無限を操る教師   作:星天さん

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第二話 過去と憎悪

放課後…。

今日は旧校舎に工事が入りオカルト研究部の部室が使えず、兵藤家で部活を行うから来て欲しいと頼まれ、僕はオカルト研究部メンバー+堕天使JK組と共に兵藤家に来ていた。

一誠の母親にしっかりと挨拶をしてから一誠の部屋に入り、オカルト研究部の活動を堕天使JK組と一緒に見学していたんだけど…。

 

「小さい頃の一誠君…可愛いわね!」

 

「私も同意見よ夕麻!」

 

「はぅ〜、小さい頃のイッセーさん可愛いですぅ!」

 

オカルト研究部メンバーによる『今月の契約者発表会』が行われていたんだけど、発表会が終わって直ぐに一誠の母親が幼少期一誠のアルバムを持ってきた事で、一誠大好きなリアス、アーシア、夕麻の三人が活動そっちのけでアルバムを見出して活動を強制終了させた。

 

「小さい頃の一誠先輩は今みたいに穢れてない、純粋な子供だったんですね…」

 

「小猫?アルバムを見るのは良いんだけど…何故、胡座をかいている僕の所に座ってるの?」

 

「丁度いいスペースだったので座りました…。それに座ってみたら座り心地が最高です…」

 

さっきまでは別の所に座っていたんだけど、一誠のアルバム鑑賞会が始まった瞬間に小猫は最初に座っていた場所から僕の胡座の中に移動してきた。好いてくれるのは教師としては嬉しいんだけど…朱乃と睨み合うのは辞めて欲しいかな?バチバチと二人の間に火花散っているのが見えるんだよね…。

 

 

 

 

「五条先生!」

 

「ん?どうしたの一誠?」

 

「五条先生の小さい頃の話をしてよ!」

 

アルバムを見ていた翔は一誠は声をかけられ、顔を上げると一誠から翔の幼少期の頃の話が聞きたいと翔に頼んだ。一誠のアルバムに夢中になっていたリアス、アーシア、夕麻の三人は翔の幼少期に興味を持ち、一誠のアルバムから顔を上げて翔に視線を向けた。全員が翔の幼少期を聞きたいという眼差しで翔を見ていると、翔はため息を零して口を開いた。

 

「僕の過去話をしてもいいんだけど、少し長い話になるから…過去話はまた今度にして、僕の家に着いて話してあげるよ!」

 

 

翔の過去話が聞けなくて少しガッカリした一誠だったが、リアスから軽く説明を受けただけで五条家について詳しく知らない一誠は、翔から五条家について話してくれる事でガッカリして下がったテンションが元に戻った。

 

「五条家はね、姫島家、櫛橋家、童門家、黄龍家、真羅家という五大宗家の上に位置していて、五大宗家と共に昔から日本を異形の存在から守っている異能組織なんだよね〜」

 

「ん?姫島って──」

 

「一誠君の考え通りですよ。()()朱乃、私は五大宗家の1つ姫島家の一応人間です」

 

朱乃が五大宗家の人間だった事に一誠は驚きを隠せなかった。一誠が朱乃が五大宗家の人間だった事に驚いている中、翔は話を続けた。

 

「さて、今からクイズを出すね。五条家はとある日本の歴史上の人物が御先祖様です!一体誰でしょう?」

 

制限時間1分の翔クイズが始まり、全員が五条家の先祖を当てようと歴史上の人物を色々と頭に浮かべていた。五大宗家の人間である朱乃は答えを知っている為、朱乃は翔からクイズの答え合わせを頼まれていた。

 

「はい!時間切れ〜。皆の回答をどうぞ!」

 

リアス→安倍晴明

 

一誠→芦屋道満

 

祐斗→安倍晴明

 

小猫→安倍晴明

 

アーシア→芦屋道満

 

ミッテルト→芦屋道満

 

夕麻→安倍晴明

 

「全員────ハズレ!朱乃、答えをどうぞ!」

 

全員が安倍晴明または芦屋道満であると、有名な陰陽師が五条家の先祖と答えたが翔からハズレと言われた。オカルト研究部メンバー+堕天使JK組は、一体どんな歴史上の人物が五条家の先祖なのかが更に気になった。

 

「それでは発表します。五条家の御先祖様は…学問の神様または日本三大怨霊と呼ばれている『菅原道真』様です」

 

「えっ…。五条先生の御先祖様は菅原道真なんですか!?」

 

「そうだよ〜。僕も聞かされた時はビックリしたね」

 

一誠の驚きぶりに、翔は一誠と同じ様に驚いていた頃を思い出して笑っていた。翔は御先祖様明かしの次いでに五条家のみが使っている力について話を始めた。

 

「五条家はね『呪力』という魔力、光力、神力、霊力とは違う力を使うんだ。呪力は人間の負の感情から生まれる「負のエネルギー」、これは御先祖様が怨霊化した事により生まれた力で、子孫である五条家だけが使える力なんだ。リアスの滅びの魔力みたいなものだね」

 

翔が淡々と色んな事を話す中で、一誠の中に1つの疑問が生まれた。一誠は自分の中に生まれた疑問を解決しようと、翔にとある質問をした。

 

「五条先生。菅原道真には子供が居なかったよね?教科書にも菅原道真の子供に関する記述は無いし…」

 

「そりゃ、僕の御先祖様の奥さんは特殊だからね」

 

「「「「「「特殊?」」」」」」

 

「僕の御先祖様の奥さんは梅だよ」

 

菅原道真の妻が梅と翔が答えると、朱乃を除く全員が宇宙を背負ったが、翔が菅原道真の伝説の1つ『飛梅伝説』を話し始めた。

飛梅伝説とは、道真を慕う庭木たちのうち、桜は主人が遠い所へ去ってしまうことを知ってからというもの、悲しみのあまり、みるみるうちに葉を落とし、ついには枯れてしまったという。しかして梅と松は、道真の後を追いたい気持ちをいよいよ強くして、空を飛んだ。ところが松は途中で力尽きて、摂津国八部郡板宿(現・兵庫県神戸市須磨区板宿町)近くの後世「飛松岡」と呼びならわされる丘に降り立ち、この地に根を下ろした(これを飛松伝説と言う)。一方、ひとり残った梅だけは、見事その日一夜のうちに主人の暮らす大宰府まで飛んでゆき、その地に降り立ったという。

 

「え、じゃあ、菅原道真の奥さんが梅というのは──」

 

「そう、御先祖様を慕って飛んできた梅の精霊が奥さんなんだよ──さて、丁度良い所だし、お開きにしようか!」

 

一誠の部屋の窓から外を見ると、夕日が完全に沈んでいた。翔はキリのいい所で自分の話を終わらせ、帰る為に小猫を退かして立ち上がった。翔と一緒に帰る為に小猫、朱乃も立ち上がった。小猫、朱乃、夕麻、ミッテルトの四人が立ち上がる中、祐斗は一誠のアルバムの1枚の写真を見て固まっていた。

 

「どうしたの祐斗?」

 

「いえ、気になる写真があって…一誠君」

 

「ん?どうした木場?」

 

「この写真は一体…」

 

祐斗が気になっているという写真を翔は一誠と一緒に確認をした。祐斗が気になっている写真には、幼い頃の一誠と剣をバックに女の子と写っている写真だった。この写真について一誠が当時の事を思い出しながら話すと、祐斗から何時もの爽やかオーラが消えた。

 

「一誠君…この写真に写っているのは聖剣だよ…」

 

この時の祐斗の中では、写真に写っている聖剣に対して憎悪の炎が更に燃え始めていた。この事に気づいているのは、翔一人だけだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

兵藤家で活動を終え、小猫と朱乃を家まで送り届けようと一緒に歩いていたんだけど──僕を尾行している気配を二つ感じた。

 

「あ〜悪いんだけど、ちょっと寄る所があるから二人で帰ってくれないか?」

 

「一緒に帰れないんですか…」

 

「ごめんな、今度埋め合わせするから勘弁してね?」

 

小猫と朱乃の二人に埋め合わせすると約束をしてから、僕は二人から離れて、はぐれ悪魔が根城にしていた廃工場に向かった。廃工場に向かっていると、僕の尾行している二つの気配も着いてきていた。

 

「さて、さっさと出てきなよ」

 

廃工場に着き、周りに一般人の気配が無い事を確認して、尾行をしている二つの気配に出てくるように言うと、僕を尾行している二つ気配があっさりと僕の前に現れた。

 

「さすが五条翔!俺達の尾行に気づいていたか!」

 

「何で嬉しそうにしてんのよ曹操」

 

尾行に気づかれて嬉しそうにしている漢服を羽織った黒髪の男の名前は曹操と言うらしい…どうやら黒歌が教えてくれた通り接触してきたか──禍の団(カオス・ブリゲード)の英雄派。

 

「んで?君達何者?」

 

「おっと、これは失礼した。俺は禍の団(カオス・ブリゲード)・英雄派という組織に属している曹操だ」

 

「同じく、禍の団(カオス・ブリゲード)・英雄派に属しているジャンヌよ」

 

「三国志の曹操に聖女ジャンヌ・ダルクね…。知っていると思うけど、僕は五条翔だよ〜」

 

黒歌に情報を貰ってから直ぐに接触するとは思わなかった。一応、二人に何をしに僕に接触してきたのかと聞くと禍の団(カオス・ブリゲード)に入らないかと勧誘された。そして、英雄派に来て欲しいと言われた。英雄派は人の身で悪魔、ドラゴン、神達を相手に何処まで戦えるのかを知りたくて構成された派閥と聞いてもいないのに説明してきた。

 

「僕、そういうのどうでもいいんだよね。めんどくさいし、そんな事やってるんだったらスイパラに行くね。だから答えはNOだね」

 

「答えを早急に出す必要は無い。じっくり考えて、次に会う時に答えを聞かせてくれ」

 

勧誘を蹴ったにも関わらず、諦める気は無いと宣言をして曹操はジャンヌと共にこの場から消えていった。僕もこんな廃工場にずっと居続けることは無く、廃工場を後にした。




呼んでいただきありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))

五条亙の過去編について

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