無限を操る教師   作:星天さん

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書き直して再投稿しました。


第四話 最強と烏

一誠達の出陣を見送り、オカルト研究部前から静かに立ち去った五条翔は、アーシアが囚われている教会付近にある林に単独で来ていた。夜の林は薄気味悪く、心霊スポット的な感じだが五条翔は、何の躊躇いも無くスタスタと歩いていた。

 

「おっ!いたいた」

 

薄気味悪い林の中を歩き続けていた五条翔は、林の中で探していた御目当てのものを見つけた。五条翔が林の中で探していたものは、三人で固まって何かを話していた堕天使だった。堕天使を見つけた五条翔は、笑みを浮かべながら一歩、また一歩と堕天使に近づいた。

 

「お疲れサマンサ!」

 

「「「!?」」」

 

堕天使達は接近していた五条翔に全く気が付かず、五条翔に突然声をかけられ驚いていた。五条翔に声をかけられ驚いていた堕天使だったが直ぐに立て直し、三人の堕天使はそれぞれ光の槍を作り出し戦闘態勢に入った。

 

 

 

 

暇そうにしている堕天使三人に僕が声をかけると面白いリアクションをしてくれたんだけど、前に一誠を襲っていた堕天使が僕を覚えていた様で、直ぐに戦闘態勢に入っちゃった。他二人もその堕天使に引っ張られて、同様に光の槍を作り出して戦闘態勢に入った。

 

「貴様はあの時の人間!!」

 

「ドーナシーク、あの人間を知っているのか?」

 

「ああ、数日前にグレモリーの眷属を殺そうとした時に邪魔をした人間だ」

 

「へぇー、そこに居る人間がっすか」

 

ドーナシークと言う男の堕天使は、際どい服装の青髪女堕天使、ゴスロリ金髪ロリっ子堕天使にあの時の事を憎らしげに僕を見ながら話していた。ドーナシークが話終わると、ゴスロリ金髪ロリっ子堕天使が僕の方を向き口を開いた。

 

「だけど、ウチらの前に仲間を連れずに来るなんて馬鹿っすね!」

 

「そう言うなら、かかって来なよ?君達じゃ、僕にかすり傷一つも付けられないから」

 

人差し指を上に突き上げ、挑発を込めた一言と共に突き上げた人差し指を縦に振った。堕天使達は面白い様に挑発に乗ってくれて、光の槍を三人同時に僕へと投げた。

 

 

 

ドーナシーク、カラワーナ、ミッテルトが投げた光の槍は五条翔を完全に捕え、五条翔へと直撃し爆発を引き起こした。挑発していた五条翔が、呆気なく仕留められた事にドーナシーク達は高笑いをしながら五条翔が居た場所を眺めていた。

 

「ドーナシーク、こんな奴に邪魔されたんすか?」

 

「あの時は遊んでいたから遅れをとっただけだ」

 

「じゃあ、今のも遊びかな?」

 

「「「なっ!?」」」

 

ドーナシーク達は完全に光の槍で仕留めた筈の五条翔が傷一つ無く、堂々とポケットに手を突っ込んで涼しい顔をして立っている事に驚きを隠せず、信じられないものを見た時の表情を浮かべた。

 

「な、何故だ!! 我々の槍は確実にお前を仕留めた筈!!」

 

「林とはいえ、夜なんだからそんなに叫ぶなよ〜」

 

五条翔は気の抜けた一言を発すると、ドーナシーク達は五条翔へと接近しながら光の槍を作り出し、直接攻撃を当てようとしたのだが──ドーナシーク達は五条翔に近づく事が出来ず、五条翔の前で体が制止してしまった。

 

 

「か、体が!」

 

「う、動かないっす!!」

 

「何をした人間!」

 

「弱い君達に説明するの面倒いし〜、もう君達のお遊戯みたいな戦いにも飽きたから終わりにするよ」

 

五条翔は右手の人差し指と中指をクロスさせ、印を結びながら常につけていたサングラスをゆっくりと外した。サングラスを外す事で顕になる五条翔の六眼、五条翔の六眼を目にしたドーナシーク達は目の前に居る存在が何者かを思い出した。

 

「あ、貴方様は!? 五条翔様!」

 

「0.2秒間の無下限の内側へ行ってらっしゃい〜」

 

領域展開────[無量空処]

 

ドーナシーク達は五条翔に気づくのが遅かった為、0.2秒間だけ五条翔の領域内に引きずり込まれた。五条翔の領域展開は、五条悟と同じ無下限の内側で知覚と伝達のみを強制する[無量空処]。0.2秒後、五条翔の領域内から開放されたドーナシーク達は、力無く前のめりで地面に倒れた。

 

 

 

 

私と朱乃は悪魔上層部に、駒王町で好き勝手している堕天使の討伐の申請を出し、教会に向かっている一誠達とは別の堕天使を討伐に向かったのだけれど…討伐する筈だった堕天使は地面に倒れていた。倒れている堕天使の近くには五条先生が居て、五条先生が堕天使を戦闘不能にした事は直ぐに理解出来た。

 

「お疲れサマンサ!見ての通り、堕天使は僕が戦闘不能にしたよ?」

 

「そう…みたいですね」

 

私は…五条先生を改めて[化け物]と認識した…。

五条先生と関わるようになってから、私は五条先生について調べていた。五条先生は生まれた瞬間から特別…五条先生が産声をあげた時から、世界のパワーバランスが崩れたと調べている中でそんな事が書かれていた。

五条先生の前では、超越者と呼ばれる者達は霞んでしまう程の絶対的強者という事も書かれていた。五条先生の事を知る内に、五条先生が自分達を敵として見てない事に安堵をしていた。

五条先生を徐々に調べていると…絶対的強者である五条先生の首には、100億という多額の懸賞金がかけられている事も知った。

 

「早く目覚めないかな〜」

 

「この堕天使をどうするつもりですか?」

 

「それは起きてからのお楽しみ♪」

 

堕天使達が目覚めるのをまるで[待ち合わせ場所で友達が来るのを待っている]様なテンションで待っている五条先生を苦笑いになりながら見ていた。

 

 

 

五分後…。

五条翔の0.2秒間だけ領域[無量空処]へと、引きずり込まれたドーナシーク達は目を覚ました。目覚めたドーナシーク達は目の前に居るニッコリと笑みを浮かべている五条翔を視認すると、そのまま土下座に入った。

 

「ご、五条翔様だと気づかず!! 数々の無礼な言動をしてしまい申し訳ございません!!」

 

「君達…名前は?」

 

「ド、ドーナシークと申します…」

 

「カ、カラワーナと申します…」

 

「ミ、ミッテルトと言うっす…」

 

ドーナシーク達は完全に戦意を失い、土下座をしたまま、それぞれの名を五条翔に名乗った。リアスはこの光景に引きつった顔をして見ていた。

 

「今からする質問に嘘偽り無く答えてくれる?」

 

「は、はい!! 私達で答えられるものは嘘偽り無く、五条翔様にお答えさせていただきます!!」

 

五条翔がドーナシーク達に尋ねた事は[駒王町に来て何をしようとしているのか] [この町に来てから人を殺したか] 二つだけだった。ドーナシーク達は直ぐに五条翔が尋ねた事を嘘偽り無く、話し始めた。

ドーナシーク達がこの町に来たのは、教会から追い出されたアーシアを廃教会に呼び、アーシアの神器(セイクリッド・ギア)を奪い、馬鹿にしていた連中を見返す為と堕天使の首領であるアザゼルに自分達を売り込もうとして駒王町にやってきた様だ。

 

五条翔の二つ目の質問に対して、ドーナシーク達は一誠を襲ったが人は殺してないと、強く訴えていた。五条翔はリアス達にここ最近で死んだ人達の事を尋ねると、フリードが惨殺した家の人以外は死んでないと答えた。

 

「三人とも、素直に答えてありがとう!」

 

「い、いえ…」

 

「五条先生、堕天使達を殺さなくて宜しいのですか?」

 

リアスの口から殺さなくて良いのかという言葉に、ドーナシーク達は目に見えて怯えた表情で五条翔を見た。五条翔は[う〜ん]と唸り、腕を組みながらドーナシーク達を見て何かを考えていた。

 

「ウ、ウチらの処遇は…やっぱり、し、死罪っすか?」

 

「そうだね──全員揃ってから決めようか?」

 

「ぜ、全員とはレイナーレ様も一緒ということでしょうか?」

 

「そうそう、バラバラに処遇決めるより楽だからね♪」

 

五条翔はドーナシーク達に立ち上がるようにと指示を出し、レイナーレが居る廃教会に向かう事を伝えた。勿論、廃教会に向かう途中で逃げようものなら毛の1本も残さず、この世から消すと脅していた。

 

「リアス、朱乃も行くよ?」

 

「翔兄様について行きますわ!」

 

「どういう処遇にするかは、五条先生にお任せします」

 

ドーナシーク達には自分達の足で廃教会に向かわせ、五条翔、リアス、朱乃は魔法陣を使い、廃教会へと向かった…。




読んでいただきありがとうございます!!
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