AnotherStory―4番目の813スキル 作:有栖川アリシア
アンダーウッド最前線
「――ここは、食い止めさせてもらおうかな?」
余裕飄々な表情の龍嗣。視線の先には、数百体規模の巨人族。しかも、全員瞳の生気がない。操られているのだ。
龍嗣の隣には、ツクヨミがそこにいた。
そういうと、龍嗣の手元に焔が現れる。
「手加減するつもりはないさ――」
「おやおや、血気盛んじゃのぅ、まぁよい――竪琴には気をつけるのじゃよ?」
「この音か、まぁ、そっちもな」
アマテラスは、何やら装飾の施された赤い剣を構える。ツクヨミは、漆黒のエネルギーでできたやりを構える。
同時に、龍嗣を筆頭に4人は飛び出していった。
「では――参る!!」
一気に飛び出していく龍嗣、その手には、一本の刀。龍嗣は、手始めに居合のスキル
「ハァッ!!」
ズドドドドドドォォンッ!!
ツクヨミが放った漆黒のエネルギーでできた槍が放たれ、それが空中で分裂し、まるで雨のように巨人族の頭上に降り注ぎ
ドガドガドガドガドガドガドガドガドガ!!
全弾直撃する。
「流石じゃ、衰えておらんのぉツクヨミは――」
まるで狼のような速さで突っ込んでいくアマテラス。その刃先には紅蓮の炎。天照がそれを振るった瞬間、その炎に触れた巨人を一瞬で跡形もなく消し去る。その後ろでは、ツクヨミがの刀がまるで花びらのように刀身が消えていき、巨人を囲うようにして球状に展開させた花びらのようなものが、一気にの億の刃になり、巨人に一斉に襲いかかる
ゴォォォオオォォォンッ!!
紅蓮の炎と桜の花びらが巨人を圧倒していく。そんなことが起きているのに怯むことを知らない巨人たちは、龍嗣めがけて突撃してくる。龍嗣は命中のスキル
ズバァァンッ!!
巻き起こる旋風とともに巨人が次々と倒れていく。
「んじゃあ、お前ら少し踏ん張っていろよ――」
そういうと、龍嗣は今までにない黒い笑みを浮かべる。同時に、右手を前につき出すと。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!
「な、なに!?」
アマテラスとツクヨミはその規格外なことに驚いていた。なぜなら、あの巨大な巨人が黒い球体に引きずり込まれるように宙に浮かび上がっていっているのだ。そう、龍嗣は重力を司るスキル
「では、おしまいだ」
そういうと、龍嗣はその手を握り締めていくと
ゴ、ゴォォォォォオオオォォンッ!!
その重力の塊は突如、黒いプラズマを発生させ、瞬間的に巨大化し、周りの巨人をすべて飲み込み
ドゴォオオォォオオオオォォォォオォンッ!!
耳をつんざくような爆発とともに消滅していった。
「(――竪琴の音は、止んだ・・・勝利ってところかな?)」
どうやら、元凶の竪琴は誰かが奪ってくれたのだろうと少し楽観視する龍嗣であった。