寝台特急「北陸」矢澤にこ失恋ひとり旅   作:新庄雄太郎

10 / 11
にこは、富山から糸魚川へ向かった。


第十章 糸魚川駅の男

次の日、にこは富山から6時56分発の北陸本線・信越本線経由の特急「北越1号」に乗り糸魚川へ向かった。

 

「朝から「北越」に乗ってよかったにこ。」

 

特急「北越」の車窓を眺めると海が見えてきた。

 

「朝早かったからな。」

 

午前8時ごろ、特急「北越1号」は糸魚川へ到着した。

 

「糸魚川で途中下車するにこ。」

 

にこは、糸魚川へ行くと言って糸魚川駅で下車した。

 

そこへ、1台のクーペが停まっていた。

 

「お嬢ちゃん、何処まで行くんだ。」

 

と、声を掛けた。

 

「途中下車して糸魚川へ観光するにこ。」

 

「おい、乗っけてやるよ。」

 

「ありがとう。」

 

と、にこはクーペに乗った。

 

「どっから来たの?。」

 

「東京から。」

 

「うん、今日は金沢と輪島と富山へ観光してきたにこ。」

 

「それで、糸魚川に来たの。」

 

「うん。」

 

その頃、南と鶴岡達は。

 

「えっ、にこが朝の「北越」に乗った。」

 

「うん、帰京する前に途中下車するって言ってたわ。」

 

と、真姫は言った。

 

「どこへ下車したか知らないか。」

 

「そこまでは。」

 

「もしかしたら、糸魚川かな。」

 

「そこだ、桜井。」

 

「俺も行って見るよ。」

 

南は、桜井と岩泉に糸魚川へ行くよう指示した。

 

桜井と岩泉は、金沢駅から8時10分発の特急「北越3号」新潟行に乗って糸魚川へ向かった。

 

桜井と岩泉が乗った特急「北越3号」は糸魚川へは9時47分に到着した。

 

「この辺りを探すのね。」

 

「ああ、誰かと待ちあわせてたのか。」

 

「考えられるわ。」

 

と、桜井は言う。

 

「その人に聞いてみよう。」

 

「ええ。」

 

桜井は、その人に聞いてみることにした。

 

「すいません、鉄道公安丹の物ですが、この女性を知りませんか?。」

 

と、写真を見せる。

 

「ああ、この女の子ね。」

 

「何か知ってるんですか。」

 

「ええ、確か若い男と一緒に車に乗るのを見たけど。」

 

「どんな男か覚えていませんか。」

 

「えーとね、20代ぐらいの男だったわ。」

 

「それで、どんな車かわかりますか。」

 

「車種はクーペで、色は赤だったかな。」

 

「それで、ナンバーは。」

 

「さぁ。」

 

そこへ、一人の小学生がやって来た。

 

「お姉さん、あれは日産のガゼールクーペだよ、番号は長岡35のたの5689だよ。」

 

「ああ、どうもありがとう。」

 

そこへ、岩泉がやって来た。

 

「何かわかったのか、桜井。」

 

「矢澤にこらしき女が赤いガゼールに乗った若い男がにこを乗せていったと目撃してたわ。」

 

「本当か。」

 

「うん。」

 

「桜井、すぐに南主任に報告しよう。」

 

「ええ。」

 

桜井は、すぐに南に報告した。

 

「ええ、糸魚川で若い男と一緒に車に乗ることがわかったんです。」

 

「本当か。」

 

「ええ、間違いないわ。」

 

「わかった、引き続き捜査を続けてくれ。」

 

「わかりました。」

 

 




その糸魚川駅の男は何者だろうか?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。