前回の続きになります。
それではどうぞ。
「ん~……なんだかるんっとしない1日だったなあ。早く家に帰って、ゆっくりしよう……ん?」
雨がやんだので再び商店街を歩いていた日菜。
なんか今日は散々な日だったので、このまま家に帰ろうかと思った時、何かを見つけた。
「『短冊に願いを』……? へえ、おもしろそうっ!」
それは短冊だった。
『ご自由にお書きください』と書いてあるので、せっかくだし、書いていこうと思った日菜。
「えっとー、お願いごとはもちろん……(今日はおねーちゃんと一緒に七夕祭り、まわれなかったけど……でも……!)」
本当は紗夜と一緒に七夕祭りをまわりたかったが、せめて短冊にお願い事を書く事にした。
「よしっ、書けた! えっへへ~。叶うといいな~♪ あとは短冊を笹の葉に……」
願い事を書き終わった日菜は、叶うといいなと思いながら、書いた短冊を近くにあった笹の葉に付けようとした時だった。
「日菜?」
「おねーちゃん……!?」
紗夜が声をかけてきた。
突然の事に日菜はびっくり。
「こんなところで何をしているの?」
「あはは……おねーちゃんに断られちゃったから、1人で七夕祭り、見て回ろうと思って。雨であんまりまわれなかったけど」
苦笑いしながら紗夜に説明する日菜。
「おねーちゃんは?」
「私は……お母さんから買い物を頼まれたから。七夕祭りに用はないわ。その手に持っているものは?」
「短冊! お願い事を書いてたんだ~」
母から買い物を頼まれただけと答える紗夜。
日菜の手に持ってる短冊を見て、日菜はついさっきまでお願い事を書いてたんだと紗夜に言った。
「そう……」
「……」
「……」
お互いに会話が途切れる。
しかも、気まずいし、空気が重い……
「おねーちゃん、あの……わわっ!?」
「日菜、一体……!?」
「おねーちゃん、大変~~!! あたしの短冊、鳥がくわえて持って行っちゃった!」
日菜が紗夜に何か言おうとした瞬間、彼女の持ってた短冊を鳥がくわえて持って行ってしまったのだ。
「ほら、あの鳥!!」
「書き直せばいいじゃない。何をそんなに……」
何をそんなに日菜は慌てているのか。そもそもまた書き直せばいいじゃないかと言う紗夜。
「待って~!! あたしの短冊~!!」
「日菜、無理よ!」
「やだよ! あの短冊にはすっごくすっごーく大事なお願いを書いたんだから!」
短冊をくわえて行ってしまった鳥を追おうとする日菜。
紗夜が無理だと言って止めるが、日菜は嫌だよと言って聞こうともしなかった。
「だから、取り返したいの!!」
そう言うと日菜は、短冊をくわえて行った鳥が飛んで行った方角に向かって、走って行ってしまった……
「ちょっと、日菜……っ! ああ、もう……!」
溜息を吐きながらも、妹の後を追う紗夜だった。
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。