Dies irae 〜 Silverio Godeater 〜 【工事中】 作:フェルゼン
Prologue #01
最初から分かっていた。
この世界は、どうしようもなく、残酷なんだって──
少なくとも
文明も自然も、そいつらに
鋼の英雄を排出した
いくら人間の
当然、その対策はまったくの手探り状態から始まるのは言うまでもないだろう。何もかも未知である以上、滅ぼされたくないのなら、例えその場しのぎでも抵抗し続けるしか手立てはない。
ここでお得意の気合と根性でどうにかできたら、
現実は甘くない。
誰もが想像し
曰く、
それぞれの細胞結合がとてもしなやかで
唯一の対抗手段で討伐しても、時間が経てば別個体として復活。絶滅させることは理論上不可能などなどと……
加えて、一つ一つの細胞に高度な学習能力が備わっていると言うのだから、末恐ろしいにもほどがある。
こんな理不尽の塊みたいな奴らを相手に、人類は今も抗い続けていると言うのだ。一言、正気の沙汰ではない。
不特定多数の
相手は際限なんてものを知らないから、またどこからか湧き出てくるのは語るまでもなく……まったく、“勝利”からは逃げられないとはよく言ったものだ。
そんな状態に置かれて、なお不屈の意志を保てるほど、人の心は強くない。
だから、俺はもう十分だろうと考えて。
このまま、ただ流されて生きることを選択し。
死すらもまた救いになると、納得しかけていたのに。
けれど──
例えどんなに毎日が辛くても、倒れている人がいたら助けたくなるし、実際に助けもしただろうと。
何故なら、目の前の人を見捨てることなんてできないから。
自分のことで手一杯な人でさえ力を貸してくれるのに、生きていてもしょうがないなんて言われたら、余計苦しくなるだけだと。
その、当たり前の言葉を聞いて、俺は救われたような気がした。
理由は何故だか分からない。ただ漠然と生きることを諦めていた俺にとって、それがどんなにちっぽけでもかけがえのない宝物だったのは確かだ。
だから俺も、あいつのようでありたいと。
英雄様や救世主様のような、大それたものじゃなくていい。自分にできることから、一つずつやり続けられる人になりたいと思ったから。
護ろう。俺のすべてを懸けて、あいつを──あいつの愛する人々を。
俺はそんな、ちっぽけな人間でいい。
いや、
──そう。
月並みな言葉だが、人間とは基本、弱く儚い生き物である。
身体を破壊されながら、血を流しながら、なおも雄々しく立ち上がれる人間など極々稀だ。
大半の者は、腕一本も失うだけで即座に希死念慮を抱くようになる。
英雄や聖人のようには、そうそういかない。
ならばこそ、人は言うのだ。
この世で最も難しいことは、当たり前のことを当たり前に続けることなのだと。
ゆえに目の前の現実と向き合い、
無論、私は完璧最強・絶対無敵のヒーローとやらを目指すなと。どう足掻こうと人は、自分以外にはなれぬのだと。講釈を垂れる気は更々ない。
焦がれた夢を目指し、自分以外の者になろうと足掻くこと……これもまた、“生”に真摯である証と言えよう。
元より人は、そうして
あのコロンブスでさえ、新大陸を発見するに至ったのは、己が夢を叶えんと真摯に生きたからこそ。
もしも真に夢見がちな男だったなら、彼は彼の偉業を成し遂げられなかったはずだろう。
夢を語らずに成長する者など誰もおらず、ゆえにその逆もまた
ならばこそ、私もまた
良いではないか。そこに何の問題がある。
当たり前だが、夢の中には
そんなものを無理に満たそうとすれば、必ずどこかで亀裂が生じ自壊するだろう。前例が存在する以上、もはや自明の理と言って過言ではない。
ゆえ私には、片翼の気持ちが痛いほど分かるのだ。
その上で問おう、我が片割れよ。
刹那であり続けるためならば、お前は迫り来る運命の車輪に、大人しく
この世界の安寧とやらを愛するがゆえに、己が命を差し出すと?
家族を、故郷を、あの幸福を……ありきたりではあったが、かけがえのなかった宝物の如き日常を。
奪われ、壊され、踏み
何の意味も理由も分からぬまま、
それを、心の底から断言できぬのであれば。
未だ迷い、納得することすら
多少なりとも思うところがあるならば、その本音を
抗うか、否か──
改めてよろしくお願いします。
いや、悩みましたよ。リメイクするかしないか!
でもまぁ、明らかな描写不足がPrologueから存在していたので、加筆修正するよりも、ここはいっそ思い切って! と思い決断しました。
後それと、インポートし忘れたGE2RBのクリアデータがつい最近消えていることに気付いて、悲鳴を上げたのが一つ。
一応、サブデータが生存していましたが······まだ、ジュリーとロミオのいるアナグラを見て、マガツキュウビすらクリアしていないと理解したのが、全ての始まりだった。
リアルで叫んだ(絶望)。