嘘物語   作:主義

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弐話

不死鳥と会ってから暫くが経ち...僕は臥煙から呼び出しを受けて浪白公園にいた。あの人の呼び出しに受けないとかなり面倒な気がするが故にいつも従っている。従わないという選択肢がないわけではないが...まあ、面倒な事が起こるのはごめんだからね。

 

 

 

臥煙が来るまでもう少し時間がありそうだから..自分のこれからについて考える事にしよう。

この町に滞在できるのも頑張って後、一年というところだな。一年は...盛ったかも。半年と二か月ぐらいが限界かもしれないな。僕がこの場に滞在しすぎるとこの町は霊的に不安定になる。だから絶対に僕は一つのところに長い滞在はしない。それは臥煙たちからも言われている。

 

 

「物ふけっているところ悪いけど..アーネスト」

 

いつの間にか僕の隣には....臥煙伊豆湖......その人がいた。まるで気配も無くこの女はいつも近くまで来る。だから僕はこの女の事が嫌いだ。だって人が物ふけっている姿を観察してすぐに声を掛ける事をしないのだから。

 

 

「....何ですか?」

 

 

「まあまあ、君も私と長く話をするのは嫌だろう?」

 

 

「そうですね。あなたと話していると疲れますから」

 

 

「そうだろう、そうだろう。それでは単刀直入に行くとしようか。私もあまり回りくどいような言い方をするのは得意ではないからね」

 

僕に背を向け一歩、一歩と離れながら臥煙は言う。この人の話で僕の利益になるような話や僕の得になるような話は今まで一度も無かった。

 

 

「君にはこの町である男の監視をして欲しい」

 

 

「え....」

 

自分が思っていたよりまともそうな仕事内容に驚いてしまった。だって普段は誰かを黙らせておけとか仕留めろとかなのに今回は監視だ。誰かを傷つけないような仕事を久しぶりかもしれない。

 

 

「監視だ。私が言う人物を暫くの間監視をして欲しい。そしてこの人物が暴れ出したり何かがあった場合には容赦なく首を飛ばしてくれて構わない」

 

本当にこいつは僕より残虐非道だ。吸血鬼の僕が言うのも何だけどこいつは僕より吸血鬼に向いている人間だと思う。

 

 

「はぁ~やっぱり只の監視だけじゃなくて..それは遠回しに殺せと言っているんじゃないか?」

 

 

「いや、最初にも言っただろう。私は回りくどいような言い方は嫌いだ。正直な事を言ってしまうなら殺せと言ってしまっても良いんだけどメメがそれは許さなそうだかね。ここはまず、監視にしておこうと思ったわけだ」

 

これはメメが許さないだけの理由じゃないな。メメだけだったらこの人は強行突破をするように殺してしまうだろう。だから多分、何か殺せない原因があるのだろう。

 

 

「分かった。それでその人物の名前と住まいは?」

 

 

「名前は阿良々木暦。住まいはこの紙に書いてある」

 

僕は臥煙から紙を貰い確認するとここからそれほど遠く離れていない事に気付いた。これなら臥煙との話が終わった帰りにでも見に行くか。やっぱり監視をする以上相手を知らなくてはならないしな。

 

 

「それで何でこいつを監視するんだ。さっきメメとも言っていたが.....」

 

 

「そうだね。君にも話しておこうか。この阿良々木暦という人間は三月頃に吸血鬼になった。キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレイドの眷属として」

 

 

あいつが眷属を作ったか。風の噂でこの町の周辺に来ているという事を聞いたがどうやら本当にこの町に来ていたようだな。

 

「問題なのはキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレイドが阿良々木暦の影の中にいる。全盛期の力は出せないにしてもいつその力が戻るか分からない現状で誰の監視もつけないのは問題だ。もし、普通に居れば討伐も考えるが影の中にいるんじゃそれは出来ない。だから一応、監視をすることに決めた。そして誰を監視役にするかに関しては...迷うことなく君しかいない。もし、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレイドが全盛期の力を出したとしても対処が出来る君しかいない」

 

確かにあいつ程度の力であれば抑えるのは容易い。これでもあいつより長い間この世界で生きてきているからな。

 

 

「それで阿良々木暦を監視すると」

 

 

「そう。他にも色々と理由はあったりするけど今はまだ話すときじゃないと思うから話さない」

 

 

「分かった。それじゃ僕は行くとするか」

 

この人と長い間いるのはさすがに嫌だし仕事だけ分かればこの人といる理由もないしな。僕は臥煙に背を向けた状態で阿良々木暦の家へと歩みを進めようと一歩を出した瞬間に後ろから声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば、言い忘れたけどそろそろこの町に影縫と斧乃木が来ると思うから精々仲良くしてくれ」

 

僕は聞こえない振りをして去った。

この中で一番出番を多くして欲しいのは誰ですか?

  • 忍野忍
  • 臥煙伊豆湖
  • 貝木泥舟
  • 忍野メメ
  • 神原駿河
  • 阿良々木暦
  • 影縫余弦
  • 羽川翼
  • 阿良々木火憐
  • 阿良々木月火
  • ス―サイドマスター
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