対応者の長   作:エルナ

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今回は機凱種(エクスマキナ)の通信のみです。


第二話

【——『観測体(ゼーア)』より『全連結指揮体(アインツィヒ)』へ——赤龍帝とリアス・グレモリーの使い魔との接触を確認】

【——グレモリー眷属及び堕天使陣営の動き無し】

【——赤龍帝と堕天使レイナーレ接触——デート開始】

【——『解析体(プリューファ)』より『全連結指揮体(アインツィヒ)』へ——このまま行くと99.99987%の確率で『全連結指揮体(アインツィヒ)』の知識通りの結果になると推測】

【——了解。各『観測体(ゼーア)』は観察対象の観察を続行——変化及び異常があれば直ちに報告せよ】

【【【《了解(ヤヴォール)》】】】

 

 ————…………

 

【——よろしいので?】

【……何が?】

【躊躇っておられるのでしょう? 赤龍帝——兵藤一誠を堕天使に殺させ、リアス・グレモリーの眷属とすることを】

【………………でも、仕方ないから】

【確かにこのままでは兵藤一誠が赤龍帝として目覚めることはないでしょうが、たとえ兵藤一誠が赤龍帝として目覚めずとも当機達が『禍の団(カオス・ブリゲード)』やリゼヴィム、邪龍達を殲滅すればいいのでは?】

【でも、イッセーと関わって救われた子達もたくさんいるのよ? イッセーと関わって成長した子も。男女問わず、ね】

【下等な猿や蝙蝠、ニワトリ共にマスターが心を砕く必要はございません♥】

【……コレの言い方こそ悪いですが、機凱種(エクスマキナ)の大多数が同意です。それに、なんなら貴方様が兵藤一誠の代わりに救い、育てればいい。今までも神器(セイクリッド・ギア)所有者を保護したり、貴方様のいう〝原作キャラ〟を助けたりもしていたではありませんか】

【……私じゃ無理だよ……何度も手から零れ落ちてしまった命が沢山あるもの……それに『赤龍帝の篭手(ブーステッド・ギア)』の解析は重要事項だわ。赤白対決が始まったら面倒だし】

【今代は白の勝ちで決まりのように思いますが】

【『解析体(プリューファ)』の解析でも今代赤龍帝の白龍皇への勝率は0.0000001%未満】

【でも、イッセーはこれまでとは全く違う進化をして物凄く強くなるのよ?】

【信じ難いですね。今代白龍皇のように奇跡のような存在でもないのに追い付くなどと……】

【んぁ? 呼んだ?】

【呼んでいない】

【ふふふ、ヴァーリ君の様子はどうかしら?】

【相変わらずですよぉ〜? 機凱種(わたしたち)()り合いたいらしくせっせと探してますねぇ〜。まっ、観察されてる事に気づいてもいない子供には見つかりませ〜ん】

【そっか、引き続きよろしくね】

【あいっす】

【狂った奴ですね。私たちと戦いたいなどと】

【だからこそ今代の白赤は解析に値するのよ。そのデータは必ず機凱種(エクスマキナ)の役に立つわ】

【……我らは貴方を縛る鎖にはなりたくはない】

【私どもはマスターの手足。本来ならば使い潰してもよいのです。にもかかわらず全壊時の精神(データ)保護までして頂いております。これ以上私たちが求めることはございません】

【《採決》全機賛同。『全連結指揮体(アインツィヒ)』の意思を尊重する】

【……『全連結指揮体(アインツィヒ)』より全機へ。計画続行。変更はない。これは命令である。以上(アウス)

【【【……了解(ヤヴォール)】】】

 

 ————…………

 

【——『観測体(ゼーア)』より『全連結指揮体(アインツィヒ)』へ——デート終盤。兵藤一誠の死亡及び転生まで残りわずか】

【了解。……やっぱりこうなっちゃったか。レイナーレちゃんがイッセーに惚れてくれればそれはそれで良かったんだけどな……】

【ありえません。デート中、常にレイナーレは兵藤一誠を見下していました。アレにとっては人間は下等な存在なのでしょう】

【……悲しいね】

【デートのプランを練るのを手伝っていた貴方様には悪いですが意味はなかったかと】

【2人が楽しめるように一生懸命考えたんだけどな〜】

【兵藤一誠からしたら複雑だったでしょうね】

【……すぐにイッセーを好いてくれる子達がたくさん集まってくるよ。そしたら、すぐに忘れちゃうよ】

【初恋は特別とよく言いますけどね】

【——『観測体(ゼーア)』より『全連結指揮体(アインツィヒ)』へ——レイナーレが正体を表しました……ご覧になられますか?】

【見るよ……友を見捨てる罪から目をそらすわけにはいかないもの】

 

『楽しかったわ。ほんの僅かな時、貴方と過ごした初々しい子供の子供のままごとに付き合えて。……あなたが買ってくれたこれ、大切にするわ。だから——』

『夕麻ちゃ——』

『——死んでちょうだい』

『——ゴハッ』

『ゴメンね。あなたが私たちにとって危険因子だったから、早めに始末させてもらったわ。恨むなら、その身に神器(セイクリッド・ギア)を宿させた神を恨んでちょうだいね』

 

『あなたね、私を呼んだのは』

『どうせ死ぬなら、私が拾ってあげるわ。あなたの命。私のために生きなさい』

 

 ————…………

 

【……ホント、知識通りすぎて笑っちゃうね】

【大丈夫ですか?】

【大丈夫よ。『観測体(ゼーア)』はまた何かあったら教えて】

了解(ヤヴォール)

【——『観測体(ゼーア)』より『全連結指揮体(アインツィヒ)』へ——アーシア・アルジェントが駒王町へ向けて接近中。1ヶ月以内に到着】

【了解。観察を続けて】

了解(ヤヴォール)

【そちらも知識通りですか。機凱種(わたしたち)の存在はそれほど世界に影響はないのでしょうか?】

【さぁ。もしかしたら世界が本来の歴史を辿ろうとしてるのかもしれないわね】

【そんなことありえるのですか?】

【そういう創作物もあったってだけよ。ホントにそんな力が働いているかは分からないわ】

【——貴方様が原作知識とやらを重視するのもそれが理由ですか?】

【重視……してるかな?】

【かなりしてますね。幸せの形など幾億とあります。原作知識の結果が全てでは無いでしょう。一々、見捨てる程のことでしょうか?】

【…………】

【……手を出しますか? 今からでも出来ることは多くありますが】

【………………計画に変更はない。全機計画通りに行動せよ。以上(アウス)

【【【……了解(ヤヴォール)】】】




転生者特有の原作知識に囚われるやつ。
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