「バシャちゃん起きて!バシャちゃん起きて!」
「んだよ、朝からうるせぇな...」
バシャーモは母親であるロコンに起こされ、眠い目を擦りながら居間へ向かっていく。すると、食卓にあるものが置かれており、バシャーモはそれに驚いていた。
「朝から唐揚げ揚げたのかよ!?」
「唐揚げはスタミナがつくのよ!それに、美味しいんだから!」
朝から唐揚げを出されてバシャーモは呆れていた。それだけではなく、バシャーモは鶏肉が大の苦手なので、更に萎えていたのだ。
「朝ごはんはちゃんと食べないとダメだよ!」
「んなもんっ、朝から食えるかっ!それに、俺は鶏肉が苦手なんだぞ!」
と痺れを切らし、バシャーモは怒鳴ってしまう。その怒鳴りにロコンはつぶらな瞳を浮かべてしまうが、バシャーモはそれを無視してプロテインを作って飲み始める。すると...
「あーあ、バシャーモちゃん、ロコンちゃんを泣かすのはいけないねぇ...」
「ロコンの唐揚げは美味しくて、ご飯5杯は軽々といけるよ!」
「お前ら居候のくせに、俺に指図すんなよ...」
居候のミルホッグはバシャーモに注意するも、バシャーモは聞く耳を持っていなかった。もう1人の居候のイノムーは、ロコンが作ってくれた唐揚げをガツガツと食べていた。その様子を見たロコンは嘘のように笑顔になり、少しほっこりしていた。
「んじゃ、行ってくるぞ。」
「なるべく早く帰ってきてねぇー。」
バシャーモはランニングで学校へ向かっていく。走っていくたびにどんどん加速していくのだ。
「ふぅ、学校に着いたぜ。」
バシャーモは学校に着き、荷物を整理する。すると、クラスのマドンナ的存在であるミミロップが話しかけて来る。
「おはよ、バシャーモ君。今日もロコンさんを困らせたでしょ?ダメだよあまり困らせちゃ。」
「っちげーよ、あいつが勝手に困ってるだけで、大体朝から唐揚げを出すかよ...」
「ふふっ、ロコンさんは張り切っているんだね。」
バシャーモとミミロップは隣同士というのもあるのか、常に話している。バシャーモは朝の出来事をミミロップに話し、その様子にミミロップは微笑んでいた。
「今日は火曜日だから、一緒に帰れるか?」
「も、もう!バシャーモ君ったら...」
バシャーモはミミロップを下校に誘い、それに対してミミロップは照れた様子だった。バシャーモは火曜と木曜と土曜はミミロップの父親のローブシンの道場でトレーニングをする為に一緒に帰ろうとしていた。
その道中、バシャーモとミミロップはひったくり現場に遭遇する。
「わりぃなばーさん!俺今、金が欲しいんだよ!」
「大丈夫ですか?スボミーおばあちゃんちゃん。」
「ひ...ひったくりじゃ...ひったくり犯のアギルダーはとても速い...もうダメじゃ...」
スボミーはひったくり常習犯のアギルダーに金目のものを奪われてしまい、気を落としている。するとバシャーモは...
「任せておけばーさん!ひったくり犯は俺が追っかけてやる!」
「しっしかし...」
スボミーの心配を無視したバシャーモは、一目散にアギルダーを追いかけ始める。ミミロップはアギルダーに襲われて腰を抜かしているスボミーを介抱し始める。
「この俺アギルダー様のスピードには着いていけないぜ!ハッハッハ!って、あれぇぇ!?誰か追ってきてる!」
「悪いな、俺もスピードには自信はあるんだ!俺は加速でどんどんスピードが上がっていくぜ!」
スピード自慢のアギルダーは自分のスピードに過信しており、追われないと思っていたが、スピードに自信のあるバシャーモは特製の力である加速を利用し、アギルダーに追いついていくのだ。
「この俺S種族値145の俺様があんな100にも満たないやつに追いつかれるなんてな...」
「必要なのは種族値じゃねぇ!特性や鍛え方も大事だぜ!」
その後ミミロップとスボミーにも合流し、アギルダーは交番へ連れて行かれた。
「ありがとねぇ不良青年。」
「婆さん気をつけてくれよ、ここはすげぇ治安が悪いからさ。」
不良青年ことバシャーモとミミロップはスボミーを後にし、ローブシン道場へ向かっていく。
「ひいぃぃぃっ!?やめてくださぁぁぁい!」
「にいちゃん、少しだけと言ってるから金貸してくれよぉ?」
「俺たち金欠で困ってんのよ?人助けの一環だと思ってさぁ?」
隣町の不良ポケモンのサイドンとエレブーは、ウソッキーにカツアゲをしようとしていた。そこにバシャーモが通りすがり、その姿を見かけたウソッキーはバシャーモに助けを求める。
「ったく、うるせぇぇ!」
「まぁたカツアゲなんて不良を泥を塗る真似してるのか?」
「おい、あいつバシャーモだぜ。どうする、あいつ強いんだよな...」
「くっくそ...こうなったらドリルライナーだ!」
バシャーモの恐怖で、やけになったサイドン。サイドンはすかさずバシャーモにドリルライナーを仕掛けるも、鈍足のサイドンに隙を見つけたバシャーモはひらりとドリルライナーを交わしていく。
「俺も加戦するゼェ!かみなりパンチ!」
「おらよっと。」
エレブーのかみなりパンチを赤子の手を捻り返すかのように掴んでいき、バシャーモは2匹の不良ポケモンを怯ませる。
「んじゃ、とびひざげりからのブレイズキック!」
バシャーモの一掃で、サイドンとエレブーは逃げていく。
「バシャーモさん、ありがとうございます!」
「俺は不良の泥を塗る真似だけはしたくねぇんだよ。」
そう言い、バシャーモは道場のことを忘れ、自宅へ帰ろうとすると...
「バシャーモ君、道場はどうしたの?」
「あっ、いっけねぇぇぇ!」
カツアゲやひったくりで疲れたバシャーモは、道場があることを忘れ、家に帰ろうとしていたところを、ミミロップが思い出させてくれて、バシャーモとミミロップは慌てて道場へ向かっていくのだ。
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