輝きたくて   作:インスタント脳味噌汁大好き

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明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

本日より18時投稿に致します。


地獄コラボ

今日は2D3Dの米田さんと玉手箱の熊鷹さんがコラボをする日。私はその勝負の審判として呼ばれたわけだけど、勝負内容が「猛虎タンメン 南極ラーメン」の早食い対決って何かおかしくない?いやそれが辛いのは知っているし、実際に私は食べてリタイアしたものだけど、それを早食い対決って……。

 

しかしながら、Vtuberではなく普通のYoutuberには流行っている企画だそうで、熊鷹さんは乗り気だった。辛いのは好きらしいけど、このカップラーメンは尋常じゃない辛さだから多分もだえる。

 

一方の米田さんは辛いのが苦手な甘党おじさんらしく、オフの声が配信の時と変わらないというか、普通。でもたぶんこの人も伸びるんだよなあ。2D3Dで配信に対して真摯な人は基本的に伸びる。

 

負けたら罰ゲーム、実質2D3Dと玉手箱の代理戦争、私が箱外コラボで審判という重大な役割をこなせるのか、熊鷹ユウの初コラボ相手が別企業の男などなど、様々な要因で今回は注目を集めたものの、同時視聴者数は1600人程度。これでも集まった方というか、同時間帯の放送しているライバーが強い人しかおらん。

 

「あ゛あ゛、待って!ごめん、時間を下さい」

「待ちますよ。立ち絵動かなくなってますが大丈夫ですか?」

「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」

 

本当に打ち合わせ段階から探り探りという状態だったけど、いざ放送を開始すると米田さんは腹を括っている。こちらは大丈夫だと思うけど、熊鷹さんに関しては未知数だから芸人芸が出来るかどうか。

 

と思ってたら米田さんのパソコンが不調で画面が切り替わらなかった上に米田さんの立ち絵が動かない。その復旧作業に追われているっぽいので、コラボ開始までの時間、私がトークで場を繋ぐ。

 

「熊鷹さんは、何で米田さんにコラボの話を持ち掛けたんですか?」

「え?いやだって、玉手箱の可愛い女の子には激辛早食い対決なんて持ち掛けにくいですし」

「シーバルさんとかは結構気軽にコラボ受けてくれますよ?」

「流石に『ここ一』で十辛を美味しく食べる人には申し込まないですよ。

で、誰か良い人いないかなーって思ってたら、ちょうどそのタイミングで米田さんのリプが目に入ったので」

 

激辛カップラーメンのスープまで飲み切る企画だけど、オンライン上でのコラボだし証明写真を撮らないといけないとはいえ、こっそり捨ててもバレない。でもちゃんと食べないと食べないで、訓練された視聴者達はそのことに感づく。きっちりと全部食べて、完食して欲しいね。

 

「ああ、すいません、お待たせしました。

では最初に自己紹介の方お願いできますか?」

「はい!玉手箱3期生、熊鷹ユウです。今回はおじさんに無理を言ってコラボにして貰いました。勝ったらおじさんに女装配信をさせる予定です」

「……この配信自体が罰ゲームみたいなものなんだよなあ。

あ、今回は審判として玉手箱の姫こと華山さんをお呼びしました。よろしくお願いします」

「はい、よろしくお願いします。審判をするとともに、今回の早食い対決では相手への妨害がありということなので、その情報の伝達とかもします」

 

コメント:猛虎ラーメンは実際辛い

コメント:借りて来た姫

コメント:置いて来た語尾

コメント:妨害札は全部姫の自作とか嫌な予感しかしない

コメント:がんばえー

 

今回の勝負では、私が妨害札を1番から5番まで用意していて、2回まで相手に妨害をすることが出来る仕様。早食い中に「2番を使うっす」と宣言すれば相手に2番の妨害を撃てる感じ。

 

「七味を用意するとか嫌な予感しかしないんだよなあ。

あ、今からお湯で戻しますが、熊鷹さんも準備は大丈夫ですか?」

「OKです。今から3分後が楽しみ……たのし、み?」

「猛虎ラーメンって復元している時の匂いから殺しにかかってくるよね。2人とも頑張れー」

 

コメント:姫は食べないのか

コメント:一口食べてごめんなさいと言ってA子に全部あげたらしい

コメント:A子は辛いの大丈夫なのか

コメント:二人とも待ってる間あ~しか言ってなくて草

 

「はい、よーいスタート」

「いただきまうす!」

「いただきます!」

 

米田さんは同じ2D3Dの鼠の子の持ちネタを使って叫んだ後、ずるずるっと勢いよく食べた瞬間「うおっふぉふぇふぉお!」とむせ返り、熊鷹さんは啜ってから「ゲフォ」っと吐き出したような音がした。これは長期戦になりそう。

 

「妨害カード4番お願いします」

「はーい。4番は口に含んだまま10秒キープです。米田さん頑張ってください」

「はあ!?えっ、お、ぶふぉっ」

「おじさん汚い。ゲホッゲホッ」

 

コメント:二人とも死にそう

コメント:10秒キープとかよく思いつくなあ

コメント:あの痛さで10秒キープは死ねる

コメント:七味何番だろ

 

「米田さんも妨害して貰って全然かまいませんよ」

「ちょ、姫!」

「2番!」

「はーい。2番は七味です。熊鷹さんは届けていた七味を全部入れて下さい」

「あ゛あ゛」

 

コメント:ユウちゃん壊れる

コメント:七味入れたら逆に辛くなくなりそう

コメント:届けた?

コメント:後輩を谷底へ突き落す先輩

 

スタートから3分が経過したけど、2人ともその間に卵とか牛乳を入れて何とか辛さを中和しようとしている。同時接続数は少しずつ伸び、2000人の大台に乗った。うん、これだけ注目を集めて人が集まったんだったら、2人が辛さでのたうち回るだけの配信でも成功と言えそうだ。

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