無限を操る教師   作:星天さん

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第二話 別荘での修行

翌日の早朝…。

リアス達はライザーから与えられた10日間を修行にあてる為、公欠を使い駒王学園を休み、グレモリー家が所有している別荘に修行へと向かっていた。グレモリー家が所有している別荘は山の上にあり、リアス達は自力で別荘を目指していた。

 

「あ、あの…翔様?」

 

「ん?どうしたの夕麻?」

 

「昨日の話でグレモリー達が修行に行くのは分かりますが…何故私達もグレモリー家が所有している別荘に向かっているのですか?」

 

五条翔はレイナーレ達も、リアス達が行う10日間の修行に同行させていた。レイナーレ達を休ませてまで修行に参加させるのは、リアス達の相手をさせ、レイナーレ達も少しは強くなってもらう為に修行への参加を強制的にさせた。

 

 

 

 

「ひー ひー」

 

「ほら、どうした一誠!この程度の山道でへばっている様じゃ、あの子達には勝てないぞ?」

 

「ぜぇー ぜぇー。四人分の大荷物を背負って登ってるんですよ!? こんなのバテちゃいますよ!!」

 

一誠はリアス、アーシア、朱乃の大荷物を持たされて、山を登らされていた。時折、アーシアが一誠を心配して手を貸そうとするが、一誠のためにならないとアーシアに伝え、手を貸さないようにと言った。

 

「遅いのでお先に失礼します…」

 

一誠が持つ荷物より、遥かに大きい荷物を持って山道を歩いている小猫に先を越された。一誠は後輩で小さな体の女の子に負けたくないと思ったらしく、気力を振り絞りながら山道を走っては休み、走っては休みを繰り返して、目的地であるグレモリー家所有の別荘に辿り着いた。

 

「動きやすい格好に着替えてからまた此処に集まりましょう」

 

別荘に辿り着いてから直ぐに、動きやすい服装に着替える様にとリアスは指示を出した。全員が着替えに行っている間、此処に来る前に朝飯用に買っておいたサンドウィッチをリアス達が着替え終わるまで食って待っていた。

 

 

 

数分後…。

リアス達はジャージに着替えて、再び別荘の外に集まった。別荘付近に置いてある岩に腰掛けていた五条翔は、手を大きく二回叩き、リアス達の注目を集めた。

 

「さて、君達が修行を始める前に──君達の力量がどのくらいか見せてくれるか?」

 

「それはつまり…五条先生と戦うって事ですか?」

 

「大正解! 本気で僕に向かってきてね!」

 

五条翔の一言に、一誠、アーシアを除くメンバーに緊張感が走った。特に五条翔をよく知る朱乃は、五条翔に対してどう戦って良いのか攻略法が見つからなかった。五条翔は戦う前の準備運動をしながら、リアス達にハンデとして一割程度の力で戦うと宣言した。

 

「一割って…本気で言ってるんすか?」

 

「本気だよ〜。あ、神器(セイクリッド・ギア)所有者は神器(セイクリッド・ギア)を使ってきてね」

 

木場と一誠は、五条翔の言う通りに神器(セイクリッド・ギア)を使用した。木場は魔剣を二振り生成し、一誠は自身の力を倍加させ、五条翔と戦う準備が整った。リアス、リアス眷属、レイナーレ率いる堕天使チームは気合を入れ、一度五条翔から距離をとった。

 

 

 

皆、どうやって攻撃を仕掛けてくるのかな?

僕は悪魔チームと堕天使チームが、どんな戦法で挑んで来るのが楽しみにしながら、仕掛けてくるの待っていた。

 

「雷よ!」

 

「滅びなさい!」

 

1番最初に攻撃を仕掛けてきたのはリアスと朱乃コンビだった。リアスの滅びの魔力と朱乃の雷属性の魔力は、真っ直ぐ僕の方に来ていたんだけど…僕の手前に落ち、爆発を起こした。爆煙と砂煙が舞い、二人の攻撃は僕に当てる事が目的では無く、僕の視界を潰しに来ている事を瞬時に理解した。

爆煙と砂煙が舞う中、四方から光の槍が飛んできた。四方から飛んでくる光の槍を手で振り払うと、爆煙と砂煙と共に光の槍はガラスの様に粉々に粉砕した。爆煙と砂煙が晴れると、祐斗、小猫、一誠、堕天使チームが僕を囲む様に陣取って居た。

 

 

 

「行きます…」

 

「宣言しなくても、掛かってらっしゃい」

 

小猫は五条翔を一発一発に100%の力を込めてパンチを繰り出していたが、五条翔は余裕の笑みを浮かべながら人差し指で小猫のパンチを止めていた。

 

「一撃一撃の威力は凄いけど…攻撃が単調だよ小猫」

 

五条翔は小猫にダメ出しをしてから、小猫の意識を刈り取った。小猫が倒れると、次は堕天使チームと木場が五条翔に攻撃を仕掛けた。堕天使チームは光の槍を生成せずに、光の剣を作り出し攻め込んだが…呆気なく光の剣は五条翔が触れた瞬間に粉々に粉砕した。

 

「もう少し、光力を込めて作りなよ?」

 

レイナーレ達へのダメ出しが終わると、小猫同様にレイナーレ達の意識を刈り取り、戦闘不能にした。次々と仲間の意識が刈り取られていく中、リアス、朱乃、木場、一誠の四人は五条翔にどう攻めたらいいのか考えていた。

 

「そっちが来ないなら…僕から行くよ?」

 

そう言った瞬間、リアス達の視界から五条翔の姿が消えた。四人とも警戒をしながら周囲を見回たすと、五条翔は何時の間にか一誠の前に立っていた。

 

「五条先生!?」

 

「バイバイ一誠〜」

 

五条翔の一言を聞いて直ぐ、一誠は何時の間にか仰向けで地面に倒れていた。仰向けに倒れている一誠の腹には鋭い痛みが走り、倒れたまま蹲っていた。一誠を10秒以内に戦闘不能にした五条翔の次のターゲットは木場だった。

木場は五条翔が目の前に現れた瞬間、生成していた二振りの剣で五条翔が腹に食らわそうとしている拳をガードした。

しかし、五条翔のパンチを受けた二振りの剣は中心部からヒビが入り、壊れてしまった。魔剣を破壊されるとは想定していなかった木場は、五条翔に隙を見せてしまった。

 

「魔剣が壊れたら、次にどうするか考えないと!」

 

木場は五条翔の回し蹴りを食らい、近くに生えていた木に強く激突した。大ダメージを負わされた木場は立つ事が叶わず、その場に倒れた。

 

「さて、残りは二人。どっちを先に落とそうかな?」

 

仲間達が次々と地面に沈む光景を見て、リアスは心が折れかけていた。結界の中から見ていたアーシアは、今にも泣き出しそうな顔をして地面に沈む光景を見ていた。

 

「降参します…」

 

「はぁ…分かったよ」

 

リアスの降参宣言で、五条翔との模擬戦は終わった。五条翔は簡易結界からアーシアを出してから、反転術式[翠]を使い、地面に沈んだ者達を一瞬で治癒した。治癒が終わると、意識を刈り取られた者達が目を覚ました。

 

「模擬戦終わったから、評価タイムに入るから集まって」

 

五条翔の一言で、全員が五条翔の元に集まった。

 

 

 

「先ずは──堕天使チームからね!」

 

〖は、はい!〗

 

僕は光力で作り出される武器に、光力がしっかりと込められていない事、光力がしっかりと込められていない事で作り出した武器に耐久性が無い事も指摘した。堕天使チームに光力量を増加させる事を課題に修行する様にと言い渡した。

 

「次は小猫」

 

「はい…」

 

小猫は一撃で相手を倒そうと言う気持ちが前に出過ぎて、攻撃が単調である事を指摘した。小柄な体型特有の俊敏性を活かした戦法を考えるようにとアドバイスを送った。

 

 

「次は祐斗ね」

 

「はい!」

 

祐斗は想定外の事が起こった時、次の行動を起こさなかった事を指摘した。祐斗にはアドリブ力を鍛える事、堕天使チームと同じ様に魔剣の耐久度を上げるようにとアドバイスを送った。

 

 

「一誠なんだけど…」

 

「はい!」

 

「僕が速攻で倒しちゃったから、実力測定出来てないんだよね…でも、非戦闘員であるアーシアを除いて、この場で一番弱いから安心して良いよ!」

 

一誠は弱い以外の指摘が出来なかった。

10日間、一誠が普通の修行をしても、ちょっとしか強くならないと思うから、特別メニューで修行する事を伝えた。

 

「リアスと朱乃は、実力測定する前にリタイアしたから指摘とか出来ないんだよね〜。まあ、二人は向こうと渡り合える力があるから良いよね!あ、でも。リアスはメンタルを鍛える修行をした方が良いね」

 

「メンタルを鍛える修行ですか?」

 

「そうそう、理由は言わないけど、絶対にした方が良いから頑張ってね♪」

 

悪魔チームと堕天使チームに指摘とアドバイスを送ってから、それぞれの修行に取り掛からせた。一誠の特別メニューは、明日からやらせる事にして、今日1日は堕天使チームの修行に付き合う事にした。




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