Dies irae 〜 Silverio Godeater 〜 【工事中】 作:フェルゼン
──笑顔を浮かべる少女の姿が見える。
あどけなさの残る顔を満面と喜色に染め、太陽にも負けない明るさで、少女は今も変わらず笑みを浮かべていた。
そんな彼女の笑顔を見て、守りたいと、ずっと笑顔でいて欲しいと、少年は心の底から切に願っていたのである。
ありきたりで、ありふれた──それこそ、世界中を探せば
それこそが、
家族や友人を殺されるのは“当たり前”だ。
当然、怒りや嘆きを
子供が武器を手に異形と殺し合うのも“当たり前”である。
平坦な日常など、それこそ英雄譚や逆襲劇と並ぶ空想の夢物語に過ぎない。
ありえないモノが当たり前に。当たり前なモノがありえないモノに。
環境の変化や時代の流れに合わせ、人の常識が流転するのは至極自然なことだ。
だがしかし、それはあくまでも一般常識の話であり、まだ未熟な子供であるコハクが、それを身に付けている最中なのは言うまでもないだろう。
ゆえに、彼は
そして人間、幾ら仕方がないと割り切ろうとも、負の言葉には敏感になる。だから、ごく自然な流れとして、コハクは
それに加え、大切な少女まで
本音で語り合えた機会など、あったかどうかさえ覚えていない。
もし仮に、コハクが彼女まで
結果、彼はヒユリの真意に気付く事が出来ぬまま、その手から大切な者を取り
だからこそ、守れなかった事がただただ悲しい。
心底から大切だと思えた
なまじ、
自分には向いていなかったのだと、彼女のような犠牲者はもう出させないと、
だが、
父が死んだかもしれない──
そんな
だがしかし──ああ、
──コハク──
真っ直ぐに自分を愛してくれるあの笑顔に、顔向け出来ないことだけはしたくないからだ。
それこそが──
英雄という規格外と同じ“光”でありながら。
未来の為に
多くの愛しい過去を有してしまった。
“闇”にも“灰色”にもなれない
─────
「創生せよ、天に描いた
ささめく*2ように
愛おしい“
場に存在する膨大な量の
それが女帝の
しかしそれも、むべなるかな*3彼女が即座に反応してしまうほど、彼は
コハクは知りえない事だが、
言わば、地球の法則を無視した
巨人からすれば、ほんの小さな
結果として、氷麗女帝は
無論、
ゆえ、コハクの粒子反応が極端に膨れ上がった瞬間、相手の必殺ないし、大規模な星光が来ると察知するという因果関係が見事に成立する。
何より、自分が可愛い女帝にとって、
そして、彼女はその星光の誕生を目撃してしまった。
破壊の神威たる黄金光と、
規格外の星の割に、猛威という猛威が一切感じない。
鋼の英雄や焔の救世主が有していた激しさという
目撃した光景に、思わずと言った様子で呆然とする女帝。
その
「せーのッ」
剣身に渦を巻く
「くたばれッ」
宣告と同時、持てる限界速度で解き放つ
初撃にして出し惜しみなし。並の
女帝が無傷である事を確認し、コハクは思わず歯噛みした。
襲い
音も、殺気も、気配すらも置き去りに、全力で放ったそれさえも、その首元には触れられない。
否、届く気配さえしなかった。
「ハァ、ッ──!」
されど、刹那の間隙が生じれば、決して見逃さずに追撃へ
しかし、それらの攻撃
殺気を
だがしかし、それもむべなるかな。彼の本質は確かに“光”の眷属だが、鋼の英雄のような感性など、
生存本能が
忘れてはならない。確かに、神宿コハクの本質は光の眷属ではあるが、同時に普通の感性を持つ少年である。
平穏を愛し、争いを好まず、何事もない日常を大切な少女や父と共に過ごせるならば、それだけで充分······そんな、ひ弱でか細く、儚く無価値で、無意味に世界へ生まれ落ちた、
本音を言えば、戦いなどしたくはない。
だが、戦う以外に生き残る道は存在しないのが現実。
痛いのは嫌いだ。出来る事なら逃げ出したい。
しかし、“逃亡”を選択した場合の生存確率はゼロ。
恐くないと言えば嘘になる。本当は死ぬのが怖い。
ただ、
だから、彼は戦う事を選んだ。武器を手に
死の恐怖を押し殺し、苦手な根性論を振りかざしながら、まだだまだだと奮起して戦っていた。
ああ、ゆえに──
「邪魔なんだよ、お前らの存在は──」
武装の
だが、自分からすれば、
ヒユリとの、ささやかな日常──たまに父や彼女の友人も交え、親しい人物達と過ごす平穏は、時に
「
ヒユリとの約束があるから──という、そんな大義名分だけでは無い。
ただ、
ただそれだけで彼は痛みに
そう、神宿コハクを支える原動力に
絶対に生き残る。全ては大切な少女の為に。あの笑顔に恥じることだけはしたくないから。その一念を
うわぁ〜い、やっと書き終わった〜。
投稿が遅くなった理由は、クー・フーリン 【オルタ】のPUが来ると知り、石をホリホリしていたのと、仕事関係で研修に入った時期が重なったからです。
プロローグって短い方が良いと、よくネットで見かけていたので、割と話数を気にしていたんですけど、「Dies irae」と「ヴェンデッタ」、「ラグナロク」は約一時間。
「トリニティ」は約30分と、プロローグに一時間かけているノベルゲームに出会ってしまうと、「短いとか、長いとか関係なくね?」と開き直った次第でございます。
今回はリメイク前と異なり、コハク君の詠唱とステータスがプロローグにて開示されません。理由は、「シルヴァリオ三作品」の主人公が詠唱するのは、第一章のケースが多いからです。
アルカ君は「シルヴァリオシリーズ」の中でも、カグツチやヘリオスに位置するのと、「創生せよ〜」とこの時は人間時の詠唱だから。
スゲー公開ラブレター味出ちゃったけど、気にしない。気にしない。
男ボイス15のコンセプトである、「やる気皆無」を前提に置いている為、どこかしこに男ボイス15のセリフが転がっています。
因みに、一主は神機使いになる前、無職だった事が判明しているので、下手したら「金なし、職なし、やる気無し」と言う、ゼファーさん二号になってた可能性あり。
ただ、痛いのは嫌いだけど、仕事はキチッとこなすし、楽な任務が好きだけど、高難易度任務に挑んでも「割に合わない仕事だぜ」とか、「おいおい、このままじゃ身が持たねえぞ」など、辛勝した時にしか愚痴を漏らさないという、決定的な違いが存在するという。
ゼファーさんは、適合試験受けただけで狂い哭く。
まあ、彼の話は一旦置いておくとして。
結構、男ボイス15ってキャラが掴めないんですけど、「GOD EATER」のOP、「Over The Clouds」の歌詞の言葉。
「人は何故に、忘れてくの。
ありきたりの、この日常に、かけがえのないものがあると」
という、この一小節を根底に置かれているのではないか? と考察したんです。
だから、「やる気皆無」。正直、アラガミの討伐は「シャーマンキング」の主人公・麻倉葉の「楽でいたいから」に近いテンションで、仕事をこなしてる感あるんだよな。
彼の有名な名言に、「本物の楽々は、キッチリ頑張らんと味わえん。だから、こうして戦いにも来てる」があるんですが、男ボイス15はそんな葉君の思想と酷似してるのでは? と思うんよ。
だから、「Vermilion -Bind of blood-」のクラウス爺さんとか、「Dies irae」の藤井蓮とかと比べると、本当にマトモでマシなレベル。
敵が弱体化すれば、「痛いのは嫌いなんでな」とか。毒状態になると、「そのまま死んでくれ」とか。ダウン状態になると、「よし、ボコろうぜ」とか言うセリフが確認出来るので、マジで普通の感性を持っているのは間違いない。
なんだろう? 光の眷属になったゼファーさん的な?
(特典ドラマCD「性格反転? あるいはこんな特異点」のゼファーさんとは別の意味で)
光の眷属の中でも最弱なのは、ラグナ君やジェイスさんほど尖ってないし、尖れないから。
少なくとも、レインちゃんより劣るね。大切な人の為に過去も未来も皆全て、あらゆる絆を焔と燃やす事が出来ないから。
うp主的に、そんな光の眷属を書きたいのよ。
え? ラグナ君がそんな感じ?
だから、コハク君から光の眷属ゆえの正しさで、ミサキ的立場の子をぶっ殺したんだよ? (*´ᗜ`*)ニコッ