シャブ漬け少女のストライクウィッチーズ   作:文月フツカ

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質問は順不同です。
万一聞き忘れている等あればご一報ください。

なるべく違和感無いよう答えましたが、探せばたった1行の間に矛盾している部分もあるかもしれません。




幕間 取材の魔女

 皆さま、おはようございます。ロンドンタイムズのアンジェ・C・ノーザンライトです。

 

 本日は最近欧州で公開された映画『東欧の解放者達』にて準主人公のモデルとなった人物の取材に来ております。

 

 この映画の製作が発表された当時、専門家や有識者は『軍が制作したよくある戦意高揚映画(プロパガンダ)』という評価を下しました。

 しかし公開上映されてから(蓋を開けて見れば)、その評価はひっくり返りました。

 

 『映画史における不滅の金字塔』『革新的』といった好意的評価を欲しいままにする名作だったのです。

 

 映画の時間は1時間30分という標準的な時間で、内容の8割は第502統合戦闘航空団の活躍が描かれています。ですが最後の15分間、つまり残りの2割がこの映画の評価を押し上げたといっても過言ではありません。

 

 ネウロイの巣を破壊して喜び合っているウィッチ達を嘲笑う様に現れた新型ネウロイは、その攻撃力と機動力で牙を剥きます。

 

 苦戦を強いられる中、第501統合戦闘航空団所属のエーリカ・ハルトマン中尉とエイラ・イルマタル・ユーティライネン少尉(当時)が援軍として駆け付けた場面から、映画の評価が上昇したのです。

 

 ネウロイの機動力に唯一真面に付いて行けていた人物を、502司令のグンデュラ・ラル少佐は野戦任官で大尉へと昇格させ、1部隊を率いるよう命令します。

 

 これが最早欧州では知らない者は居ないとも言われている伝説の部隊『ワタリガラス飛行隊』誕生の瞬間でした。

 

 扶桑、カールスラント、オラーシャ、ガリア、スオムスのウィッチが集った部隊の活躍は、大尉へと昇進し隊長となった人物の視点で描かれます。

 

 援軍の到着、野戦任官、部隊結成の流れは、映画を見ていた人々を熱狂させる内容でした。

 普通の映画であれば、他のメンバーの背を映し、飛び立っていくワタリガラス飛行隊を描くのですが、この映画が金字塔たる所以はここからです。

 

 飛行隊の隊長が敬礼したと同時、驚くことにカメラはその人物の一人称視点へと変化したのです。

 現代のカメラは非常に重たく、専門の知識を持ったスタッフが両手で持ち、肩に構えてフィルムを回すものだというのに、まるでその人の肉眼が捉えた物をそのまま映しているような描写でした。

 

 ブレなども一切無く、完全にその人物になりきれる没入感が更に評価を上げているのです。

 

 ロンドンタイムズを始めとし、多くの新聞社が扶桑軍へ撮影方法の開示を要求しましたが、扶桑軍は機密の為として一切回答をしていません。

 他の映画監督が同じ演出をしようと試してみましたが、そもそも俳優がカメラを長時間構える事からして不可能であり、その状態で飛行など到底不可能といった結論になりました。演じた俳優もこの事には一切答えられないと取材で言っております。

 模倣も不可なその撮影技術は、今世紀最大の謎と後世でも評価されるでしょう。

 

 さて、話を戻しまして。

 

 まるで自分がウィッチになって戦っているかのような感覚に陥るこの映画は、無論市民からも大好評でした。

 

 迫りくるネウロイのビームをほんの僅かな動きで躱し、ビームの真横を飛行する恐怖。無線を使わずハンドサインのみで他のウィッチと意思疎通を図るそのワクワク感。目が回る機動を行いつつも的確に味方と連携している連帯感。銃を構えた時の覗き込みの再現度。

 あらゆる描写が革新的な15分間は、ウィッチを夢見る卵から国を支える市民まで全員を等しく戦場へと連れて行った時間でした。

 

 普段から否定的な評価を下す専門家も『プロパガンダとして優秀(悪魔の映画)』と言っています。

 

『一人称視点になった時、その人物が一言も発しない点も優秀。これにより自分がこの人なのだという没入感を高めている』とは映画業界の大物のお言葉です。

 

 更に扶桑軍は、この動きは映画の為の過剰演出ではなく、実際の戦場カメラで撮られた動きを再現していると発表しています。

 その映像は今次大戦が終結し、情報規制や整理が終わったら公開するとの事です。

 要約すると、『この機動は実際の作戦中に行われた機動であり、一切の誇張や演出を含んでおりません』という物です。

 

 前置きが少々長くなりましたが、本題に入りましょう。

 

 『革新的な15分』のモデルとなったのは扶桑皇国海軍所属の津家楠里大尉です。機密の部分もある為、軍人やウィッチの方への取材はかなり難しいのですが、この津家大尉はその中でも特に許可が下りませんでした。

 

 ブリタニア軍広報部へ取材の許可を取りに行った所、カールスラントと扶桑の許可が無いとダメとの事でした。カールスラントは何とか許可して貰えましたが、扶桑だけは一向に首を縦に振ってくれませんでした。

 

 ですが映画が公開されて半年、粘り強く交渉した結果、本国からの監視要員同席かつ軍機に抵触しない範囲でならばとの返答を頂きました。

 

 何処の軍もイメージアップを含めてウィッチは広告塔にする傾向があるのですが、この方に関してのみ随分と慎重なようでした。なお、あくまで傾向と言うだけで基本的には断られます。

 

 

 そしてとうとうやってきました。欧州解放の立役者達がいる501の基地です!

 

 連合軍第501統合戦闘航空団『ストライクウィッチーズ』の活躍は皆様も既にご存じ方が多いかと思います。

 

 あ、あそこでピシッとした表情と佇まいで我々取材クルーを出迎えて頂いているのが、カールスラント空軍所属で撃墜数世界1位のウルトラエース、エーリカ・ハルトマン中尉です!

 

 そしてあちらに見えるのが、ストライクウィッチーズ司令で統合戦闘航空団設立提唱者の1人のミーナ・ヴィルケ中佐です!

 

 やはり世界のエースが集まる部隊、ウィッチに限らず警備兵に至るまで精鋭兵士の顔つきです!

 

 

「501基地へようこそ、司令部よりお話は伺っております。案内しますので付いて来てください」

 

 ヴィルケ中佐の先導に我々は歓喜を抑えて続きます。なんとヴィルケ中佐は今回の取材の為に態々時間と司令室の使用許可を用意してくださいました。

 

 

 あ、あそこで銃の整備をしているのは、我がブリタニアの誇るエース、リネット・ビショップ曹長です!

 新人ながら501に勧誘されてトップエースの1人に上り詰めた素晴らしいウィッチですね。

 一緒にいる扶桑の少女は、名高い坂本少佐の従兵か何かでしょうか。

 

 

 大変恐縮ながらも司令室のソファーに腰掛けさせて頂きました。

 

 暫くヴィルケ中佐らのお話を聞かせて貰いながら時間を潰していると、部屋の扉がノックされました。

 

 遂に件の方が来たかと思い立ち上がって待てば、入って来たのは白色の軍服を着込んだ老年の男性でした。

 

「……えっと」

「お越しいただきありがとうございます」

「いや何、私も少々野暮用があったからね。初めましてロンドンタイムズの記者諸君。扶桑皇国海軍軍令部総長で階級は大将を務めている」

 

 

……え?

 

「ええええ!? は、いや失礼致しました!」

「驚かせてしまったかな。私は遠目から見る程度だから居ない者として扱ってくれ」

 

 果たしてそんな事出来るのでしょうか!?

 

 その時、再度ノックが響いた。

 

「坂本少佐、津家大尉入ります」

 

 そうして入って来たのは、サムライと名高い坂本少佐と、今回の取材対象である津家大尉でした。想像以上に小さい方です。

 

 大将さんや坂本少佐と同じく白い軍服を着込んだ彼女ですが、首には黒いマフラーを纏って眼鏡を掛けておられます。

 

「津家、マフラーは外せ。第二種は詰襟だから首の傷も見えん

 

 津家大尉は坂本少佐にマフラーを預けると、私の前へとやってきた。

 

「ロンドンタイムズのノーザンライトです。本日はよろしくお願いいたします!」

 

 私が名刺を差し出すと、津家大尉はソレを受け取って答えてくれた。

 

「遠い所をようこそお越し下さいました。軍機に抵触する部分を除き、可能な限りお応えしたく思います」

「ありがとうございます。では早速座っていただいて、始めさせていただきます。今回は読者の方々から質問を募集していますので、その中からも質問いたします」

「んん?……まぁ機密に抵触しない程度なら良いか」

「そんなだから漏れるんですよ閣下」

 

 はい。たった今大将さんにお目こぼしを頂きました!

 

 そうして、津家大尉への取材が始まった。

 

 今回の質問は一部事前アンケート等で募集された物も交えていきます。ロンドンタイムズの未来は明るいですね。

 

 

「まずは津家大尉の軽い自己紹介からお願いします!」

「扶桑海軍所属、津家楠里です。生まれは扶桑皇国北海道千歳市、生まれて直ぐに兵庫縣東舞鶴市で育ちました。恐らく14歳か15歳です」

 

 ほうほう。扶桑の地図は以前見たことがあるのですが、出生地と育った地は反対の方角ですね。

 

 

「では1つ目の質問です。初陣の様子や心境はどのような感じであったかお聞かせください!」

 

 津家大尉はうーんと唸っておられます。ウィッチを含む多くの軍人さんは、初実戦の時の事は余り覚えていないと答えます。緊張や死への恐怖が相まって、無我夢中だったという答えが大半を占めます。

 

「諦観と怒りの気持ちでいっぱいでした。訓練学校の成績も悪かった為、当時の上官からも完全に捨て駒扱いでした。別に死んでもいいという気持ちで飛び立ったのは覚えていますね」

「なるほど、成績のみで全てを判断する人は確かに居ますからね……では次の質問です」

 

 

「記憶にある限り最も苦戦した戦闘はどのような物でしょうか」

 

 こちらも多くの方が気にされていた内容でした。

 

「どの戦闘も一律で苦戦しました。楽な戦闘など無い様な物ですが、そういう答えがお望みではないのですよね」

「はい。楽な戦闘は無いと言うのは職業柄心得ているつもりです。ですが強いて取り上げるならという感じです」

 

 多くの軍人さんに取材してきましたが、楽な戦闘など無いと答える方が大半です。津家大尉は少し天井を眺めた後、答えてくださいました。

 

「映画でも話題になったネウロイの特異個体はご存知でしょうか」

「はい。最近公開された情報の中で、502に多大な苦戦を強いたネウロイとの事ですが」

「私が本土配属の時に一度遭遇していまして。その時は航空戦力が私1人でしたので、多くの犠牲が出ました。凄まじい治癒魔法を使って頂いたので既にほぼ完治していますが、私の右手首に貫通創を作ったのに逃がすほどでしたよ」

 

 そういって見せて頂いた津家大尉の右手首には、確かに大きな傷跡がありました。

 傷も不思議なのですが、大尉の右手の甲の皮膚と腕の皮膚の色が若干違うのは日焼けでしょうか?

 

 

「続いての質問は、数々の激戦を潜り抜けて来た大尉ですが、今までどのような訓練を成されてきたのでしょうか!」

「訓練……訓練。非才の身ゆえ、基礎的な体力作りといった物を延々と繰り返しただけですね。ましてや任官後は実戦に次ぐ実戦でしたので、全てネウロイとの戦いによって技術擬きが培われたと言っても過言ではありません」

 

「実戦に勝る経験は無しとの事でしょうか」

「まあ要約すればそのような感じです。やらなければならないなら、やるしかないのです」

 

 少し離れた壁で様子を見ていたヴィルケ中佐と大将さんが頭を抱えていらっしゃいます。警備の為に扉付近にいらっしゃる坂本少佐は頷いていらっしゃいます。もしや扶桑の軍人さんは皆このような考えが多いのでしょうか。

 

 

「まだまだ質問はあります。勝利の秘訣とは何でしょうか」

「自分が失敗した時、次にネウロイの脅威に晒されるのは誰かを考えれば、意地でも勝利へとしがみ付くようになります……この様に高尚な事を言えたら良かったのですがね。自分が仲間の盾になるというぐらいの覚悟で臨めば、自然とこうなります」

 

 まさしく津家大尉は仲間思いの心優しいウィッチなのですね。総長さんがヴィルケ中佐に曖昧な視線を送っておられますが、ヴィルケ中佐は窓の外を眺めておられます。

 

 

「もしネウロイとの戦いが無い世界だったら、どんな生き方をしていたと思いますか?」

「また難しい質問ですね」

「漠然とした事でも構いません。今の趣味がコレだからこうしていたのかもという感じで」

 

 私も直ぐには思いつかないので、これは返答次第では面白い記事が書けるかもしれません。

 

「軍に入る所までは同じでしょうね。ですが戦時促成教育などが無い為、成績不良を理由に除隊でしょうから……やはりどこかで野垂れ死んでるでしょうね」

 

 そ、想像以上の返答でした。大概の方は歌手であったりカフェの店員であったりとなのですが、津家大尉は自己評価が著しく低いのでしょうか。

 

「そ、そうですか。因みに、それ以外ですと何かありますか」

「固有魔法に目を付けられて実験体でしょうか」

「実験体!?」

 

「はいそこまで」

 

 私が驚いたと同時、ヴィルケ中佐からの制止が掛かりました。どうやら軍機に掠ってしまったようです。ですが俄然気になる事も出てきました……ですがそれは後でも良いでしょう。

 次行ってみましょう。

 

 

「将来の夢は何でしょうか」

「無いですね……ダメですか?」

「流石に」

 

 またもや津家大尉は悩んでおられます。現状で手一杯の為、将来の事など考える暇が無いのでしょうか。

 

「孤児院でしょうか。孤児が私の様な扱いを受けない一助になりたいとは思います」

「なるほど。戦災孤児にもしっかりとした救いの手をという事ですか……―――ん、私の様な?」

 

「はい。私が育った孤児院は、孤児を定期的に入隊させる代わりに軍上層部からそれなりの寄付金を―――むぐぐ」

「無論その孤児院は既に閉鎖してあるし、院長を含めた職員も軍人も逮捕されている」

 

 総長さんが大尉の口を押さえて補足してくださいました。何という事でしょうか。孤児たちを食い物にして私腹を肥やす孤児院など、到底受け入れられる物ではありません。

 津家大尉がそのような事を思うのは至極当然ですね。

 

 

「過去に持っていた、貴女の夢は何でしたか」

「……それこそ生きる事に必死で考えた事もありません―――あぁいや、部下を必ず生きて家族の下へ帰すという目標が夢ならば、それが答えです」

 

 どうやら津家大尉はとても部下思いの方でもあるようです。聞いた話では、欧州で活躍している一部の兵士達は鬼神とも呼ばれる方々がいるそうです。

 そしてその兵士達に、尊敬する人は誰かを聞くと、口を揃えて津家大尉と答えるそうです。これは何やら面白くなってきました!

 

 

「これも先程の質問に近いのですが、戦争が終わったら何をしたいですか? また、ウィッチとして上がりを迎えた後はどうなさるおつもりでしょうか」

 

「正直な話、私の命はあと1年程でしょうから答えにくいですね」

 

 へ?

 

「え、どういう事でしょうか!?」

「しまった」

 

 津家大尉は口に手を当ててヴィルケ中佐らを見ています。

 

「ヴィルケ中佐、今の津家大尉のお話は一体どういう事でしょうか!?」

 

 私、気になります!

 

「……軍機ですので」

 

 それで食い下がっていてはロンドンタイムズで好成績など収められないんですよ!

 

「ですが今話題の御方の寿命が残り1年と分かっているなど、どう考えても普通ではないのでは!?」

「……軍機です」

 

 う……この目は見覚えがあります。私の祖父も軍人でしたので良く見た目です……人を消す時の軍人の目ですね。仕方ありません、今は引き下がりましょう。

 

 

「では気を取り直して、今1番やりたい事は何ですか。また可能な範囲で何をしたいですか」

「より高度な応急処置を覚える事ですね。如何せん被弾が多い傾向にある為、出来る事は増やしておきたいです」

「なるほど。自分で治療できれば、味方に余計な負担が行かなくて済むという感じですね。具体的にはどのような手当を?」

「患部の状態確認や止血作業が主です。幸い魔法力という力もあるので、一般の兵士よりは耐久度があると自負しています」

 

 治癒魔法を持ったウィッチが常に傍に居るとは限らないですから、津家大尉はそこら辺りも考慮されているのでしょう。

 

 

「ウィッチ以外でやりたい職業はありませんか」

「書物を管理する司書などの平穏な仕事はやってみたいと思っています」

「確かに静かな雰囲気を纏っている大尉は、深窓の令嬢と言われても違和感はありませんね」

 

深窓の令嬢?……誰が?

世も末だな……

 

 本というのはまだまだ貴重な時勢、教養もあり士官であった津家大尉なら、何処からも重宝されるかと思います。

 私が仕入れた情報では、各統合戦闘航空団からオファーが舞い込んでいるという噂です。

 

 

「既に孤児という事が分かってしまっているのですが、ご両親やお世話になった人からどのようなお言葉がありましたか」

 

「母は亡くなっているのですが、1年程前まで実父は生きていました。同じく海軍で中将という位置にいましたよ。私は浮気相手との間に出来た子供ですので、千歳で生まれた後は東舞鶴の孤児院に捨てられました。海兵団……あぁ訓練学校で最下位の成績を叩き出した為に父に見つかり、手元に置かれたわけですね。私は知りませんでしたが、向こうは全部知っていたようで」

「す、すると津家大尉は実の父君に戦地に送られたのでしょうか!?」

 

「そうなりますね。基本的には罵倒や失笑の嵐でしたし、補給の面もかなり手を加えてきましたから」

 

 な、なんという事でしょうか! 英雄と名高い津家大尉はその育ちは決して恵まれていませんでした。

 

「……津家」

「失礼しました。ノーザンライトさんも記事を書く際はお気を付けを。因みに私が中将を父と認識した頃には既に彼は軍法会議にかけられ、銃殺刑が執行される数日前でした。まあ別にどうでも良いというのが本音でしたね」

 

 何でしょう。今私は、言動を誤れば消される分水嶺に立っているのでしょうか。

 い、いえですが誇り有るロンドンタイムズの記者にして、ノーザンライトの一族です。屈しませんよぉ!……今は怖いから逆らいませんが。

 

 本当に危ない時はウィンストン叔父様に助けて貰おう……。

 

 

「で、では次の質問です。先程の話を前提として、一番タチが悪いと思った補給品はなんでしょうか。また補給品への細工などはありましたか?」

「旧式の物ばかり送ってくると言うのはまだ可愛い方で、酷い時は補給品自体が届ない事ですね」

「出し渋っていたという事ですか」

「いえ、補給基地からは出発したという連絡が入るのですが、実際はトラック一台、輸送機1機も基地を離れていません。ですが送り出したという連絡を入れ、暫く経った頃にネウロイの攻撃で壊滅したという連絡を入れるのです。そうする事で、こっちは苦労して物資を送ったのに、護衛を寄越さないそちらが悪いという流れを作るんですよ」

「ですが前線基地にも手すきの兵士は居たのでは?」

「いませんでしたね。極寒の地でしたし、基地を維持するだけで手一杯でしたよ。そもそも安全が確立されたはずの輸送ルートで都合良く何回も襲撃など受ける筈ありませんから」

 

 どうやら津家大尉の父君は、津家大尉を心から嫌っていたようです。

 

 何でしょうか、先程から胃が痛いです。

 

 

「あ、明るい話に写りましょう。映画が大ヒットしましたが、ご自身でご覧になって如何でしたか?

「見てません」

「え?」

「私はその映画は見てませんし見たくありません」

 

 今まで理性的に答えて頂いていた津家大尉が、突然意固地になったかの様な受け答えです。

 

「私から補足します。本来目立つ事が嫌いな津家大尉は、この映画に自身が登場するのを嫌がっていました。ですが広告としてこれ以上ない資料もある事から、制作が強行されたのです。本人は嫌がるから完成した事も上映が始まった事も伏せていた結果がコレなのです」

 

「隠していた事の反動も相まって、コレに関しては私達にも相当怒っていてね」

 

 ヴィルケ中佐と総長さんがやれやれといった風に腕を組んで更に補足してくれた。

 

 

「では更に話題の路線を変更して、好きなものや嫌いなものは何ですか?」

「食べ物の話でしょうか」

「いえ、食べ物に限らずあらゆる事においてです」

「好きなものは……嘗ての部下やJFWの皆さんですね」

 

 やはり仲間思いな方ですね。真っ先にそれが出てくるのが良い証拠です。

 

「では嫌いなものとは?」

 

 父君の事はどうでもいいと仰っていたので、もっと別の何かでしょうか。

 

「仕事と責任でしょうか……映画の内容が私の経験した通りなら、私は軍曹から大尉へと昇進しました。それに伴い書類やら折衝やらと面倒事も増えましたので。私は前線で銃を撃っている方が性に合っています」

 

 凄く真面目な雰囲気の津家大尉からは想像も出来ない返答でした。あの顔から出てくる嫌いな言葉が仕事と責任とは……。

 

「補足して、嘗ての部下が不当な中傷などを受けたら、私も怒るぐらいでしょうか」

 

 

「ウィッチを目指すうえでの心構えや、ウィッチに向いていると思われる性格は何だと思いますか」

「私が知る訳無いでしょう」

「個人的な考えで大丈夫です! 漠然としたお答えでも脚―――ああいえ編集しますから」

 

 まあ検閲もされるが、そこは記事を扱う人間の腕の見せ所という奴で。

 

「心構え……心構え。昨日まで仲良くしていた戦友が、朝起きたら物言わぬ死体でも動揺しない精神力を持ってください。そこで心が折れてしまえば、更に歯止めが利かなくなります。悲しむのは、無事に帰ってからにしましょう」

 

 昨今、ネウロイと直接戦闘になった兵士は、基本的には遺体は残らない。

 

 ネウロイの放つビームによって消し飛ぶのが当たり前であるからだ。戦車などに乗っていれば、焼け焦げた物体でならば見つかるのだが。

 なので遺品も生前の持ち物から選ばれる事が多い。

 

「では向いている性格とは?」

「……無感情に動ける人でしょうか」

 

 そう言った津家大尉は、どこか遠くを見ているようでした。

 

 

「津家大尉は魔法力が少ないとお聞きしました。ユニットの起動などに影響は無いのでしょうか」

「ありますよ。全盛期に比べて3分の1まで落ち込みましたから、最早起動すら怪しいです」

 

「ではどうやってアレ程の戦果を得られたのでしょうか」

「通常、ユニットを起動する際は各所に魔法力を流して起動するのですが、私は一カ所に魔法力を集中して流し込み、起動シーケンスが終わったら次の箇所へと流すという工程を経ています。少ない魔法力を分散させるから起動が遅くなるのです」

 

 バケツに入った水を闇雲に火事現場に掛けても無意味だが、ホースの様に一カ所に狙いを定めれば効果的という事ですね。

 まあウィッチではない私からすれば、この様な考察が限界なのですが。

 

 

「出撃の際、常に持っている物はありますか。お守りだとか時計だとか」

「最近包帯を懐に入れてます。魔法力を通しやすいので色々と応用が利くんです」

 

 応急手当を覚えようとしておられるので、やはりそういった医療品ですね。

 

「その他には何かありますか」

「あと特殊強―――」

「はいそこまで」

 

 またもやヴィルケ中佐からストップが掛かりました。

 気になりますね……気になります!

 

 ですがそれはまた別の機会に聞きましょう。

 

 

「ウィッチに興味のある大衆や、ウィッチ候補生へ向けて、何か軍部へと寄付して欲しい物はありますか」

「それは私の職責で考える事ではないですし、お答え出来る立場でもないのですが」

 

「構わんよ。好きに述べよ」

 

 ここで総長さんから援護が入りました。ありがとうございますと黙礼すると、手を軽く振ってくれました。

 

 津家大尉は、1分程考え込んで首を振った。

 

「浅学故に真面な回答が浮かび上がりません。国家総力戦が叫ばれる現状、誰も彼もが軍へ協力をしています。労働力しかり戦時国債しかり。ですが余裕があるのならば……まあ順当な所で嗜好品でしょうか」

「やはりお菓子のような嗜好品は年頃のウィッチには必需品ですものね!」

「ああいえ私は食べた事も無いですし味覚が無いので分かりませんが、大半はそういった甘味が喜ばれているのは理解しています。金や弾が欲しいといっても市井からすれば知らないの一言ですから」

 

 ―――んんん?

 

「味覚が無いのですか!?」

「はい」

 

「何故味覚が無いのでしょうか」

「固有魔法の影響です。まあ詳しくは軍機ですが」

 

 津家大尉の固有魔法は味覚といった五感に何らかの悪影響を及ぼす物……必死にメモを取ります。もう少し詳しい話を聞こうと思ったのですが、ヴィルケ中佐が後ろで小さくバツ印を作っていたので、コレ以上の質問はNGの様です。悔しいですね!

 

 

「最も嬉しかった事や辛かったことは何ですか? 印象に残っている物で結構です」

「嬉しかった事……私の部下が褒められた時ですね。その日だけは自室でスキップしました。辛かった事はやはりアレです。名誉除隊した筈の部下が、色々あって亡くなった事です」

 

 津家大尉の心は、JFWは勿論、自分に就き従ってくれた部下の全てに割かれているようです。心優しい御方です。ただ気になるのは、此処まで話を聞いて、津家大尉ご本人は自身の事を後回しにしている印象です。

 

 

「味覚を取り戻したら、誰の手料理を食べてみたいですか?」

 

 津家大尉はヴィルケ中佐を一瞬見てから目を逸らし、坂本少佐の方を見た。だが少佐からも直ぐに目を逸らして天井を見た。

 

「んー……胃に優しい物を作ってくれる人の料理が食べたいです」

 

 私や読者の皆さんが聞きたいのはそういう答えではないのです。では質問を変えましょうか。

 

「ではそういった料理を作ってくれる方は誰でしょうか」

「同じ501所属の宮藤軍曹、502の下原少尉ですかね」

「なるほど。扶桑料理はヘルシーとの噂ですね」

「まあ……はい」

 

 宮藤軍曹と下原少尉っと。

 後に欧州解放の英雄と称される宮藤さんだとは、当時の私は知る由も無かった。

 

 

「好きな曲か歌は何ですか?」

 

 こういった普通の質問も数多く寄せられました。

 

「聞かないので特には無いですね」

「……1曲も?」

「基地内に流れたりはしますが、意識して聞いたことはありません。聞くほどの余裕が無かったと言うのもありますが」

「そうですかぁ」

 

 生き急ぐと言う言葉を体現している人でもありますね!

 戦争が終わった後は自由に生きて欲しい物です。いやでも寿命……ううううむ。

 

 

「津家大尉は501と502、二つの統合航空団を経験されました。その津家大尉から見た、それぞれの特徴と良い点悪い点は何でしょうか?」

「また答え辛いものを……特徴面でいえば501は比較的和やかであり、502はそれなりの秩序がある事でしょうか。これは司令官によって部隊の雰囲気は変わるので、一概に良い悪いはありません」

「ではそれぞれの良い点と悪い点とは?」

「501の良い点は、各々の技量が異次元の領域にある為、誰とでも普通以上の連携が即座に取れる事でしょうか。悪い点と言えば、仲間思いの方が多い為、1人でも欠けたら士気に影響が出始める点です。優しい方々ですから」

 

 ほうほう。結束が強い分、欠員が出れば精神的動揺が起きやすいのですね。これは軍人とはいえ年頃の少女ですからある程度は仕方ないですね。

 

部隊『に』1番動揺を起こせる人は言う事が違うわね……

無自覚は怖いな

 

「では502をお願いします」

「どの部隊でも共通の事ですが、結束が強いですね。501がスタンドプレー傾向にあるのなら、502は一丸となって戦っています。統率された群狼が近いです。指揮系統を明確に一本化している為、司令官が健在の限りは経戦能力は簡単に衰えません。悪い点といえば……あー、まあ激戦区故の物資消費が多いとかですはい」

 

 何でしょう、悪い点がちょっと絞り切れないといった表情をしていました。ですがコレはコレで面白い記事が書けますね。

 

 

「もし他の統合戦闘航空団に移籍することになったらどこを希望しますか?」

「命令であればどこにでも所属します」

「いえ、これは津家大尉が配属先を希望出来るならという話です。501以外で何かございませんか」

 

 津家大尉は501以外かと呟いて長い間悩まれました。どうやらここ以外という選択肢が最初から頭に無かったようです。以前一時的に所属されていた502が出てこないのは、何か理由があるのでしょうか。

 

「強いて言うなら505でしょうか。そちらの司令官とは使い魔が同じですので、何かと波長は合うかもしれませんから」

「505というと『最も長い撤退戦』を生き抜いた精鋭部隊ですね」

 

 冷酷無比と名高い彼の御仁と波長が合うとは……同じく津家大尉も冷酷な判断が下せるのでしょうか。

 

「……勘違いしてるようですが、私は命令に従属している方が楽だという考えを持っていまして。ゴロプ少佐は自身が部下に与える命令には絶対服従を要求する御方です。そういう面で互いに動きやすいのです」

 

 磁石の様な関係とでも言いたいのでしょうか……。

 

 

 

「501・502の中で「コイツはやばい」と思ったエピソードを教えてください」

「性格面ですか?」

「性格や立ち振る舞い、戦闘面と両方ですね」

「トップエースの集団ですから、やばい人ばかりですよ」

 

 それはもうそうでしょうね。津家大尉も含めて一癖も二癖もある方々の集まりである認識はあります。いえ人類の為にその身を賭して戦ってくださっているので、まかり間違っても声には出しませんが。

 

「501、502より1人ずつお願いします。無理そうであれば両航空団の中から1人でも結構です」

「誰を選んでも関係に亀裂が入りそうですね……502所属のニッカ・エドワーディン・カタヤイネン曹長ですかね」

「噂に名高い『ツイてない』カタヤイネン曹長ですね!?」

「離陸直後にユニットからイナゴが大量発生し、戦闘中に雷に打たれ、着陸時にスリップしてユニット全損。這う這うの体で基地内に避難すれば、狙ったかのように雷が基地アンテナに落ちて火災発生。同時に起きた衝撃で瓦礫の下敷きになりました。それでもケロッとしているのを見て、私は彼女を異能生存体と心の中で呼んでいましたよ」

 

 噂に違わぬ不幸っぷりですね。今度の取材は502にしてもいいかもしれませんね!

 ついでに向こうで津家大尉はどのような方だったかを聞いて記事の内容を濃くしましょう!

 

ヴィルケ中佐、彼女に姿見を渡してあげると良い

どうぞご自分で

 

 

 

 

「尊敬するウィッチや仲のいいウィッチは誰ですか?」

「坂本少佐とヴィルケ中佐です。お2人は軍人としても1人の人間としても尊敬出来る素晴らしい方達です」

 

 これはッ……上官の前だから猫を被っている感じではない!?

 心の底からそう思って慕っている感じですね。私も叔父の強かさには尊敬の念を抱いていますから分かりますよ!

 

「では502では誰かいらっしゃいますか?」

「どんな時でも諦めない心を持った雁淵軍曹が、502の中では尊敬出来ますし仲が良いですね」

「雁淵軍曹……雁淵軍曹。確か接触魔眼という変わった固有魔法を持つ扶桑のウィッチでしたか」

「そうですね。魔法力が少なくても、持ち前の明るさと根性で物事を成すその姿勢は、私も非常に共感出来ます」

 

 やはり実際に同じ戦場に立たれた人同士でしか分からない情報があります。そういった事も出来るだけ多く記事にして行きたいものです。

 

 

 

「ウィッチには同性愛者が多いと聞きますがあなたは?」

「そういった性的嗜好や精神は生憎と私には理解の範疇外ですね……あぁこの範疇外とは、私自身が恋愛自体を全く理解する暇が無かったので、無知から来る疑問という形ですが」

 

 ううむ。この質問をしたウィッチらは面白いように顔を赤らめて自爆してくれるのですが、中々強敵ですね……。大尉自身にそういった経験が無い以上、他人の事も余り分からないかもしれません。

 

「では津家大尉が知り合った中で、そういった関係に至った方々はいらっしゃいましたか」

「あぁそれでしたら502のクルピンスキー中尉がそういった事を公言していますね」

「伯爵・クルピンスキー中尉ッ、なるほど確かに彼女の様な方はさぞモテるのでしょうね」

「私の記憶している限りでは同じ502のロス―――」

「止めてあげなさい。ロスマンさんにも秘密にしたい事があるわよ」

「ミーナ、お前が言っているぞ」

 

 これはこれは! 津家大尉にはそういった話がありませんでしたが、502の取材の時に色々と質問が出来そうですね!

 

 

 

「誰か結婚したい女性はいますか?」

「私が男性でしたら、ミーぃや藤軍曹でしょうか。家事洗濯全てにおいて凄まじい方ですから」

 

 何でしょう。途中までヴィルケ中佐の名前を言っておられたような?……ですがこう言われては益々宮藤軍曹にも会ってみたくなりました。

 

「宮藤さん以外なら誰かいらっしゃいますか」

「あー……まあ全員魅力的ですよね」

 

 津家大尉はハーレム志望っと。

 

「そんな事メモする必要あるんですか」

 

 次行きましょう。

 

 

 

「性欲はありますか?」

「初潮だとかは迎えてませんね。平均的な女性の肉体であれば既に来ている物とは思いますが、如何せん変な軍歴である為か、そういった事に関しては全く」

 

 以前別のウィッチに質問した所、年頃の為赤面する方が殆どでした。上がりに近い方でもノーコメントを貫き通す中、この人は無表情で語りますねぇ……。

 

 こうなってくると、記事に起こす時どうしたものか結構迷います。まあ記事にしてもこういったディープな部分は検閲で削除されたりします。例え検閲が通っても、ロンドンタイムズ上層部が世間からのバッシングを恐れて外す場合もあります。

 

 

 

「最後の質問です。茂野夕姫軍医少佐についてどう思われますか?」

「……何故、よりにもよってその方のお名前が出てくるのですか」

「茂野少佐は有名ですよ。神の腕を持つ医師にして、今世紀最高の前線指揮官の異名もあります。ネウロイがどこから来るといった事を正確に言い当て、連合軍の中核を担う方です」

「命の恩人です。それ以上でも以下でも」

 

 茂野少佐は何故か、お偉い人達のスキャンダルを的確に言い当てます。彼女を疎んだ政府高官が居ましたが、愛人の詳細を世界中に暴露されて、それはそれは悲惨な末路を辿ったのは有名な話です。

 

 

「では以上で取材は終わりとなります。貴重なお時間を頂きましてありがとうございます。津家大尉の魅力をしっかりと記事にさせて頂きますね!」

「まぁ……軍が許す範囲でどうぞ」

 

 その後、少しその場の全員でお茶をしてから私は帰途に就いた。

 最後までヴィルケ中佐らは見送ってくれて、嘗て無い程私は気分が高揚していました。

 

 

 これは良い記事が書けますよ! ですがその前に、より記事の内容を深める為に502にも行かねばなりません!

 コネやら伝手は記者の大切な資産ですからね。遠慮なく叔父様に頼るとしましょう!

 

 私はこれからもウィッチの魅力を伝えていきますよはい!

 

 ふふふふふふ。待っていてくださいね502の皆様、世界中のウィッチの皆々様!

 

 

 後に、ロンドンタイムズの記者である『アンジェ・C(チャーチル)・ノーザンライト』が書いた特集記事は、飛ぶように売れた。

 

 だが問題はここからである。

 

 戦後70年が経った西暦2000年代。インターネット技術が発達し、誰もが簡単に情報を得られるようになったその時代で、とある名家から1冊の手帳と世間には出回らなかった新聞の号外が見つかる。

 

 それらが世間に公開されると、先進各国を始めとして混乱が発生した。

 

 

 その一連の出来事は、誰でも簡単に記事を編集出来るオンライン大百科で、顔写真も無くただ簡単なプロフィールと信憑性の無い事しか載っていなかった1人のウィッチのページが、大幅に加筆編集されるぐらいにはだ。

 

 そのウィッチは、戦時中はプロパガンダ映画で準主役のモデルともなった程だが、後年は軍が生み出した架空の存在と言われていた。

 現代でもその存在を疑問視する声が多くあり、その映画の最後は完全に創作だという声も強かった。

 

 だがその手帳や新聞の内容を、戦時中ウィッチであった人らや兵士の生き残りが真実だと証言すると、世界は驚愕に包まれた。

 

 

 だがそれは、少なくとも1945年の今を生きる人々には、まだ関係の無い話である。

 




もっと踏み込んだ回答が聞けると期待して頂いた方もいらっしゃると思います。
でも私の頭と文才ではこの程度が限界でした。


本作のあれやこれや

本作の再構成前である原案が生まれたのは、アニメ本編1期が放送されていた2008年、つまり13年前です。
2008年当初の原題は『ロリ軍人がおクスリキメてラリってアヘェ』でした。流石にそこまで倫理観捨てた覚えは無いので変更。

書いた当初は評価付かないと思ってPCの奥底に封印したのですが、『なんで?』や『ピロシキ』の神器を使うエミ○スを見て封印が解かれました。時期的にRtBや発進しますっ!が放送されていたのも、間違いなく評価の一助となっています。

そうして病弱兄という実験作、有機物という試作を得て本作が生まれたのです。
勘違いされがちですが、あくまでも1期で死んだ部分までが13年前に書いた内容の再構成であり、それ以降は致命的な破綻が無い程度に新しく考えています。

ではまた次のお話で。
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