雷使いも異世界からやって来るそうですよ?   作:水槽のスイマー

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第十二話

「では、始める前に、少し捕捉をしておこうかの。

まず、そこに書かれているゲームマスターとは、もちろん私のことじゃ。そして、私はゲーム中おんしに手をださん。あくまでおんしからの攻撃を避けるか捌くかをするだけじゃ」

 

「へぇ、それは太っ腹なことで」

 

「ああ、それとルールには、記載されていない制限時間じゃが、コレは特に設けないことにする」

 

嘗められている。これは、マジで嘗められている。

お前の攻撃なんていつまでたっても当たらないと言われたようなものだ。これは、少し本気にならないとな

 

「いいぜ。目にもの見せてやる」

 

「クク、では、ゲームスタートじゃ!」

 

 

 

 

 

先ずは、小手調べ。

ポケットの中からコインを四枚取り出し、右手と左手に二枚ずつ持つ。

そして、白夜叉に照準を向け、超電磁砲を打つ。

 

「いきなり、終わってくれるなよ!」

左右の手から放たれる、計四つの超電磁砲は、少しの時間差はあるものの、ほぼ同時に白夜叉に殺到する。

だが、

 

「ほう、なかなかの威力と速度のある技じゃな」

 

白夜叉は超電磁砲をものともせずに全ていなしきってみせた。

先ず、一番最初に届いた一発目と、二発目は懐から出した扇で、三発目は扇を振ったときの風圧で逸らされ、そして、四発目に至っては、

 

「流石の私でも、手が痺れた」

 

手で受け止められた。

これは、予想外だ。音速の三倍、いや、連発したから少し速度は落ちているが、それでも音速は軽く越えているはずの超電磁砲を避けるならまだしも、軽々と扇で逸らされ、さらに風圧でも逸らされ、あまつさえ掴むなんて思いもしなかった。

どんな動体視力してやがる、あの化物。

 

だが、超電磁砲を思いもよらぬ方法で捌かれても手がなくなったわけではない。

電気の使い道はまだまだある。

 

「ふざけた体してやがるな、お前」

 

「いやいや、あれぐらい出来なければこんな地位には、居れんよ。で、もう手は尽きたのか?」

 

「冗談」

 

さて、次は何を試そうか。

 

よし、遠距離がダメなら、近距離にしよう。

体に電気を流し運動神経の強化を行う。

これで、俺の身体能力は相当上がった。

 

「フッ!」

拳を握り、白夜叉に向かって飛びかかる。

 

 

「ほお、接近戦でもそこそこやるではないか」

当たらない。最初に打ち込んだ一撃も、フェイントを織り混ぜた乱打も、雷を纏い速度を上げた蹴りも、当たらない。白夜叉はなかなかやると言うがそんな気は一切しない。ただただ、遊ばれている感じだ。

 

「なら、これはどうだ!」

全身から電撃を放ち、白夜叉を狙うが、

 

「ククック、あまいな」

余裕をもって避けられてしまう。

 

「ほれほれ、どうした?まだ私に一撃入れておらんではないか?それとも、もう降参かの?」

 

「ふぅ、いやいやまだまだ」

とは、言ったが正直何をやっても避けられてしまいそうな気がする。

 

「はぁ、これだけは使いたくなかったんだけどな」

 

「ほう、また何かするのか?」

 

「ああ、まあこれは初見の相手にはほとんど通用する技だぜ。」

ああ、本当に気が進まない、他のやつにはやってもいいが、白夜叉にだけは本当にやりたくなかった。

まあ、そんなこと言っても仕方がない。

 

「『ひれ伏せ』白夜叉ぁ!」

 

「ん?っ!?なっ?!」

次の瞬間、白夜叉が俺の言葉通り地面にひれ伏す。

そこを狙い、電気による身体強化状態で即座に白夜叉に近づき、拳を頭目掛けて降り下ろす。

 

「これで、俺の勝ちだ」

 

 

 

 

 

 




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