Dies irae 〜 Silverio Godeater 〜 【工事中】 作:フェルゼン
大変、お待たせ致しました!
Prologue #03に記載しております詠唱についても、早い内に修正致しますので、続きはあともう少しだけお待ち下さいますよう、どうかご了承くださいませ!
新西暦1000年代、軍事帝国アドラーが開発した人間兵器・
遥か上空、宇宙空間において輝き続ける擬似恒星・
ここから降り注ぐ
言わば、極小規模の超新星爆発だ。人間の意志で能動的に行われる事により、地球環境に適用した"超能力"という形で発現・行使する。
旧西暦を崩壊させたという、
亡国・日本が開発した
結果、爆心地である日本諸共ユーラシア大陸の東半分が吹き飛び、同時に地球全土を巻き込む大規模な次元震災が発生した。
これを起因にして、この
実際に
そして当然、太陽系の惑星間でさえ重力や気温が全く異なるのだ。広い宇宙には人類の常識が通用しない奇怪な星があったとしても、それは何ら不思議なことでは無い。
たとえば、それは──
「──ガァァァアアッ!」
このように。
大量の原子が、常に
光が
解き放たれた粒子に、加速された原子核。
それこそ何かの
絶叫を張り上げる
先の咆哮は、
炎海の夜霧に、金色と緋色の威容が消え去った後、コハクは静かに目を細めた。
「···まだ居るのか」
視線の先には、まだ異形の怪物達が
加え、異形の中には見たこともない種族も約五種類ほど確認できた。間違いなく新種だろう。だがしかし、居住区を管理する組織からは、何の知らせも届いていない。
偶然の領域は既に超過して久しく、何よりも常人よりも鋭いコハクの聴覚は、
「──何を
刹那、
ハッと我に返った次の瞬間、ドォンッと重厚な音と共に眼前へ現れたのは、先程の大虎よりも一回りも、二回りも巨大な、黒く禍々しい
「キシャァァァアアア────ッ!」
同時、巨大黒蠍は不快な声で獲物を威嚇する。
コハクは
「···こいつは······」
一見すると、新種の異形に
恐らくは親戚類。或いは、島国発生の異形が
それとも──。
あらゆる疑問が頭に浮かぶ中、それは直ぐに氷塊することとなる。
「スサノオ──
ゆえ、肝に銘じておけよ。少しでも隙を見せた瞬間、
「りょーかいだ」
返事と同時、スサノオと呼ばれた異形が短い咆哮を上げ、黒い獣の
咄嗟の判断で右に
一度、こちらが距離を取った事により、相手へ攻撃する機会を与えてしまったのか。両の触肢を構え、尾についている大剣から大量の弾が
「チッ──」
「止まるな。下に
堪らず舌を打ち、方向転換すべく足を止めようとするが、姿なき声から響く指示に、コハクは素直に従う。
無論、それがどれだけ異常な状態なのかを、彼自身がよく理解していた。
当たり前に、極々自然に、響き渡る誰かの声と普通に会話をする。まるでそれが当然だという顔をして、疑心を抱かず対応する様は、まさしく異常だ。
何を先程からすらすらと······
だが、そんなことを気にしている暇がない。今、総じて重要なのは意志力であり、己が戦える術を有しているということ。
姿なき声の力なくして、この状況を打破する事は難しいと言う事だった。
アラガミ──
それが新西暦2050年代頃、突如として出現した異形の怪物達の総称だった。
それ単体が考えて、捕食す能力を持つ単細胞生物・オラクル細胞。
高い学習能力を有するこの細胞は、速く走る方法や空を飛べる理屈などを、対象の生物や機械を捕食することで答えを得て、捕食したモノの形質を取り込む性質にある。
ゆえ、他の生物では考えられない速度で急激に姿形を変え、その旺盛な食欲と進化速度で瞬きの間に、地球上の都市文明の大部分が壊滅した。
また、それぞれの細胞同士の結合が非常にしなやかで、かつ極めて
それは、
いや、捕食という能力から、弾丸も戦車も、ミサイルも爆弾も、果ては核爆弾さえも通用しないどころか
その強力な力から、
無論、ただ
何せ
であれば、後は自然な流れだろう。
理由の一つとして、アラガミを構成するオラクル細胞全体の統制を司るコアと呼ばれる器官がある。
これは人間で例えると、心臓部や脳である部位に相当し、これが無くなると細胞は霧散。アラガミも消え去るのだが、問題はここからだった。
霧散した細胞は、
そのため、地球上からアラガミを
そして同時に、あることも判明する。
この細胞は互いに"感応"し合う事で、一個のアラガミを形成するのだ。そう、
アラガミに通常の既存兵器が全く効かず、通用する武器が存在しないのなら、アラガミに対抗できる兵器を
そうして、開発されたのがアラガミと同様のオラクル細胞と、人為的に改造したコアで構成された、神機という物が開発される。
この神機は、アラガミに対して
ゆえに、人々は神機を操るようになった
神を喰らう者──
コハクが
だとしても、
「キシェェェエエアアァァァアア──ッ」
「うるせぇよ······」
対するコハクは冷たく敵手を
続けざまの左触肢の追撃は、燃えながら宙に舞う右触肢を小さな核爆弾として炸裂させ、その巨体ごと後続数匹を黄金と真紅の光で焼き尽くした。
炎海が広がる夜霧に黄金と真紅の威容が消え去った瞬間、尚もアラガミの進撃は止まらない。
自らの本能を満たすべく、向こう見ずに攻撃を仕掛けてくる。
「矛盾したことを、実行しようとしてんのは、俺自身よく理解しているつもりだぜ」
ここで死した者達に、せめて
それは、何か
だがしかし、コハクは今、死者の安寧を誰よりも強く願いながら、殺して奪って進み続けていた。そういう人間が、何と呼ばれるかなど、語るまでもない。
そう──、ただの
「だけど···ああ、
ゆえに意識もまた風の如く、流水の如く──譲れないモノがあるのだと語りながら、八方から同時に襲い掛かる敵群へ、自ら身を
「これ以上何も、失いたくねぇのさッ」
それが
刹那、踏み込んでの
最初の接敵で味方を三匹を一瞬で
次瞬、猿二匹の視線が映したのは、頭上で
倒壊した壁を蹴り、宙に身を
落花のごとく、虚空に咲いた剣閃は都合九度。地上に足が着くまでに残敵を余さず切り伏せたコハクは、着地と同時に残心を意識する。
気息を整えながら、彼は密かに内心で驚愕していた。
敵ではなく、自分自身の振るう絶技の冴えに。
一応、父に剣の指導を仰いでいたが、何度も落第を突きつけられ、
それこそ、
加え、今、自分が用いている星光にも違和を感じる。
確かに、神機を触媒に
自我という
だが──
「この際、
経験も技術も才覚も、何もかもが足りない尽くし。
ならば、
実際コハク一人では、どう足掻いても生き抜くことが出来ない。
ゆえ、これを己の力で成し遂げた事などと、
「今度こそ······」
失わない為に。奪われない為に。
その為にも、今は愛しい"
やがて、再び得るだろう大切な者を護り抜き、ヒユリと交わした約束を必ずや果たすのだ。
「そのためなら──」
いいや、違う。
「そうだ、決して忘れてはならんよ、我が片翼。
ひたむきな想いは力となり、
かつての英雄が、神星が、そうだったように。
純粋な想いは、純粋であるがゆえに、路を間違えても過ちを正す事が難しくなる。
たとえ、どれほどの効能が期待できる良薬も、大量に摂取すれば毒薬になるのと同じ理屈だ。これは何も、英雄や神星のような
病で倒れた妻を救いたいがばかりに、その腹の中に宿る
まして人は、英雄や神星のように、
そう、ゆえに──いいや、
「この先何があろうとも、
「卿は
今は誰の助けも得られない。
姉を失い、父の行方も未だ掴めず、心は今も喪失の不安を抱えている。かと言って、止まるなと、動けと、周りを見ろと、叱責してくれる声も、大丈夫だと、あそこだと、背中を押してくれる声も最早ない。
ああ、振り返れば振り返るほど自覚させられる。
「ならば、分かるだろう?
自己犠牲による救済など、単なる自己満足に過ぎんよ。真に何かを成し遂げたいのならば、まずは生き抜く事だけを考えると良い」
そうだ。自分の命さえも
だから、まずは生き抜こう。無様に
「「
刹那、一足飛びで連続する進化、終わらない覚醒。
より強く、より
大気中に存在する高濃度の
「俺の
神の力を宿した光弾を中空で
いや、
“名も知らぬ
──是非もなし。
小さく胸中で
煌めき
世界観説明を入れたら、ゴッツイ事になった(苦笑)
実は私自身、地の文の合間に世界観説明をぶち込むのが苦手で······と言うのも、小説家を目指す際にネットで調べていたら、「世界観説明は物語をつまらなくしてしまうので、あまり推奨しない」と言う記事を読んだため、あまり履修していなかったのが原因。
後、それから
ステータス開示じゃあぁぁ。
【
| | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| AVE | D* | ||||||
| D | AA | ||||||
| STATUS | |||||||
| 集束性 | AAA | ||||||
| 拡散性 | C | ||||||
| 操縦性 | AA | ||||||
| 付属性 | AAA | ||||||
| 維持性 | B | ||||||
| 干渉性 | A | ||||||
バンタレイ・クラウソラス。
※基準値は当時7歳の神宿コハクに依存。
姿なき声──
その能力は、核反応・素粒子振動操作。
鋼の英雄や原初の魔星に類似する星光であり、核反応に関する事柄ならば、統一化不可能なほど多彩な反応過程の操作が可能。
万物の全てに内在している原子や分子という、素粒子そのものに訴えかける性質も持ち合わせるため、極めて高い
核反応と素粒子の振動を操る事で、火を、水を、風を、氷を、雷を、そして放射能光さえも発生させて
文字通り“なんでもあり”な星光であり、非常にすぐれた集束性・操縦性・付属性の三性質を最大限に利用する事で、複数人に星光を付与させて強化したり、放射能を治療に応用させたりといったサポートまでこなす。
やや拡散性が見劣りするが、高い干渉性と維持性で短所を補う事が出来るため、『三点特化型』に分類される星光でありながら、その性能は理想的な万能型にも比肩する。
いや、ゼファーさん、マジでごめんなさい。
簡潔にまとめれば、『聖闘士星矢』の『
攻守バランスが優れている上、弱点と呼べるものも一切ない。
堅牢にして柔軟、攻撃向きにして守衛向き──この星光の本質とは、まさしく
ただ
曰く、本人は好ましく思っていない状態であるらしいが、コハクとの関係性は一切不明。
詠唱の元ネタは、ヘラクレスの選択とアポロンの悲恋神話。後者に関しては、主にキュパリッソスとヒュアキントスを軸にしている。
詠唱
創生せよ、天に描いた
妃神の狂気に
約束された末路を前に、
ああ、神聖なる
背負いし罪と、課せられた
怒りさえも置き去りに、白翼継嗣は地祇へと降る。
ならばこそ──天地奈落を
水星よりかつて譲られた竪琴の音を悲哀と共に奏でながら、果てなき
我らの想いは、今ここに──