無限を操る教師   作:星天さん

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第二話 はぐれ悪魔討伐

僕らはオカルト研究部の部室から、はぐれ悪魔が潜伏しているという廃工場にやって来ていた。夜の廃工場は中々雰囲気があって、廃工場の中に入ればテンプレヨロシクでお化けか何かが出て来そうな空気を醸し出していた。廃工場に向かっている間、リアスは一誠に悪魔の戦いを見学する事、レーティングゲームについての説明をしていた。

 

「部長!俺の駒の特性や役割って何ですか?」

 

「そうね──イッセーは」

 

リアスは悪魔に転生する際に使った駒の役割や特性について、一誠に話そうとしたが説明を止めた。理由は簡単だ、前の方から、僕達の方にゆっくりと向かって来るはぐれ悪魔の気配を感じたからだ。

 

「不味そうな臭いがするぞ?でも美味そうな臭いもするぞ?甘いのかな?苦いのかな?」

 

「はぐれ悪魔バイサー。あなたを消し飛ばしに来たわ!」

 

リアスは、はぐれ悪魔に一切臆さずに言い渡した。

リアスの発言に、はぐれ悪魔はケタケタと笑いながらその正体を現した。姿は上半身は裸の女性、下半身は化け物、形容しがたい異形の存在が現れた。一誠はこんな状況でもスケベで、現れたはぐれ悪魔の上半身を見て興奮していたが、下半身を見た瞬間に興奮は収まった。

 

「グレモリー公爵の名において、あなたを消し飛ばしてあげる!」 

 

「小賢しい小娘ごときが!!その紅の髪のようにお前の身を鮮血で染め上げてやるわ!!」 

 

リアスの発言が癇に障ったはぐれ悪魔は、リアスを殺そうと動き出した。リアスは慌てること無く、後ろに控えていた祐斗に指示を出した。僕は少し離れた所に移動して、リアス達の戦いを見学していた。

 

 

 

 

「祐斗、行きなさい!」

 

「はい!部長!」

 

木場は主であるリアスの命令を受け、動き出した。木場が持つ、悪魔の駒の役割は騎士(ナイト)騎士(ナイト)の力を使い、高速移動ではぐれ悪魔バイサーに接近し、神器(セイクリッド・ギア)で創り上げた魔剣で、はぐれ悪魔バイサーの両腕を切り落とした。

 

「ぎゃぁぁぁぁぁあああああっ!」

 

木場によって両腕を斬り落とされたはぐれ悪魔・バイサーは、悲鳴を上げていた。両腕を斬り落とされて悲鳴をあげ、動き回っている、はぐれ悪魔バイサーの足下に小猫が拳を構えて居た。

 

「小虫めぇぇぇぇ!」

 

はぐれ悪魔バイサーは足下にいる小猫を視界に捉え、足元に居る小猫をそのまま踏み潰そうとしたが、小猫は駒の役割である戦車(ルーク)の力を使い、はぐれ悪魔バイサーの足を両手で受け止めた。そしてはぐれ悪魔バイサーを軽々と持ち上げて、はぐれ悪魔・バイサーを宙に投げて、はぐれ悪魔バイサーの居る位置まで小猫は高くジャンプした。

 

「吹っ飛べ」

 

はぐれ悪魔バイサーの腹に、小猫の鋭いストレートが刺さった。小猫のストレートが刺さったはぐれ悪魔バイサーの体は、くの字に曲がりながら後方に大きく吹っ飛んで地面に叩きつけられた。

 

「最後に朱乃ね」

 

「はい、部長。あらあらどうしようかしら」

 

朱乃は、頬を微かに赤く染めながら、掌で雷をバチバチとさせて、はぐれ悪魔バイサーに電撃を食らわせていた。朱乃はかなりのドSで、はぐれ悪魔バイサーが自分の電撃を受けている姿にうっとりしていた。その光景を見た一誠の顔から、血の気が引いていた。

 

「ぐぅぅぅぅ・・・・・・」  

 

「あらあら。まだ元気みたいですね?それなら、これはどうでしょうか?」

 

はぐれ悪魔バイサーは、電撃を食らわせた朱乃を忌々しく睨みつけていた。自分を忌々しく睨みつけているはぐれ悪魔バイサーに、朱乃は更に電撃を増やした。はぐれ悪魔バイサーは先程とは威力が違う雷撃をくらい、断末魔をあげていた。

朱乃の電撃が一息着いた頃、リアスが黒焦げになりながら、地面に突っ伏すはぐれ悪魔に近づき手をかざす。

 

「最後に言い残すことはあるかしら?」

 

「ただでは死なん!アイツを道連れだ!」

 

はぐれ悪魔バイサーは最後の悪足掻きで、リアス達の戦いを静かに見ていた五条翔の方に向かって、魔法陣を展開して大きな魔力攻撃を放った。はぐれ悪魔バイサーが放った魔力攻撃は五条翔を呑み込み、爆発した。

 

 

 

 

 

「ケホ…ケホ…煙いな。全く…戦うならちゃんと戦ってくれよ」

 

「ご、五条先生?」

 

「ん?どうしたの一誠?」

 

僕の周りで舞っている砂埃をはらいながらリアス達に文句を言っていると、一誠が恐る恐るって感じで話しかけてきた。一誠は、はぐれ悪魔の攻撃が直撃したのに無傷なのかという疑問だった。

 

「それは──」

 

「それは…」

 

「そ・れ・は・内緒♪。また今度教えてあげるから、トドメを刺すなら刺しなよ?」

 

僕は地面に這いつくばって瀕死状態のはぐれ悪魔に指を指してリアスに言うと、バアル家に伝わる消滅の魔力で、はぐれ悪魔をこの世から消滅させた。

 

「お疲れサマンサ〜。今の戦いに点数をつけるなら0点だね!」

 

「れ、0点ですか…」

 

「格下相手とはいえ、最後の最後まで気を抜いちゃダメだぞ?その証拠に君達が気を抜いたせいで、僕の方に攻撃が来たし、誰も反応出来てなかった。だから0点をつけさせてもらったよ」

 

僕はリアスから頼まれていた評価を伝えてから、廃工場を出て家に帰った。僕が出した評価をあの子達はどう捉えて、次に生かせるかを楽しみにしながら口笛を吹いて、ルンルン気分でスキップしながら家に帰った。

 




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