「今日も疲れたな~」
ある日の事、一人で帰っている私。歩夢は今日は用事があると言い、先に帰った。こういう日はかなり珍しいけど……
「あの……急いでるんで」
すると歩夢の声が聞こえたけど、何だか困った様子だった。駆けつけると歩夢がたちの悪いナンパに引っかかっていた。
「歩夢!」
私は急いで歩夢の腕を掴み、急いでその場から離れた。
「歩夢、大丈夫?」
「う、うん」
「変なこととかされてない?」
「うん、侑ちゃんが助けてくれたから大丈夫だよ」
「そっか……また変なのに絡まれたら嫌だから……一緒に帰ろう」
「侑ちゃん……優しいね」
「ん?そうかな?」
「だって子供の頃から私が困ってたときに助けてくれたもん」
「あはは、だって大好きな歩夢のためだもん」
「えっ?」
「ほら、早く帰ろう」
「う、うん」
何故かその後、歩夢は無言だったけど……どうしたんだろう?やっぱり怖かったからかな?
歩夢side
家に帰り、自分の部屋のベッドに横になりながら夕方の事を思い出していた。
ナンパされたときに侑ちゃんが助けてくれたけど……かっこ良かったな~
いつも侑ちゃんは明るく…優しい子なんだけど……あんな風に格好いいなんて……
あれ?何でだろう?いつも以上にドキドキしてる……
私は侑ちゃんの事が好き……でもそれは親愛としての好きなのに……今は何だか違う感じがする
「どうしたんだろう?私…………」
ちょっと変な感じがする……調子悪いのかな?
早めに寝た方がいいよね
朝になり、いつも通り侑ちゃんの好きな卵焼きを作っていたけど……
いつもより何だか楽しい……
どうしてだろう?料理するのは昔から好きなのに………何でいつも以上に楽しいのかな?
しばらく考え込んでいると、焦げ臭い臭いがしてきた。
「あー!?」
「おはよーって歩夢、どうしたの?元気ないけど?」
「その……卵焼き焦がしちゃって……」
「歩夢が!?珍しいね」
「うん、私もびっくりしてる」
心配そうにしている侑ちゃん……何だか侑ちゃんにそんな顔をさせたくない……
「大丈夫だよ!ちょっと考え事していただけだから……」
「そっか、てっきり調子悪いのかなって……歩夢が元気ないと私も元気なくなっちゃうからさ」
笑顔の侑ちゃんが……凄く愛おしい……あれ?どうしてだろう?いつもはそんなこと思わないのに……
「どうしたの?顔赤いよ?」
「えっと……何でもない」
「?」
本当に私……どうしちゃったんだろう?
それから放課後まで何故か侑ちゃんの事を考えてしまっていた。本当にどうしたんだろう?
授業中も気がついたら、ノートに傘マークに私と侑ちゃんの名前を書きそうになっていたし……
「はぁ…私、どうしちゃったんだろう?」
この気持ちが本当に分からないでいる私であった。