月の少年と星に願う短冊   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。


第3話 短冊の行方

「ん~……なんだかるんっとしない1日だったなあ。早く家に帰って、ゆっくりしよう……ん?」

 

雨がやんだので再び商店街を歩いていた日菜。

なんか今日は散々な日だったので、このまま家に帰ろうかと思った時、何かを見つけた。

 

「『短冊に願いを』……? へえ、おもしろそうっ!」

 

それは短冊だった。

『ご自由にお書きください』と書いてあるので、せっかくだし、書いていこうと思った日菜。

 

「えっとー、お願いごとはもちろん……(今日はおねーちゃんと一緒に七夕祭り、まわれなかったけど……でも……!)」

 

本当は紗夜と一緒に七夕祭りをまわりたかったが、せめて短冊にお願い事を書く事にした。

 

「よしっ、書けた! えっへへ~。叶うといいな~♪ あとは短冊を笹の葉に……」

 

願い事を書き終わった日菜は、叶うといいなと思いながら、書いた短冊を近くにあった笹の葉に付けようとした時だった。

 

「日菜?」

「おねーちゃん……!?」

 

紗夜が声をかけてきた。

突然の事に日菜はびっくり。

 

「こんなところで何をしているの?」

「あはは……おねーちゃんに断られちゃったから、1人で七夕祭り、見て回ろうと思って。雨であんまりまわれなかったけど」

 

苦笑いしながら紗夜に説明する日菜。

 

「おねーちゃんは?」

「私は……お母さんから買い物を頼まれたから。七夕祭りに用はないわ。その手に持っているものは?」

「短冊! お願い事を書いてたんだ~」

 

母から買い物を頼まれただけと答える紗夜。

日菜の手に持ってる短冊を見て、日菜はついさっきまでお願い事を書いてたんだと紗夜に言った。

 

「そう……」

「……」

「……」

 

お互いに会話が途切れる。

しかも、気まずいし、空気が重い……

 

「おねーちゃん、あの……わわっ!?」

「日菜、一体……!?」

「おねーちゃん、大変~~!! あたしの短冊、鳥がくわえて持って行っちゃった!」

 

日菜が紗夜に何か言おうとした瞬間、彼女の持ってた短冊を鳥がくわえて持って行ってしまったのだ。

 

「ほら、あの鳥!!」

「書き直せばいいじゃない。何をそんなに……」

 

何をそんなに日菜は慌てているのか。そもそもまた書き直せばいいじゃないかと言う紗夜。

 

「待って~!! あたしの短冊~!!」

「日菜、無理よ!」

「やだよ! あの短冊にはすっごくすっごーく大事なお願いを書いたんだから!」

 

短冊をくわえて行ってしまった鳥を追おうとする日菜。

紗夜が無理だと言って止めるが、日菜は嫌だよと言って聞こうともしなかった。

 

「だから、取り返したいの!!」

 

そう言うと日菜は、短冊をくわえて行った鳥が飛んで行った方角に向かって、走って行ってしまった……

 

「ちょっと、日菜……っ! ああ、もう……!」

 

溜息を吐きながらも、妹の後を追う紗夜だった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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