☆10 イーディス好き増えて様
新しく評価して下さりありがとうございます!
アニメもモンハンイベントも終わってしまいましたな。
次はぷっちみくですかね。可愛いので早く見たいです。
感想、評価の方もどんどんお待ちしております。
気持ちの良い朝とは。
動物や植物、或いは菌類や藻類等ほとんどの生物には"概日リズム"というものがあり、簡単に説明すると体温や様々なホルモン分泌等を体内で調整している言わば体内時計のようなものだ。その概日リズムとらは25時間周期で動いており、地球の1日の時間である24時間とは少しズレが生じてしまう。そのズレを調整するのが日光の役割だったりする。毎朝、日光を浴びるとリズムが整い質の良い睡眠が取れるようになったりと良い事づくしだとさ。
「あ〜や〜とぉ!!」
「まだアラーム鳴ってないだろ......」
因みにお婆ちゃんの知恵袋的な話をもう一つするならば、朝起きたら冷めたい水を一杯飲むのが良いらしい。というのも冷たい水を飲むことによって新陳代謝を高めて眠気を覚まし、一日のやる気を与えてくれる事が研究で明らかになっているだとか。まぁ考えてみりゃ人間の身体の約60%程度は水だからな。水分補給、大事。
「早く起きないとラリアットするぞぉ!!」ドゴォ
「がはっ!!......言ってる事とやってる事が違うんだが」
「それはお前が起きないからだ」
「朝くらいゆっくりさせてくれ」
するぞって言った1秒後に食らったし。しかもラリアットじゃなくてエルボーだったから。普通に痛いしなんなら怪我するレベルだったし。
昨日の姫神さん&咲姫の来客により、DJクロとDJシロである両親に仕事の依頼が舞い込んだ。それは現在世間様で話題沸騰中のPhotonMaidenのDJである出雲咲姫並びに他メンバーへの指導。DJである母さんや親父が他のメンバーに何を教えるかは分からん。帰り際の姫神さんの"他のメンバーの件もお願いします"の一言だけしか聞けなかったし。というか姫神さんが帰った後もめんどくさかったんだからな。母さんと天音による咲姫への質問攻め。それを避けるかの如く俺に助けを求める咲姫。助けを求めてくれるのは良いが、一々俺の腕にしがみつかなくてもいいと思うの。
「母さんが朝食作って待ってるぞ」
「着替えてすぐ行く」
「それで昨日咲姫ちゃんとは─」
「母さん親父が虐めてくる〜」
「ちょ、おい卑怯だぞ絢斗!か、母さん?俺を信じてくれるよな!?」
すぐに駆け付けてくれた母さんによって親父は下へ連れて行かれた。親父に咲姫の話題について聞かれるのも面倒だったので母さんに任せよう。パジャマからハンガーに掛けてある制服へと着替え終わったタイミングでアラームが鳴る。親父のせいで早起きする羽目になったな。
「はよ〜」
「おはよお兄」
「お、珍しく天音が俺より早いな」
「お父さんが起こしに来ると思ったから予めアラーム早めにセットしといた」
「俺もそうするべきだったな」モグモグ
でも親父が帰ってきたのなんか俺と母さんが咲姫を送って帰ってから1時間後くらいだぞ。それから飯食って風呂入って寝てもそんなに睡眠時間無いと思うんだが。まぁ筋肉おバカの親父の事だから早起きなんかお手の物なのだろう。というか仕事の関係もあって、親父が遅くまで寝てたところなんか見たことないけどな。
「お兄今日は響子さん来ないの?」ワクワク
「お前本当に響子の事好きだよな」
「当たり前じゃん」
「そう言うと思って昨日の夜誘っといた」
「返事は?」
「アイツが無理って言ったことあるか?」
それを聞くと天音は小さくガッツポーズをする。いやまぁ用事とかあれば普通に断られるんだけどね。基本的に誘うとok貰えるから大丈夫よ天音ちゃん。時間的にももう少しで来るし。早く朝飯食わないと待たせることになりかねんな。そうなると天音がオコだから気を付けようね。誰に言ってんだよ俺。
「ねぇお兄」
「どした」
「咲姫さん達の件でお母さん達忙しいんだよね?」
「まぁ仕事だから仕方ないだろ」
俺達が昨日姫神さんや咲姫と楽しくお話してた間、親父はせっせこ仕事内容の確認やら何やらしてたらしい。帰ってきた時にはゲッソリした顔してたけどな。母さんは親父が頭使ったり会議とか打ち合わせするの苦手なの知ってるはずなのに。母さんのスパルタっぷりが俺達兄妹に向けられなくて本当に良かった。
「でもお母さん達楽しそうにしてたよ」
「久し振りに二人一緒に仕事出来るからじゃないか」
「そういうモンなの?」
「多分な。まぁお前も好きな男の子とか出来りゃ少しは理解出来るかもな」
「別に必要ないけどね」
またまたこの子は強がっちゃって。ほんの少し前に響子の話しただけで嬉しそうにしてたクセに。......いや待てよ。もし仮に天音に好きな異性が出来たと仮定しよう。そう、もし仮にだ。だとすれば、今の響子へ向けられているものがそのまま好きな子に向けられかねない。......うん、駄目だなこりゃ。想像もつかないし当の本人にも難ありだしな。妹が響子離れ出来るか不安になってきたお兄ちゃんです。
「取り敢えず今は天音の大好きな響子の為にも早く準備するかね」
「お兄ウザイ」
「ねぇ何でお兄ちゃん罵倒されたの?」
お兄ちゃんそろそろ本気で泣いちゃうかもよ。いや天音が本気で言ってるんじゃないのは分かってるんだけどね。え、本気じゃないよね?本気だったらお兄ちゃん泣くの通り越して病んじゃうよ。
というか何でこんなにシスコンっぽくなってんだ俺は。どうも天音相手だと本音がダダ漏れするから気を付けないとな。知らない人からすれば、お節介焼きの妹好きお兄ちゃんにも捉えられかねないから。そんなことになれば本格的に終わりかもな。
~陽葉学園~
「そう言えば絢斗、昨日は天音ちゃんと二人で帰ったみたいだけど何かあったの?」
「ん?別に何もねぇな。母さんに買い物頼まれたくらいか」
「ちょっとお兄」
「今は俺に合わせろ。響子達にはまだ内緒だ」
「どうしてよ。お母さん達の事知ってるんだから良くない?」
「良いから」
時間通りウチに来た響子と一緒に登校中、昨日俺達二人で帰った事に疑問を持ったのか響子は探りを入れてくる。探り、という表現は響子に悪いか。多分純粋な疑問なんだろうな。だがしかし、ここで響子に昨日の出来事が伝わるとピキピキに伝染しかねん。絵空なんて何処で聞き耳立ててるか分かんないからな。噂話なんて音速で広がるし。ここは天音には悪いが合わせてもらおう。
「言ってくれたら付き合ったのに」
「いやいや、響子達は練習とか色々あるだろ。そうだよな天音?」
「ウン、ワタシタチナンテホットイテイイデスヨ」
「......やっぱり何かあった?」
チクショウ!!俺の妹使えねぇ!!まさか響子相手だと嘘つけないとか?平均的にスペック高い天音がこんなにも使えないとは。というか何で片言になってんだよ。お陰で物凄い怪しんでるわ。
「実は天音は時々片言でしか話せなくなる病気なんだ」
「ちょ、何でお兄嘘つくの」
「秒でネタバラシするなよ」
「やっぱ響子さんには嘘つけないよ」
「いや、さっきの片言さえ無けりゃいけてたわ」
もう響子云々ではなく普通に兄妹の素の言い合いに発展してしまった。俺相手だと容赦無く言い返してくるのに、響子相手だと一瞬で固まりやがって。何だよいきなり片言って。今時の芸人でもそんなおもしろ要素取り入れてないぞ。
「はぁ......まぁ話したくなるまで待つよ」
「悪いな響子。また後日改めて─」
「あれ、絢斗君?」
「......さ、咲姫?」
しかし、兄妹の言い合いなんてしてる場合じゃなくなってしまった。まさかまさかの最悪のタイミングで咲姫と遭遇。響子は笑顔でこっち見つめてるし、天音なんか展開を悟って響子側に寝返りやがった。全てはお兄ちゃんが悪いんですってか?いいや、これは少々空気が読めなかった咲姫が悪いと思います。よって俺は全然悪くない。
「用事思い出したからトイレに─」
「ごめんね、ちょっとお話聞いても良いかな?」ガシッ
「良いですけど......」
「き、響子さん?咲姫と話すなら俺は要らないのでは?」
「天音ちゃんは中等部に行っておいで」
「は、はい!それじゃまた放課後!」ビュ-ン
アイツ今まで見たことない速さで中等部に向かって走っていきやがった。そろそろ響子に掴まれてる腕が悲鳴あげそう。咲姫よ、心配そうな目で俺を見るな。そう思うのなら次からはちゃんと空気読んで欲しい。昔はKYとか言われていじめられることもあったんだからね。
「時間もあるし中庭にでも行こっか」
「......はい」
普段は滅多に怒らない響子だが、こうなってしまうと俺でも手の付けようがないので注意。というか女の子を怒らせると良くないね。良い子のみんなは女の子には優しくしようね。それがモテモテになる秘訣だぞ。おかしいな、俺とかメチャクチャ優しいはずなのに。
響子に腕を引っ張られながらも中庭へ到着。その後ろをテクテクとついて歩く咲姫。あの〜、君のせいで響子さん絶賛怒り心頭中なのだがそこんとこどう思ってる?いや咲姫が何かしたわけではないけども。タイミングの問題よ。最近は空気読めないと仲間入れてくれないってお兄さん聞いたよ。咲姫はそこから勉強すべきだと思う。まぁ俺も大概で空気は読めんけどな。もういっその事空気と仲良くしてた方が良いんじゃないか説が出てるくらいだ。
「説明してくれるよね、絢斗?」
「勿論でございます」
「......?」
一人頭の中で変な事考えてる場合じゃねぇ。今はどうにかして響子を落ち着かせるのが先決だな。このままだとマジで俺の立場が無くなる。タダでさえウチの家内カースト第三位なのに。学校やピキピキメンツ内でも危うくなると行き場も無くなっちゃう。因みに家内カースト一位が母さんで最下位が親父。
「こいつの名前は出雲咲姫。......昨日久しぶりに会った遠い親戚だ」
「嘘ついてるね」
「な、何でそんなこと分かるんだよ」
「自分で気付いてないかもだけど、絢斗が嘘つく時は目線が斜め下にいくんだよ」
「......マジ?」
「何年幼馴染やってると思ってるの」
ということは、今までの嘘も全て響子にはお見通しだったわけだ。天音が間違えて響子用のプリン食べた時に俺が嘘ついて自分で食べたって言ったのも、響子に持ってくるよう頼まれてた物を天音が忘れた時に俺のせいにしたのもバレてたのか。やべぇマジで恥ずかしくなってきた。ていうか分かってたなら先に言えよそれ。まぁ癖みたいなもんだからすぐに直せるわけではないと思うけども。
「絢斗君、私が説明するよ」
「その方が良さそうだな」
「咲姫ちゃんだっけ?まず絢斗とはいつ知り合ったの?」
「咲姫で良い。絢斗君とは昨日会ったばかり」
「昨日?昨日は確か天音ちゃんと帰ったんだよね?」
「それが咲姫と関係してたんだよ」
それからは咲姫が順序良く響子に説明していった。まぁ俺の両親の事を知ってる響子になら教えても然程問題はないだろう。響子も仕事の話ならと納得してくれたみたいだし。これで一件落着だな。
「ピキピキの練習の件は大丈夫なの?黒那さん忙しくなるんじゃない?」
「日程聞いたけど今週土日は大丈夫らしいぞ」
「迷惑だった?」
「咲姫は悪くないよ。それに仕事の話なら私達の方が迷惑になるかもしれないし」
「響子も悪くないだろ。というか母さんは絶対やるって張り切ってたから、是が非でも土日やると思うけどな」
最早一番乗り気なのはウチの母さんなのかもしれない。次点で天音。次に俺。親父に関してはピキピキにはあまり近付けたくないのでランキング外。そもそもの話、母さんがフォトンの仕事の半分以上を親父に押し付けてるからな。ピキピキの練習なんて見てる余裕ないと思われる。でも筋肉バカなだけあって絵空とか由香、それに響子達のダンスを時々考えてくれてるのも親父なんだよなぁ。ダンスの練習動画だけでも送ってやるとするか。
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン
「お、5分前のチャイムだな」
「そろそろ戻らないとヤバいね」
「咲姫、分かってると思うがあんまり俺の母さんや親父の事は言いふらさないでくれ」
「......?どうして?」
「はぁ......ちょっと見てろよ」
可愛らしく小首を傾けて不思議な顔をする咲姫。これには響子も苦笑いするしかなかったみたいだな。良くも悪くもここは陽葉学園というDJが盛んな学校だ。それ故の弊害が発生するのも仕方のないものだが......この子本当に分かってないらしい。
「いきなりで悪い。DJクロとDJシロって─」
「貴方もDJクロ&DJシロのファン!?私には分かるわ!だって私もファンだもの!貴方にはクロとシロに対する人一倍の想いを感じる!さぁ!私と一緒にクロとシロについて語り尽くしましょう!!」
「いや、さっき5分前のチャイム鳴ったし駄目だろ」
「あら残念ね。また語りたくなったらいつでも来てね」
「遠慮しとく」
通りすがりの生徒に適当に声を掛けただけでこの有様。さっきの奴は少し過剰な気もするが一旦スルーの方向で。ご覧の通り、クロとシロについては全生徒に認知されていると言っても過言ではないレベルなのだ。DJクロ&DJシロ愛好会なんてものも存在するレベルだ。正直言って子供の俺からすれば気持ち悪いレベルなのだが、それに加えて俺が子供なのがバレでもすれば大変なことになる。そういう理由もあって、ピキピキメンツにすら教えてなかったのだ。別に誰かに言いふらすような奴らじゃないのは分かってるんだけどな。
「これで分かったか?」
「うん、絢斗君のお母さんとお父さんは凄い人」
「だからそれを言うのやめてねって言ったんだが......」
「あ......ごめんなさい」
「まぁそういう事だから気を付けてな」
咲姫とかちょっと天然入ってそうだから尚更心配なんだよなぁ。母さんや姫神さんからも気を付けるように釘を刺しといてもらわないと駄目か。中等部の頃に響子から"いっその事オープンにすれば?"とも言われたが、流石に俺の性格や天音の事もあって無理だったな。まぁ最悪俺だけに被害が出るなら良かったんだけどな。天音と俺が兄妹なのは調べれば分かることだ。出来る限り天音に被害が及ぶ可能性の芽は摘みたいのがお兄ちゃん的な考えだ。もう本当に良いお兄ちゃんで自分でも泣けてくる。
「んじゃ教室戻りますかね」
「うん」
「まずは何枚かプリント配るぞ〜」
咲姫とは別れて現在は自分のクラス。SHR中でまたもやボランティアの紙やリミコン関係の紙を配られる。いい加減全員に配るのやめた方が良いと思います。だってこれ集まってるところ見たことないし。各クラスに一枚ずつとかで良いんじゃないですかね。
「次に連絡事項だな」
「先生、リミコンの紙が一枚足りません」
「じゃあ後で印刷して持ってくるから」
「はーい」
どうやら俺の横の列の枚数が足りなかったらしく、担任が後でわざわざ印刷して持ってきてくれるらしい。まぁ確かにリミコンの紙にはイチオシDJとか課題曲とか色々書いてあるけども。毎度印刷するの面倒だしお金も無駄な気がするんだけどな。あ、因みにイチオシDJの欄には我らがピキピキのDJクノイチことしのぶが毎回選ばれている。本人はこれも当たり前じゃんみたいな感じで言ってるが、裏で頑張ってるのを俺達は知ってるからな。響子とか絵空が毎回それでしのぶのこと弄ってるし。
「あ、忘れてた。藤咲はこの後職員室に来るように」
「......え、俺?」
「お前以外に誰がいるんだよ」
「俺なにかやらかしました?」
時間厳守で職員室に来るように忠告されてしまった。みんなの前では言えないようなことだろうか。直近で変な事やらかした自覚はないんだが。響子も少し不思議そうな顔してるしな。また厄介ごとにならなければ良いんだけど。
「それじゃあSHR終わるぞ〜」
~職員室~
SHRが終わり、不安に思ったのか響子が一番早く声を掛けてきた。そこには今朝の様な怒りや疑いの表情は無く、ただ純粋に俺の事を心配してくれている様な気がした。母さんや親父の事が今更学校にバレてもおかしくはないが、それを先生達が言いふらす様にも思えない。んー、駄目ださっぱり分からん。もうストレートに担任に聞くしかないか。
「失礼しまーす」
「コラ、途中で伸ばさない」
「すみませんでした」
「藤咲、こっちだ」
職員室なんか久しぶりに入ったからなぁ。つい教室感覚で挨拶が伸びてしまった。早々に俺に気付いた担任に呼ばれて個室へと向かう。
「こんな個室にまで呼び出して何するつもりですか」
「少し聞きたい事があってな」
「まぁ答えられる範囲でなら」
「それで良い」
担任が先程からソワソワしている様にも見えるが......もしかして、このタイミングで尿意でも催してしまったのだろうか。早くトイレ行ったほうが良いと思いますよ。大人がお漏らしとか常識的にNGですし、目の前でそんなの見たくないんで。
「今朝中庭で藤咲が話し込んでるのを見かけてな」
「ああ、まぁ確かに居ましたね」
「それでだな。一緒にいた女子生徒の事なんだが......」
一緒に、ということは響子と咲姫の事だろう。その二人に何か用事なのだろうか。それなら二人を呼び出せば良いものを。まぁ流石に個室に女子生徒と二人きりとはいかないだろうからな。でも、だからって俺を代わりにするのはどうかと思いますね。
「響子に何か用事ですか?」
「いや、山手ではないな。その、もう一人の生徒はもしかして出雲咲姫......だったりするのか?」
「ええ、まぁそうですけど。というか先生達なら知ってるんじゃないですか?PhotonMaidenのメンバーですよ?」
とか言う俺も、昨日まで全然知らなかったんだけどな。天音はMVとか見てたらしいけど。他のグループならまだしも実際にメンバーに会ったり、母さんや親父の仕事関係ともなると聞いておくに越した事はないだろうからな。それに全然聞かなかったら咲姫に何か言われそうだし。アイツ案外頑固なところあるからな。
「勿論知っている!というか私はフォトンのファンなんだぞ藤咲!舐めてもらっては困る」
「いや別にそういうつもりで言った訳じゃないんですけどね」
「それよりだ。何故藤咲が咲姫ちゃんと仲良く話してたんだ!?」
「おい担任教師落ち着け。さっきまでと人が変わったみたいで怖いから。それと呼び方。咲姫ちゃんになってるぞ」
「咲姫ちゃんは咲姫ちゃんだろうが!」
「他の人の前ではやめた方が良いですよそれ」
自分のクラスの担任が恐ろしいほどにフォトンのファンだった件について。いきなり熱弁されても困るんだが。咲姫にはこの人に気を付けろって言っといた方が良さそうだな。流石に咲姫本人に何かする事はないだろうけど。
「今朝偶然会って仲良くなったんですよ」
「それにしては少し重苦しい雰囲気だった気がするが?」
「まぁそれに関しては色々あるんですよ」
「お前......もしかして咲姫ちゃんに何かしたのか!?」
「んなわけないでしょ。というか時間大丈夫ですか?」
時計を見ると、既に1時間目の予鈴のチャイム寸前。ここから教室までは歩いて数分といったところか。そろそろ帰してもらわないと遅刻するんだけどな。まぁこの場合は担任の所為って事で言い訳出来るから良いけどさ。
「そ、そうだな。一旦この話は置いておこう」
「出来ればこれで終わりにしてほしいんですけどね」
「藤咲、お前に特別な任務を与える」
「嫌です」
「まだ何も言ってないんだが......」
どうせこういう時はロクでもない事を言われると相場が決まってるんだ。それなら二つ返事で却下するのが当たり前だと思います。ただでさえ面倒な事に巻き込まれるのが多いんだから勘弁してほしい。
「まぁフォトンの話が聞けたら先生にも話してあげますよ」
「ほ、本当か!?藤咲、お前実は良い奴だったんだな!結構見直したぞ!」
「これくらいで見直すんですか。というか前まではどういう風に思われてたんですかね」
「リア充爆発しろ、としか言えんな」
「完璧に私怨じゃないですかそれ」
その後、何故か熱い握手を交わした俺と担任。俺の方も担任については少し見直したことがある。それは我がクラスの担任はフォトンのガチだということ。それはそれは熱く語るのでやや止めにくかったが、生憎と1時間目の授業が目の前に迫ってきていたのでお開きとなった。本当にこれで終わりにしてほしいもんだな。
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コラボガチャ響子だけ引けなかった......
推しキャラだけ引けないの、あるあるだと思うのは私だけでしょうか。