ガンダムビルドダイバーズ アナザーテイルズ   作:守次 奏

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第一部完結記念で初投稿です。


幕間:「レッドアラート・エマージェンシーコール」

GBN総合スレpart.1105

 

1:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

ここはガンプラバトル・ネクサス・オンライン、通称GBNに関する総合雑談スレッドです。

 

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◇◆◇

 

 

 

283:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

ミッション中に謎の通知が来てビームの直撃くらったわ、狂いそう……!(静かなる怒り)

 

284:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

>>283

エマージェンシーコールとかいうやつだな、あれ通知切っとかないとたまにそういうことになるから設定から切っとけ

 

285:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

あれ一応PKが出た時初心者が周りに助け呼ぶ防犯ブザーみたいな機能らしいけど無差別に救援依頼出されるのがなあ

 

286:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

第二次有志連合戦からこっち、PKerもめっきり見なくなっちまったからな……てかエマージェンシーコールが発動したってことはPKあったんか

 

287:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

モニターで見てたけどEGガンダムに乗ってた女の子が狙われてたな

 

288:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

本当にただ見てただけかよ草

 

289:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

大体のダイバーはあれの通知切ってるからしょうがないやろ

 

290:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

その子には悪いけど正直邪魔だからなあ……ミッション中のダイバーには救援依頼飛ばないようにするとか改善が欲しいところさん

 

291:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

>>288

いや、しょうがないから行こうとしたんだけどチャンプが秒速で飛んでってEXカリバーしてたからなんもできんかったわ

 

292:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

チャンプはさぁ……(定型文)

 

293:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

ああ……チャンプなら納得だわ

 

294:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

その女の子も最近は絶滅危惧種になったかヴァルガを狩場にしてるPKerに狙われて、チャンプに助けられるとか運がいいんだか悪いんだかこれもうわかんねぇな

 

295:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

エンカ運は腐ってるけど逃げ運がいいみたいな

 

296:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

ひっでえ言われようで草、EGガンダムってことは多分レンタルサービスから入ってきたマジモンの初心者やろその子

 

297:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

その後ロビーでめっちゃ泣いてたからなあ、なんか見てるこっちも可哀想になってきた

 

298:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

リリカって名前の子か、まあよくあることだったしそれを乗り越えて天誅返しできるようになるといいな!

 

299:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

>>298

頭幕末かよ、まあでも気持ちはわかるわ、悔しいけどそれ乗り越えて返り討ちにできるようになるまでがGBNみたいなとこはある

 

300:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

黎明期は酷かったからな色々と、俺も散々タコられたしその後マギーさんに励まされてなかったらやめてたかもしれん

 

301:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

あの人はGBN屈指の聖人だからな、まかり間違ってママみを感じるダイバーは多い

 

302:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

まかり間違ってるんですかねそれは

 

303:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

マギーさんにママみを感じる……普通だな!

 

304:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

お前ら精神状態おかしいよ……でも俺もソーナノ(小声)

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

719:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

ぬわ疲、砂のライフル落として勝ち格かと思ったら天誅返しされて頭に来ますよ

 

720:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

射撃特化型は弾切れしてからが本番だからな

 

721:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

それ砂じゃなくて範囲攻撃する方やろ

 

722:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

慢心、ダメ、絶対

 

723:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

勝ち確煽りから負けることほど無様なもんはないからな

 

724:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

体力ゲージ0にするまでが戦闘だってばっちゃが言ってた

 

725:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

そもそも他人を煽るんじゃない定期、多分その試合見てたけどあのストライクルージュみたいな色のフリーダムのダイバー、初心者狩りに遭ってた子と似てたな

 

726:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

流石に他人の空似やろ

 

727:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

それもそうだなとも言い切れないのが怖い

 

728:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

ガチ百合に戦闘狂にELダイバーに頭マクギリスなお嬢様に鳥頭の全身タイツ軍団とか割となんでもありだからなGBN、アバターの双子コーデとか珍しくもなかろう

 

729:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

>>728

改めて羅列されるとひっでえ魔境だなここ

 

730:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

コラボ記念の他版権アバターとかもあるからたまに何のゲームやってんのかわからなくなる時はありますあります

 

731:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

へー、初期のミッションにもシークレット要素とかあったのか

 

732:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

>>731

どれよ

 

733:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

初期のミッションっていっても腐るほどあるからな

 

734:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

>>732

「ガンプラ大地に立つ」ってやつ、既出だと思うけど規定の秒数以内にザクを始末するとシャアザクが出てくるっぽい

 

735:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

へー、知らんかったわ

 

736:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

初期のFランクミッションとかわざわざ受け直さねえからなあ……お前どう?

 

737:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

(知ってはいたけどわざわざ受ける気が起き)ないです

 

738:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

アーカイブ見てたら直近の映像あったわ、てかシークレット出したのあの初心者狩りに遭ってた子か

 

【G-Tubeへのリンク】

 

739:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

銃口見て回避してるって即座に気付いた辺り本当に初心者か?

 

740:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

なんか別ゲーやってたんじゃねえの? それこそ幕末とか

 

741:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

申し訳ないがあのヴァルガを煮詰めたようなクソゲーの話はNG

 

742:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

なんならリスポーンに時間かかる分リスキルが成立しないヴァルガの方がマシまであるからな

 

743:以下、名無しのダイバーがお送りいたします

それはどうでもいいけどリリカか、素質はありそうだし覚えておくか

 

 

◇◆◇

 

 

 

「へっぷし……」

 

 五月になってもまだ冷たさを残す夜風に当てられたのか、どこかで誰かが噂をしているのか、梨々香はガンダムベース、シーサイド店からの帰り道で小さくくしゃみをしていた。

 

「ん……? どしたの梨々香ちゃん、風邪引いちゃった?」

「……えっと、ううん、ただ、風が冷たいなぁ、って……」

「うん、そっかそっか……最近は季節も狂ってるからねぇ、おいで梨々香ちゃん。昔みたいに、一緒に手繋いで歩こっか〜」

 

 にへら、と眠たげな目で笑って、半歩先の車道側を歩いていた美羽が、くるりと踵を返して梨々香へと、春風のように手を差し伸べる。

 

「……い、いいの……? お姉ちゃん……」

「いいに決まってるよぉ、さあ、どーんと来いだよ〜」

 

 芝居がかった仕草で両手を広げる美羽に、おずおずと躊躇いつつも梨々香は手を差し伸べて、その体を寄り添わせる。

 こうして帰るのも一体いつ以来だろう。

 お互いに感じていたコンプレックスだとか、そして、引きこもってしまった負い目だとかが今は薄れていくように感じられるほど、寄り添う温もりは穏やかな木漏れ日のようで。

 なまじ知性があるから誤解して、分かり合えないとは「劇場版機動戦士ガンダム00」における名言だが、案外それは本質をついているのかも知れないと、本当は誰よりも甘えたがりで、孤独な妹の重みを受け止めながら、美羽は茫洋とそんなことを考える。

 

「でも、言葉がなくちゃ分かり合えないよねぇ……」

「……お姉ちゃん?」

「ううん、なんでも、なんでもないよぉ、梨々香ちゃん」

 

 囁くように、控えめにすり寄せられた妹の耳元で美羽は呟く。

 互いに寄り添いあったとしても、まだ断絶が癒えたわけではない。

 時が傷を治してくれるという保証だってどこにもない。

 それでも、梨々香がGBNを通じて立ち直ってくれるなら。

 美羽は誰よりも愛しい妹の体温と鼓動を刻みつけるように瞑目して、自身が今まで戦ってきた仮想郷を振り返る。

 孤独。孤高。一文字違うだけでも大きく意味を異にするその二つの内、後者にはならなかったけれど、そして梨々香が抱えていたものほどではないけれど、前者の苦い味は、美羽にもよくわかっていた。

 

「……お姉ちゃん」

「なになに〜、梨々香ちゃん」

「……ううん、その……なんでも、ない……」

「そっかぁ」

 

 きっと、梨々香もそれを察してくれていたのだろう。

 でも、まだその資格があるか分からなくて、梨々香は伸ばした手を引っ込めて、そして美羽は目を閉じてしまうから映らなくて。

 誰かが呟いたように、コミュニケーションは不全。オールグリーンにはまだ遠く、手を繋いだ二人の間には、見えないレッドアラートが光っている。

 沈黙。都会の騒々しさから切り離されたような夜の茫漠の中で、二人は傍目から見れば仲良く、だけどどこか途方に暮れたように、コンクリートの砂漠を歩くのだった。




クリスマスプレゼントだろ!(肉を斬らせて骨を断つカウンター天誅)
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