人間の頃の僕が今の僕を見たら一体何を言うんだろうか。軽蔑するのだろうか、それとも尊敬するのだろうか。答えなど分かるはずもないが考える事をやめることはない。
そして僕は今日も生きている。
僕という生物を語る上で欠かせないことは……………吸血鬼と言うことだろう。僕という生物をその言葉無しに語るのは難しいだろう。
僕は吸血鬼であり何千年という時代を生きてきた。人類がどのように今の現状にまでになったのかも見てきた。まあ、人類以外にも怪異も見てきた。代表的な怪異で言うのならばそれはキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードだろう。あいつがそう名付けられた日から知っている。それはあいつの名付け親であるデストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターと知り合いだったからと言っておく。
ハートアンダーブレードとは彼女が吸血鬼になった日から会っていない。だが、風の噂では何度か耳にしたことはあったりした。
ここで話を元に戻し今、僕は怪異の専門家として人間社会で働いている。吸血鬼である僕が怪異の専門家として働いているのも少し....かなりおかしい気もする。
そして現実に話を戻すことにしよう。僕がこの町に来たのは忍野メメが町を出るときと入れ替わるようにだ。。
忍野メメとはあいつらが大学の時に出会った。怪異の僕があいつらのような専門家に会ったら真っ先に殺されそうだと読者全員が思うことだろう。確かに出会ってすぐは闘いが起こった。臥煙伊豆湖、影縫余弦、貝木泥舟、忍野メメらVS僕。多勢に無勢だったが別に闘いが不利になる事は無かった。結果的に言うと闘いに終わりが来ることは無くお互いに疲れて倒れるまで闘いは続いた。
一対一なら確実にやれたが相手も人数が人数だ。こいつらを全員、皆殺しにするのは何千年生きてきた僕としても骨が折れるのは火を見るより明らかだった。
相手方としても殺せないならせめて手の届く範囲に僕の事を置いておきたかったんだろう。そして言わなくても分かると思うが僕は専門家になる羽目になってしまった。これが良い事なのか悪い事なのか分からないがこうなってしまった以上仕方がない。まあ、僕が言う事を聞くことがある訳でも無く僕は臥煙伊豆湖たちから逃げながら生活をしている。あっちもほとんど放任している感じだから追い回したりしてくる事もないから逃げているとは言わないのかもしれない。
今、俺は公園のベンチに腰を下ろしながら空を見上げながらこれからの事について考えている。僕がこの町に来てからまだ一週間ぐらいしか経っていない。だけど案外、僕はこの町が気に入った。色々な町を見て回ったりしたけどその中でも上位に入るくらいこの町は良い。いっそこの町で暮らすというのもありかもしれないと思ってしまうほどにだ。だが、仕事の方もあるからそんな簡単に一つのところに留まる事はできないし..それ以外にも僕が一つのところに滞在すると......いや、これについては別にいいか。
「何しているんですか?」
後ろからそんな感じの声が聞こえてきた。今、僕が座っているベンチの周りには誰もいないという事は僕に向かって話しかけてきたのか。
「...ベンチで座っているんだ」
僕は後ろを振り返りながらそう言った。振り返ってみると話しかけてきた人物が鮮明に見える。女子高生か女子中学生といった感じの女子で服は和装だった。そして何より満面の笑みで話しかけてきている。
「まあ、そうですけど....私が聞いているのはこんなところで何をやっているんですか?」
話しかけてきた女子は質問をはぐらかされるとでも思ったのか少し不機嫌な感じで僕に向かって言った。何をしていると言われても何もしていないんだけど....。
「....ただ、座っているだけだ。目的があってこの場に来たわけではないんだ」
「そうなんですか」
「そういう君はここに何しに来たんだ?」
さっきも言ったがここにいるのはこの女子と僕だけだ。この女子が遊具でも遊びに来たようには見えないしな。
「彼氏との待ち合わせです」
さっきよりも何十倍も良い笑顔で女子はそう答えた。この女子にとってどれほど彼氏と会うことが楽しみなのかすぐにわかるほどの笑顔だな。
「それは楽しみだな。君にとって今日が最高の日になることを願っているよ」
「ありがとうございます!」
「ああ、じゃ僕はそろそろ行くとするよ。それじゃまたどこかで会えたらね」
僕はベンチから立ち上がり公園を去った。本当はもう少しあそこで暇を潰したかったところだけどこれから彼氏が来るなら嫉妬をしてしまったりしてしまうかもしれないからな。速やかに立ち去り今はこれからどこに行こうかなと考えながら頭の片隅でさっき出会った少女の事を考えていた。
面白い出会いをしたものだな。まさか、不死鳥と会うとはな。偽物だがやはり人間の姿であのような笑みを浮かべていると普通の人間に映ってしまうな。影縫が僕の事を見たら「甘い、甘すぎる」とでも言うのかもしれないが僕は別に良いと思う。確かに偽物かもしれないけど.....あの少女の身内からすればあれが本物なのだ。それは壊すような真似をしてまであの不死鳥を退治しようとは思わないな。それにさっきの感じを見る限りかなり幸せに生きているようだしな。
僕は適当に町を徘徊しながらそんな事を思っていた。
この中で一番出番を多くして欲しいのは誰ですか?
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忍野忍
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臥煙伊豆湖
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貝木泥舟
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忍野メメ
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神原駿河
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阿良々木暦
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影縫余弦
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羽川翼
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阿良々木火憐
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阿良々木月火
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ス―サイドマスター