ゲーム進撃の巨人2 もしも主人公が生きていたら?   作:マーダー

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第3話

 

 「門周辺に巨人は確認できず!5分後開門するぞ!」

 

 「偵察隊出撃確認!速やかに閉門せよ!」

 

 夜が明け、ようやく偵察が出撃する。偵察隊は駐屯兵団が中心となり、対巨人戦の精鋭たる調査兵団には待機命令が下っていた。

 これは再び獣の巨人がエルミハ区を狙ってきた際の対策であり、一部の団員からは不満の声が出ていた。

 

 そこから2日間に渡る偵察により、巨人はウォールローゼ内から駆逐されたと判断され翌日から遺体回収作業、施設復旧工事が始まることとなり、エレン達も遺体回収に勤しむことになった。

 四肢が欠けている死体、体の半分が食われた死体、ぺしゃんこに潰れた死体などを回収しながらエレン達は鎧の巨人(ライナー)を倒した地点へ向かう。

 

 

 「ここも酷いな」

 

 廃墟になった村は至る所で血や死体が飛び散っており、何が起きたのか一目瞭然だった。死体を回収作業が終わるといつの間にか夕方となっていた。

 

 「もうこんな時間か。そろそろ戻ろ····」

 

 

 「皆さん、あれを!」

 

 

 「どうした!巨人か!?」

 

 巨人の単語に反応してその場にいた全員が戦闘に備える。しかし、サシャが指を指しているのはある廃墟の中。皆が食い物でも見つけたかと呆れる中、サシャは馬を降り廃墟へ踏み入る。

 

 「おいおい、いくら腹が減ったからって拾い食いして腹痛めても知らねぇぞ?」

 

 「その前に盗み食いするところを叱るべき」

 

 ジャンの的外れな発言にミカサがツッコミを入れるが、中から持ってきた物を見ると皆のが目を見張った。

 

 

 

 

 

 

 サシャの手に乗る小さな望遠鏡。それには血や傷が付着しており、使い込まれていたのが分かる。

 

 

 「それは─」

 

 

 

 これは“彼女”の望遠鏡だ。

 “彼女”これを用いて巨人を観察、隙を見せたら急速接近し、一撃でうなじを切り取る戦術を得意としていた。

 

 

 「間違いないあいつの望遠鏡だ」

 

 

 かつて肩を並べ戦った戦友の物。

 

 仲間の為に命を掛けて囮になった戦友の物。

 

 「やっぱり彼女は···うぇ、ぐす」

 

 サシャは鼻水垂らして泣いている。

 

 「じゃあここにある血痕のなかに···」

 

 アルミンは彼女の最後を想像して思わず口を塞ぐ。

 

 「···遺体の代わりに遺留品を回収。戻ろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【全体報告書】

 

 ○月○日 遺体回収作業及びに施設復旧作業を開始。回収した遺体は本日だけでも200を越え、遺留品も多数回収。

 明日以降も回収作業を継続して、少しでも多くの仲間を回収する予定。

 また駐屯兵団の部隊の再編成時に逃亡兵がいたことを確認。現在捜索中です。

 また施設の復旧について────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【調査兵団報告書】

 

 遺体回収作業で回収、判別できた遺体についてここに記述します。

 

 

 100期  エリヤ•グルツ       遺体回収確認

 97期  クルーク•バルウェル    遺体回収確認

 94期  ハンナ•ウェイリー     捕食確認 腕のみ回収

    

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 104期 ──────        遺留品回収 捕食と推測

 

 

 

 




お久しぶりです
悲壮な雰囲気を書けない人です
獣の巨人が襲ってきた区が分からなかったのでエルミハ区に犠牲になってもらいました
次から主人公視点に戻ります

主人公の名前やセリフについて

  • 名前もセリフも出せや
  • 名前だけ出せや
  • 名前イラン喋れればいいんや
  • どっちもイラン こんな感じで書け
  • その他 コメント下さい

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