今回は皆さんお待ちかね、コロソウとかクソウとかぼろくそ言われまくって、死亡シーンで涙されるヨワソウが出てきます。
ただ、服装がめっちゃ違います。
イメージはコレ。『ドS看守』
「本当に行くんですか?」
ノーマルスーツを身に纏い、頭にヘルメットの上にプラスチック製のバケツを付けた少女が、前を行く人影に問いかける。
前を行く男は、これからMSデッキへ行くと言うのに、ノーマルスーツを着ていない。
白のタキシードにズボン。しかし、服には鉄の留め金が沢山ついており、彼はそれを全て留めている。
裏地は赤で、後ろの方ではひらひらと深紅が見え隠れしていた。
「大丈夫だよ。それに、人では足りなさそうだ。ボクの機体なら間に合うでしょ?」
言動からしてパイロットなのだろう。しかし、黒手袋に革靴、百合のマークの鉄製のエンブレムの付いた帽子は、とてもノーマルスーツには見えない。
「でも、大丈夫なんですか?カンナは心配になります。いっつもノーマルスーツを着て行かないから、」
そう俯いた少女を、彼は正面から見据える。
「問題ないよ。カンナ。アレはボクには窮屈だし、似合わない。それに、スーツの有無にかかわらず、ボクの相棒がいなくなった時、それが僕の死ぬときさ。」
そう言い、ウインクをする。
「でも………でも………。」
「大丈夫、ボクは死なない。そうだろう?」
「………はい。」
「じゃ、行ってくるよ。カンナ。」
「はい………。」
そう言い、彼はドッグにあったMSの中で、緑をベースにした機体の中に滑り込んだ。
その機体の風貌は騎士然としており、優雅であるとしか言いようがない。
背には1対の翼を模した黒いパーツがあり、何ともいえない禍々しさは、ガンダム・フレームに違いない。
「ソウさん!!」
彼がコクピットに乗り込む寸前、カンナと呼ばれた少女は声を上げた。
「必ず………、必ず………、帰ってきてくださいね!!」
その声に、彼は振り返ると、優しく微笑んだ。
「勿論だよ。カンナ。」
そして、コクピットに滑り込む。背中の阿頼耶識のコネクタは細く、彼の首筋にある一本のナノマシンに、直接接続した。
余談だが、高い襟も、全く邪魔になっていない。
「さてと、正体不明の赤い機体が忙しそうだな。まぁ、あのアサシン・ホークが相手なら、しょうがないか。」
そう呟くと、機体をカタパルトに接続した。
MSのツインアイが輝く。
「ヒヨリ・ソウ。ガンダム・ヴァッサーゴ。出るよ。」
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リーヴァル・バクラザンは、バクラザン家の長男だ。頭首、ネモ・バクラザンと、その妻カーサ・バクラザンから生まれたと言われているが、その出自は謎が多い。
なびく黒髪はまったく二人に似ず、彼の民族めいたメイクも、何故つけているのか真相はさだかではない。
しかし、初代バクラザン、スーハン・バクラザンより受け継がれてきた暗殺術、
そして、長年行方不明だった機体、ガンダム・ラウムを操る腕は、誰が見ても本物だった。
そして、その実力は、サンダーボルトの悪魔とまで言わしめたダリル・ローレンツにも、十分通用した。
実際、機体を手足のように自在に扱うダリルの腕は馬鹿にならない。
イオのFA・ガンダムがサンダーボルト宙域で渡り合ってきたダリル・ローレンツと言う男は、リユース・P・デバイスが加わると、
狙撃が得意なエースから、領域外の化け物に変貌する。
現に今も、リーヴァルの二丁拳銃をかいくぐり、マシンガンやバズーカで反撃を加える手間は見事だ。
しかし、ガンダム・ラウムの背にあるバインダー。ノワール・ウィングでの動きでその弾丸も回避される。
弾が尽きればここぞとばかりの攻撃し、流れるようなリロードで振出しに戻る。展開は、かなり持久戦に近づいてきた。
「なかなかやるようじゃないか。おかげでキラーライフル・ショーティが弾切れだよ!!」
二丁の拳銃を捨て、グレイズ・ライフルを構える。
「ジャイアントバズが今ので弾切れ。マシンガンの呼び弾倉は0。残りはバズーカとシュツルムだけか。」
ダリルも、弾切れ尾を越した武器を捨て、燃料タンクを切り離して加速する。
そのまま銃撃戦が繰り広げられる。
「相手の動きは速い。だが………」
「奴の反応速度は中々だ。けどね。」
互いの火器を放ちながらだんだんと接近していく二人。
「追えない訳では、無い!!」
「それだけでは、勝てないよ!!」
同時に放たれる弾丸。バズーカの弾頭を顔をそらして回避したリーヴァルに対し、サイコ・ザクのサブアームの片方が見事に撃ち抜かれた。
「くっ!!」
「終わりさ!!」
そのまま、さらに弾丸が放たれる。しかし、ダリルは、それを防いだ。
弾丸が放たれる部位、コクピットを狙って放たれた弾丸は、盾代わりにしたマシンガンを代償に、防いで見せた。
「武器を盾にッ!?」
「そこだ!!」
そして放たれた
それを躱しきれず、弾頭はラウムの頭部を直撃した。
「このまま!!」
ヒートホークを抜き放ち、とどめを刺そうとした。
「何ッ!?」
しかしその瞬間、とうとつにラウムから飛び出し、膨らんだ何かに、ヒートホークの太刀筋が狂わされた。
グレイズをデフォルメ化した様なゆるい風船は、
「ダミーバルーン!?」
とっさに切り伏せると、割れた風船からは、あふれんばかりの白煙が噴き出す。
そして、その奥から、ラウムが二本の近接ブレードを抜き、切りかかってくる。
「クソッ!!」
とっさにヒートホークで×字の剣閃を、防ぐ。すると、
『認めるよ。』
聞こえて来たのは、リーヴァルの声だった。
「何?」
『君は弱くない。そう、』
言葉に気を取られた瞬間、胴体を蹴り飛ばされる。
「ぐあッ!!」
『僕が本気を出さなくてはいけない程度にはね!!』
その言葉と共にラウムが飛翔する。向けられたのは、ライフルに付属されたグレネードランチャーだ。
そこから放たれたグレネードから、再び白煙が放たれる。
「またスモーク!?」
しかし、それに気を取られた瞬間、背後を取られる。
「囮か!!」
しかし、振り向いた瞬間再びスモークが放たれる。乱射されたスモークは、宙域に小さな濃霧をもたらしていた。
「一体何を!?」
とっさに機体を上昇させ、スモークから逃れようとしたが、機体の頭部が出るかでないかと言った位置に来たとき、スモークを利用し、リーヴァルが背後から襲いかかった!!
「そこだぁッ!!」
しかし、ダリルも機体を反応させ、背後のリーヴァルを切り裂こうとする。
それを見たリーヴァルは不敵に笑い、
『甘いね。』
バッ!!その攻撃を跳ねるように回避し、初めて『隙だらけの背後』をさらしたダリルに、ライフルの銃口を向けた。
『チェックメイトだよ。サバイバー。』
ダリルのエンブレムを見てか、そんな声を上げる。
「しまった!!」
ラウムが引き金に手を掛けた瞬間、そこを弾丸が通り抜けた。
「ッ!?」
『何ッ!?』
グレイズライフルが破壊され、飛ぶように距離を取るリーヴァル。
『やれやれ、間に合ったみたいだね。一安心だよ。』
そこにいたのは、長銃を片手で構えたヴァッサーゴだ。
『あれは………。』
ジッとヴァッサーゴを眺めるラウム。
しばらくして、ラウムは二機に背を向けた。
「ッ………お前………!!」
ラウムを睨みつけるダリル。
『二対一か。引かせてもらうよ。ガンダム・フレームと得体のしれないMS、両方相手にするほど驕っちゃいないさ。』
「………今回は翻弄されたが、今度はそうはいかないぞ。」
そう言い、リーヴァルを睨みつけるダリル。
『フッ、楽しみにしておくよ。』
そう言い、ノワール・ウィングを広げるリーヴァル。
「ダリルだ。」
『?』
「ダリル・ローレンツ。覚えていろ。どこにいようと、必ず貴様を撃ち落とす男の名前だ。」
『フッ、ハハハハ!!』
その声に、リーヴァルは高笑いで返した。
『いいね。威勢だけは認めるよ。ラウムに傷をつけた事への礼だ。リーヴァル・バクラザン。君を狩る狩人さ。この名と相棒を、脳裏に焼き付けておくんだね。』
そう言い、飛び去って行った。
今回は皆さんお待ちかね、コロソウとかクソウとかぼろくそ言われまくって、死亡シーンで涙されるヨワソウが出てきました。
ただ、服装が原作とはめっちゃ違います。
Youtubeに、『ロミオとシンデレラ』の曲で、サラ×ケイジ、ソウ×カンナのMMDがあるんですが、それに出てくる最後のサビで着ている白バージョンの服です。
機体解説
ガンダム・ヴァッサーゴ
型式番号ASW-G-03
ASW-G-01 ガンダム・バエル
ASW-G-02 ガンダム・アガレス
その二機と共に開発された最初期のガンダム・フレーム
その機体のコンセプトは、汎用性を追求した万能な超高性能MS。
その為、ソウは独自に改良して己で埋め込んだ『禍角阿頼耶識』を使っている。
また、リミッター解除された事例は無いが、ソウはヴァッサーゴに乗っていないと、筋力と体力が衰えてしまう。