かなりグロく残酷な表現等も含まれる為、苦手な方は覗かない事をオススメします。
我が輩は猫である。
なに? どこかで聞いたフレーズだと? そんな事、我が輩には関係にゃいのである。
と、少し貫禄を出して見ようかとも思ったのだけれど、私の性には合わないわね。
あ、私の名前はミルティー。 拾ってくれたご主人からは、ミルクティーみたいな毛の色だからとか言われて呼ばれて居たわ。
元々は野良として、外でのびのびと自由気儘に暮らして居たの。
これでも外ではモテて居たのよ? オス達なんて選び放題だったんだから〜。 ホントよ? 子供も何度も産んで沢山居るんだから。
そういえば、あの子達は元気にしてるかしら〜? 外が懐かしいわ〜…
別にご主人と一緒に暮らすのが嫌って訳じゃないのよ? 寝床もふわふわで暖かいし、いつもお腹一杯食べさせてくれるし、家に帰って来たらオモチャで遊んでくれるし、お風呂で洗ってくれるお陰で、身体中痒くなったりする事も無くなったわ。
ただ、こう部屋の中にずっと閉じ込められてると、無性に外で思いっきり走り回ったり、土や草の匂いを嗅いだり食べたりしたり、日向でゴロゴロと日向ぼっこしたくなるのよ…
せめて景色だけでもと窓辺から外を眺めたりもして居るのだけれど、外を自由に歩き回ってる他の猫達や、空を自由に飛び回ってる鳥達を見てると羨ましくて、余計に虚しくなって来るわ…
でも、眺めるの。 少しでも気が紛れるように… (あ、あの子美味しそうね…) ジュルリ
それにしても、ご主人ったら何時まで寝てるのかしら?
ご主人には後で怒られちゃうかもだけれど、私は知って居るの。 彼処の籠の中にカリカリとちゅーるが入ってるって事を… ニヤリ
あれからどのくらい経ったのかしら? お風呂にも入らないで、ずっと寝てるご主人が臭って来たわ…
もうカリカリもちゅーるも、ボトルに入ってた水も無くなってしまったわ。
そして、あのウルサイ箱が静かになったら、部屋が暑くなって来たわ…
蛇口の雫を舐めても出て来なくなった。 もう、喉が渇いて死にそうよ…
あ! まだここの中から水の匂いがするわ! ガリガリガリ
駄目だわ… 全然開かない… ガリガリガリ
そういえば、ご主人はあの出っ張りを掴んでここの扉を開けてたわね…
ピョン ピョ〜ン ピョ〜〜ン ガシッ! ガチャ… キィー
やったわ! 開いたわ! そして水だわ!!
ご主人… まだ…起きないのかしら…… ネチネチ…ネチネチ…と何かしら… 私にごはんくれ…ない…で……寝ながら……何かタベテるの……かしら……?
もう…彼処の水も……無くなってしまったわ……
…アツい……クルシイ……
…ゴハン……
…ミズ…
………。ヨタヨタ
……。クンクン
…アレ? ……ナンデ……スナノ…ナカニ……ゴハンガア…ルンダ…ロウ? ……マァ…イイカ…… ハグハグ
カサ… カサカサ… カサカサカサカサ…
…ナニ…カシラ…? …ァ〜……オイシ…ソウナムシ…タチ……ガ……イッパイ……
…ナンダァ……ゴシュジ…ンハ……コレヲカ…クレテ…ズットタベ…テ……タンダァ……
………アァ……ゴシュジン………
………イッショ……ニ………
その後、とあるアパートで住人の女性とそれに寄り添うように倒れて居た猫の腐乱死体を、異臭のクレームから様子を見に部屋へ入ったアパートの大家により発見された…。
尚、検視の結果。 女性からはコロナの感染が確認され、寄り添って居た猫の胃袋からは自身の糞とゴキブリ等の虫の残骸や、食い千切ったと見られるビニールしか出て来なかったという…。
END