【ドイツ産】SSSレート喰種だけど質問ある?【パツキン巨乳】   作:ちゅーに菌

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 いつも感想などありがとうございます。地味に長いので前中後の3つに分けようと思いましたが、やめました。







お姉さんっぽいのとデート 後

 

 

 

 

「出迎えご苦労。捜査官殿方」

 

 

 東京1区。喰種対策局本部が置かれ、生きた喰種はほぼ存在しない筈のこの区のよりにもよって本局の玄関口にそれは来ていた。

 

 朝露と黄金を束ねたかのようにきらびやかに光る長い金髪を持ち、喰種のためにデザインされたナチス親衛隊の軍服と軍帽を身に纏っているという一度見れば忘れられない出で立ちをした喰種――SSSレート喰種レッドプールが、数多の喰種捜査官達に囲まれてそこにいたのだ。

 

 半径150m程の範囲でクインケをつがえた数多の捜査官達に囲まれているにもかからず、レッドプールは深めに被った軍帽を少しだけずらして赫眼の片目を露出させると調子外れに嗤う。

 

「どうした貴様ら? 英雄様のお帰りだぞ? 囲むだけでなにもしないのはレディの扱いに長けているとは言い難いな」

 

 はっきり言ってこれまで日本CCGではレッドプールというSSSレート喰種の評価を見誤っていたと言えるだろう。

 

 第一次世界大戦の最中に世界初のSSSレートに指定され、第二次世界大戦ではナチス・ドイツの喰種部隊隊長を務め、彼女が参戦した戦は不敗だったと言う無敵の将兵"赤い霧"。SSレート以上の中国喰種及び特等捜査官を壊滅させ、二度に渡り中国喰種対策局本部を文字通り消滅させた"红龔工"。何れも耳を疑うような伝説級の喰種である。

 

 しかし、そんな彼女は日本に来てからと言うもの。24区でモグラ叩きを稀に壊滅させる事と無差別に高レートの喰種を喰らう事以外は目立ったことはしておらず、二十数年のそうした平穏により人間はすっかり彼女の脅威を忘れてしまったのだ。

 

 それこそ、彼女が嘲笑い続ける人間の業でもあり、実際に過ぎた傲慢の対価を払わされていた。

 

「微、君のオフィスは何階だ? 場所は適当な事務員にでも聞くからいいぞ」

 

「…………ここでいい。頼むからもう止めて帰ってくれ……」

 

「おやおや? これでも私は責任感が強く、義理堅い性分なものでね。君を受け取りに誰も来ないならば私が直接出向かねばならん」

 

 ここまでレッドプールという喰種がキレた女だとは誰も思わなかったのだ。何の脈絡もなく敵地に乗り込む様は異質極まりない。

 

 その上、彼女の腕の中には、モグラ叩きで出会ってしまったレッドプールを止めるため、命を賭して立ち塞がった喰種捜査官の真戸微の姿がある。誰が見ようとも狂っているとしか思えないであろう。

 

『レッドプール、お前の要求はなんだ? 速やかに真戸微を解放し――』

 

 そんなレッドプールに対し、こうなった原因のモグラ叩きで班長として陣頭指揮を執っていた丸手斎が拡張器で声を張り上げ――。

 

 

「ぬかせ」

 

 

 その瞬間、レッドプールを見ていた筈の視界がうねるような赤い波で埋め尽くされ、捜査官らは一様に驚愕を覚え、半数の捜査官は立ち尽くす。

 

 まるでダムが突如として決壊したかのように、あるいは爆弾が吹き飛んだかのようにレッドプールを中心とした全方向へ向けて、明らかに質量を無視した大量の血のように赤い液体が拡散したのだ。

 

 それは血でも水でもなく、如何なる喰種にも流れている液体のままの赫子に近いものだと予想出来ようとも、150mという距離を瞬きをする程の間に拡散し尽くすと共に塗り潰す。

 

 日本喰種対策局SSSレート喰種"レッドプール"。その通称は赫子を液状化させたまま操作していることが多いため、小馬鹿にする意味を込めてそう揶揄された。

 

 故に誰も知らず、見くびっていたのだ。喰種が赫子の洪水を発生させる等というあり得ないことになど決して起こるまいと。

 

 僅かに反応出来た半数の捜査官らは己らへと迫る赤い波にクインケで歯向かうか、反射的に後方へ全力で逃走した。結果、賢かったのは後者と言えるだろう。

 

 前者の中で遠距離型のクインケを持つ捜査官は狂ったように赤い波へと乱射し、近距離型のクインケを持った捜査官は到達する赤い波の先端へと合わせて刃を突き立てた。

 

 その結果――赤い波はクインケの掃射をものともせず弾きながら進み、突き立てられたクインケは余りの強度によって一様にへし折れるか欠けて、それら全てを無為かのように呑み込む。

 

 そして、立ち向かった捜査官と、何も出来ずに立ち竦んだ捜査官は全て赤い波に飲まれ、唯一逃げ去った極少数の捜査官らだけが難を逃れ、その中には丸手斎や真戸微の夫の真戸呉緒の姿もあった。

 

 

『顔と声……匂いも覚えているぞ……。微を置いて逃げ去った最たる痴れ者が……。あの場で微の他に評価できた者など、貴様に止められなければ共に戦おうとしたそこな旦那ぐらいのものだ』

 

 

 そして、蠢く巨大な"赤い水溜まり(レッドプール)"はくぐもった言葉を響かせる。多数の捜査官らがその中に取り込まれて浮き沈みしており、さながらお伽噺の血の池地獄のような光景であった。

 

 その場で逃げ延びた捜査官らは皆一様に考えたことであろう。"一体、我々は何と戦っているのだ?"と。

 

 

「それともこの場で貴様が死ぬか?」

 

 

 その言葉と共に赤い水溜まりの中から、変わらず微を抱えたレッドプールが現れる。

 

 そして、赤い水溜まりはうねり狂うように捩れると、レッドプールの背から生える大木のように変わり、中にいた捜査官たちは葉か花のように枝分かれした先端で拘束されていた。

 

 レッドプールの足元一帯に散らばる破損したクインケの数々が、それだけの数の捜査官が無力化されたことを否応なしにわからせるだろう。

 

 そして、何よりも異様なことは、先端に拘束された捜査官らは一様にもがいており、今のところ誰一人として死亡者は出ていないということであった。

 

 

「それも良い……貴様の無礼ひとつでここを更地と焦土に変えてしまっても構わんのだぞ?」

 

 

「お前は……いったい……?」

 

 

 唖然とした様子でそう呟く丸手斎と同様に、ここまで来て、捜査官らは真に開けてはいけない蓋を抉じ開けたことに気づいただろう。

 

 過去に斯様な出来事を引き起こした喰種が、幾らか集まったところで、人間の手に負える筈もなかったのだ。

 

 そんな彼にレッドプールは"強いて言えば神だ"とだけ呟き、赤い大木を背に生やしながら軽い足取りで近づいて来る。

 

「少なくともこの場で生殺与奪を握る私は紛れもなく貴様らの神だ。媚びて死のうが歯向かって生きようが、酔狂に悪戯に気紛れに私が生かし殺すのだ……これを神と呼ばずなんという? 日本は元来、理解の及ばぬ怪異を拝み倒して神にするだろう? それと同じさ」

 

 そう言ってレッドプールは嗤うと、捜査官らを拘束していない枝のような赫子が更に枝分かれをし、数千を越える細く長い針と化した赫子の切っ先を一斉に丸手斎へと向ける。

 

「さあ、喰種(グール)という悪魔にして、貴様らの神の赫子を舐めろ。無論、その全身で」

 

 そうして、全ての赫子を震わせ、木々がざわめくのにも似た音が響く。

 

 空に聳え立つ赤い樹が敵意を剥き出しにしたようなそれは、お伽噺の針山地獄のようであり、明らかに人間ひとりを殺すには余りあるだろう。

 

 その次の瞬間――。

 

 

 

 

「きゃん!?」

 

「やめろ」

 

 

 

 

 抱かれている真戸微が、レッドプールの顔面をグーパンしたことで、彼女の行動は無理矢理止められた。

 

 思いの外、可愛らしい声を上げたレッドプールの顔から微の拳が退けられたが、レッドプールの顔は一切傷付いておらず、逆に殴った微が己の拳を撫でているのが印象的だろう。

 

 レッドプールは少し困ったような表情で口を尖らせた。

 

「なんだ? 黙っていれば君を殺そうとした嫌らしい人間がひとり消えたのだぞ?」

 

「私を送るだけだっただろうが、同僚を勝手に消そうとするな。それから別に恨んじゃいない。あの時、最も実力のある人間をひとり残す判断が最適だった」

 

「むぅ……」

 

「むぅじゃない」

 

 まるで友人との何気ない会話のような奇妙なやり取りを続ける微。それからしばらく二人は話し合った後、渋々と言った様子でレッドプールはポツリと呟いた。

 

「はいはい、捜査官の方々を解放しますよーだ」

 

 次の瞬間、レッドプールの背に生えていた赤い大木がドロリと崩れ、天辺から地面にゆっくり落ちると、拘束されていた捜査官らが弾き出されるように勢いよく次々と解放される。

 

 やがて全ての捜査官らを赫子が吐き出し終える頃には、いつの間にかレッドプールは、真戸微の夫である真戸呉緒の前に立っていた。

 

 しかし、クインケのほとんどは今のレッドプールから離れた位置にある上、それ以前に自然でも相手にしているかのようなあり得ない赫子を目の当たりにした捜査官らに何が出来る訳でもないであろう。

 

 嵐が過ぎ去るのを人間はただ待つしかなく、触らぬ神に祟りはない。たったそれだけのことなのだ。

 

 そんな中、レッドプールは呉緒へ向けて微を手渡した。その作業は余りに軽く行われ、見ていた者たちが唖然としてしまう程だ。

 

「すまないな……死にぞこなった上に災厄を連れて来てしまった」

 

「ああ……あぁ……! いいんだ……生きッ……生きていただけで……!!」

 

 微はばつが悪そうながら、どこか穏やかな様子であり、そんな彼女を呉緒は力強く抱き締め、ボロボロと大粒の涙を溢す。

 

 そんな真戸夫妻の前でレッドプールは調子外れに手を叩いており、その人間性の邪悪さが滲み出ているであろう。

 

「さてさて、感動の再会を見届けたところで……。微を捜査官として再起不能にしてしまったのは大変に申し訳なく思っている。これはその罪滅ぼしだ」

 

 その直後、レッドプールは背中に手を回すと、己の背に腕を突き入れ、肉が裂ける異音が響く。

 

 そして、肉々しい何かが筋組織の糸を引き、それを引き千切ることで無理矢理抉り出された。

 

「ほら私の赫包だ……。まだ人肌に熱いぞ?」

 

 それは紛れもなくレッドプールの赫包であり、静かに脈動する様は一切死んでいないことを思わせる。

 

 そんな一塊をレッドプールは己の手から、呉緒の手へと握らせた。

 

「なに……」

 

「微が夫にするほどの男だ。次は君が楽しませてくれ」

 

 それだけ告げるとレッドプールは軍帽を直し居住まいを正すと右手を伸ばして掲げた。

 

 何をするわけでもなく少しそうして佇むレッドプールが、ナチス式敬礼をしているということに気づくいた者は現代に置いてそう多くはないであろう。

 

「Keinem vernünftigen Menschen wird es einfallen, Tintenflecken mit Tinte, Ölflecken mit Öl wegwaschen zu wollen. Nur Blut soll immer wieder mit Blut abgewaschen werden.」

 

 詠うように軽やかなドイツ語で何かを話した直後、レッドプールの素肌や髪が血のように赤く変色し、明らかに人型の輪郭が歪んだ。

 

「おヤオや? ドウやらタイムリみットらシい。それデはまタあおウしょクン……Tschüss――」

 

 そして、最後にそう呟かれた刹那、レッドプールの身体が崩壊し、バシャリと水音を立てて地面に水気のある何かが飛び散る。

 

 既にそこには赤く濡れたレッドプールの軍服が落ちているばかりで、まるで溶け消えたかのように他には何も残ってはいない。

 

 始めからレッドプールなどいなかったのではないかという喪失感と現実離れした感覚は、真戸夫妻の手にある静かに脈動する赫包が現実に塗り潰すことだろう。

 

「…………アイツは何と言った?」

 

 呉緒がそう呟くと、微は軽く溜め息を吐いて小さく笑みを浮かべながら呟いた。

 

 

「まともな人間はインクの染みをインクで、油の染みを油で洗おうとはしない。だが、血のみが血で持って洗い流されようとする……だそうだ」

 

 

 後にこの場の状況を科学的に検証し、残ったレッドプールの軍服や赫包を調べ尽くした結果指し示された事は、捜査官らがレッドプールだと思っていた存在は、その赫包ただひとつが変態していただけだったという事実であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Guten Tag. 手際がいいのね! ニッポンの喰種捜査官は!」

 

 

 そして、現在――新米二等捜査官の亜門鋼太朗と共に、17区のアップルヘッドという喰種を駆逐した"准特等捜査官"の真戸呉緒は、見覚えしかない人間の形をしたソレに声を掛けられていた。

 

 白い肌に長身で長い金髪をした外国人。ノースリーブのセーターに薄手のカーディガンを羽織り、ロングスカートにハイヒールを履いた女性。そこまでならまだいい。

 

 しかし、その目が覚めるような美女である顔つきが、あまりに呉緒が知るとあるSSSレート喰種に顔つきが似ていた。

 

「貴様ァァ……ッ!!」

 

「真戸さん!?」

 

 呉緒の行動は最早反射的だった。

 

 彼女に対して突撃しつつ、気分次第で変えて持ち歩いているクインケを捨て、普段から常に持ち歩いている刀袋に収まったクインケを抜き放つ。

 

 それは真昼を染め上げるように黒く、紅蓮に鈍く輝く炎のような刃文が浮かぶ妖刀のようなクインケであった。

 

「あら、洗礼とか可愛がりって奴かしら?」

 

 呉緒は飛び込みながら女性を一閃し、女性は体勢を傾けて避けると、何故か更に後方に4~5mほど跳んで何かを躱すように移動する。

 

 その直後、呉緒のクインケがなぞった軌道に火線が走り、焼却音と共に4~5mに及ぶ炎の刃が、その線の一切を薙ぎ払った。

 

 炎は丁度、彼女の鼻先を掠めるように通り過ぎ、熱波による異質な風が亜門と、彼女の隣に控えていた人間にも届き、思わず身構えている。

 

「無茶苦茶な……ッ!」

 

 亜門はそう吐き捨てつつ、彼女と共にいた人間の元へ向かい、体格の良い自身の背に隠すように離れさせて壁際まで下がる。

 

 その際、小さくお礼を言われ、今度は自身の善意が間違ってはいなかったことに亜門は少しだけ表情を緩めながら二人の苛烈を極める闘争を眺めた。

 

「んふふ……! 変わらないわねぇ……向こうもコッチも」

 

 終始愉しげに笑みを浮かべている彼女が酷く調子外れで、背筋をなぞるような底知れぬ畏怖すら覚えるであろう。

 

「抜かせレッドプール!」

 

「SSSレート喰種のレッドプールだって……? 真戸さん! しかし、その方がまだそうと断定は――」 

 

「それからでは全て遅いのだッ!!」

 

 亜門の制止もまるで聞かずに、そのまま呉緒は狂ったかの如く幾度となく追撃を繰り返す。斬撃とそれに付随する炎の刃は酷く美しく、彼が鍛えた極めて高い技量も合わさり、芸術の域にすら思えるだろう。

 

 そして、それらを無手で躱し続ける彼女は舞い踊るようで、赤に照らされた金の髪が幻想的な光景を作り出していた。

 

「えー……他人の空似よー。よりにもよってあの喰種に間違われるだなんて失礼しちゃうわねー」

 

 よく見れば、呉緒が振るったクインケの軌道をなぞるように光を受けて僅かに反射する火の粉にも似た赤い何かが舞う様がわかる。

 

 美しさに溜め息を漏らすように息を吐いた彼女は、それを見つめたままポツリと言葉を漏らす。

 

「斬った瞬間、刀身からガス状の羽赫が尾を引くように飛散し、少し間を置いて、斬った軌道を火線が追撃する刀……。火線の追撃時間を短縮延長も可能で、攻防共に極めて優れる……素敵ねぇ」

 

 どうやらそう言った刀のクインケの機関(からくり)らしい。尚も彼女の口から言葉が吐かれ続ける。

 

「それからその柄から切っ先に至るまで真っ黒く、炎を閉じ込めたかのように揺らめく紅蓮の刃文が特徴的な刀……んふふ! いいクインケをお持ちねぇ。日本CCG製SSSレートクインケ"オウマ 1/2"でしょうそれ? 中々お目に掛かれるモノじゃないわ……」

 

 どこか恍惚な表情をしながらそんな呟きをする彼女に痺れを切らしたのか、呉緒は彼女が数回ステップを踏んで、十数m飛び退いた最後の着々に合わせ、クインケ――オウマの機構を作動させると、刀身全体が焼き入れされたかのように紅蓮の光を灯す。

 

 そして、明らかにリーチが足りていないにも関わらず、彼女の心臓に目掛けて突きを放つ。

 

「シャァッ!!」

 

「――――それは予想外ね」

 

 それは瞬時に彼女へ向けた点の炎槍と化し、端から見ればまるでSF映画の光線のような光景を作りつつ着弾し、その衝撃と貫通力によって30~40mほど後方に吹き飛ばす。

 

 吹き飛ばされた彼女は、身構えたまま直立不動で佇み、胸からオウマによる白煙を立ち上らせていた。

 

「これが真戸さんのSSSレートクインケの力……はっ!? その方は赫子も赫眼も出してはいませんよ真戸さん!?」

 

「ハッ……! 今の直撃で生きていたらどのみち人間じゃないさ亜門くん。本当に一般人だったのなら私は潔く殺人でお縄につくよ」

 

 それもまた、その通りであろう。また、呉緒の狂人としか思えない行いとその覚悟は確かなものだと言える。

 

「チィ……浅かったか……」

 

「な……」

 

 そして、実際に白煙が晴れると――赤黒い槍状のクインケを胸の前に構えて耐えていた彼女の姿があった。白煙は点の攻撃を器用に棒で受け止めたらしく、その部分から立ち上っていた。

 

 "人間離れし過ぎているが、辛うじて特等捜査官相当の人間"――今の彼女の状態はそのように評価できるため、呉緒は眉をひそめている。少なくとも亜門が言うように赫眼も赫子も確認できないため、法律上喰種とは断定できず、駆逐対象にはならない。

 

「あっつぅぅぅ……! やっぱ、出力が段違いねぇ……」

 

 眉をへの字に曲げて熱がりながら槍をバトンのように回転させつつ、呉緒の方に歩いて戻りながら彼女は口を尖らせた。

 

「――残念だけど……特別なクインケなら私だって持ってるの! ドイツ喰種対策局製制式採用量産型SSSレートクインケ"ゲイ・ボルグ"。型番は33/33よ?」

 

 "まあ、2分の1もSSSレート喰種の赫包を用いたあなたのそれ程じゃないけどねー"等と言いながら彼女は槍の石突きに手を触れる。

 

 すると槍は急速に石突きへと縮んで行き、完全に消え、そこには掌に収まるほどの菱形の赤い宝石のようなクインケがそこにあった。

 

「うわっ!?」

 

「ちょっとキミの上司とお話がしたいからそれ持ってて新米クン。あー、それで遊んでてもいいわよ?」

 

「なんのつもりだレッドプール……?」

 

 そして、彼女はそれを亜門に向けて投げ渡すと、降参したように両手を大袈裟に挙げながら呉緒の数m前で止まった。

 

 相変わらず、笑みを浮かべた表情の彼女を呉緒はオウマの切っ先を赤熱させて向けたまま訝しげに見つめる。

 

 そして、数秒間、呉緒と彼女は見つめ合った後、彼女の方から先に口を開いた。

 

 

「誤解があるようだから言っておくけど……私は"ドイツ喰種対策局 装備課 実験クインケ運用班所属 准特等捜査官"のブリギッテ・シュレヒテよ。ちゃーんと証拠も……アナタちょっと、いつまでも新人クンの後ろにいないで私のポーチの内ポケットの中身渡して」

 

「は……?」

 

「あっ、新人クン。言わないでも私のダーリン守ってくれてあんがとね。私と違って吹けば飛ぶから、正直流れ弾で死なないかひやひやしてたわ」

 

「あっ、はい……」

 

 

 その言葉に従い、亜門の背後にいた人間が歩いて彼女――ブリギッテの隣まで来ると、ポーチをまさぐる。

 

 そして、その中からドイツCCGの捜査官手帳及び、ドイツ語で掛かれた文書のコピーが折られて入った小さなファイルが出てくる。ファイルはキョトンとした表情の黒猫の可愛らしい写真が印刷されたもので、麗人的な美しさを持つ彼女には少々可愛らし過ぎる物に見えた。

 

 それが呉緒に手渡され、それを呉緒が眺めている間、亜門はやや批難するような視線を呉緒へと向けていた。

 

「………………手帳は本物か……。文書はこの場で判断は付けようがないな」

 

「証拠に両方とも持ってっていいわよ? 正式な配属まではまだ少し時間あるし、どのみち日本版で刷り直すらしいしね。あー、今週末に本部に行く予定あるからその時でも所在だけ知れたら嬉しいわ。あっ、これ名刺ね? ところで新人クン階級どこどこ?」

 

「あっ、これは丁寧にどうも……。今年本局に配属になりました二等捜査官の亜門鋼太郎と申します」

 

 どう見てもCCGの物と寸分の狂いなく、証明写真までご丁寧に貼られた手帳を何とも言えない表情で見つつ、呉緒はオウマを下ろしはしたが、いつでも抜けるように気を張りつつ亜門とブリギッテのやり取りを眺める。

 

「ああ、そうなの! 最初から二等捜査官だなんて優秀ねー! 私も来月ぐらいから本部勤めになるからよろぴくー!」

 

「そうなのですか……?」

 

「うん。ニッポンの平均的な支部を下見……をダーリンとのデートのついでにしてたら駆逐現場に出くわして眺めてたってわけなの! まだ、未配属だけれど、喰種の討伐現場なんて見掛けちゃったら喰種捜査官として捨て置けないじゃない? だから駆逐されるまで遠くから槍構えて眺めてたのよ! けれど全然事も無げに駆逐しちゃったから思わず声を掛けちゃったわ!」

 

「そ、そうなんですか……」

 

「あっ、ちなみにその文書に書いてあるけど、私はニッポンのコクリアが全焼して、多数の捜査官が殉職し、またコクリアが再稼働してそちらの守備隊を増員したら本局の人員が減ったことに対しての補充要員なんだってね! いやー、とんでもないことされてるわね! しかもやったのが"赤い霧"だなんて……ホント酷い話ねー! さっさと人間様に駆逐されれば良いのよあんなの」

 

 ブリギッテはネアカで非常によく喋り、呉緒に殺され掛けたことなど既に忘れているかのようなフレンドリーな振る舞いに亜門は苦手な性格らしく、若干押され気味な様子に思える。

 

 何故かこの時、ブリギッテが伴侶だと言っている人間が絶妙な半笑いの表情を浮かべていたが、恐らくは余りにも明るい言い方でコクリアの件を語っているからであろう。

 

 数か月前に起きたレッドプールによるコクリア襲撃。実際には襲撃等という生優しいものではなく、捜査官も喰種も問わないただの殺戮であった。

 

 突如、施設全体の配管と通気孔から液状化した大量のレッドプールの赫子が侵入し、雑に行き渡った直後、全ての赫子がオウマのように発火したのである。

 

 例えば水の沸点は100℃だが、気体の状態では熱すれば熱するほど温度が上昇するため、炎よりも高い温度の水蒸気ならば、紙に吹き掛ければそれを即座に燃やすことが出来る。また、マグマなどは液体にも関わらず極めて高い温度を有しており、それに触れれば大概のものは発火するであろう。

 

 それを踏まえて、コクリアで観測されたレッドプールの液体赫子の温度は約8000℃である。

 

 マグマの温度が約900~1200℃。ガスバーナーやガスコンロが約1700~1900℃。炎の最高温度が約4000℃。太陽表面の温度が約6000℃であることからしてもその異常なまでの高熱がよくわかるであろう。

 

 更に言えば、建材で多く使われる鉄の融点は1536℃で、沸点は2863℃。金属の中でも特殊なタングステンでさえも融点は3407℃で、沸点は5555℃である。

 

 多くが地下施設であり、なだらかな三角錐を逆さにしたような円柱状の構造をしているコクリア全てにそれが放たれたということは、コクリア自体が鉱工業などで高熱を利用して物質の溶融・合成を行う際に使用する湯のみ状の耐熱容器の坩堝のようになったことは想像に難しくない。

 

 実際には更に悲惨な状況であり、当時のコクリアは人間も喰種も関係なく逃げ惑う地獄以外の何物でもなかった。

 

 無論、逃げ遅れて最も多く焼死したのは身体能力も抵抗力も低く、監獄されている喰種の数も最も多く、実質一般人と言っても過言でもないようなC層にいた喰種なのは言うまでもない。

 

 それを知っているのかいないのか、ブリギッテはカラカラと笑いながら愉しげに口を開く。

 

「まあ、焼けちゃった捜査官やアテンダントの方々は可哀想だけど、無駄に保管してる使い途のないゴミが沢山焼けたんだからそこはプラスよね? 亜門クンもそう思うでしょ?」

 

「えっ……あっ……」

 

「まあ、元々喰種なんて害獣だけど……お姉さん嫌いなのよねぇ。クインケにもなれず、自衛すら儘ならない低俗なゴミって何で生きてるかわからないと思わない? そんなの飼っとくために血税を使うだなんて……それこそ悪趣味ね」

 

「ほぅ……」

 

 "税金ドロボーよ税金ドロボー"等と言って頬を膨らませるブリギッテに亜門は目を見開き、逆に呉緒は少しだけ態度を軟化させる。

 

「……何にせよ喰種なんて残らずみーんな居なくなればそれが世界の為に越したことはないわよ」

 

 そして、ブリギッテは居住まいを正すとこれまでよりも遥かに真剣な様子で言葉を吐く。

 

「それで……今日の事は手合わせってことにしとくわ。若しくは何もなかった。私としては喧嘩でも何でもいいけどねー、クインケ持ち出した捜査官同士の喧嘩なんてコッチでもそう珍しくないでしょう?」

 

「…………そうなんですか真戸さん?」

 

「……日本ではそんなことはないが……今日のところはそういうことにしておこうか」

 

 それだけ言うと呉緒はブリギッテに近づき、彼女にだけ聞こえるように小さく呟いた。

 

 

(捜査官の真似事とは反吐が出る。その首叩き落とすまで精々、大人しくしていろ)

 

(もー、だから私は准特捜査官のブリギッテ・シュレヒテだって。ぶっきーて呼んでね♡)

 

 

 そして、二三の言葉を交わした後、呉緒は亜門を連れ、ブリギッテは伴侶を連れてそれぞれ真逆の方向へ歩んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ……今日は愉しかったわねダーリン! とっても刺激的なデートだったわ!」

 

 自宅に戻り、相変わらず、よそ行きの性格のまま、いつになく機嫌が良さげな様子のヴィルヘルミナにあなたは顔をひきつらせていた。捜査官とのやり取りの最中も破顔してしまわないように必死だったのである。

 

 そんな彼女にあなたは本気で捜査官になる気なのかと問い掛けると、彼女は少しキョトンとした後、ポンと手を叩いた。

 

「ああ、そう言えばアナタには言ってなかったわね。うん、私ね。元々、愉しそうだから喰種捜査官(ハト)になることにしてたの。共働きの妻ってのも夫婦っぽくない? まあ、私の赫子は忍法影分身も出来るから程々にやるわ」

 

 "(ヴィー)の連中だっていっぱい捜査官やってるんだからへーきへーき"等と言いながら、ヴィルヘルミナはさも当然のように付け足した。

 

「つきましては、来年に新米"三等捜査官"兼私の相棒になる予定よ。ねー、ダーリン♡」

 

 そう言ってヴィルヘルミナは、スーツ姿のアナタの写真がしっかりと載ったCCGの仮証明書を何処からともなく取り出し――あなたは目が飛び出そうなほど驚いた。

 

「なにダーリン? 夫婦一緒に捜査官をしているなんてドイツじゃ珍しくもないし、私の士気が上がるからこれは上官命令よ?」

 

 どうやらヴィルヘルミナの中では、あなたを喰種捜査官にする気満々らしい。一般人のあなたからすれば堪ったものではないため、流石に食い下がる。

 

 そんなあなたの言葉を聞いた彼女は本棚に向かい、一冊のマンガ本を手に取るとあなたの目の前に置いた。

 

「大丈夫よ。だってほら……じゃん! この"ダイの大冒険"だって大魔王バーン様を倒すまで、長くともたったの3ヶ月ちょっとのお話なのよ? それより4倍近い期間がある上、教えるのはこれまでいーっぱい喰種も捜査官も食べてきたお姉さんだもの! 大船に乗ったつもりで任せて!」

 

 乗せられている船がUボートな上、ドイツの軍艦もロクな目に会っていないため、あなたは不安しかないのだが、それをヴィルヘルミナはのらりくらりとかわす。

 

 "せめて現実と創作の区別はつけて欲しい"と切に願ったあなたではあるが、そもそも彼女はほとんどファンタジーに下半身ほど浸かった存在であることも思い出して、ガックリと肩を落とした。

 

「まあ、さっきの彼らのようなものは一部の例外で、普通の喰種捜査官なんて警官に毛が生えたようなものだし、最悪"シュピールドーゼ(オルゴール)"でも取り寄せるから大丈夫よ。私が持ってるちょっとだけナチス時代の技術的で素敵なクインケだからきっとアナタも気に入ると思うわ! あー……いや、普通に心配だからひとつぐらい取り寄せようかしら? うんうん、それがいいわね!」

 

 そう言ってヴィルヘルミナはとても愉しそうに笑う。かなりSっ気もあるため、こういうときの彼女は大抵あなたにとっての面倒ごとを持ち込むため、とんでもないことが待っているのは想像に難しくない。

 

 更に言えば"オルゴール"なるクインケがどんなものなのか詳細を聞こうとしても、彼女は要領を得ないような事しか話さないため、あなたの不安は募るばかりであった。

 

 そんなあなたをたっぷりと眺めた彼女は、舌を小さく出し入れしてから妖艶な視線を向けると、身を寄せて抱き着く。

 

「んっ……」

 

 そして、何の脈絡もなくあなたの唇に己の唇をそっと重ねた。いつもならばムードもへったくれもないため、予想外の不意打ちにあなたは身を強張らせる。

 

 初々しい恋人のような優しいキスの後、唇を離した彼女は、あなたをしっかりと見つめて言葉を溢す。

 

「お姉さんっぽいのは今日一日だから、寝るまでしてようと思うんだけれど…………一緒にシない?」

 

 いつもと同じく背中から触手のように伸ばされたやや(ぬめ)りのある赫子が覗くが、童貞を殺すセーターの背中から出ているため、やや生活感のある妙な艶やかさがある。その上、いつもとは違う性格の人外妻。

 

 完全にそういったプレイと化しているが、元より彼女のことが大好きなあなたにとって、そんな誘いに抗うことなど出来よう筈もない。

 

 しかし、流石のあなたもあまりに傍若無人は今回の件は腹に据えかねた。それから最近になって気づいたが、あまり彼女に対して遠慮しても善いことはないのである。

 

 なので、せめてもの小さな報復として、あなたは近くをふよふよとた漂っていたヴィルヘルミナの触手のような赫子を口で咥えてみた。

 

 舌で赫子の先端を舐めてみると、そういった行為のための性質を帯びているのか存外柔らかく割りと舌触りがよい。少し歯を立てるとむにむにと中身が移動するのがわかる。

 

 

「――――――ッ!?」

 

 

 すると何故かぷるりと彼女が身を震わせ、少し頬を朱に染めて目を見開き、あなたはハテナを浮かべた。

 

「ちょっと……何をして――んっ!? やめ……赫子を人間に愛撫なんてされたことな――ふぁ……」

 

 他の赫子も触るとまた彼女が大きく反応する。どうやら赫子を愛撫するような酔狂な人間に彼女はこれまで出会って来なかったようだ。

 

 そもそも赫子は液体の筋肉と形容されるものであり、神経が通っているのかなどあなたは知らないが、どうやらヴィルヘルミナほどの喰種ともなると少なくとも感覚はあるらしい。

 

 そんな事実にとりあえずこれから起こるであろう現実を一旦忘れたあなたは夢中になるのであった。

 

 

 

 

 

 








~クインケ説明(超絶美少女ヴィルヘルミナちゃん談)~


オウマ 1/2
 SSSレートクインケ。逢魔時(おうまがどき)、夕方に夕焼け色に空が染まるという意。最早、赫子の化け物と化しているヴィルヘルミナの赫包ひとつを半分使って造られた伝説級の代物。当然の如く天然物のキメラクインケ。赫包を与えられた真戸呉緒が保有している。
 形状は炎を閉じ込めたかのように揺らめく紅蓮の刃文が特徴的な黒い刀であり、斬った空間に遅れて、よりリーチのある炎の刃が通り過ぎるという元の赫包の持ち主の性格が滲み出たかなり嫌らしい性質を帯びた攻防一体のクインケ。また、機構やキメラクインケのため、他にも多種多様な攻撃が可能だが、そもそも根本的に炎と人間は相性があまりよくはなく、温度を上昇させ過ぎればたちどころに保持者が焼け死んでしまうため、出力にはリミッターが掛けられて10%程度に抑えられているらしい。リミッターを解除すれば辺り一体を地獄に変えることも可能とのこと。

 美しくてカッコいい私が実によく出ていると思うので私はいいと思う。後、夜に自宅のブレーカー落ちたときとか懐中電灯代わりに出来て便利そう。
 どうでもいいけれど、クインケの名前って国の特色がよく出る。ドイツは昔から神話の武器や登場人物をそのまま名前にしているし、中国は都市名や剣か竜が名前に入っているのがやたら多い。日本は……なんかよくわかんない。なんなんだよ高次精神次元(ハイアーマインド)天使の羽ばたき(エンジェルビート)って……。



ゲイ・ボルグ 33/33
 ドイツ喰種対策局製SSSレートクインケ。ドイツCCG制式採用量産型クインケ。33/33とは、一つの赫包を33つに分けてそれぞれ出来たクインケの中で、33番目のモノいう意。
 戦後、ナチス・ドイツ時代から保管されていた"赤い霧"の赫包を使用して生み出された物。拳大で菱形の赤い宝石のような形状をしており、機構を作動させることで、そこから血のように赤黒い槍状の赫子が伸びる。そのため、本体は槍の石突部分となっている。
 一つの赫包を分割している関係で、ひとつにつきひとつの赫包を使用しているナチス・ドイツ時代の試作クインケに比べると突出した性能はなく、性質も比較的落ち着いているが、高レートの量産型クインケとしては世界最高クラスの安定性と汎用性を持つ。
 性能としては、ヴィルヘルミナ由来の炎を持たない代わりに彼女の強靭な赫子を限定的に再現し、ほぼ一方的に破壊出来る絶大な威力と、SSSレートの喰種の赫子とも打ち合え、異様なほどに軽く、非常に燃費も良い。そして、機構を作動させることで赫子部分を破壊形態へと移行させる事が可能で、その状態で投擲することにより、槍部分がより攻撃性を増した上で、分裂して複数の対象を襲う。ただし、破壊形態へと移行している赫子部分は、触れれば触れた箇所すら瞬時に蝕壊するため、投擲時は本体である石突だけを使って投擲する必要がある。すなわち、マトモに投擲する場合、空中にこの槍を放り投げ、石突き部分を足で蹴り飛ばして投擲するという投法が最も安定して本クインケを打ち出せる。その関係で投擲には極めて高い技量が要求される。よってドイツCCGは原典でほぼ同じ投法を用いる武器の"ゲイ・ボルグ"という名を与えた。
 ちなみにヴィルヘルミナはブリギッテ・シュレヒテという名のドイツ喰種対策局 准特捜査官として働くに当たり、(ヴィー)からこのゲイ・ボルグ 33/33を与えられているが、捜査官を仕留めた記念にクインケを持っていく習性から、既に何本か所持していたりもする。

 どうでもいい蛇足だが、fateシリーズではゲイ・ボルグではなく、ゲイ・ボルクが正式な名称だし、私のこれが出来た時代の方が古いと思うので、一切関係性はないんじゃないかな? たぶん、きっとめいびー。蹴りボルク。



オルゴール
 ドイツ語読みだとシュピールドーゼ。過去に棄却されたはずのアイデアであり、原作の最終盤で(ヴィー)が持ち出してきたクインケの赫包コントロールと遠隔起動機構を応用した自立式人型クインケ。要するに喰種の死体をそのまま自立兵器に改造するという如何にもナチス・ドイツがしていそうな研究内容。

 というか、もうやってる。いや、やっていた。最後の大隊(ラストバタリオン)内で、生前一番任務に忠実で性格が比較的マトモそうな奴のを選んだから、アナタ楽しみにしていて欲しいにゃん♡



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