「はぁ……」
ベッドに横になりながらぬいぐるみを抱き締めながらため息をついた。
本当に私、どうしちゃったんだろう?何で侑ちゃんのこと……あんなに……
「いつも通りにしないと……でも……」
少し寝ようとするけど、浮かぶのは侑ちゃんの笑顔だった。
朝、侑ちゃんと待ち合わせをしていると、眠そうにしている侑ちゃんがやって来た。
「おはよう。侑ちゃん」
「ん……おはよう。歩夢」
挨拶を返してきた侑ちゃんだけど、そっと私の顔に触れた。
「ゆ、侑ちゃん!?」
「ん、いつもどおりの歩夢だ」
安堵している侑ちゃん。良かった……私はいつもどおりだ……でも……そんな風に触れてきたり、侑ちゃんの笑顔を見るとものすごくドキドキしてしまう……
「どうしたの?歩夢」
「な、何でもない……」
「そっか、それじゃ行こうか」
「う、うん」
どうしようドキドキが止まらない
授業を受けているときには何とかドキドキは収まったけど、それでも侑ちゃんとお昼を食べていたら、またドキドキしてきた。
「本当に大丈夫?歩夢」
「えっ?」
「何か顔真っ赤にしたりとか……本当に大丈夫?」
「だ、だいじょ……」
「あー侑先輩、歩夢先輩、一緒にお昼食べてるんですか?」
するとかすみちゃんがコッペパンを持って、侑ちゃんに抱き着いた。それも見た瞬間、何だか胸がすごくもやもやした
「うん、かすみちゃんもどう?」
「いいんですか~」
「いいよね。歩夢……歩夢?」
「えっ?あ、うん、一緒に食べるのもいいよね」
もやもやが気になってしまっていた。本当に私どうしたんだろう?
三人でお昼を食べているうちにさっきまで感じたもやもやはなくなったけど……
「先輩、あ~ん」
「うん、かすみちゃんの作るコッペパンおいしいよ」
「えへへ、かすみんの愛場がたっぷりですからね」
何でかすみちゃんに対していやな気持がこみあげてくるんだろう……かすみちゃんはいい子なのに……何も悪いことしてないのに……
「歩夢?」
「えっ?」
「本当に大丈夫?もしかして調子悪いの?」
「あ、大丈夫だよ」
「だめですよ。歩夢先輩。大丈夫そうに見えませんよ」
「えっと、本当に……」
「そうだよ。保健室で少し休もうよ」
「で、でも…」
「ほら、早く」
侑ちゃんは私の手を引き、保健室へと連れて行くのであった
侑ちゃんは授業が始まるまでの間、ついていてくれた。私は本当に調子悪くないのに……でもすこし考える時間ができた。
私が感じたもやもやした気持ち……それにかすみちゃんに対して嫌な気持は何だったんだろう?
「はぁ…」
本当にどうしちゃったのかな?私……
ため息をつきながら、眠りにつこうとすると……
「あれ~歩夢ちゃんだ~」
「あ、彼方さん……」
「どうしたの~?どこか具合が悪いの~」
「えっと……私はそうじゃないって思ってるんですけど、侑ちゃんが」
「あぁ、あの子は歩夢ちゃんに対してすごく心配性だったりするもんね」
「うん……」
昔からそうだったもん。あの子はいつも私のことを気にかけて……
「それで何か悩み事でもあるの~?」
「えっ?」
「今の歩夢ちゃんは具合が悪いというより、悩みすぎて自分でも気づかないうちに顔とかに出てるのかもしれないよ」
「そう…かな?」
「ほら、話したら少し楽になるかもしれないよ」
私は彼方さんに自分が感じているものを話した。すると彼方さんは……
「それって侑ちゃんが誰かと話している感じちゃったりしてる?」
「は、はい」
「その子は何も悪いことしてないのに……どうしてもいやな気持になっちゃったりとか?」
「はい」
「侑ちゃんに対して何だか今まで感じていた気持ちが変わった感じがするんだよね」
「は、はい」
「それって歩夢ちゃんは侑ちゃんに恋しちゃってるんだよ」
「は……はい?」
「うんうん、それで嫌な気持ちとかもやもやは嫉妬しちゃってるんだと思う」
「え、えぇ!?」
「私もそういう似たようなことあったから分かるよ~」
「わ、私が……侑ちゃんに……でも私たち女の子……」
「好きになる気持ちにはそういうの関係ないと思うよ~これも彼方ちゃんの経験からくるものだよ~」
私が侑ちゃんを……好き……前から好きだったけど……それは幼馴染としての好きだけど……これは……
「こういうときってどうするか分かる?」
「どうすれば……」
「ずっと嫌な気持ちを感じたままじゃだめだから……ちゃんと想いを告げないとね~それじゃ彼方ちゃんは別の場所に行くね」
彼方さんはそう言って保健室から出ていくと入れ替わりに侑ちゃんが入ってきた
「歩夢、体調は……よさそうだね。良かった」
侑ちゃんは私を見て安堵していた。
「あのね……侑ちゃん」
「何?歩夢……」
ちゃんと想いを告げないと……このまま我慢していたら駄目だよね
「あのね……私……侑ちゃんのことが好き……大好き」