦を仕掛けてくるか!!なら………!!」

 

 マクギリスも、バトルアックスを抜き、あえて接近する。射撃がダメなのはとっくにわかりきっているからだ。

 

「そらぁ!!」

「フンッ!!」

 

 異形の腕が、斧と交差する。相変わらず、異形の右腕は傷一つ負っていない。しかし、マクギリスにとって、間違いない収穫があった。

 

「(防いだ!!)」

 

 そう、先ほどのライフルとは違い、防いだのだ(・・・・・)。彼女は、それは、コクピットに斧が直撃すればダメージがある(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)証拠だ。

 近接戦での攻防を繰り広げ、距離を取る。制御はしづらいが、機動力ではマクギリスが上だ。しかし、ライフルの射撃は当然の如く弾かれる。

 

「(やはり射撃戦は意味が無いか。あの固さ、何か絡繰りがあるな。ナノラミネートアーマーの他に、何かがあるか。しかし、それを気にしている場合ではないな………。)」

 

 再度接近する。しかし、やはりスラスターが本調子でなければ、フェイントなどを入れた攻撃は出来ず、どうしても動きが単調になる。

 

「(弱点は接近戦。しかし、あの右腕、装甲の強度が他より固いと見た。あの細身で、何と言う防御力………)」

「もらったぁ!!」

「ッ!!しまっ………」

 

 右腕がマクギリスの防御をすり抜け、ブースターを破壊する。さらに、剣がしまわれ、機体に突き付けられた左手には、すでにショットガンが、

 ガァン!!

 咄嗟に機体を動かした、マクギリスは、機体の左腕を犠牲に、命を拾った。

 

「(左腕をやられたのは痛かったが、そのおかげで機体の左側を取った。ショットガンは構造からみてリロード式。あの腕ではすぐには撃てまい!!)」

 

 しかし、そう思ったのはうかつだった。

 斧の一撃をナックルガードの突起で防いだレコの機体は、ショットガンを回転させて、属に言う、ローリングコックリロードで、リロードをしたのだ。

 手先の動きが重要なこの技をMSで再現してくるとは思わなかったマクギリスは、一瞬、動きを止めてしまった。

 

「な、に?」

「こいつで!!」

 

 再び放たれた散弾は、マクギリスのグレイズから右脚も奪う。更に、機体を回転させ、異形の右腕が、頭部を掴み、引きちぎった。

 

「グッ、カメラが………」

「これでこの機体は動けないか。ま、念には念を入れて、」

 

 再びローリングコックリロードをしたレコは、背後に立ち、蹴りつけて距離を取ると、ブースターに向けてショットガンを………

 

「止めろおおぉぉぉ!!」

「ッ!?」

「俺の親友に、何をしている貴様!!」

 

 向かって来たのは、ガエリオのシュヴァルベ。親友の機器を、彼は第六感ともいえる感覚で察知して、三日月との戦闘も放棄し機体を走らせていたのだ。

 咄嗟にレコは右腕で防ぐが、ガエリオのランスが、肩口の装甲を、わずかながらも削った。

 

「(こいつ、今バウンド・ドッグのマグネットコーティングを削った?この貫通力、厄介だな。)」

 

 そう思ったが、機体をひねるように動かし、ガエリオの背中に立つ様な体制を取った。

 

「しまっ!!」

 

 焦るガエリオ。しかし、レコは、ショットガンで頭部を吹き飛ばすと、

 

「三日月も回収完了。アタシも母艦に帰還すっかな。」

 

 そう呟き、撤退していった。

 

「撤退………した?」

「ああ、そのようだなガエリオ、運に助けられたか。」

「ああ。全くだマクギリス。」

 

 そう呟く二人。

 

「おーっす、テメーら元気にしてやがりましたかー?」

 

 そう言い、モニターに映ったのは、相変わらず、口元をパネルで隠したノエルだ。

 

「ノエル、貴様が相手取っていた奴はどうした?」

「え?」

 

 ガエリオの問いかけにいったん固まったノエル。腰元をゴソゴソと探り、次にコクピット周りをゴソゴソと、

 

「えーっと、確かこの編だったはず………、お、あったあった。」

 

 そう呟き、ペロッと舌を出したパネルで、口元を隠す、片目をつぶり、パネルを持っていない方の手をコツンと頭に当て、首を20°傾ける

 

「ごっめ~ん。見逃しちゃった~。テヘ。」

「何がテヘ。だ!!この、大馬鹿やろおぉぉぉぉ!!!!!」

 

 ギャラルホルンの通信には、ガエリオの怒鳴り声が最大音量で響いた。




 次回、ポップスの鳴り響く戦場
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