「あぁんもぉシュヴィちゃん可愛いなぁ! やっぱりメカっ子最高だよね!」
「……お姉ちゃんいきなりノックもなしに私の部屋に入ってきたと思ったら何言ってんの?」
己の部屋に勝手に入り、ベッドにダイブし悶える姉——
「というか私鍵かけてたはずなんだけどどうやって入ったの?」
自分の部屋でお菓子を片手に漫画を読んでいたら閉めていた鍵が開いて姉が突撃してくる……一種のホラーである。
「ふっ、お姉ちゃんを舐めないで欲しいな! 家庭で使われてる程度の鍵、私にはないも同然だぜ!」
そう言ってドヤ顔で何やら折れ曲がった鉄の棒を何本か見せる。
要約するとピッキングしましたと
「……で結局何しに来たの?」
言っても無駄と言いたいことを飲み込んで聞くと、芽愛は良くぞ聞いてくれましたと、イラつく笑顔でノーゲーム・ノーライフ6巻を掲げ、
「ノゲノラ6巻の素晴らしさについて語り合お——」
「出てけ」
途中で遮り、全力の一刀両断をした結愛に芽愛は抗議の声を上げる。
「ちょぉ、なんでよぉ! 神作でしょ!?」
「それ何年前に出た本だと思ってんの?」
「そんなの関係ないよ! 不朽の名作でしょ!」
「そうだとしても今更すぎる……」
自室でくつろいでいたら勝手に姉にピッキングされて、数年前に出た本について語り合おうなどとほざかれる……はて? この理不尽はどこに当たればいいのだろう?
「……ってそんなことよりお姉ちゃん今日は家に居ないでって言ったでしょ! 友達がもうすぐ来るの!」
「知ってるよ! 前にも来た子でしょ!? 可愛い結愛ちゃんとその友達を同時に愛でられるなんて一石二鳥逃すはずが——」
「出てけぇぇぇえええ!!!」
姉妹の家に怒号が響いた。
「まったく! ホントに追い出すなんてひどいなぁ!」
見事家を追い出された芽愛はブツブツ文句を言いながら歩く。
実の姉を叩き出すとは酷い扱いであるとぷんぷんな芽愛であるが、以前結愛の友人が姉妹の家に来た時に撫で回し、友人を困らせた前科があるため、この扱いも妥当と言えるだろう。
ひとしきり文句を垂れ流した芽愛は、気持ちを切り替えてゲーセンでも行くかと思ったその瞬間。
耳をつんざく、クラクションの音を聞いた。
「え?」
その方向を見るとすぐ目前まで迫るトラックがあり、そして——
「あれ? ここはどこ?」
気づけば芽愛は真っ白な空間にポツンと立っていた。
「ふっふっふ、説明しよう! ここは転生の間! 死んだ者を私が独断と偏見で転生させてその後の生を見て楽しむ部屋だよ!」
そんな声に芽愛が振り返ると自身と同じ程度の身長の黒髪美少女が胸を張っていた。
「さぁさぁ、君も僕に選ばれたから転生させてあげようどんな転生特典がい——」
「可愛いぃぃぃぃぃいいいい!!!」
黒髪美少女の言葉を遮り、芽愛は黒髪美少女に抱きつき撫で回し始めた……。
「てちょ何してるの君!? この状況で!」
「状況がなんだってんだ! 目の前に可愛い存在がいる! ならば愛でない理由などあろうか! いやない!」
「断言しちゃったよこの子!」
「ふへへ、ぷにぷに……ふわふわ……さわさわ……」
「ちょ、撫でるのが的確すぎてきもい! 話を聞いてよ異世界転生させるんだって!」
「え!? 異世界転生できるの!?」
「さっきからそう言ってるじゃん! 後撫でるのやめて!」
「転生特典とか貰えちゃったりするの!?」
「するから離れて!」
「やだ! じゃあ私をノゲノラの『
「え、ええ? 何その願い……まぁいいけど。んで転生先はどこがいい?」
「んーと、じゃあハイスクールDxDの世界で。可愛い子多いし!」
「ハイハイ、君はそういう子なんだね……。んーと、それじゃあ、ハイスクールDxDの世界に精霊回廊追加しとくね。各神話世界も含めてね」
「ほへ? なんで?」
「いや、無いと稼働できないでしょ……」
「あ、そっか」
「でも、世界の住人達に精霊回廊接続神経は追加しないから精霊を見ることはできないよ。それと、精霊を殺すような運用の仕方は出来ないからね」
「了解でーす」
「それじゃあ送るよォ……」
「え、待ってまだ撫でたりな——」
「はいさよならー」
そう言って黒髪美少女が指を鳴らすと芽愛の意識は遠のいていった……。
そして、次に芽愛が気がついた時には、転生前の容姿と変わらない——だが機械の姿立ち。その目の前には4つの
——その種族はあらゆる勢力から危険視されていた。
その種族は機械の種族であった。
しかし、その種族はオーフィスやグレートレッドと同じく、この天地が創造された時から存在していた。
人どころか神や異形の者たちすらほとんど存在していないような原初の時代にどのようにして機械の種族産まれたのか誰にも分からない。
その種族は『
つまり——一機の発見は種族の発見、一機との敵対は種族との敵対を意味する。
全勢力から危険視されるゆえんはその戦闘行動。
端末が受けた攻撃を秒未満で解析し、即座に同等の武装を設計する。
人間の魔法も悪魔の魔力も天使の光力もドラゴンの
世界創造から永きに渡りその武装は増え続け、理論上——無限に強くなるとされる最悪の種族。
永きに渡り、その種族と交戦したあらゆる存在が殲滅されるか、撤退を強いられて来た。
これ以上危険な存在となる前に絶滅させようとしたとある神話の神さえも。
その神は戦闘に秀でた神では無かったが腐っても神。
完全消滅はさせられなかったとはいえ、一時的に神を殺し『神殺し』とすら呼ばれ、あらゆる勢力が恐れ、警戒した。
しかし、それまでならば、各勢力の主神クラスと高位の神達が強力すれば何とかなるレベルだと思われていた。
神殺しを果たしたとはいえ、その神は戦いに秀でておらず、それほど高位の神でもなかった。
主神クラスと高位の神々に掛かれば殲滅できると楽観視していた。
しかし、そう楽観視していた者たちに激震が走る出来事が起きる。
——オーフィス及びグレートレッドとの
主神クラスですら戦いになるか怪しい、疑う余地無き世界最強の存在の二体と交戦し、しかも生き残ったと。
現世でのオーフィスとの交戦。その後の次元の狭間でのグレートレッドとの交戦。
どちらもその余波で人間の世界のみならず、各勢力の神話世界にすら多大な影響を及ぼし、各勢力の主神クラスにさえ、怖気を走らせた。
それはグレートレッドと交戦し、次元の狭間から撤退したその種族に、各勢力は一時的に同盟を組み、その種族の殲滅を検討する程だった。
神、オーフィス、グレートレッドと一〇〇年未満の間に起こったその種族の大規模交戦に大きく数を減らしたその種族に好機とした各勢力は同盟の準備を進めた。
しかし、その種族はグレートレッド交戦から表舞台から姿を消し、ごく稀に少数の機体が目撃されるだけとなった。
その種族は元々能動的に行動するのはごく稀で、その種族の交戦はグレートレッドを除き全て攻撃されたが故の反撃によるものだった。
初め楽観視されていた原因の一つでもあり、表舞台から姿を消したのと合わせ、同盟は決まることなく自然消滅した。
それから、その種族を手を出すことは各勢力で禁忌と暗黙の了解が出来た。『
その種族の名は————
ノゲノラの種族とハイスクールDxDの種族比べたらノゲノラの種族に軍配が上がると思うんですけど皆様どうお考えでしょう?