此処おかしいって所がありましたら言ってください!
カキーーン!!と金属バットにボールが当たり、雲一つない青空に軽快な音が木霊した。僕は金属バットを片手に生徒会メンバー達と、近々行われる球技大会の練習に付き合っていた。
最初、ソーナと椿姫の二人が学園最後の球技大会に出ずに裏方で球技大会の実行委員として動くなんて言うから、僕、ドーナシーク、カラワーナの三人で球技大会を運営になって、生徒会メンバー全員を球技大会に参加させたんだよね!
「ほら元士郎!もっと早く落下地点に入らないと安定してキャッチ出来ないよ!」
「はい!!」
球技大会には色んな球技があるが、オカルト研究部と生徒会には野球をやってもらう事にした。両組織に野球をやってもらう事になったら…オカルト研究部VS生徒会の野球試合が高等部全体+中等部までに広がり、観客席のある野球場を借りてやる事が決まる程、学園全体が盛り上がった。
「オカルト研究部VS生徒会の野球の試合の為に、球場借りるとはね...」
「私もリアスも、まさか球場借りて試合をするとは思いませんでした」
「まあ、リアスと朱乃、ソーナと椿姫にとっては学園最後の球技大会だし、いい思い出になっていいんじゃない?」
ノックやピッチング等の野球の練習を1時間程行ってから30分の休憩に入った。
休憩に入ってからドーナシークに電話して、スポドリとタオルを持って来るように頼んだ。10分もしない内にドーナシークはタオルとスポドリを持って現れ、練習で汗を沢山かいた生徒会メンバーにタオルとスポドリを渡してもらった。全員にスポドリとタオルを受け取らせてから日陰で休むように言った。僕もちょっとだけ疲れたから、生徒会メンバー達と同じ日陰で休む事にした。
「ドーナシークも日陰で休んできなよ〜。仕事、終わってるでしょ?」
「はい、仕事は終わらせましたが...」
「ドーナシークもしかして──
「エ!?そ、その...はい…」
最近、堕天使組が少し面白くなっているんだよね!
レイナーレこと天野夕麻は一誠と和解してから、アーシアやリアスの様に一誠に猛アピールして、ドーナシークと香里奈(カラワーナ)は、休日に二人で出掛けたりと甘酸っぱい雰囲気を醸し出している。まあ、ミッテルトは甘酸っぱいイベントが起きてないけど、近々発生すると僕の第六感が叫んでいる。
「それならしょうが無いね、行って来なよ。人の恋路を邪魔すると馬に蹴られて殺されちゃうからね!」
「ありがとうございます。では、私はこれで失礼します…」
ドーナシークは一礼して僕達の元を去り、カラワーナの居る保健室へと向かった。最近のドーナシークはカラワーナの事もそうだけど、今よりも強くなろうと僕との修行を着いてこようと必死に頑張ってるんだよね。少し駆け足で保健室へと向かうドーナシークを全員で見送ってから、ソーナが僕に話しかけた。
「わざわざ練習に付き合って下さりありがとうございます」
「椿姫との約束だったから、気にしなくていいよ!それに、最近体を全く動かしてなかったから丁度良かったんだよね」
朱乃の方ばかりで、
「よし!今日の練習は此処までにして、僕と生徒会との親睦を深める為に僕の奢りで高い焼肉を食べに行こう!」
「焼肉...ですか?」
「うん。生徒会メンバーとあまり関わってこと無かったからね、皆で親睦を深める為に焼肉に行きます!あ、元士郎は弟妹を連れてきなよ?」
「え、良いんですか!?」
「勿論!」
ソーナは遠慮しようとしていたけど、可愛らしいお腹の音がなり、顔を真っ赤にしながら行きますと声を震わせながら言った。今のソーナの状態に元士郎は何故か『尊い』と言いながら鼻血を流していた。
「それじゃ、ここを片付けてから元士郎の兄弟を迎えに行こうか」
〖はい!!〗
野球の練習に使ったバットやグローブを片付け、使ったグラウンドにトンボをかけて足跡を消したりと後片付けを行った。後片付けを行ってから15分位で、練習で使う前と同じ状態にしてグラウンドを後にした。
元士郎の兄弟を迎えに行ってから焼肉に行こうと思ったんだけど、女子陣が1度シャワー浴びて着替えたいと言った。女子陣のリクエストに答え、全員一度帰宅して身支度をしてから駒王駅前に1時間後に集合と決めてから一度解散をした。
〜1時間後〜
僕も家に帰って汗を流してから、集合場所と決めた駒王駅前に来ていた。僕が一番乗りの様で、駅周辺を見渡したけど生徒会メンバーは居なかった。直ぐに来るだろうと生徒会メンバーを待っていると、大学生であろう女性四人に逆ナンされた。
「お一人ですか?良かったら私達と一緒に飲みに行きませんか?」
「あはは、お誘いは嬉しいけど遠慮しておくよ。これから可愛い生徒たちとご飯を食べに行くから」
「今日が駄目なら別の日に行きませんか?私達が奢りますから!」
「何時でも連絡出来るように連絡先の交換をしておきませんか?」
グイグイ来る逆ナンをどう対処しようかと考えていたら、急に隣から寒気がして、隣を見てみると...目からハイライトが消えている椿姫が何時の間にか立っていた。
「私の兄様に何か御用でしょうか?」
「え、あ、あの…」
「用は無いですね?兄様はこれから私達と食事に行きますので失礼します」
椿姫の威圧感に逆ナン女性組は何も言えなくなり、椿姫は僕の腕に抱きつきながらその場から移動した。椿姫に連れられて少し歩くと、生徒会メンバーが揃っていた。僕が逆ナンされている所を見ていたらしく、大変ですねって皆から同情の眼差しを向けられた。
「んん!全員揃った事だし!肉食いに行こうか!」
予約していた焼肉屋に向かい、全員の腹が満たされるまで堪能した。元士郎が弟妹の頬についたタレを拭き取っている所をほのぼのと見ていたり、椿姫から「あ〜ん」で食べさせられたり、椿姫に「あ〜ん」をさせられて食べさせたりと楽しい時間を過ごした。
「匙。明日の昼休みにオカルト研究部へ出向き、リアスと互いに新しく入った眷属紹介へ行くので空けておいてくださいね」
「分かりました!」
「うんうん!お互いの事を把握する事はいい事だね!僕は行かないけど、ちゃんと仲良くするんだよ?」
元士郎は同じ
「兵藤を鍛えたなら、今度は俺を鍛えてください!」
「ん〜。良いよ!今は時期じゃないからやらないけど、時期が来たらビシバシ行くからね!」
「はい!」
一誠が自分より少し強いって事に対抗心を燃やしたのか、元士郎は僕に鍛えて欲しいと頼んできた。断る理由が無かったから、時期が来てから鍛えてあげると約束をした。
その後、皆で食後のデザートを食べて、少しゆっくりしてからお開きにした。会計を済ませてから椿姫を除く人数分呼び、タクシーの代金を前払いで払い、タクシーで帰らせた。
「さて、僕達も帰ろうか椿姫?」
「はい!」
椿姫は僕の腕を組んで、嬉しそうにしながら歩き出した。椿姫と帰っている時、小学校の頃や中等部の頃はどうだった等、僕が椿姫から離れた後の事を尋ねた。僕が居なくなって寂しかったけど、ソーナと出会って孤独になる事は無く、楽しい学校生活を送れたと話してくれた。
「椿姫をちゃんと見ていてくれたソーナには感謝だね」
「ふふ、ソーナに出会えて良かったと思っています」
僕が居なくなってから不安だったけど、椿姫も朱乃もちゃんと学校生活で青春を送れていることにホッと胸を撫で下ろした。それから椿姫は楽しそうに数年分の話を話し始め、僕は相槌をうったり、時には笑ったりしながら椿姫の話を聞いていた。
読んでいただきありがとうございます!!
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