第一話 堕天使達への処遇
廃教会からレイナーレ達を連れ出した五条翔は、レイナー達と共に高層マンションに来ていた。いきなり高層マンションに連れて来られたレイナーレ達は何故、高層マンションに連れてきたのか困惑していた。レイナーレはドーナシーク達を代表して、五条翔に自分達を高層マンションに連れてきた理由を尋ねた。
「それは、君達がこれから此処に住むからだよ?」
「「「「はい!?」」」」
「お、息ピッタリ!」
五条翔がレイナーレ達を高層マンションに連れてきたのは、行き場所も住む場所も無くなってしまったレイナーレ達を住まわせる為に連れてきたのだ。自分達が事件を引き起こしたにも関わらず、住居を用意してもらえた事にレイナーレ達は感謝の言葉を口にした。
「このマンションは日本神話が管理しているマンションだけど、所有者は僕だから別にいいよ〜。それと、マスターキー、スペアキーを渡しておくよ〜」
「あ、ありがとうございます…」
「四人で共同生活になるけど、四人のそれぞれの部屋あるからね! あとは、明日この金で服とか買っておきな」
五条翔はレイナーレにマスターキー、スペアキー、諭吉50人入っている封筒を渡した。大金の入った封筒を渡され、レイナーレ達は五条翔が何を考えているのかが怖くなっていた。充実に暮らせるマンション、服等の生活必需品を買うようにと渡された大金、これらの高待遇に自分達に課せられる処罰は過酷な労働を想像していた。
「じゃ、僕はやる事があるから帰るね〜。一応言っておくけど、逃げるなよ?」
「「「「は、はい…」」」」
「じゃあ!僕が次来た時は処罰を言い渡すからね〜」
有無を言わさず圧力ある五条翔の一言に、レイナーレ達はただ一言[はい]とだけ答えた。レイナーレ達の返事に満足した五条翔はマンションから去って行った。残されたレイナーレ達は、とりあえず部屋の中に入ろうと鍵を使い、これから生活していく部屋の中に入っていった。
〇
翌日の駒王学園・生徒会室…。
僕は、ある手続きをお願いしようと生徒会室に向かっていた。僕が生徒会室に向かっているのは…駒王町のもう一人の管理人に会いに行くために向っている。
「お疲れサマンサ!失礼するよ!」
「翔兄様…」
生徒会室に入って直ぐ、朱乃と同様に生まれた時から知っている椿姫が一直線に僕へと向かってきて正面から抱き締めてきた。小さい頃から甘えん坊だったのは知ってたけど、高校生になっても甘えん坊な所が変わっていないと幼い頃の椿姫を思い出していた。
「朱乃の方だけに行くなんて狡いです…。私の方にも顔を出してください…寂しかったんですよ」
「甘えん坊の所は治ってない様だね椿姫。あとで甘やかしてあげるから、今は用事を済まさせて」
あとで構ってあげる事を約束して、椿姫には一度離れてもらった。椿姫に離れてもらってから、僕が此処へ来て話をしようとした人物、支取蒼那…いや、ソーナ・シトリーに会いに来たんだけど、さっきの椿姫を見た事が無いのか、椿姫を見て固まっていた。
「お〜い!話があるんだけどいいかな?」
「え!?は、はい!五条翔様ですよね?私はソーナ・シトリーと申します」
「何時も通りに五条先生で良いよ!リアスの所へは顔を出しているのに、君達の所には行ってなかったから、ちょっとした挨拶とお願いがあって来たんだ」
「お願いですか?」
蒼那にお願いする前に僕はココ最近に起きた事、昨夜に起きた事を蒼那に話した。蒼那はリアスから、ある程度聞いていた様で、話がスムーズに進んだ。ココ最近に起きた出来事を話し終えてから、僕は本題に入った。
「レイナーレ、ミッテルトを駒王学園の生徒として転入させ、ドーナシークには用務員、カラワーナには保健室勤務をさせようと思ってね。その手続きを蒼那にお願いしたい」
「構いませんが…。グリゴリから堕天使を勝手に抜き出すのは大丈夫でしょうか?」
「大丈夫、大丈夫!グリゴリが何か言ってきても、プリン頭をボコボコにするから安心して良いよ〜」
「プ、プリン頭とは?」
「堕天使の首領であるアザゼル以外居ないでしょ?」
蒼那は何故か引き攣った顔をしながら、手続きをしてくれると言ってくれた。三日後には手続きが終わってるから、レイナーレ達を駒王学園に連れてきても大丈夫との事だった。蒼那との話が終わると、話し中ずっと捨てられた子犬の様な目で見てきていた椿姫を手招きで呼んだ。
「椿姫のこの様な一面を初めて見ました…」
「椿姫は小さい頃からこんな感じだったよ」
僕は生徒会室のソファーに座らせられ、椿姫に膝枕をして、頭を撫でさせられていた。そんな光景に蒼那は椿姫の意外な一面を見て、眷属の事をまた一つ知れて良かったと笑みを浮かべて椿姫を見ていた。
〇
「さて、待ちに待った処罰のお時間だよ〜」
私達はついに、五条翔様から処罰を下される日がやって来た。どんな処罰が下されようと四人で乗り越えると話し合い、覚悟を決めていた。
「覚悟は出来ています…」
「それじゃ、レイナーレから処罰を発表するよ〜」
五条翔様から処罰を伝えるまで、私は身構えていた。五条翔様が下す処罰を発表されるまで身構えていた私だったが、五条翔様が下した処罰に唖然とした。
「レイナーレには、駒王学園・高等部二年に転入生してもらうよ」
「え…」
私に下された処罰は、兵藤一誠が通っている学園に転入生として通う事だった。ミッテルトは高等部・1年生に通う事、ドーナシークは用務員、カラワーナは保健室勤務をする事という処罰が下された。
「この処罰には意味がある、君達には若人の青春を見てもらうという処罰だよ。レイナーレミッテルトには、見た目が女子高生感あるから生徒として若人の青春を見守りつつ学園生活を楽しむ事、カラワーナとドーナシークには学園で働きつつ、若人の青春を見守る事が罰ね♪」
五条翔様の真意は分からないけど…私達はこの処罰を大人しく受け入れた。
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