僕は朝から機嫌が悪かった。
昨晩、一誠が気絶する前に僕を見たと言ったお陰で、朝っぱらから僕を監視する為にグレモリーの使い魔である蝙蝠が僕が住んでいる周辺を飛び回っていた。下手くそすぎる監視にイライラしつつも、駒王学園へと労働に向かう為に支度をしていた。
「イライラした時は──甘い物だよね!」
イライラしていたが、甘い物を食べて気分良く家を出た。
出勤する時も見られているが、気にするだけ無駄と思って気にせず駒王学園へと出勤した。駒王学園に出勤する前に華月屋に寄って、三色団子、みたらし団子、あずき団子を購入してから出勤した。
〇
放課後...。
僕は生徒指導室に籠って、僕が生徒の為に設置した相談BOXに寄せられた相談事を一枚一枚読んでいた。相談BOXに多く寄せられた相談事は、一誠達に着替えを覗かれた事が多かった。一誠達に覗かれないように女子更衣室に穴があれば塞いで欲しいのと、女子が着替える時は、何故か僕が女子更衣室前で立って見張って欲しいという相談事が多く書かれていた。
「はあ...。相談事の八割が一誠達の覗きとはね...」
生徒達から寄せられた相談事を読み終わった僕は、生徒指導室に完備されている冷蔵庫から三色団子、みたらし団子、あずき団子を一本ずつとお茶を取り出して、おやつタイムに入った。
甘い団子を頬張りながら、冷たくて少し渋いお茶で流し込む...至福すぎる。優雅なおやつタイムを過ごしていたら、ノック音が生徒指導室に響いた。
「「失礼します」」
ノックをして生徒指導室に入ってきたのは、朱乃と小猫の二人だった。そう言えば、昨日の夜に盗み聞きしていたら、二人が僕をオカルト研究部に連れていく係を任されていたのを思い出した。二人が僕の所に来た理由を知っているが、すっとぼけたフリをして此処に来た理由を二人に尋ねた。
「学園の有名人二人が揃って、此処に来てどうしたの?」
「お忙しい中すみません。リアスが五条先生をオカルト研究部に呼んできて欲しいと言われまして...」
「来て頂けませんか五条先生...」
「へぇー。用があるのは君達の部長なのに...僕にわざわざ出向けと?」
朝の下手な監視の一件もあり、ちょっとした悪戯心でゲンドウポーズを決めながら、低い声で如何にも怒ってますよアピールをしたら、二人共固まっちゃった。二人共、僕に何か弁明しようと少し涙目で必死になっていて、ちょっと面白かったけど、同時に罪悪感が生まれた。
「HAHAHA、ごめん、ごめん二人共。別に僕は怒ってないから安心してよ」
「五条先生は意地悪です...。本気で怒っていると思いました...」
「私も小猫ちゃんと同じですわ」
「ごめん、ごめん。オカルト研究部だっけ?一緒に行くから許して?」
二人に軽く謝りながら来て欲しいと言ったオカルト研究部に行く事になり、二人と一緒にオカルト研究部の部室へと向かった。オカルト研究部に向かう途中、朱乃と小猫がくっつきながら歩いているお陰で、クビになって捕まらないか心配で気が気でなかった。朱乃に至っては、僕の腕が胸に埋まってるし結構困った。
「二人共、歩きずらいしクビになってブタ箱送りにされて、無職になりたくないから離れて?」
「「嫌です(わ)...」」
さっきの仕返しだと言って、二人は離してくれなかった。そんな状態で他の先生に出会ったが、生徒に好かれて羨ましいと言って職員室に行ってしまった。新校舎から旧校舎に移り、オカルト研究部室前に到着した。朱乃がオカルト研究部室のドアを開け、朱乃、小猫、俺の順に部室の中に入った。部室の中に入ると、グレモリーが堂々とソファーに座り、その横には兵藤、兵藤の後ろに木場が居た。
「部長、五条先生を連れてきましたわ」
「ご苦労様朱乃、小猫。部室に来て頂きありがとうございます五条先生」
「話があるなら、さっさと始めようか?」
僕はグレモリーの対面にあるソファーに腰掛け、足を組んだ。朱乃は話し合いを始める前に、茶を煎れに部室内に作った給湯室に行って、茶を煎れていた。小猫は僕の右隣に腰掛けて、何処から出したのか、羊羹一本を齧っていた。給湯室に行っていた朱乃が全員分の茶を運んで配ってから、僕の左隣に座って話し合いが始まった。
「早速ですが五条先生、昨晩は何[堕天使に襲われていた一誠の近くに居たよ]」
此処で何を言ったって、気絶する前に一誠が僕を見たと言う証言があるし、また下手くそ過ぎる監視をされても面倒臭いから素直に答えた。僕が素直に答えたのが以外だったのか、質問してきたグレモリーは口を半開きにしてポカンとしていた。
「やっぱり、五条先生だったんですね!ありがとうございました!」
「僕へのお礼なら、女子更衣室の覗きを辞めてくれ。僕が設置した相談BOXに八割の生徒達から一誠達の覗きを止めてくれと来たからね?」
「うぐっ...」
一誠とお礼の話をしていると、少し放心状態になっていたグレモリーが戻ってきた。戻ってきたグレモリーは、僕が何故堕天使を知っているのか、僕は一体何者かと質問してきた。
「五条って苗字で分かると思うけどな〜」
「五条って...まさか!?」
僕は呪術廻戦の五条悟と同じく、この世界に存在している五条家の人間だ。この世界には五大宗家と呼ばれる、大昔から魑魅魍魎から日本を守ってきた異能組織がある。その中で、五条家は五大宗家のトップとして君臨している。
まあ、五条家も五大宗家も腐った蜜柑だらけだけどね。
「五条先生って実は凄い人なんですか?」
「凄い人所では無いわ...。一誠は悪魔になったばかりだから1から説明するわね」
グレモリーは一誠に日本に存在している退魔師についての説明から始め、五大宗家、そして五条家についての説明をした。一誠は徐々に理解してくると、大声を出しながら僕を見て驚いていた。
「ちなみに言うと、僕は朱乃が赤ん坊の頃から知ってるし、僕が大学に入学するまでは面倒とかみてたんだよね〜」
「じゃあ、朱乃は最初から知ってたの?」
「五条先生が大学に入学してから、ずっと会っていなかったので駒王学園で教師をしてるなんて、入学してから知りました」
僕は姫島家...まあ、朱璃さんの娘である朱乃の面倒の他に、真羅家で爪弾きにされていた椿姫の面倒を同じく見ていた。そんな二人と駒王学園で再会して、二人は悪魔の
「朱乃
「グレモリーでは無く、リアスと呼んでください。家名で呼ばれるのは...」
「分かったよ〜。それじゃ、僕は生徒指導室に戻るね〜」
「あ、待ってください!五条先生は、敵なのか味方なのか教えてください!」
「う〜ん...。僕は
偶に遊びに来ると最後に一言伝えてから、オカルト研究部室を後にして生徒指導室に戻った。リアス達は悪魔の上層部の様な腐った蜜柑では無い事が分かって、一安心した。これからリアス達と関わることになって、どんな日時になるのか楽しみが増えて、ルンルン気分で仕事を片付けた。
読んでいただきありがとうございます!!