ガンダムビルドダイバーズ アナザーテイルズ   作:守次 奏

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ヒヒイロカネが落ちないので初投稿です。


幕間其の五:「デイアフター・フェスティバル」

【GHCと】大戦争イベントスレpart.132【俺らの戦い】

 

1.名無しの兵士ダイバーさん

ここはフォースアライアンス「GHC」が主催する「大戦争」イベントについて語り合うスレッドです。大戦争に向けてのビルド構築やアライアンスの提案など、専門的な話題はそれぞれ別のスレッドでお願いします。

 

Q.「大戦争」イベントって何?

A.一言でいうならセントラル・エリア以外の全サーバーを舞台にした超巨大な陣取り合戦です。二万対二万で戦います

 

Q.どうやったら勝てんの?

A.「GHC」が持ってる領土の七割を制圧するか六割以上を制圧した状態で本拠地のヨコスカ基地を制圧したら俺らの勝ち、時間内に失敗したら負けです

 

Q.「大戦争」に参加してみたいんだけど

A.傭兵プレイかその経験がなければ傭兵派遣フォースと一時的にアライアンスとか組むと参加できます、詳しくは専スレで聞いてください

 

 

【GBNまとめwiki】https〜

【GBNビルド構築相談スレ】https〜

【GBNフォースアライアンス募集スレ】https〜

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

158.名無しの兵士ダイバーさん

大戦争乙

 

159.名無しの兵士ダイバーさん

お疲れ

 

160.名無しの兵士ダイバーさん

今年はどうなるかと思ったけどやっぱりすげぇよチャンプは……

 

161.名無しの兵士ダイバーさん

ロンメルと一緒に大気圏から合体攻撃エントリーとか何気にとんでもないことを当然のようにやる男

 

162.名無しの兵士ダイバーさん

目立ってなかったけど「第七機甲師団」も流石だわ、寡兵をまとめ上げてコンペイトウ制圧してたし

 

163.名無しの兵士ダイバーさん

今回アトミラールはチャンプの足止めと衛星軌道の防衛に力入れてたからなあ、チャンプがゼダンの門に飛ばされたせいもあるんだろうけど正直勝ってたか負けてたかでいえば運ゲーだった気がするんだよな

 

164.名無しの兵士ダイバーさん

最後にアトミラールの策を潰したMVPが金ペリオン兄貴で大草原

 

165.名無しの兵士ダイバーさん

マジであいつ射線に突っ立ってただけらしいからな……

 

166.名無しの兵士ダイバーさん

普段は俺のスーパーなんとかハイペリオンは無敵だァ!とかロールプレイしてるのに視点見たら宇宙猫みたいな顔になっててダメだった

 

167.名無しの兵士ダイバーさん

いやあんなことある?

 

168.名無しの兵士ダイバーさん

そうはならんやろ、みたいなことがやたら起きてたから大戦争は地獄だぜ

 

169.名無しの兵士ダイバーさん

いやでも最後に屑運引いただけで今年の「GHC」は十分本気だったと思うぞ、太平洋沿岸組だったけどわざわざデプ・ロッグとかフライマンタで絨毯爆撃してくるわユーコン級やらレイテ級やらが並んでるわで小文字の方のビルドダイバーズがいなけりゃ生きた心地しなかった

 

170.名無しの兵士ダイバーさん

レイテ級の主砲を耐えたあのイージスの改造機何あれ?

 

171.名無しの兵士ダイバーさん

ガンダムイージスナイトだな、キャプテン・ジオンの弟子みたいな「カザミ」ってダイバーが使ってるんだけどとにかく硬いことに定評がある

 

172.名無しの兵士ダイバーさん

宇宙も宇宙で開幕からハイパーメガ粒子砲一斉射でほとんど戦力消し飛ばされたりで散々だったな、結局何もできなかった

 

173.名無しの兵士ダイバーさん

>>172

次に活かせばそれでいいじゃん?

 

174.名無しの兵士ダイバーさん

まあ死んだから報酬貰えないとかじゃないしな

 

175.名無しの兵士ダイバーさん

撮れ高MVPは金ペリオン兄貴だけど今回割と「アナザーテイルズ」が頑張ってたな

 

176.名無しの兵士ダイバーさん

真っ先にヨコスカ基地エントリー決めた連中か、ユユちゃんが新しく入ったフォースだってことは知ってたけど他の面子も凄まじいな

 

177.名無しの兵士ダイバーさん

超長距離から「アルテミスの傘」の発生器ぶち抜いたる赤砂も大概だけどハイパーメガ粒子砲にツインバスターライフルぶつけた暴走お嬢様も度胸あんなーって感じ

 

178.名無しの兵士ダイバーさん

リリカちゃんカワイイヤッター!

 

179.名無しの兵士ダイバーさん

可愛い……?(ノーモーションで突然高速化する白いAGE-FXみたいな奴を横目に見ながら)

 

180.名無しの兵士ダイバーさん

>>179

は?

 

181.名無しの兵士ダイバーさん

リリカちゃんはにへらって笑う顔が可愛いってそれ一番言われてるから

 

182.名無しの兵士ダイバーさん

それ以上は専スレか女性ダイバースレでやってくれよなー頼むよー、でも最後に「天城」ぶち抜けたのはリリカちゃん達の協力プレイが大きいのも間違い無いんだよなあ

 

183.名無しの兵士ダイバーさん

ヨコスカ基地制圧してからはあっという間だったけどそれはそれとしてニューヨークで暴れ回ってたFOEさんだとか瞬く間に南アフリカ支部を制圧した謎のSD軍団とか相変わらずヤバい奴らが多すぎる

 

184.名無しの兵士ダイバーさん

マゼラン大陸だっけ? あのディメンション行ったことないんだよな

 

185.名無しの兵士ダイバーさん

>>184

俺昔SD使ってたから行ったことあるけどあれは序盤の村でラストダンジョンの敵とエンカウントするような魔境だった、なんだかんだメタられて不遇扱いされてるSDだけどあいつら見たら同じこと口が裂けても言えなくなる

 

186.名無しの兵士ダイバーさん

二万対二万っていっても過疎ってるとこは守りも手薄になるからその辺から堅実に拾っていった連中もなかなかやるわね

 

187.名無しの兵士ダイバーさん

いやユニちゃんとテトラちゃんのコンビ強すぎたわ、ギャンとウィンダム混ぜるとかいう発想もだけどあの超小型ダインスレイヴがエグすぎるんだよなぁ……

 

188.名無しの兵士ダイバーさん

全体的に火力偏重だからな、「GHC」の傾向って

 

189.名無しの兵士ダイバーさん

それにしたってユニちゃんも三桁ランカーだけあるわな

 

190.名無しの兵士ダイバーさん

テトラちゃんのギャンに至っては塗装の光沢だけでビーム弾き返すとかいうわけわからんことやってたからなー、リリカちゃんよく生き残れたよ

 

191.名無しの兵士ダイバーさん

結果論ではあるけどアトミラールが浮上焦らなかったら俺ら負けてたのかね

 

192.名無しの兵士ダイバーさん

どうだろうなー、その辺はマジでわからん、宇宙でチャンプは必殺技使わされてたっぽいし仮に「天城」が浮上するのが遅れればいかにユニちゃんとテトラちゃんでも弾切れとかEN切れとかそういう懸念もあっただろうし

 

193.名無しの兵士ダイバーさん

何にせよ報酬も旨いし今年も勝ててよかったわな

 

194.名無しの兵士ダイバーさん

この報酬全部アトミラールのポケットマネーから出てるんだと思うとなんだか嬉しいような申し訳ないような凄い複雑な気分になる

 

195.名無しの兵士ダイバーさん

銭ゲバロリは嬉々として受け取ってた辺り人間性って出るもんだな

 

196.名無しの兵士ダイバーさん

そういや「リビルドガールズ」も参加してたんだっけ、北京攻略班だったっけ?

 

197.名無しの兵士ダイバーさん

>>196

うん、まあだからヨコスカ基地決戦にはいなかったな、FOEさんとか他にも不在の奴らは割と多かったけど

 

198.名無しの兵士ダイバーさん

その辺は大戦争の都合上ヨコスカだけを潰したら勝ちってわけじゃないからなー、現に最後まで抵抗続けてた支部も多かったし

 

199.名無しの兵士ダイバーさん

次はもっと広域を殲滅できる兵器を開発してくるとかアトミラールが言ってたな、そんなことしなくていいから……(良心)

 

200.名無しの兵士ダイバーさん

戦争が終わったら次の戦争に向けての準備が始まるんだなって

 

201.名無しの兵士ダイバーさん

皮肉効いてんなあ、次のイベはフォースバトルトーナメントだから間違いでもないんだなこれが

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「フォースバトルトーナメント……ですか……?」

 

 セントラル・エリアに設けられたカフェの一角に陣取ったリリカは、カエデから提示されたタブに映し出されていた情報を見て小首を傾げた。

 

「ええ、GBN最大のお祭りといっても過言ではありませんわ。無論リリカさんが参加を辞退されるのであれば、わたくしも身を引きますが」

 

 フォースバトルトーナメント。それは読んで字の如く、GBNという電子の海に数多存在するフォースが鎬を削り合い、ただ一つしかない頂点を目指して戦うというイベントに他ならない。

 例年であれば、不動のチャンプ、クジョウ・キョウヤが率いる「AVALON」がその王座を独占してきたこのイベントは、自分たちの実力をどこまで試せるかというダイバーたちにとっての試金石であり、参加すること自体が一種のステータスとなる由緒あるものでもあるのだが、最大の特徴はフラッグ戦と呼ばれる特殊ルールを採用していることだろう。

 フラッグ戦というのは単純に、全機殲滅を勝利条件とする一般的なフォース戦の形式とは異なり、フラッグ機として設定された一機さえ倒してしまえば、極端な話相手が百機残っていて、こちらの残存戦力が一機であっても勝利が確定する、というものだ。

 多くの場合はフォースリーダーがフラッグ機を兼任することが多いのだが、例外的にあえてそうしないケースも存在する。

 第十四回フォーストーナメントにおける決勝戦では、「AVALON」がクジョウ・キョウヤをフラッグ機としたのに対して、対戦相手である「第七機甲師団」はリーダーのロンメルではなく、スナイパー役のダイバーをフラッグ機とする作戦を用いてその喉元まで食い下がったことが有名な事例として挙げられるだろう。

 リリカはカエデから提示された概要を流し読みしながら、少しだけ考え込むような仕草を見せて、小さく俯いた。

 別に断る理由が特段存在するわけではない。

 フォースのメンバーであるカエデや、口にこそ出していないものの、くすくすと妖艶な笑みを浮かべて自分たちを見つめているユユが参加したがっているのなら、それを承諾するのも、便宜上とはいえリーダーの役目であることには違いないだろう。

 机に突っ伏して、強制ログアウト措置が取られるか心配になるラインですやぴーと寝息を立てているミワへとリリカは助けを求めるように視線を移したが、これでは期待できそうにない。

 別に、受けたくない理由は見当たらない以上、何かの記念だと思って参加するのは実際、そう悪くない選択肢なのだとはリリカも理解している。

 ただ、どこかで何かが、言い表せないような声が喉の奥で引っかかっているような、そういう微かな違和感があるだけなのだ。

 それに、曖昧な理由で辞退する、というのも誠実ではないだろう。

 カエデは本心から自分を気遣って「参加しなくてもいい」と言ってくれたのだろう。

 だが、それかカエデの誠意で、確固とした理由があっての言葉であるなら、確固たる理由がないままに拒否するというのもなんだか気が引けるという、そういう話だった。

 他人の厚意ほど断るのが難しいものはない、とはどこかのお空で誰かが言っていた言葉であったが、正にその通りだろう。

 それに、「大戦争」イベントだって最初は怖かったけれど、やってみれば案外楽しかったのだ。

 リリカはふんす、と、気合を入れ直すように小さく息をつく。

 だったら、これだっていつもの食わず嫌いに違いないのだと、そう結論付けて、リリカはこくり、と、カエデから持ちかけられた提案への同意を示す。

 

「え、えっと……初めてだから、色々わからないかもしれませんけど、その……」

「ふふ……大丈夫です、リリカさん。その辺りはユユたちもフォローさせていただきますから……ね?」

 

 その言葉を待っていた、と、ばかりに立ち上がると、ユユはリリカの耳元で、甘くとろけるような声でそう囁いた。

 台詞を取られてしまいましたわね、と肩を竦めるカエデを横目に、リリカはそのなんだか甘酸っぱくてくすぐったいユユからの戯れに背筋を震わせて、頬を桜色に赤らめる。

 やっぱり、ユユにとっては戦うことが一種の趣味というかステータスなのだろう。

 それにしたって耳元でいきなり妖艶な声音で囁かれれば顔の一つも真っ赤になるものだと、リリカは頭から湯気を噴き出しそうな勢いで耳までかあっと、滲んだ熱が回っていくのを感じていた。

 

「んぅ……くぁ……決まった決まった……?」

「貴女寝落ち寸前でしたわよ、ミワさん。ええ、リリカさんからの承認を頂いたので、『アナザーテイルズ』はフォースバトルトーナメントに参加することになりましたわ」

「ふむふむ……それにしてもフォースバトルトーナメントかぁ、ミワたちも随分遠いところまで来たんだねぇ」

 

 カエデからの通達に、どこか隠居じみた言葉をしみじみとミワは呟いていたが、実際、ミワからすればもう一度この戦いの場に立つことになるとは思ってもいなかったことだし、なによりも、かつて過ちを犯した自分を受け入れてくれるフォースがあって、その再起の場として戦いに臨むというのは、どこか不思議な心地がするものなのだ。

 

「……え、えっと、その……なんて言ったらいいのか、わからないですけど……」

 

 顔を真っ赤にしながらもカエデから回ってきたタブの参加申請を手早く済ませたリリカは、ふぅ、と小さく息をついて、頼んでいたアイスココアのグラスを右手に握った。

 

「ふふ……リリカさんの言葉でいいのです」

「ええ、ユユさんの仰る通りですわ、リリカさん」

「然り然り……それじゃあリリカちゃん、リリカちゃんとしての一言、お願いね〜」

「……っ、えっと……大戦争イベントの成功と、これからのフォースバトルトーナメントに向けて……乾杯、です……っ!」

『乾杯!』

 

 リリカが取った音頭に合わせて、きぃん、と、グラスの角が触れ合う音が、人々の行き交うロビーへと微かに響き渡る。

 部活をやっていたクラスメイトは、こういう打ち上げ会を頻繁に行っていたらしいのだが、リリカにとっては初めてのことだった。

 仮想空間とはいえ、そんな緊張に手を震わせながら、掲げられた三つの杯に自分のそれを重ねていく。

 ずっと、遠いものだとばかり思っていた。

 溶けることのない氷が冷やす、少しだけざらついたような喉越しのココアを流し込みながら、リリカはその、日常の、放課後の延長線上にある名前のない時間を舌先で転がすように味わって、小さく喉を鳴らす。

 だけど、仮想とはいえ、望んだ時間が、この少しだけ気怠いような微睡みが背中から包んでくれるような穏やかな木漏れ日のひとときが、舌先から甘味となってじわりと伝わってくるようで。

 ──ありがとうございます。

 今はまだ、涙に流れて口には出せなかったけれど、そんな得難いものを噛みしめるように、リリカは小さく、フォースバトルトーナメントについて議論を交わすカエデたちへと頭を下げるのだった。




祭りが終わるとどうなる? 知らんのか 祭りが始まる
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